COLUMN

2024.7.17 SHOWROOM

柔らかいフォルムの家具が人気です

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.445(名古屋・栄ショールーム)
ショールームスタッフとして、日々沢山のお客様に家具をご提案させていただいてますが、最近は柔らかいフォルムの丸みを帯びたデザインの家具が人気です。今回は、エーディコア・ディバイズの製品の中から丸みのある家具をご紹介します。

NEO CLASSICOシリーズのNC-075ソファは、2024年モデルで発表された新作のソファです。住宅から公共施設まで幅広くご使用いただける柔らかなフォルムで人気があります。こちらのソファは別名「キドニーソファ」と呼ばれ、腎臓(キドニー)の形に似ていることからその名称が付けられました。背や座が柔らかなカーブを描いており、ボリューム感のあるシルエットはリラックスした時間を過ごしていただくのにぴったりのソファです。左右非対称の背の位置もお部屋のレイアウトに合わせて、右寄せ・左寄せをお選びいただけます。座り心地を左右する座面の中材には、ポケットコイルとリサイクルウレタンのリボンテッドフォームを使用し、環境にも配慮したソファになっています。硬めの座り心地で、腰痛気味の方や年齢を重ねられた方にも「疲れにくい」「立ち上がりやすい」と好評です。

ダイニングテーブルでは、円形テーブルMD-1302が人気です。しっかりとした厚みのある天板の小口面にはグローブラインの加工をアクセントに、トップ面は矢羽張りのデザインが施され、円形の柔らかさだけでなく高級感のあるダイニングテーブルに仕上がっています。重厚な天板を支える円柱脚はクッション性を持たせ、張地で仕上げる新しいタイプのデザインです。合わせるチェアと円柱脚の張地を揃えたり、他の張地でアクセントにしたりと、自由なコーディネートをお楽しみいただけます。また、セットでご用意しているチェアMD-1301S/Aは、アームから背に伸びるカーブが身体を包み込むような形状で、どこか懐かしく優しい気持ちにさせてくれます。お好みでオプションハンドルやキャスターを付けて、オリジナルのダイニングセットをカスタマイズされてはいかがでしょう。

ショールームでは他にもお薦めの製品を展示しております。お客様のご要望をお伺いしながらご案内させていただきますので、ぜひ、お気軽にご相談ください。現在もショールームは、完全予約制にて対応させていただいております。ホームページからも予約ができますので、ご利用ください。皆様のご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:水野 未佳子)
ご来場予約フォームはこちらから

左:丸みを帯びたデザインが空間に配置しても美しいNC-075ソファ 右上:柔らかい印象でコーディネートをお楽しみいただけます。 右下:サイズ感がありながらも左右非対称のデザインが、空間を選ばずご使用いただけます。
左上:MD-1302テーブルの天板小口面には、天板の厚みを感じさせないグローブラインが施されています。 左下:天板の中心から広がる矢羽張りの技法で、意匠性の高い天板に仕上がっています。 右上:アーム付きのMD-1301A。身体を包み込んでくれるフォルムと、程良いアーム位置が時間を忘れてくつろげます。 右下:優しい印象のMD-1302ダイニングセット。シリーズのチェアとの相性もピッタリです。

2024.7.10 SHOWROOM

人気のダイニングセットをご紹介

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.444(大阪・心斎橋ショールーム)
エーディコア・ディバイズでは様々なアイテムの家具をご用意していますが、今回は大阪ショールームで人気のダイニングセットを人気の理由となる素材にポイントを絞ってご紹介いたします。

