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2022モデル・スタジオ撮影レポート

2021.09.29

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.113
新型コロナウイルスの感染拡大の影響下で、あっという間に夏が過ぎてしまった感がありますが、ここにきて気温も下がってきて一気に秋めいてきました。そんな折、今年も新製品の開発を粛々と進めていたのですが、今月製品の試作もようやく完成してスタジオとロケーションの撮影を行いました。通常のローテーションなら、LAの海外撮影の年に当たりますが今年はもちろん実施が出来ませんでした。今回は企画の段階から国内撮影の計画を練り、イメージとストーリーを固めていきながら、ロケハンを敢行。いくつものロケーション場所を廻ってここぞという場所を選択し、始めに製品カットのスタジオ撮影へと突入しました。

スタジオ撮影は、イメージやスタイルを表現するロケ撮影とは異なり、各製品のデザインやフォルムの特徴を捉え、ニュートラルに撮影する現場になります。ここ数年はスタジオやストックヤードの広さと照明機材の利便性から、お台場にあるスタジオを使用していたのですが、今年はスケジュールが合わず神奈川のスタジを使用しました。このスタジオも非常に広いスタジオで、搬入もし易くとても使いやすかったのですが、お台場のスタジオにある「エアーバンクライト」という照明機材がなかったため、一般的な照明セットを組む必要がありました。エアーバンクライトは、天井のフレームに照明が組み込まれていて、自然で柔らかい光を電動で調整できる機材で、高さや向き、角度も自由に変えることができます。どこにでもある機材ではないのですが、この機材がないとスタンドを立てて照明を設置することになり時間がかかるのですが、今回はスタートダッシュを掛け撮影を進めました。

家具の撮影でとても重要なのが、光の当て方と影の演出です。エアーバンクライトがあるとベースとなる自然な光の設定が速やかに出来てセッティングも楽なのですが、今回はその設備がありません。しかし、今回はスタッフの機敏な動きと広いスタジオを活かして撮影の島を2つセットし、メインの製品撮影と、瀬戸がカメラマンとして数十カット撮影した、説明カットの撮影を同時進行で行いました。今年の製品はサイズが大きいものがあり、引いたアングルの撮影が多く製品の組み替えがいくつもあったのでセットが大変だったのですが、スタジオが広かったため移動もスムースで、予定の時間内に撮影を完了することができました。

昨今の流れとしては、デジタル修正前提の撮影が当たり前になって、とりあえず撮ってしまえば影でも色でも調整してしまう傾向にあります。しかし当社では、自然な光で素材感や色調を表現する撮影にこだわってきたので、ライティングのセットが最も重要です。今年の新製品は、久しぶりに使う樹種の無垢材の製品もあり、素材感を活かした撮影を意識しました。製品作りにもこだわりましたが、撮影にもこだわって良い画像が撮れたと思います。来月から始まる2022 ニューモデル新作展示会で、ぜひご覧になってください。撮影した画像で製作したタブロイドをご用意してお待ちしています。(開発 武田伸郎) 今回のスタジオ撮影は神奈川。とても広いスタジオで搬入設置も助かりました。カメラの位置やアングルの設置、モニターで確認しながら撮影を進めます。 右上:お台場のエアーバンクライトシステム。天井に設置された照明が電動で自在にセットできます。右下:一般的にはスタンドを当ててレフ板に照明を当てて自然な光を演出します。左:スタジオに設置したもう一つの撮影スペースで、製品ディテールを撮りまくる瀬戸

優れた特性を持つセラミック素材の天板加工

2021.08.27

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.112
昨年、コロナ渦の中発表したテーブルシリーズMD-1102は、標準規格で抗菌塗装・オプションで抗ウイルス塗装対応の木天板と、薬品や消毒液にも耐性のあるガラス天板のバリエーション、さらに黒大理石調のセラミック天板をご用意しました。発売後、セラミック天板の受注が増え、白いビアンコカラーラ模様を追加しました。セラミックは、耐熱性に優れ天然大理石のように水分が染み込んでシミになり難いなど優れた特性を持っています、さらに金属より高度が高く傷が付き難いため、傷に菌が入り込むこともなく衛生面にも優れています。優れた素材特性を持つセラミックですが、加工が非常に難しい素材です。今回は、MD-1102のセラミック素材が天板トップに仕上がるまでの工程をご紹介したいと思います。

