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アート写真の価値

2016.07.29

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.62
私をはじめ多くの日本人は今まで写真に対してあまり芸術的な価値を持っていなかったのではないでしょうか。欧州で壁を飾る絵画と同じように、アメリカでは現代アートと写真はインテリアの一部として重要なアイテムとして住宅の壁を飾られています。そして、ロスのインテリアショップに飾られているその写真に表記されている金額に驚く事があります。自分自身、新作展示会でのスタイル作りの需要なアイテムとして自分自身で撮影したイメージ写真を使用するようになってから、インテリアにおけるアート写真の重要性を感じるようになりました。

先日、横浜に今年の春にできた商業施設のマリン アンド ウォーク ヨコハマに行った時の事です。ロスにあるフレッドシーガルの日本2号店が入っている西海岸イメージの商業施設ですが、その中にある一軒のファッションブランドの中に飾りを兼ねて販売されている写真集が数冊置かれていました。その中に見覚えのある写真が表紙になっている写真集ありました。子供用の三輪車をアップした写真なのですが、その写真が飾られた家に行った事を鮮明に思い出しました。以前ブログで紹介した、リチャード・ノイトラが設計した住宅のJeff Ayeroff邸にその写真は置かれていました。取材時にヴィンテージ家具が素晴らしく、コルビジェの住宅に置かれていた家具など驚く物が多くあり、どれも価値ある物ばかりですねとオーナーに話していると、この家の中にある物で一番価値があり高価なのは、この写真だよと指を差したのは、暖炉の上にかけられたその三輪車の写真でした。その時は高価と言っても写真だからそんなにはしないだろうと、心の中で思っていました。

その三輪車の写真が表紙になっていたので、どのような写真なのか興味を持ち写真集を購入しました。調べるとその三輪車の写真はUntitled, 1970という作品で、ウィリアム・エグルストンという1939年生まれの米国の写真家が、1976年、MoMAにて世界初のカラー写真展「William Eggleston's Guide」を開催し、その作品集の表紙を飾ったのが、三輪車の写真でした。当時はモノクロがアート写真で、カラーが広告写真とされていた写真の世界で、カラー写真をアートとして発表したエグルストンの作品は、ニューカラーとしてムーブメントを起こしたそうです。アート界に衝撃を与え先駆者として知られているエグルソトンの写真は現在、高値で取引され、代表的な三輪車の写真は2012年3月にクリスティーズのオークションで57万8千ドル(6000万円以上)で落札されました。その写真が、その住宅の暖炉の上に飾られていたんです。その家のオーナーがこの家の中で一番価値がある物がこの写真と言った意味が、数年後始めて理解する事ができました。カラー写真がアートとして認められるようになった記念的作品だった事もありますが、写真にアートと同じような価値がある事を認識させられました。

ロスでのカタログ撮影でお世話になっているYASUKOさんは多くの有名フォトグラファーと仕事をされていて、沢山の写真を見て来たそうです。先日、どのフォトグラファーが好きですか?聞くと、沢山の写真家の名前が、、Helmut Newton   Guy Bourdin   Irvin Penn   Diane Arbus  Alexander Rodchenko   Weegee    Paul Strand   William Klein   Robert Frank 。その中でも一番なのが、日本でも有名なヘルムート ニュートンだそうです。YASUKOさん自身、ヘルムート ニュートンが亡くなるまで、多くの仕事を一緒にされたそうです。そんなYASUKOさんに当社の家具は素敵と、仕事をご一緒できるのは本当に光栄な事です。来週から始まるアメリカ西海岸ヴィンテージ住宅セミナーでは三輪車の写真のある住宅をはじめ、アメリカを代表する有名建築家が手がけた住宅を多く紹介します。お楽しみに! (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)
リチャード・ノイトラが設計した住宅のJeff Ayeroff邸に、その写真は置かれていました。リビングの暖炉の上に掛けられている写真です。 ウィリアム・エグルストンの写真集ガイドは、1969年と1971年の間に撮られたエグルストンの故郷メンフィスの人々と風景を375ショットから編集された48のイメージが含まれています。右下:現在のエグルストンです。

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