CATEGORIES

ホワイトオーク材の樽物語

2018.06.20

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.102
先日、社内研修の一環で九州は日田市にある焼酎の蒸留所を見学してきました。日田市はきれいで美味しい水が有名で、「日田天領水」のネーミングでコンビニでも販売しています。美味しいだけではなく活性水素水として健康にも良いそうです。そんな天然水が豊富な日田市には、水が命であるお酒の工場が沢山あります。今回見てきたのはCMでもおなじみの焼酎「いいちこ」の蒸留所です。梅雨時には珍しい、日田市としては過し易いさわやかな天気に見学する事が出来ました。

樹木が生い茂る敷地の中にいいちこの蒸留所はありました。ピカピカに清掃された工場では、巨大な貯蔵タンクや磨き込まれた管楽器のような蒸留機を見る事が出来ました。稼働中の仕込みタンクの中には発酵して泡が立ちこめているタンクもあり、建物の中にはほんのりと麦の匂いがします。見学コースには使われる麦の解説から、焼酎が出来るまでのディスプレイがあり、おしまいの方で「樽」の解説と展示がありました。樽で仕込むってなんとなくウィスキーをイメージしますが、焼酎でも使われるんですね。展示では楢の原木から樽が出来るまでの説明がありました。日本の樽といえば、世界でも名高い「楢(ナラ)材」を用いると思いがちですが、ここではあえてホワイトオークを使用していました。ホワイトオーク材と言えば、A-modeやNEOCLASSICOのHeritageシリーズに用いている材料です。牽牛で表情豊かな家具の材料で、僕の中ではちょっと男らしいイメージの独特な雰囲気を醸し出す木材です。

樽材には、材料の中でも最上の部分を用います。液体を保管する訳ですから節や亀裂はもちろん使えません。木の宿命である経年による収縮を避けるため木目の通った柾目取りをした材料のみ使用します。近年のウィスキーブームにより、ホワイトオーク材は年々入手が難しくなっていて、家具材や内装材は、オーク材の一番いい材料を樽材に取られてしまった(?)後で確保しなければならないのが現状のようです。展示してあったホワイトオーク材もほれぼれするほどきれいに目の詰まった材料でした。「こんなにいい材料なら、樽じゃなくて家具に使ったらきっと素晴らしいモノが出来るんだろうなぁ・・・」なんて妄想しつつ、見学蒸留工場を後にして、別館の試飲コーナーにて飲めないお酒を物珍しさにチビチビ試飲してまいりました。(開発 武田伸郎)
日田市のいいちこ蒸留所。とても気持ちの良いところです。 左:木取りから樽になるまで。右:部材は全て最上級の柾目材です。

ヴィンテージ塗装の違い

2018.06.19

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.229(東京・広尾ショールーム)
先週末、全社員で工場研修に行ってきました。自分たちのブランドの家具が作られる過程を実際に見て、それぞれの立場で仕事に活かすために、年に一度実施しています。特にショールームスタッフは、最前線でお客様と接していますので、知識の向上に欠かせない研修です。

今回は九州の2工場に伺ってきました。主にソファやラウンジチェアを製作していただいている工場と、テーブルを製作していただいている工場です。テーブルをお願いしている工場では、近年人気のヴィンテージ塗装の工程の違いを見てきました。ヴィンテージ塗装はNEO CLASSICO Heritageシリーズ、A-mode HeritageシリーズのD-6〜9の塗装色です。中でもD-6,D-7は根強い人気色です。NEO CLASSICO Heritageシリーズのテーブルは、導管のあるホワイトオーク材にうずくり加工を施し、より木の素材感を活かしています。木目はランダム貼りや荒柾の突板を用いて、表情豊かに仕上げます。染色後、表面を研磨する事により、地色と導管に入り込んだ塗料のコントラストで、使い込んだヴィンテージ感を出しています。一方、A-mode HeritageシリーズのダイニングテーブルMD-105Nもオーク材の突板を使用していますが、柾目を用いてスッキリとした印象です。こちらは白または黒染色した後に表面の染色を拭き取る事により、ヴィンテージ感を出しています。ショールームではお客様からよく、「同じオーク材のD-7(ヴィンテージブラック)なのに、表情が違いますね」と言われますが、このような仕上げの違いによって同色でも雰囲気が変わってきます。実際に工程を見て理解が深まりました。

