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2015.7.30 DESIGNER
ロスのインテリアショップ
AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.48
毎日うだるような暑さが続いています。酷暑になるとロサンゼルスの爽やかな空気が恋しくなります。昼間の気温は高いのですが、乾いた空気と海の寒流のおかげで爽やかな風で日陰は涼しく過ごし易い気候です。お盆休み明けに始まる西海岸セミナー用の画像を整理しながら、ロスを思い出していました。その時に撮った家具ショップの写真を見ながら、今のインテリアの流行を少し紹介したいと思います。
ロサンゼルスの家具ショップはウエストハリウッドのファッションブランドの多くが集まるロバートソンに近いメルローズ辺りにあり、家具だけでなく照明やラグや内装材の専門ショールームも多くあります。大きなプロ用インテリアショールームも多くあり、通称デコレーター通りとも呼ばれています。ロスの路面店の終わりは早く6時には閉まってしまいます。昼は忙しく車で走っているので、夜にウィンドウショッピングしかできませんが、ライトアップされた店先はプロが見ても参考になるようなデコレーションで、今のインテリアシーンの提案を見る事ができます。
このエリアのショップは家具だけでなく、アートと家具、デコレーションや照明を組み合わせたスタイル展示をしていて、店ごとに様々なスタイルを見せています。クラッシックスタイルも様々な様式に分けられ、1920年台のアールデコ、50年代のヴィンテージスタイル、1970年代のモダンクラッシック、今のモダンスタイルと、その時代のアートと家具など全てが時代を合わせてセットされています。本当にここまで様々なインテリアスタイルが必要なのかと最初思ったのですが、沢山の住宅を見て歩くうちに、住宅やオーナーのライフルタイルに合わせた様々なインテリアがあり、そのニーズに合わせるように沢山のスタイルの店がある事を理解できました。このエリアで目に付くのがアーティストが作ったアート的な家具です。ヴィンテージのイームズやプルーベの椅子が法外な価格で取引されて永いのですが、それ以上にアーティストが作った1点物のアート家具に数千ドル以上の物によっては数万ドルのびっくりするような価値が付けて売られています。それを上手く組み合わせて個性のあるインテリアを創っています。
ヴィンテージ家具で有名なのが、ヴィンテージのエルメスバーキンで有名なセレクトショップのマックスフィールドギャラリー。フランク・ロイド・ライトの建築に使われていた作り付けのベンチや、有名な建物に付随していた外部照明や部材までも置かれて売られています。今回はタラップのような階段まで展示していました。ヴィンテージ家具がメインでしたが、今では1980年代の家具も展示され高価な値段が付いています。昔、倉又史郎氏設計のお店で使われていた薔薇入りのアクリル家具が解体トラックにゴミとして積み上げられていた事を思い出してしまいました。今、ロスに持ってきて売ればいくらになるのか、、。1970年代の有名建築家が建てた家の部材や家具も高値で取引されていますので、ゴミにする前に価値を確かめないといけません。何にでも価値を付けて商売にするのが、アメリカの商法ですが、物に価値を与えるという事は大切に使い続けるという事にもつながります。本当の意味のエコロジーとは違うかもしれませんが、アート作品と同じで価値があるから大切にさせるのかもしれません。
お盆開けにはロサンゼルスのインテリアシーンの住宅レポートが始まります。今の旬なインテリシーンをお見せできるように編集中です。お楽しみに! (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)