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2026.01.29|

DESIGNER

流行に左右されないデザインとは

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.176 2026年新春アメリカ西海岸建築セミナーは、40周年を記念し2006年にスタートしたアメリカ西海岸での当社カタログ撮影を振り返るセミナーです。そのため、20年間の撮影資料のアーカイブから建築を厳選し画像を見直しました。今回、選んだ建築は撮影時、20年前の2006年、18年前の2008年、13年前の2013年に撮影した住宅を選んだのですが、画像を見ていて感じるのは10年以上前のインテリアとは思えないくらい古さを感じません。インテリアだけでなくファッションなどの雑誌を見ると、さすがに10年以上も前のものだと時代を感じ古くさい印象を受けるのですが、撮影に使用した住宅を見ると今でも新鮮に見え、撮影に選んだのが間違いなかったことに驚きつつ、当社のカタログ写真を見て安堵しました。家具デザイナーとして思うのは、インテリアはファッションと違い、生活の中で長く使われるもので、流行にあまり左右されないニュートラルでスタンダードなものが良いと思い仕事をしてきました。 選んだ住宅の1軒は、2013年に撮影に使用した家で、マリブの海岸線に1980年代に建てられ、2008年にリノベーションされ、60歳代の仕事をリタイヤした夫婦がお住まいでした。当社の撮影をする3年前にブラッド・ピット主演のマネーボールで撮影に使用された家ですが、その映画を見るとロケ時のインテリアと全く同じです。実際に住んでいる空間のため、リアリティのある裕福な大リーガーの住宅として見えました。そのインテリアを見ると家具やアート、小物など爽やかで今の時代でも色褪せることなく新鮮に見えます。置かれている家具もアートも奇をてらわないニュートラルな物で、初老の夫婦のためにモダンで長く使える物をデコレーターが選んだことが想像できます。撮影時、45歳の私は60歳を過ぎるとこのような家に住みたいなと思ったのですが、もう63歳になってしまいました。昨年の1月に発生したパシフィック・パリセーズの火災で消失してしまい、もう見られないのが残念です。 同じときに撮影したビバリーヒルズの住宅は、トビー・マグワイヤーなどハリウッド俳優のエージェントの方で、1957年に建てられた家を2010年に購入し2年かけてリノベーションしました。住宅のすべての床はテラゾーが敷かれていて、ピカピカの状態でした。その床のテラゾーはオーナーが1年かけてオリジナルに近いものを作ってリノベーションした自慢の床でした。撮影時に床を傷つけないように搬入することに気を遣った思い出があります。大きなリビングルームには奈良美智の大きな犬の像が置かれ、1950年代に作られたウラジミール・ケーガンのヴィンテージソファが置かれていました。それもウラジミール・ケーガンのデザインの中では主張が少ないソファです。ロケハン時はベーシックな印象で、さして気にしていなかったのですが、今見ると、キドニーソファは、この数年アメリカのモダンインテリアに使用されているデザインで、13年前にモダン家具と合わせたエクレクティックスタイルは時代の先を行っていました。 ロケハンや建築ツアーで訪問した住宅は200軒を超えていますが、その時代に流行ったデザインのものはなんとなく古く感じてしまいます。とくにイームズやプルーヴェの椅子が大流行した時に流行で集められたインテリアは時代を感じてしまいます。これはファッションと同じで大流行してしまうと、それが終わったあとには古臭く見えるのではないでしょうか。今回、アーカイブを見て感じたのは、流行に左右されないニュートラルな印象の家具やインテリアのほうが新鮮な印象を失っていないということです。一つのデザイン方向にだけ向けるのではなく、ヴィンテージの家具や照明なども取り入れて組み合わせるエクレクティックなスタイルが流行に左右されていないようです。あと重要なのは、清潔感のある仕上げが重要で、シャビーシックなインテリアでも清潔感を保っているということです。これは今の若者ファッションでも言えることですが、オーバーサイズのヴィンテージデニムを清潔感のあるトップスや靴と合わせたりする着こなしはいつの時代も好感が持たれます。 20年間のアメリカ西海岸のアーカイブを見ていて感じたのは、当社のカタログ用イメージ写真も時代を経ても古く見えないことです。10年、20年経っても新しく見えることはデザイナーとして少しうれしく思いました。当社のスタイルとして、これからも古くならないインテリアに使える家具をデザインすべきだと再認識しました。今週からアメリカ西海岸セミナーが始まります。元インテリアと当社の製品が入ってのビフォーアフターも比べていただけると思います。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2026.01.27|