ヴィンテージ塗装の仕上げができる職人さんは、限られた人だけだそうです。職人さんの技術とセンスが詰まった仕上げを是非、ショールームでご覧下さい。人気のヴィンテージ塗装の魅力をお伝えしていきたいと思います。
(ショールーム担当:西條 恵理) 左上下:NEO CLASSICO Heritageシリーズ。黒塗染色の後に表面を研磨し、地色と黒染色のコントラストを出します。
右上下:A-mode Heritageシリーズ。黒染色の後に溶剤で拭き取り作業を施し、濃淡の表情を出します。
左:NEO CLASSICO Heritage NC-052Aダイニングテーブル。うずくり加工が施されています。右:A-mode Heritage MD-105Nダイニングテーブル。

初夏の植物アレンジ

2018.06.07

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.228 (名古屋・栄ショールーム)
全国的に梅雨に突入し、じめじめとした暑さが少しずつ増してきました。エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、ディスプレイの植物を夏らしいアイテムと組み合わせ、涼を感じて頂ける工夫をしています。

植物はそのままでも、花器や合わせるアイテムを少し変えるだけで季節感を出す事ができます。例えば、花器のカラーや素材を夏らしくシルバーやガラスにチェンジしたり、ディスプレイのアイテムに流木をプラスしてみたり、ほんの一手間でずいぶん印象が変わってきます。この時期は、新芽がにょきにょき出てくるので、鮮やかな緑が混じり新鮮でとても綺麗です。それだけで夏らしさを演出してくれています。爽やかなディスプレイと共に、初夏の新しい2種類のフレーバーティをご用意しております。甘夏みかんの甘酸っぱい香りがきいた爽やかな風味の「あまなつ烏龍」と、カシスとブルーベリーの実をブレンドした紅茶「カシス&ブルーベリー」。甘すぎずさっぱりとお召し上がり頂けます。

雨が続いたり、暑さが増してくると外出するのが億劫になってしまいがちですが、季節に合わせた小物やディスプレイで楽しんでみてはいかがですか?エーディコア・ディバイズ各ショールームでは夏を感じて頂ける冷たいフレーバーティーをご用意して皆様の御来店をお待ちしております。(ショールーム担当:小田切 里子) アイテムを加えるだけで、季節感を出すことができます。小物のアドバイス等もショールームスタッフでさせていただきますので、是非お声掛け下さい。 お気に入りの家具でゆったりお寛ぎ下さい。冷たいフレーバーティをご用意してお待ちしております。

撥水加工のファブリック

2018.06.06

6月に入り各地で梅雨入りしましたが、梅雨の時期はお子様も雨で外で遊べず家の中で遊ぶ日が増えてくるかもしれませんね。お家の中で何かをこぼしてソファやチェアが濡れてしまい、シミになってしまったりするという事があるかもしれません。

お客様から「子供がいるので孫がよく遊びにくるので、布張りだと汚れが心配なので、ビニールレザー等はありますか?」といったご質問をよくお伺いします。当社では、そのようなお客様の要望にお応え出来る様に、撥水加工が施されているファブリックをご用意しております。aランクのRXシリーズのファブリックです。撥水加工とは、液体をファブリックの表面で球状にして弾くという性質で液体が中まで浸透しないのが特徴です。スノーボードのウェア等にも使用されています。また、全てのチェア・ソファに使用出来ますので、お好みのチェアやソファと組み合わせて選んで頂けます。大阪・心斎橋ショールームの展示では、A-modeのMD-101アームチェアとA-mode HeritageのMD-101BCベンチの張地として使用しており、お客様に好評です。また、全てのファブリックに後加工で撥水加工を施す事も可能です。色や生地の風合いを損なわずに家具を水や汚れから守ることができるので、大切な家具を綺麗にお使い頂けます。

大阪・心斎橋ショールームでは、実際にお試し頂く事も出来ますのでお気軽にお声掛け下さい。ご来場お待ちしております。(大阪・心斎橋ショールーム:三谷佳菜子) 右上:水を表面に球状にして弾いている様子です。 色は5種類ご用意しておりますので、お好み・ご自宅等のインテリアに合わせて頂けます。

