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インテリア本

2021.09.30

AD CODE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.124
新製品の発表が近くなり、カタログ製作も佳境に入っています。使用されるイメージ写真は久しぶりに日本国内で撮影を行いました。ロケ撮影で大切なのが、ダイニングやリビングでの製品の置き方だけでなく、花や小物デコレーションです。それが空間に華やかさや落ち着きを与えます。今回も様々な小物を用意して撮影に向かいました。デコレーションで本も多く使われます。取材やロケハンに訪れるアメリカ西海岸の住宅でも、クラッシックやモダンやヴィンテージなど違うインテリアスタイルの中でも共通して置かれるのが、大きな本です。

西洋ではインテリアは知性の表現と言われるように、その建物の持ち主や住まう人の趣味や知性を表すインテリア表現です。日本では容姿や身なりで人を判断してはいけないと教育されますが、西洋ではその逆です。日本でも自分の姿を律する言葉として使い、自分の身なりはどうでも良いという意味ではありません。華美な事を好まなかった武家社会の家でも、襖絵や襖の引き手、季節ごとに変える床の間の生け花や掛け軸など、お客様を迎える客間には、主人の知性が表現されています。茶室などは究極のミニマリズムですが、その中にも主人の知性が表現されており、それを客人が感じ取る事ができます。

英国貴族の住居として作られたカントリーハウスでは、18世紀のプラトン主義の流行によって書籍の収集が行われ、飾りとしての図書室が作られるようになり、書架に囲まれる部屋で、読書や執務だけでなく、家族の団欒や接客の場としても使われました。収集された沢山の書籍は、上流階級としての知性の表現だったのです。現代では図書室の代わりにフォーマルリビングのセンターテーブルの上に大きめの本が置かれるようになりました。これは西洋の知性の表現の道具として、インテリアショップにも置かれるようになり、デコレーターも多く用いるようになったからです。

アメリカ西海岸で多くの住宅を訪問して感じるのは、伝統的なアメリカンスタイルの住宅では、美術関係の本が主で、ヴィンテージ住宅では、その時代のアートやフォトグラファーの本、モダン住宅では建築家の本が多く見られます。主に使われる本のサイズは大きく、持って読むにはかなり大変なサイズの物が多く、飾りとして置かれている事が分かります。それらの本の多くは1980年に設立しされたドイツの出版社のTaschen/タッシェンから出版された美術本が多く、タッシェン社の美しいハードカバーの本はインテリアデコレーションとしても多く使われています。

ロサンゼルスでの撮影でお世話になっているプロデューサーYASUKOさんの家には大きな書架があり、そこには様々なアート本が置かれていて、中にはYASUKOさんと仕事をしたヘルムート・ニュートンの巨大な効果な写真集もあります。いつもならそこから撮影用の本をお借りするのですが、今年はYASUKOさんからいただいた本を使って撮影を行いました。毎回、YASUKOさんの家に訪問するたびに、貴重な本を手土産にいただくのですが、YSUKOさん自身の知性に触れる事ができる本は私自身のコレクションになっています。

今年の新作展示会は続く感染禍の中でWebでの新作発表会を行います。日本で撮影した新しいカタログは今までとまったく違う印象です。本を飾りにしたくなるセンターテーブルも発表します。Web参加申し込みをお待ちしています。お楽しみに!
(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)
2018年に訪問したフランス人デザイナーのジャン・クロードさんの家です。1920年代に建てられた家でロサンゼルスでは比較的小さなスペースですが、リビングのセンターテーブルの上にもダイニングの上にも本が置かれていました。ダイニングテーブルの上には日本でも有名なピーター・リンドバーグの写真集が置かれていました。YASUKOさんも一緒に仕事をされたフォトグラファーです。 左上:新作のセンターテーブルで大きなボトムテーブルに本が置けます。右上:2018年モデルの座椅子と座卓も撮影をしました。盆栽と香炉を置きました。下:YASUKOさんにいただいた本です。ケーススタディハウスの本は大きく重さは5キロはあります。写真は数々の建築家を有名にしたジュリアス・シュルマンの撮影です。

デザイン価値の移り変わり

2021.08.30

AD CODE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.123
当社では感染防止のために、会社の勤務時間を早朝から夕方四時半退社に変更しています。夏になってガレージでのバイク整備も辛くなり、TVでも見ようとしたのですが、見慣れていないせいか、見る番組が見当たりません。 BS放送でもと思い探していると、昨年秋に放送した番組の再放送をしていました。「名建築で昼食を」という番組で、主演は池田エライザと田口トモロヲで、建築模型士の植草千明役の田口トモロヲと、広告代理店に勤める春野藤役の池田エライザが、SNSで知り合い、ノスタルジックな名建築を巡り昼食をするという番組です。社内で話をすると若い女性社員が「池田エライザちゃんが出ている番組でしょ」と。知っている方には今更と思われかもしれませんが、、。

