COLUMN

2017.5.27 DESIGN

ブルックリンスタイルのブレックファーストレストラン、日本1号店がオープン。

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.61
夏の気配が徐々に広がっている今日この頃、梅雨を前に一番気持ちの良い季節です。散歩やお出掛けするのにも最高の時期ですよね。休みの日にはブラブラと散歩をする事が多いのですが、最近は人の少ない場所に脚が向いて「流行のお店」や「話題のショップ」などにはあまり脚が向かなくなりました。TVやメディアで紹介されて行列している様子など目にしてしまうと、ますます脚が遠退いてしまいます。

そんな中、自宅の近くに「オールデイブレックファーストレストラン」と銘打ったお店が(ひっそりと?)オープンしました。お店の名は「egg」。ニューヨーク州ブルックリンが本店で海外進出はこのお店が初めて。本国アメリカ以外で同じメニューが食べられるのはここだけ、最近ファッションやライフスタイル、食にまで注目されているブルックリンスタイルの注目のお店らしいのです。自宅にチラシが配布されてオープンを知ったのですが、何しろ注目したのがお店の場所です。西池袋の袋小路のような場所で、地元の人しか通らない所。建物は元勤労福祉会館の一角、隣が消防署となんとも渋い立地です。近所に住む者にしてみればありがたい話ですが「果たして人が来るのかしら?」と、半信半疑でオープン間もないお店に行ってみました。

休日の朝というのにお店は賑わっており、皆さん話題の朝食がお目当てみたいです。明るい店内は白と天然木を基調としたインテリア。エクステリアのレンガが何となくブルックリンをイメージさせます。メニューはそれほど多くありませんが、どれもヘルシーでボリュームのあるメニュー。お店のコンセプトは「品質にこだわった食材を責任をもって美味しく調理して提供する」、オーナーのジョージ氏がこだわるのは地元に根付くお店作り、地元住民とのコミュニケーションを大切にしていく事なのだそうです。お店の立地も何となく理解出来るような気がしました。

お店の名の通り、特にこだわっているのは、卵。広島県産の農場で独自ブレンドのエサを与えながらのびのびと平飼いされている鶏の新鮮な有精卵を使用。ジョージ氏が日本全国の卵農家をまわってたどり着いた、あっさりとした味わいが特徴なんだとか。オーダーしたのはもちろん卵を使った看板メニューの「エッグロスコ」。周りのお客様も7割がたこのメニューをオーダーしてたみたいです。ふわふわのデニッシュにトロトロの卵がたまりません。

続々とオープンする「話題のお店」や「〜時間待ちのグルメなお店」とは一線を画すこのお店。お店のコンセプトからすると、じっくり腰を据えたお店作りをするのだと思いますが場所が場所だけにちょっと(?)です。皆様もぜひ一度、話題の「オールデイブレックファーストレストラン」に脚を運んでみてはいかがでしょうか。(企画開発/武田伸郎)

渋い立地にオープン。ブルックリン本店にも通じる?お店構え。手前が消防署です。
看板メニューの「エッグロスコ」。デニッシュパンの中に卵を落とし、ホワイトチェダーチーズをたっぷりかけて焼き上げたさっくりふわふわの食感です。