テーブルトップやカウンターの素材としては、取り扱いも容易で木製家具の工場でも加工が出来る樹脂製の人工大理石が一般的ですが、セラミック素材は、表面硬度が非常に高く割れやすい素材なので、専用の工場での加工が必要になります。素材の原盤が3メーターと非常に大きく割れやすいので、配送はもちろん工場内での移動だけでも慎重な取り扱いが必要です。さらに裏面に割れ防止のFRP樹脂加工が施されいて、カット面が欠けてしまうので一度に定寸に仕上げることができません。初めに、カッターの刃に工業用のダイアモンド砥粒を使用したブリッジカッターで粗取りをします。水を流しながら作業台の合板も一緒にカットするため、作業台の合板も一度しか使えません。次に、粗取りしたセラミック板の裏面外周を、木天板に接着した際にピッタリ密着するように割れ防止のFRPを研磨する作業を手加工で行います。その後、ようやくウォータージェットカット器に板を移動し、正確な寸法にカットします。

仕上がり寸法にカットされたセラミック板は、専用の側面研磨機で小口面をダイアモンドパッドで磨いて仕上げていくのですが・・・MD-1102のセラミックは厚みが6ミリと非常に薄いため、クランプで固定する機械にセットする事が出来ません。薄く硬い素材なので加工中に割れてしまう危険性があるためです。そのため、ここでも手加工の仕上げを行なっています。面取り加工も同様で、ウォーターサンダーで#100~#500、#800と丁寧に加工し、最終仕上げとして小口面を専用のワックス研磨剤で磨き上げ、テーブルトップ素材が完成します。

デザイン性、素材感、機能性など全てにおいてグレードの高いセラミック素材。高価な素材ではありますが、テーブル製品の素材として仕上げるまでに、時間と手間を掛けています。画像を見ていただいてもその素晴らしさを感じていただけると思いますが、ぜひ実際に手で触れてみてその素材感を確かめて下さい。各ショールームには各種サンプルもご用意しています。皆様のご来場をお待ちしています(開発 武田伸郎) 左:作業台に慎重に置かれたセラミック板 右上:3mの大きい原板をカットするブリッジカッター 右下:水を流入しながら粗取りカット。作業台の合板も1回で新しいものに交換します 左上:ウォータージェットカッター器。正確な寸法にカットします 左下:側面研磨機。クランプで固定しダイアモンドパッドで小口面を仕上げる機械 右上:セラミック裏面に施された網目状の割れ防止FRP樹脂を、外周だけ研磨して平滑に仕上げます 右下:丁寧に仕上げたセラミック材を木天板に接着します

広い空間を彩る大型テーブル

2021.07.27

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.111
私たちの生活には欠かせない様々な用途のテーブル。ホームユースの主役的なアイテムでもあるダイニングテーブルですが、オフィスやコンベンションホールなどで利用される会議用などの大型テーブルもインテリア空間にとって最も重要なアイテムです。テーブルのサイズは、突き板合板やプレス機械の大きさが基準となっていて、通常は4x8サイズと言われるW2400xD1200が最大の大きさになります。しかし、当社では一般的なサイズを大きく超えるテーブルのご要望をたくさんいただきます。リビングスペースが大きい物件が増えてきたことや、企業のオフィスや重役室などにお納めする会議用等の大テーブルの需要が増えているためです。当社では、5mを超える大型のテーブルや、1枚もので3mを超える天板を製作するなど、大型のテーブルの製作を多数行っています。

お使いになる人数やシチュエーションにより、テーブルの使い方や大きさは様々です。ご家族でお使いになるのか、ゲストをお招きしてお使いになるのか、お部屋の広さやセットする椅子の数でテーブルサイズは変わってきます。当社のテーブルシリーズには、W寸法が3mを超えるNEO CLASSICOシリーズのNC-029や、規格仕様でW寸法4.8mのNC-017テーブルをご用意していますが、お客様によってはさらに大型の天板や奥行きが規格資材の定寸を超える大きさのテーブルをご希望される場合があります。

天板を2枚、3枚とジョイントして製作することが一般的にはスタンダードだったのですが、天板に継ぎ目のないグレード感をお求めになるお客様が多く、当社ではそのような大型テーブルを突き板合板から特注サイズにして、5m物の1枚天板にも対応しています。ただし、搬入が可能で、その大きさの天板を配送するトラックを手配することが必要になります。細部にこだわり、大きいサイズだからこそ全体の収まりを想定して製作することも大切です。