椅子とテーブルの差尺について

2018.05.30

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.85
先日、家具と人間工学について話をする機会がありました。椅子やテーブルは、人間工学的に考えられて設計されます。その基になるのが、人間のいろいろな部位を測定した人体寸法です。私が初めて人間工学を知った高校生の頃には千葉大学の小原二郎先生が測定したデータで家具を製作しましたが、今では国立研究開発法人産業技術総合研究所が217カ所の人体部位寸法を測定しており、日本鉄道車輛工業会の電車のシート規格や、自動車のシート、眼鏡や帽子などファッション関係など、様々な分野で活用されています。

椅子については使用される人体部位は、下肢高(かしだか)椅子の高さや、座位臀・膝窩距離(ざいでん・しつかきょり)座面の奥行き、座高(ざこう)が関係します。テーブル高さについては、この座高に基づいて椅子との差尺寸法が計算されて算出されています。この椅子とテーブルの差尺が合っていないと、使い心地だけでなく、姿勢が悪くなり、肩こりや頭痛など健康被害を引き起こす事があり、とても重要な高さです。しかし、ネットで差尺を検索すると多くのサイト(ほとんどのサイト)で間違った情報が書かれています。差尺とは座の高さとテーブルの差や、椅子のSH(シートハイ)とテーブル高さの差と書かれています。家具メーカーのサイトだけでなく、権威ありそうなインテリアや建築関係のサイトでも同じような書かれ方をしていています。この間違いはインテリアのプロの中でも間違った認識をしている事が多く、カタログに明記されている椅子のSHに差尺を足した物がテーブルの高さと認識されています。

差尺の正式な算出方法は座高÷3-10ミリで、身長が170センチの方で座高が900ミリ÷3-10ミリ=290ミリが差尺となります。そして、その290ミリを座の高さにプラスするのですが、410ミリの座の高さに290ミリを足して700の高さになります。しかし、この座の高さの基準が問題なんです。一般的に販売されている椅子はSH400から輸入品のSH470くらいまでかなり高さに幅があり、同じメーカーでもデザインによってかなり高さの表記が違います。当社の椅子もSH410~SH450と40ミリも違います。それに合わせるテーブルの高さが40ミリ違うかといえば、そうではありません。座の高さの基準になるのが、座位基準点になります。これは座骨結節部(骨盤の下に突き出た部位)で人が座る時に身体を支える場所になり、この座位基準点の高さに差尺を足してテーブルの高さが決まるのです。

当社では椅子のSH表記の高さが違っても同じ座位基準点になるように設計されています。SH410と低いものはクッションが薄く、座の素材が合板タイプで、SH450と高いものは下地にバネを使用し、柔らかなウレタン素材のクッションを置いて仕上げています。そのために、カタログ表記上の座の高さが違っても、座位基準点は同じです。同じメーカーではSHが違っても同じ高さにお尻の座骨が止まるように設計されている事が多いと思いますので、SH表記寸法でなく、座基準がどの辺りになるかを理解して、差尺を足してテーブルの高さを決めるようにしましょう。家具は使われる方の身長によって各部の寸法が決まってきますが、既成製品では平均身長から割り出された寸法になります。日本だと男女の平均身長165~170センチで算出されたサイズになりますが、人間は合わせる許容能力がありますので、ミリ単位で気にする必要はあまりありません。

当社の家具は人間工学に基づいて設計していますので、デザインは違っても、どの椅子に座っても大体同じ座位基準点になり、同じ掛け心地になるようになっています。テーブルの高さはH700~720の高さに合うような基準点ですので、当社以外で購入される場合は、その範囲でお選びいただければ間違いありません。また、大きなお客様用に座の高さを高くしたり、低いお客様用に脚をカットなど特注対応もしていますので、お気軽にお問い合せ下さい。
(クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)
左:座が合板でクッション性の無いアルコはSH420ミリですが、座位基準点は410ミリです。右:座下にバネ下地が入っており、75ミリのクッションを入れているNC-007MはSH450ミリですが、こちらも座位基準点は410ミリです。 左:人体部位寸法から出した差尺表と計算式です。右:差尺の基準になる座位基準点は座骨の先端の座骨結節部です。ここが座って落ち着く辺りが座位基準点で日本人の平均身長では高さ410ミリ辺りになります。椅子のカタログ表記のSHとは違います。

DESIGNER

DESIGN

SALES

SHOWROOM

PRESS

OTHERS

PRIVACY POLICY

PC版を見る
スマホ版を見る