1点目は、エーディコア・ディバイズ各ショールームに展示している人気のダイニングセット、MD−1202と1201です。こちらはテーブルトップのメンテナンス性の良さが人気のポイントです。テーブルは天板をホワイトアッシュ突板、もしくはバイオマーブル(人工大理石)のどちらかを選択できます。メンテナンス性の良さからショールームでは、バイオマーブルトップが人気です。バイオマーブルは、植物由来の原料を50%以上使用し、環境に配慮した素材というだけでなく、水のみで汚れも落ちやすく、丈夫でキズが付きにくいため永くお使いいただけます。大阪・心斎橋ショールームの展示品の木部は、ウォールナットブラウン色です。セットのチェアMD−1201Aは、自然の素材を無駄にしないデザインで、座クッションには耐久性のあるリサイクルチップウレタンを使用し、環境に配慮しながらも座り心地にこだわったチェアです。
もう1点ご紹介したいダイニングセットはMD-105NとMD-101です。こちらはスチール脚が人気のポイントです。テーブルは、スチール脚と天然木天板の異素材の組み合わせが好評です。天板は木目の表情豊かなオーク突板を使用しています。天板の素材についてお客様からは「木目の感じが良いですね」「シンプルで飽きなさそう」とのお声をいただいています。ショールームの展示はスチール脚のチェアとベンチを組み合わせていますが、チェアはスタイリッシュな印象のスチール脚と、和モダンな空間にも合う木脚タイプがあります。「MD-101のチェアを見にきました」と言っていただくお客様も多く、検討された方は安定感があり、座り心地も良いのでご決定いただくケースが多いです。張地やフレームの色でイメージが変わり、コーディネートの幅も広がります。ぜひショールームにお越しいただき、実際にお使いになってお確かめください。

ショールームでは、家具の色、張地、レイアウト等のご相談もお受けしています。お気に入りのダイニングテーブル・チェアをお部屋の雰囲気に合わせてお選び下さい。ショールームの展示品以外にも当社には多数製品がございます。お困りの事がございましたら、お気軽にショールームにご相談下さい。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
(ショールーム担当:天川 唯)
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左上:MD-1202・1201ダイニングセット。右上:テーブルトップが人気のバイオマーブル(人工大理石)です。左下:MD-105N・101・101BCダイニングセット。右下:天板は木目の表情豊かなオーク突板を使用しています。
ショールームの展示品以外にも当社には多数ダイニングテーブル、チェアがございます。モダンなテイストからクラシックなスタイルまで幅広く展開しています。

2024.7.1 DESIGNER

ミラノサローネの変化

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.157
ミラノデザインウィークレポートを先日開催しましたが、Webセミナーでの参加者の記録を更新して1500名以上のお客様に参加いただき、終了後に電話や途中退席で見れなかったのでアーカイブはありませんか?再公演はないの?のお問い合わせを多くいただき、再開催をする事になりました。その再開催も600名を越えるお客様に申し込みをいただき、反響の大きさに驚いています。他社など多くの会社がレポートを始めたのでミラノレポートを引退し、当社でないとできないレポートをしていたのですが、今年の参加者の多さを見ると、個人的には複雑な気持ちになります。当社は輸入メーカーでもミラノサローネでの出展も無くPRにはならないのにと、、。

何人かミラノレポートへ参加したお客様にお聞きすると、輸入メーカーは自社PRがメインで、素材メーカーは表面的な印象の話しなので理由が分からない事と、何よりクライアントからミラノデザインウィークの事を聞かれる事が多く、情報を獲る事は必須になってきているので、瀬戸さんの話は聞きたいのではないでしょうか。また、雑誌で紹介されていないブランドも多く紹介されるので、分かりやすいのです。と聞きました。私自身、プレスとして25年以上前から取材を行い、雑誌に紹介されていない主要ブランドを紹介してきました。ミラノ特集する雑誌では日本で販売され広告を取れるブランドしか紹介していませんでした。しかし、実際にミラノへ行くと知らない上位ブランドが多く存在し、そのブランドが注目を集めている事も知りました。

取材を進めるとデザイナーが勝手にコンセプトやデザインを出す事は無く、各社の経営者やクリエイティブディレクターがその年のテーマを決めてデザイナーに発注するのですが、そのテーマは売り先が必ずあり、その販売国の好みやターゲット層によって変化している事が分かってきました。中東、ロシアや新興国、中国や東南アジアなど販売が好調な売り先によってデザインや色、ファブリックなどが使い分けられます。商売人のイタリア人らしいターゲットをはっきりさせた製品作りです。ファッションのスーパーブランドでも同様で、販売が好調な国へのデザインをする事が売上を持続させ伸ばす事にもつながります。