番組は坂倉準三や前川國男、村野藤吾が設計した昭和の名建築を関係者に案内されながら、最後にその建物内にあるカフェでランチをする内容で、建築紹介をする事がメインの建築番組と違ったドラマ仕立ての内容が面白い手法だなと思って見ていました。昭和の建築はノスタルジックな古さを残しながら今も使われている建築で、今の若い人にとってはこの古さも新しく、お洒落に感じる要素だという事を、主役の池田エライザを通して感じる事ができました。中で面白く感じたのは、建築的背景よりも、階段手すりや柱の意匠など細部の説明が多い事です。ミース・ファン・デル・ローエが言った「神は細部に宿る」の言葉のような進行です。私自身もそういった箇所に目がいくので、六本木の国際文化会館での階段手すりなどに食いつく場面では、そうそうと思ってしまいました。

主役の春野藤役の池田エライザが住む古いアパートは、私の自宅の近くの横浜根岸森林公園近くにあり、相当くたびれたコンクリート作りの古い昭和のアパートで、あるのは知っていましたが、外観は錆だらけで、一度も修繕が行われていないような状態で、池田エライザのような女の子が住んでいるような、お洒落な雰囲気ではありません。番組スタッフもよくこの建物を見つけたなと感心しました。部屋と屋上から見える古い建物は根岸森林公園に残された、競馬場の観覧席です。住んでいる部屋は昭和のインテリアで、流し台のある台所とアルミサッシとふすまのある部屋で、部屋に置かれる家具や照明も昭和です。使っている扇風機はブルーの羽の1970年代の物で番組ではお洒落に見えます。インテリアも扇風機も私の青春時代に使った物でけっして新しく感じるデザインではないのですが、、。自分の価値観では古く見える物も、世代が変わると違った価値観が持たれます。

車やバイクの世界はヴィンテージと言われた1950年代~60年代から1970~80年代のネオクラッシックへと人気が移り、アメリカでもその時代の車やバイクが高値で取引されるようになってきました。いつも髪を切ってもらう美容師の方が家を買う事になり、写真を見せてもらうと1980年代の中古の家で、嬉しそうにお洒落な家なんですよと、、。建築やデザインに対する価値観も変わってきている事を感じた夏になり、高校時代まで使っていた実家の扇風機や家電も持ってこようかなと思ってしまいました。9月1日に開催するWebセミナーの西海岸建築レポートでは古さを生かしたリノベーションをお届けします。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)
左:横浜市の根岸森林公園近くにある古いアパート。屋根の近くが西洋のお城のような衣装が入っています。米軍ハウスの近くなので、出来たばかりの時は西洋のイメージを出したんでしょうね。手すりや格子がサビサビで、池田エライザのような女の子が住むような雰囲気ではありません。右:屋上からは根岸競馬場跡の観覧席の建物が見えます。部屋には昭和のプラスチックの青い羽の扇風機など置かれます。昭和の雰囲気は若い世代にはノスタルッジックでは無く、新しくお洒落なんでしょうね。 左上:日産・フェアレディZ S30型 1969年〜1978年 アメリカで大人気になった日本車で最初のヒット車。左下:トヨタプープラ4代目 A80型 1993年〜 2002年。映画ワイルドスピードに使用された事もあり、日本車のネオクラッシックブームの主役にもなっています。右上:ホンダスーパーカブ。昭和の雰囲気を残す古い年式に人気があり、手に入らない世代には新しい年式も人気に。右下:1980年代は2ストエンジンのレーサーレプリカ全盛時代、その時代の代表的なホンダNSR250は高騰中で程度の良い物は300万越えも。

ロケハンで思う事

2021.07.30

AD CODE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.122
東京オリンピックが始まり、選手達の大活躍は新型コロナ感染に沈んでいた世界を明るくしてくれています。会場に行けなくても、選手達を応援している気持ちは同じで、日本勢の大活躍に心踊る毎日です。本来なら今年はアメリカ西海岸での撮影予定だったのですが、日本での撮影になりロケハンに回っていました。今まで、ハウススタジオがメインでしたが、日本でもロケーション手配をする会社が見られるようになり、一般住居や飲食店などを時間単位で借りる選択が増えています。驚いたのは、日本では住宅にロケハンに行くだけでもお金を取られます。ロサンゼルスではお金を取られた事は無く、決めるために見せるのは当たり前のようです。お金を払ってロケハンしても、なかなか良い物件は無く悩んでいます。