エーディコア・ディバイズのホームページに掲載している納入事例の「WORKS」。ホームユースやレストランの物件も多数掲載していますが、その中にもこれまでお納めしてきた大型テーブルの物件画像がたくさん収納されていますので、ぜひご覧ください。また、大企業の重役室や迎賓館、ゲストルームなどにも大型テーブルの納入実績はあるのですが、オープンにできない情報もありますので、ぜひ、詳細は当社担当営業までお問い合わせ下さい。(開発 武田伸郎)
某企業の社長室の大型テーブル。ワイド寸法が5.4mで、奥行寸法が1.8mあります。メープル材のテーブルですが圧巻の存在感です。 画像左上:某社長室の大型テーブル。ワイド寸法4メーターのテーブルでホワイトオーク材の質感が活きています。左下:ライブラリーに納品した重厚感のあるクラシカルな雰囲気のテーブルはワイドが2.7mです。右上:NC-042テーブルの特注サイズ対応。ワイド寸法3mの分割なしの1枚天板です。右下:マホガニー材をふんだんに使用したエグゼクティブなテーブル。4.2mのワイド寸法と、奥行きも定寸を超える1.3mのサイズです。

安全な製品をお届けするために

2021.06.27

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.110
昨年から続くコロナ渦の中、様々な取り組みや対応を続けてきましたが、1年越しの東京オリンピックもいよいよ開催されるようです。欧米ではワクチン接種が進み、自粛や制限が解除されてはじめていますが、先日イギリスでは2年ぶりのG7が開催されました。新型コロナウイルス収束に向けての議案とともに、近年世界的な指標になっている「SDGs(エスディージーズ)」の指針も改めて確認されました。最近よく耳にするSDGsですが、分かりやすく要約すると持続可能な開発目標、世界中の人々が平等かつ安全に生きることのできる社会を作るための目標「Sustainable Development Goals」の略称になります。

現代は、環境問題や安全性に関する定義も多岐に渡っていますが、統括的に捉える指標として掲げられたのがSDGsです。SDGsには資源保護や健康で安全な生活を送るためのさまざまな目標がありますが、私たちが注視するのは、例えばNo12の「つくる責任、つかう責任」。以前は経済的なメリットを優先するあまり、環境保護や安全性にあまり注力しない時代がありました。エーディコア・ディバイズの発足当時はバブルの真っ只中!より高いものが売れ、旧くなれば新しいものに買い換えることが当たり前の時代でした。しかしエーディコアのブランドコンセプトは「ご注文をいただいたモノだけを必要な分だけ受注生産でお届けする」でした。当社の代表的なチェルボも当時は生産が追いつかないほどのセールスを誇っていたのですが、製品コンセプトは「優れたメンテナンス性」でした。誕生から35年経過した現在でもお客様からメンテナンスのご依頼をいただいています。

チェルボの背と座に用いている曲面の板は、薄くスライスした木材を接着剤で重ねて整形プレスした成型合板と言われるパーツです。成型合板の芯材に用いる単板は、色や木目が不揃いでも使えるので無垢材よりもはるかに有効活用できる工法です。接着剤を併用することで薄い部材でも強度を保つことができます。当社で用いている成型合板は、接着剤を塗布した単板を成型の型にセットし、高周波プレス機で成型合板に仕上げます。巨大な高周波プレス機と強力な接着剤の組み合わせは、木製家具というより工業製品のイメージが強く、接着剤も化学素材や溶剤を使っている印象を持たれてしまいがちです。しかし、成型合板の接着剤は「小麦」と「コーンスターチ」を主剤とした、口にしても安全な自然素材を用いているのです。食材を用いた接着剤は配合比や調合は企業秘密ですが、でん粉の持つ特性を最大限引き出すことによって強度や耐久性に優れ、他の接着剤の追従を許さないものになっています。限りある資源を無駄なく最大限に活用し、必要なものだけを作る。安心して永くお使いいただける製品をお届けし、効率的にメンテナンスが出来る。いまでいうSDGsの目標に沿ったモノつくりを35年も前のブランド発足当初から行なっていたことになります。

これからの時代、資源はますます貴重なものとなり、モノを作る側の企業にも無駄なものが作れない状況になることも考えられます。もしかするといくら予算を掛けても今までのように資材を自由に使えなくなる時が来るかもしれません。でも、エーディコアでは、できる限り資源を有効活用し、スペックや仕様は変化してくるかもしれませんが、永くお使いいただける家具をこれからも変わらずお届けしていきたいと思います。(開発 武田伸郎)



 
画像左上、左下:高周波プレスの成型合板用の接着剤の原料、コーンスターチと小麦粉。画像右上、右下:接着剤の原料となるコーンスターチと小麦粉をマル秘の配合比でブレンド、攪拌します。 画像右上:接着剤をローラーに注入、単板をローラーに通して均一に塗布します。画像左:型をセットした高周波プレス機に、接着剤を塗布した単板を慎重にセットしていきます。右下:アームと背を成型合板でプレスしたパーツを使用したMD-501L

