COLUMN

2014.1.31 DESIGNER

自分の始まりを思い起こす

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.27
1月も末ですが、本年初めてのブログです。本年もよろしくお願します。もう一ヶ月経ったのですね。1月はアメリカ西海岸セミナーで飛び回っていました。あと少しで千秋楽です。十数回、この季節に休む事無く、最後までセミナーできる身体に育ててくれた両親に感謝します。

先日、雑誌社の取材を受けました。自分自身の話をする時、に必ずデザイナーを志したきっかけを聞かれます。忙しい毎日に、なんでこの仕事をしようと思ったのか?なんて忘れかけていました。改めて言葉にしてみるとと思い出します。私がデザインの仕事をしようと思ったのは、アメリカにきっかけがありました。高校1年生の時に初めて見たアメリカ西海岸の文化を紹介した雑誌「ポパイ」に影響され、スケートボードやモトクロスバイク、ジョギングなどの新しいスポーツやそのファッションを格好良いと感じ、自分に取り入れました。

スケートボードには本当にのめり込んで、高校2年生の時、プロになろうと思い、武者修行に渡米したのですが、結局は諦める事に、、。その時に肌で感じた、アメリカの巨大なショッピングセンターや公共の建物、ポップアート、、。とりわけ街全体にエアコンが効いている巨大な街のようなモールに驚き、そのインテリアデザイン、置かれている様々な家具等のデザインに、なんだか魅力を感じ、帰国する時にはそんな物の形を作る仕事をしたい、その勉強をしようと思っていました。親にとっては、渡米前とは、全く違った志を抱いて帰国した子供には呆れた事だと思います。その経験がなければ、今の自分は無かったでしょう。今思えば、アメリカに行かせてくれた親に感謝です。

高校2年生からずっと今の仕事を目指してきたので、飽きやすい性格の自分がよく持ったものです。久しぶりに、自分の始まりを思い起こす事をして、その時に目指した仕事ができているかを思うと、まだまだ頑張らないと、、と思いました。恥ずかしいのですが、高校生の時に思ったのがNYの5番街に店を出す事です。それまで頑張れるかどうか、、。年の始めに自分の始まりを思い起こす事もいいかもしれません。
(クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

久しぶりに出したスケートボード。板:Deck(デッキ)は1976年モデルのSIMS Lonnie Toft Model(シムス ロニー・トフトモデル)です。アメリカで手に入れたその頃の人気スケートボーダーのプロ用です。白とグリーンのWheel (ウィール)はランページ、ボウル用のハードで、付いている赤いWheelはソフトなストリート用です。Wheel の中心にあるベアリングもこだわり日本製のNTN製に交換しました。もう一つ大切なパーツはTruck (トラック)Wheelの中心にある金属のターンする為のパーツです。Truck&Truck を付けました。こんなふうにパーツを選ぶのも楽しかった思い出です。
赤黒の滑り止めも考えて貼りました。その頃は日本にプロ用モデルなどあまり入っていなくて、渡米してから購入しました。製材所でアルバイトしたお金をつぎ込んで手に入れました。たしか$500以上したような記憶が、、。すごく高価な物でした。右側のバッグはスケボー用のディバッグ。これを背負って毎日スケートボード場に通いました。その頃はロングヘアで真っ黒に日焼けして、アメリカではインディアンと間違われました、、。