先日、いつも西海岸ロケでお世話になっている、プロデューサーのYasukoさんとLINEで話していると、近所の家がハワード・ヒューズが1950年代に建てた家だったのよと。その家は、Yasukoさんの自宅の斜め前で、いつも気になっていたセンス良いミッドセンチュリーの家で、その家を建てたのが、20世紀を代表する億万長者として知られているハワード・ヒューズの家と聞いて、逆に豪邸ではない建物に驚きました。スコセッシ監督の作品「アビエイター」では、レオナルド・ディカプリオ主演で、ハワード・ヒューズの波乱に富んだ半生を描かれていています。その映画の中で撮影に使われた住宅がフランクロイド・ライトJrの設計で、当社の家具撮影を行なった住宅と同じという事もあり、ハワード·ヒューズの名前はなんとなく身近に感じていました。ウエストハリウッドはそんな家が点在しています。

新型コロナ感染で長い間ロックダウンしていたアメリカでは不動産取引が好調で、Yasukoさんの住むウエストハリウッドでも、古い住宅を壊して新しい住宅を建てる事が多くなり、ミッドセンチュリーの建物が少しずつ少なくなっています。Yasukoさんの話では、IT長者やロシアやアルメニアなどの億万長者にはミッドセンチュリーよりも、新しく建てた分かりやすいギラギラした建築が好かれるらしく、以前はミッドセンチュリー住宅をセンス良くリノベーションしたモダン建築が多かったのが、センス無い家が増えて困ると、、。その時代に現れるお金持ちの好みも変化しているようです。国籍や相手によって様々なセンスで対応するデコレーターがいるのも、アメリカのインテリア業界の奥深い所なんでしょうね。ウエストハリウッドでも好きな建物はジェームス・ディーンが亡くなるまで住んだアパートです。70年前の木造アパートが未だに使われているのもロサンゼルスならではです。

日本でも古くても雰囲気のある建物をリノベーションする事が増えてきています。アメリカのヴィンテージと同じように、今の人には昭和の雰囲気は心地よく映るのでしょう。私自身も街中にふと昭和の雰囲気を見つけると立ち止まってしまいます。9月初めに開催するアメリカ西海岸建築レポートでは今までに撮りためた200軒以上の中から、今のインテリアと思える建築を厳選してお届けしようと思っています。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

左:ウエストハリウッドの山道沿いにせり出すようなハワード・ヒューズが建てた建物。下から見上げると木造で大きな屋根が特徴です。右:ジェームス・ディーンが1955年に亡くなるまで住んだアパート。70年以上経た木造アパートですが、知る人ぞ知る建物です。 左上:「アビエイター」でレオナルド・ディカプリオとケイト・ベッキンセイルがマーティン・スコセッシ監督に演技指導されています。左下:1920年代にフランクロイド・ライトJrの設計で建てられた家で、2003年に撮影をしました。右上:リビングルームでNC-016とNC-007Lのセット撮影。右下:ダイニングルームでNC-021とNC-025のセット撮影

インテリアに安らぎを

2021.06.29

AD CODE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.121
いつもならアメリカ西海岸での撮影のため、撮影場所を決めるためにロケハンへ行っている時期ですが、今年は2年に一度の海外ロケは断念する事になりました。2003年スタート時にはどうしても豪邸に目が行ってしまい、そんな邸宅を借りて撮影を行いました。しかし、撮影を重ねるごとに時代に合った住みやすさを感じる快適な建築で撮影をするようになりました。ロケハンする時に感じるのは、住まいとして使用されている良い家は、良い香りと安らぎを感じる事で、そういった住まいには、さりげなく生け花が置かれている事が多く、オーナーの来客や家族への優しさを感じ、建物にも愛情を感じます。これは取材に回った数百軒の住宅にも言える事です、庭の草花の手入れが行き届いている事も同じです。

撮影に使用する家具は、ロケハン後に仕様を決めてコンテナでアメリカまで輸送するのですが、デコレーション小物は現地で調達します。その中でも重要なのが花と花器で、住宅や撮影する家具に合うようなものを探して調達します。花器や小物の多くは、現地のプロデューサーのYASUKOさんの自宅にある物をお借りします。所有されている小物や花器はどれもセンスが良く、その量にも驚きます。中にはラリックのガラス器などもあり、お借りして持ち歩きする時には緊張します。その花器に入れる花はロサンゼルス市内で購入するのですが、ウエストハリウッドにあるスーパーマーケットにも沢山置かれていて、花に困る事はありません。しかし、その年のテーマに沿った花が無い場合もあり、ダウンタウンのフラワーディストリクト(花市場)へ仕入れに行きます。