残念ながら、日本はそのターゲットからは外れている事も知り、有名ベッドブランドでは日本の家具会社に出していたけど、真似され終わってしまうからあまり販売したくないとの事も聞きました。その事を知り、ミラノでは各ブランドの営業責任者やディレクターからそのターゲットを聞くようになりました。毎年定点観測として同じ上位ブランドを回り、その際に昨年は〇〇への販売が好調と聞いたけど、その後はどうなんですか?と聞くと、分かってる人だと思われ、本当の話を聞く事ができるようになりました。そうやってレポートを続け最大で全国30箇所へPCとプロジェクターを持参してレポート周りをしていました。それが、再評価されたようで、少し嬉しく思っています。

ミラノサローネ(見本市会場での展示会)を40年近く見ていて感じた変化は、この20年で変わったのは製品の見せ方で、単品で製品だけを見せる展示から、インテリアをスタイルとして見せる方法です。単品で見せる方法はシンプルな空間に作品的に置かれデザイナー色を強めた見せ方でしたが、スタイルとして見せる方法はインテリアを作り上げた空間で単品ではなく、空間バランスを重要視した見せ方です。インテリアに使われる製品は単品の物だけの使い方ではありません。上位のブランドは私達は製品を販売しているのではなく、スタイルを売っているのです。というブランドが増えていきました。ブランドの売上が伸びてきた事もあり、今のミラノサローネ見本市会場での展示はインテリアのしつらえをしたスタイル展示がメインになり、多くの集客しているブースはスタイル展示でになって、旧来の製品だけを見せているブースは閑散としていました。

私自身デザイナーとして仕事をしてきましたが、いつの頃からか肩書きがクリエィティブディレクターになりました。家具はデザインしていますが、単品としての物でなく、インテリア空間に調和するスタイルを大切にしています。アメリカでの建築巡りをしていると家具はプロダクトとして存在しているのではなく、空間の中に存在していることを認識されられ、市場に出て初めてトレンドになる事を再認識させられます。再開催のミラノレポートは本編に当社のPRは全くありません。最後の営業PRを最後までお聞き下さいませ。(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2005年のミラノサローネ会場の写真。この頃から少しずつインテリアスタイルの見せ方が増えてきて、それをしていた会社は今も売上を伸ばしています。左上:Morteni&Cの展示は部屋のインテリアを少し作っていました。右上:Minottiブース。まだまだシンプルな展示のMinottiで、デコレーションもあまりされていません。左下:Poliformブース。ガラスで仕切りシンプルな展示。右下:LEMAブース。今のようなデコレーションはまだまだされていません。これらのブランドがインテリアシーン展示として見せるようになっていましたが、まだ製品中心の展示です。
2024年のミラノサローネ会場の写真。どのブランドもインテリアシーンを作り込み、デコレーションにも力が入っています。製品を見せるというより、トータルシーンでの展示です。左上:Morteni&Cブース。右上:Minottiブース。左下:Poliformブース。右下:LEMAブース。なんとなく同じような色合いや素材使いは似ていて個性は無いように感じますが、、。

2024.6.28 DESIGN

モノ作りの現場を見るということ

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.146

エーディコア・ディバイズでは当社の家具を生産している工場を訪問して、毎年モノ作りの現場を見学する研修を行なっています。設計や開発スタッフだけでなく、営業や業務管理、経理業務に携わるスタッフ全員が工場を見学する研修です。モノ作りをしている会社では、新人研修の際に工場見学を実施することはあると思いますが、当社のように業務スタッフ含めて全員が毎年工場研修を実施する企業は少ないのではないでしょうか。自社製品がどのように作られているのかを理解することも目的の一つですが、モノ作りの大変さ、人の手がどれだけ掛かっているかということを感じてもらうための研修でもあります。今年は九州の4つの工場を見学してまいりました。