愛着のある家具

2021.05.27

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.109
穏やかな春の季節から、いつの間にか雨の日が続く梅雨の季節がやってきました。本格的なワクチン接種が始まりましたが、長い自粛期間の解除の見通しがまだついていませんが、普段の生活に戻るのはもう少し時間がかかりそうです。長い自粛期間の間、今までできなかったことにトライする方が増えています。何か物を作り始めたり、習い事を始めたり、身の回りの「断捨離」はちょっとしたブームにもなりました。当社で増えているのが、お使いになっている家具の張り替えやメンテナンスについてのお問い合わせです。この長いコロナ渦の中、自宅で過ごす時間が増えてきたことで椅子やソファの張替えやメンテナンスを検討する方が増えてきたのだと思います。

エーディコア・ディバイズでは、製品化した基本アイテムは廃盤にしませんので、10年、20年、中には30年以上お使いいただいているお客様もいらっしゃいます。購入いただいたお店がすでになかったり、購入ルートをお忘れになった方も製品に貼ってあるブランドマークから、ネットで探し当ててお問い合わせいただくことも多く、ブランドが継続していることに驚かれるお客様もいらっしゃいます。当社の製品の中には、構造によって傷んだ箇所だけ交換できるものや、背座のみを交換出来るアイテムもありメンテナンス性も考慮しています。以前は、お金をかけるのであれば修理ではなく新しいものに買い換えるお客様が多かったのですが、最近は買い換えるコストとあまり変わらない金額でも愛着のある家具をメンテナンスして使い続けるお客様が確実に増えています。

最近お話をいただいた事例は、 スチール脚を用いたシンプルモダンなスタイルのチェアA-modeのMD-101S。約10年間海外の方にお使いいただいていたのですが、ご主人のお使いの椅子の脚部に歪みが称してきたのでメンテナンスのご依頼をいただきました。ご主人はかなり体躯の良い方のようなのですが、椅子をお預かりすると左側のスチール脚に歪みがあり、徐々に曲がったきたということでした。10年近くお使いいただいていますので、脚部以外にも経年変化が見られましたが、張り地の天然皮革は傷みが少なく、脚部交換とクッション材の補充、天然皮革の張り直しを施したところ、見違えるような仕上がりになりました。もう一件は、ブランドの中でもヴィンテージ感漂う1990年に製品化したレジーナチェアのメンテナンスです。91年にご購入いただいて、30年間お使いいただいていることになります。さすがにこちらは張地も痛んでいましたので、クッション材のオーバーホールと張り替え、内部の木製の構造材も一部破損がありましたので大掛かりなメンテナンスとなりました。張り替えの布を天然皮革の撥水レザーでお選びいただいたこともあり、新しい椅子を購入できるほどの金額になったのですが、愛着があるからとメンテナンスのご注文をいただきました。このレジーナも革張の凛とした椅子に生まれ変わり、お客様のもとへお届けしました。これからも長い間、大切にお使いいただけると思います。

36年前のエーディコアのブランドを立ち上げる時に、それまでの家具作りの常識に抗って無駄な製品は作らず、必要なモノだけをご注文をいただいて製作するシステムを始めました。どんどん新しい製品を出しては売れなくなったら廃盤にする生産システムではなく、今でいうサスティナブルな意識に基づいたモノ作りです。生産する側だけでなく、お使いになる方もますますその意識が高くなってきています。たくさんのものに囲まれて生活してい流私たちですが、その中でも家具は愛着を持って永く使い続けていくアイテムの一つです。エーディコア・ディバイズの製品は、そんな愛着を持って使っていただける家具をイメージして創り続けています。新たな家具のお問い合わせはもちろん、お使いになっている家具のメンテナンスも是非お問い合わせ下さい。(開発 武田伸郎)

左:10年に渡り海外のお客様のご主人を支えてきたMD-101Sチェア。スチール脚に歪みが生じて、天然皮革の張りにもシワや遊びが生じていました。右:張り地の天然皮革を剥がして、クッション材を補充。張りが緩んでいた革をもう一度張り直し。スチールの脚部を交換してリフレッシュ。天然皮革はいい具合に柔らかくツヤも出て、とても10年間お使いになった椅子には見えません。 左:1990年に製品化したAD-901 レジーナチェア。30年お使いいただいている年季の入った状態です。右:撥水加工の天然皮革に張り替えて、オーバーホールされたレジーナチェア。まさに生き返ったかのような仕上がり。これから何十年と活躍しそうな佇まいです。

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