ロサンゼルスのダウンタウンには、花だけでなく玩具や食料など、街のブロック全体に同じ店が集まったディストリクト(地区)があり、フラワーディストリクトと言われる数百の店が集まった公共の花市場があります。プロや卸売業者の入れる時間と販売価格は別になりますが、入場料を支払えば一般客も入場して購入もできます。ロサンゼルスの花市場の歴史は、1892年に日本からの移住者がロサンゼルス南部で花生産を開始し、1913年に日系人がこの場所に花市場を開設した事が始まりだそうです。以前、聞いたのですが、ロサンゼルスの庭仕事も日本からの移住者が始めたそうで、今は輸入花が多く、バラなどはエクアドルやコロンビアからの輸入がメインになっているそうです。花市場や庭師のガーデナーは南米の方がメインになっていますが、アメリカのインテリアに華やかさを与えたのが、日本人と聞くと嬉しくなります。

中にはエリアごとに違う種類の草花が置かれ、それに合わせる花器の販売もされています。一般客が入れる時間帯に入ってもフラワーコーディネーターやデコレーターなどインテリアのプロらしき人がメインで、リヤカーほどある大きな台車を借りて回っています。朝2時からオープンしているので、私たちが入れる8時頃には置かれている花は少なくなっていますが、それでも日本ではあまり見かけない草花が多く、かなり安く販売されています。日本に比べ原色系の色が多く、撮影には向かない花も多いのですが、グラフィックデザイナーの方とスタイリストと会場をリヤカーを押して、大きなバケツ一杯に花を仕入れます。一回の撮影に使用する花は20セット近くになり、撮影中に花器に花を生けるスタイリストの方は大変ですが、製品の邪魔にならないサイズ感を大切にしながら、打ち合わせして進めていきます。

アメリカのスーパーマーケットの入り口近くの良い場所には花が沢山置かれ、その華やかさを見ると暮らしに必要なアイテムとして普段使いされているのがよく分かります。コロナ禍で日本でもホームセンターでの草花が沢山売れていると聞きます。当社でも東京、大阪、名古屋のショールームスタッフが相談しながら、自分たちで花を使った展示をしています。インテリアに安らぎを与える花は私も大好きです。もう少しでオリンピックが始まります。表彰台で手にするのはどんな花束なんでしょうか。それを見るのも楽しみです。
(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)
ロサンゼルスのダウンタウンにあるフラワーディストリクト、花市場です。今の建物は1923年からある建物で100年近い歴史があります。中には沢山のブースがあり、プロ向けに販売されています。一般客は曜日によって入場料と時間は違いますが、2ドルを支払えば入場できます。エリアごとに置かれている花が違います。日本より鮮やかな色の花が多い。 左上:2017年の撮影の時に飾ったアレンジです。左下:バラの花はエクアドルやコロンビアから輸入されます。花を保護する巻きダンボールが独特です。右上:グリーンの葉物も充実しています。右下:日系人が始めた菊花も多く、日本では仏壇花ですが、アメリカでは長持して鮮やかな色がインテリア花として人気です。

趣味の時間

2021.05.31

AD CODE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.120
10年以上前に北欧デンマークを旅した時のことでした。家具メーカーや老人ホームなどを回って、デンマーク人の余暇の使い方に驚いた記憶が蘇っています。ある大手の家具工場へ行った時に3時が帰宅時間と聞いて、会社としてよくやっているものだと驚きました。3時に帰って家で何をするんだろう?と聞くと、ヨットやサイドハウスを自分で作っている人が多く、余暇を楽しんでいるとの事。税金は高く物価も高いので、貯金はほとんどしないと聞いて、将来心配ではないの?と質問すると、国に貯金していて老人ホームなどに入れば大丈夫だしと。訪問した老人ホームではお洒落した老人が幸せそうで、そこで介護している方々も皆さん笑顔で裕福そうです。なぜ?と聞くと介護している人が幸せでないと、介護されている人が幸せにならないからと、、。なんだか羨ましく思いました。