SHOWROOM

新生活のスタイル別ソファ選びのポイント

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.500(東京・六本木ショールーム) 新しい年を迎え、早くも一ヶ月が経とうとしています。 大掃除を終えた後の清々しさを保ちつつ、「春からの新生活に向けてインテリアを心機一転させたい」と本格的に準備を始める方も多いのではないでしょうか。 家具選びにおいて、頭を悩ませるのが「サイズと搬入」です。最近では、戸建て・マンションを問わず「大きなソファを置きたいけれど、玄関や廊下を通るか不安」というお声を多く伺います。 当社では、広い空間を贅沢に使いながらも、搬入しやすい「システムソファ」を豊富にラインナップしています。今回は、人気のモデルをご用途に合わせた活用術とともにご紹介します。 リビングは、家族や友人、親しい人と過ごす温かな団らんの場でもあります。ゆったりくつろぎ会話を楽しむには、どんな座り方も受け止める大らかなソファがMASSAⅡがお勧めです。広い座面に脚を載せたり、寝そべったり、家事の合間に軽く腰掛けたり。思い思いのスタイルでくつろぎながら、自由なコミュニケーションが広がります。角度のついた広々としたシートを組み合わせると座る人の顔が見渡しやすく、自然に会話が生まれます。背やアームがないユニットを組み込めば、色々な方向から座れて便利で、家事の合間に腰掛けたりなど、気軽なコミュニケーションが可能です。 読書をする、メールをチェックしたり、タブレットで動画を見たり。ひとつのリビングに集まっていても、一人ひとりやりたいことは違うものです。ひとつのソファで個々に過ごしたい場合は、075-MODEL(キドニーソファ)がお勧めです。3つの角度を持ったコーナーソファがあり、様々な空間にコーディネート可能です。個々のシートが区切られた贅沢な座り心地のソファなら、誰かと同じ空間にいる温かさを感じながらも、自分の時間を存分に楽しむことができます。流れるような有機的なのフォルムも空間に柔らかさをもたらせます。 食後や休日にくつろぐだけではなく、暮らしの様々なシーンで、ソファに座る時間は以前よりも増えたのではないでしょうか。仕事をしたり、くつろいだり、ON/OFFどちらにも対応できるソファにはMD-3211MODELがお勧めです。硬めのシートは長時間座っても疲れにくく、高めのテーブルと合わせればデスクワークも快適です。コンパクトなサイズ感ながらゆったりとした掛け心地を感じていただけます。ON/OFFどちらにも対応できるソファがあれば、リビングで過ごす時が豊かになるはずです。 「うちのリビングに置けるかな?」と迷われたら、ぜひ平面図をお持ちください。ショールームでは、図面を拝見しながら家具のレイアウトやコーディネートのご相談を承っております。 エーディコア・ディバイズは、2025年にブランドスタート40周年を迎えました。これを記念し、現在ショールームにご来場いただいたお客様に「オリジナル・ビッグトートバッグ」をプレゼントしております。A3サイズが収まる大容量で、お仕事やお買い物にも活躍する限定アイテムです。なくなり次第終了となりますのでお早めにご来場ください。スタッフ一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。 (ショールーム担当:西條 恵理) ▷ご予約はこちらから