初めに訪問したのは、昨年の新製品から本格的に採用を開始した国産針葉樹合板の工場です。新製品に採用するにあたり、昨年初めて工場を見学させていただいたのですが、とても素晴らしい工場だったので今回全員で訪問させていただきました。九州の山間に広がる広大な敷地、檜の香りがする敷地内には九州から集められた針葉樹の丸太が整然と積み上げられていました。建物の中だけでなく屋外の貯木場までゴミ一つ落ちていない綺麗な工場です。木材を加工する工場で、これだけきれいな工場を見たことがありません。高度にオートメーション化された工場は、加工途中で発生する廃棄物から熱、蒸気に至るまで一切の無駄なく効率的に利用されています。資材の組み合わせ選別等もAI技術を利用し、目にも止まらぬ早さで処理していました。こんなに効率的に製品が出来る工場を見てしまったら「機械化すれば手間をかけなくても製品が出来るのでは?」と、思ってしまいがちですが・・・合板製造の肝心要の作業である、最終のプレス作業前の単板セッティングは2名体制で人の手で行っていました。どんなに自動化されてもこの作業だけは熟練した人の目でチェックする必要があるのだそうです、納得!!

ソファ工場では、見学したばかりの針葉樹合板工場を資材に用いたソファの製作工程を見ることができました。普段は仕上がった製品しか見ることがないので、ソファの骨組み、構造を見学できるのは貴重な体験です。粗々しい合板の木枠の骨組みから、座り心地の良い柔らかいソファが出来上がっていく工程は、何度見ても新鮮な驚きを感じます。様々なクッション性や丸みのある柔らかな形状の中にも、稜線を立たせながらソファを仕上げていく術は職人技そのものです。主にテーブル生産をお願いしている工場の見学では、「木」を扱う難しさ、杢理を読んだ材料の組み合わせから、木の収縮の動きをコントロールして制作する難しさを説明いただきました。どんなに正確な加工を施したとしても、それぞれの「木」の特性を掴まないとキチンとした製品には仕上がりません。そんな「木」の良さや特性をお客様にお伝えするのも私たちの大事な役目なんだと社員も感じ取ったと思います。

今回訪問したのは梅雨入り前の九州地方。ソファとテーブル工場は先日も天気予報のニュースに出ていましたが、全国でも1、2位を争う暑さの厳しい日田市。通常だったら工場内の熱気で汗だくになって視察を行なう時期でしたが、今年は梅雨入り前の曇り空のおかげもあってそこまで厳しい暑さを感じることなく研修を実施することができました。普段は会話をする機会が少ない営業や業務管理スタッフも、職人の皆さんとコミュニケーションを取ることが出来、有意義な研修になりました。研修で得た情報は、皆様にもしっかり伝えてまいりたいと思います。(開発 武田伸郎)

左上:全社員で移動する工場研修はバスで各所を回ります 左下:針葉樹合板工場の敷地内、屋外にもゴミひとつ落ちていません 右上・右下:敷地内には爽やかな檜の匂いが漂っていました。工場から100km圏内から採取された針葉樹が貯木場に整然と積まれています。樹皮を剥いた丸太が合板加工へと運ばれていきます。
左上:見学した玖珠の工場で生産された針葉樹合板は、新製品以外の規格製品でも木枠の構造体に使用しています 左下:工場研修では工場の方の説明以外にも、加工中の製品を間近に見ながら、瀬戸のモノ作りのこだわり解説があります 右上・右下:普段見ることのない手加工の作業や、一点一点手作業で行う張り地の型取り、断裁の様子を熱心に見学します

2024.6.26 PRODUCT INFO.

PACE AD-111S,A

クリエイティブ・ディレクター瀬戸 昇が、デザイナーからの視点で写真だけでは伝わらない製品の魅力を動画でお伝えします。
今回はAD COREより、エーディコアらしいシャープなイタリアンモダンテイストを持ちながら、柔らかな優しい印象を持つダイニングシリーズのAD-111 PACEを紹介します。

◾︎ PACE AD-111 CHAIR 製品ページ