私自身、夜遅くまで働く毎日だったので、余暇といっても週末に少し車のメンテナンスをするのが精一杯で、羨ましいというか、そんな日はリタイヤするまでは来ないなと思っていました。しかし、このコロナ禍で去年から出勤時間を朝早くし、勤務時間を時短にして4時半帰宅になりました。テレビを見て過ごすにも見るべき番組がなく、古いオートバイ(バイク)のメンテナンスでもするかと、ガレージで置きっ放しになっていたバイクを出して、毎晩のようにバラして組み立てをしました。週末の空いた時間でやるのはメンテナンスと言われる整備が中心ですが、毎日となるとレストア作業までするようになり、2台あるバイクも新品のようになってきました。平日の夜にガレージで作業、週末は調子を見るための試乗となり、キャブからエンジン、電気系、足回り、ブレーキまでバラして組み直しました。ピカピカになり調子良いバイクを見ていると、ふと、デンマークで見た余暇の使い方と同じじゃないかと、。

撮影に訪れているロサンゼルスでも、訪問する家のオーナーの多くは朝早く出社して、夕方早く帰ってくる方が多く、大きなガレージで古い車やバイクを直して週末に乗ると聞きました。マリブの海岸線にあるバイカーの聖地のネプチューンカフェでは毎週末、強面のバイカーがピカピカのバイクで集まってきます。怖そうな人達の多くは普段はビジネスマンで、自分で組み上げたバイクを自慢しに来ているそうです。その時も羨ましく思ったものです。日本では今、芸能人や芸人の方が旧車の絶版車と言われる古いバイクに乗るのが流行っているようで、SNSやネットニュースで芸能人が自慢しているのを見かけるようになりました。10年以上前はハーレーが多かったのですが、今は1970~80年代の絶版車で少し鈍臭い感じのバイクが多く、他人が乗っていないバイクが人気のようです。あまり人気が無いバイクはパーツが無いので修理や維持は大変なんですが、、。

私自身、古いバイクや車に乗っていますが、30年以上経た車体のパーツは手に入らず、自分で直すしかありません。ネットオークションでパーツが売られているのですが、写真だけで判断して購入すると失敗する事があります。昔は解体屋がどこでもあり、自分の車やバイクのパーツを山になった廃車の中から取り外して買ったものでした。バイクのパーツはメーカーにもよりますが、生産終了後10年程でパーツ在庫が無くなります。でも、助かるのは社外品と言われるパーツの存在です。そのほとんどが海外製で古いバイクや車を大切に乗ろうとする文化がある国のパーツが多く、以外にアメリカ製のパーツも多いんです。私の乗っている1962年製のカルマンギヤもパーツが沢山出ているので、助かります。ヨーロッパではパーツ購入だけして自分で修理できる家電が人気と聞きました。ネットニュースで日本の高級腕時計のパーツ保存が10年と出ているのを見て、日本も修理しながら使う文化がもう少しで出てくればいいのにと思います。

カーボンフリーと言われ、古いバイクや車は公害を撒き散らしているように思われますが、車検時に排ガス検査も通らないといけません。物を長く使う事も持続可能な社会ではないでしょうか。当社は廃盤が無いので、36年前の製品もメンテナンスが可能です。コロナ禍で大変な世の中ですが、自分のために使える時間ができたように思います。皆さんも今までと違う時間の使い方をして、コロナ禍の不自由な時間を自由に使ってみませんか。次回のWebセミナーは人間工学の話をしようかと思っています。椅子やソファの人体に合うサイズなどお話しする予定です。お楽しみに!
(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

マリブにあるバイカーの聖地ネプチューンネット。シーフードがメインのカフェで世界中からファンが集まります。週末になると自慢のバイクに乗って強面の人たちが多く少し怖く、初めてだとなかなか中に入れません。どのバイクもカスタムされてショー用バイクのようです。フードはクラブコロッケが有名でフィッシュアンドチップスなど美味しいです。 左:1978年のVESPAでスモールヴィンテージと言われるタイプです。タイヤ交換やホイール塗装を行い、ボアアップ、ビックキャブやチャンバー取付、強化クラッチ、ハイギヤ、ブレーキ交換、電装系も新しくしてほぼ新車にしました。右:1988年のヤマハXV250です。エンジンの磨きと白錆が出ていたアルミパーツの磨き塗装、キャブレター、ブレーキやサスペンションのオーバーホールを行い、転倒して傷になったガソリンタンクのデカールは開発の富所君にカッティングシートで作ってもらい貼り直しました。ヤマハはパーツ在庫保管年数が長いので、消耗品はまだ手に入ります。どちらも手に入れて30年以上経ちますが調子は最高です。今は医療機関に迷惑をかけてはいけないので本気乗りはしていませんが、、。

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