2026.01.26|

DESIGN

アートはインテリアの一部

インテリアにおいて、アートは決して脇役ではありません。家具や照明と同じように、空間の印象や居心地を大きく左右する重要な存在で、壁面に一枚のアートが加わるだけで、空間に奥行きやリズムが生まれ雰囲気がガラッと変わるように感じることがあります。アートはインテリアの一部として、空間全体をより魅力的に見せる役割を担っています。当社ショールームでも、さまざまな壁面アートを展示しています。ただワイヤーで吊るすだけではなく、細部にまで配慮しながら展示方法を検討しています。50年以上前の作品であっても、可能な限りメンテナンスを施し、魅力を引き出した状態でご覧いただけるよう心がけています。家具と同じく、美しさを左右するのはやはり細部です。 先日の40周年イベントで展示したアートパネルも、その一例です。横から見た際に作品がなるべく斜めに浮かないよう、壁面にぴたりと沿う展示方法を模索しました。また配置についても事前に図面化し、お客様の視線や動線を想定しながら検証を重ねています。実際の設営ではテストと微調整を繰り返し最も見やすいバランスを探りました。図面検証やイメージではわからない課題が次々と出てきて結局夜遅くまでかかってしまいましたが、、、準備が大切だと痛感しました。このような図面アートは「どこに、どう置くか」で印象が大きく変わります。LAではデコレーションされるアートパネルは壁と平行にぴたりとついており、横から見た場合でもインテリアに自然に美しく設置されています。当社がLAで撮影を行った際もお借りいただいた素敵な住宅では大小様々なアートが飾られており、もれなく全て気持ちよく壁に沿って取り付けられていました。インテリアを彩る大切なアートは取付方ひとつとっても重要な要素になります。当社でも取り付け方を工夫し、すべてのアートは壁に沿うよう加工して取り付けられています。日本は古くからの掛け軸文化なのか、アート裏面から伸びた紐やワイヤーをそのまま掛けてしまって、前に倒れるような設置になってしまうことが多いように思います。せっかくの素敵なアートは気持ちよく飾っていきたいですね。 先日は当社のLAでの撮影プロデュースを担当いただいていたヤスコ様より、貴重なアート作品を譲り受けました。約60年前に制作された作品で、作者のサインが入ったオリジナルピースです。一方で、長年の経年劣化による破損や、当時の取り付けによる不具合もあり、補修が必要な状態でした(フレームへの入れ方が間違えていたり、フレームが一部裏表逆でついていたり、曲者でした!)。作品としての魅力を損なわないことを最優先に、開発部の奥友が丁寧に補修作業を担当しています。分解作業から始まり、割れていたガラスは透明性の高いアクリルに変更。フレームには丁寧な加工を施し、内部の紙部分に生じていたシミも、作品を傷めないよう慎重に処置しています。セミナー開催に間に合うよう、スピードと精度の両立を意識しながら作業を進めました。4点を組み合わせることで一つの大きな作品となるこのアートは、ショールームの中でも強い存在感を放ちます。 当社ショールームではそういった作品が至る所に展示しております。家具とともに、空間を彩るアートやデコレーションにも目を向けていただければ幸いです。ぜひショールームで、当社のものづくりの世界観を体感してみてください!(開発部 渡辺 文太)

2026.01.23|

SHOWROOM

機能性ファブリックで叶える白い家具

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.499(名古屋・栄ショールーム) 最近はインテリア雑誌などでも、明るめの木色やファブリックでコーディネートされた空間をよく目にします。ホワイト系のお色目は清潔感があるので、どのようなシーンにもお薦めしたいカラーです。飾りすぎないナチュラルな空間にもよくマッチしますが、家具そのもののボリューム感も演出できるので、テクスチャーのあるファブリックを用いるとラグジュアリーな空間にもしっくりくるカラーです。当社ショールームの展示家具もホワイトカラーベースの製品が主流となっており、ショールームへご来場いただいたお客様からも「わー、綺麗!」と、その存在感を感じていただいています。 実際、白い家具に憧れがあっても、どうしても肌が触れるチェアやソファの張地は汚れやメンテナンスなどの不安から敬遠されがちですが、昨今のインテリアファブリックスは進化をし様々な機能がついた張地が増えています。当社では2026マテリアルにもこのような機能面に優れた張地がさらに増えました。組成の異なる糸でザックリと編み込まれたシャビーシック(SY)は、その素材感とは裏腹に水分を弾く撥水機能、汚れがつきにくい防汚機能、そして汚れてしまった時にもお水で簡単にお手入れが可能なイージークリーン機能が備わっています。ビクーナミスト(CM)も抗菌機能、防汚機能だけでなく裏面にビニールコーティングがされた止水機能も備わっているので、うっかり液体をこぼしてしまっても家具内部にまで水分が染み込まず、カビやニオイの原因を防ぐことができます。以前より展開をしているビロードミスト(VM)も止水機能やイージークリーン機能が備わっており大変人気です。オアシスベルベッド(OB)はさらにペットの引っかきにも強く、より安心な張地です。 エーディコア・ディバイズの家具は、全て受注生産のオーダー家具です。お好きな製品をお選びいただいてからお好みの塗装色、張地を自由に組み合わせていただけるので、汚れやメンテナンスが気になるようでしたらこのような機能性張地はいかがでしょうか。今回ご紹介した張地には全てホワイト系の展開があります。家具のご新調の際にはこのような機能性張地で憧れの白い家具にトライしてみませんか。永くご愛顧いただくためにもデザイン性と機能性、どちらも妥協せずお好みに合った家具をエーディコア・ディバイズの家具で叶えてください。 ショールームでは皆様の懸念点も伺いながら、製品選びのアドバイスをさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。お客様に合ったベストなご提案させていただきます。 (ショールーム担当:水野 未佳子) ▷ご来場予約フォームはこちらから

2026.01.19|

SHOWROOM

多様な空間に対応するダイニングセット

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.498(大阪・心斎橋ショールーム) お住まいの間取りやライフスタイルが多様していく中で、ダイニングは食事の場としてだけではなく、くつろぎや作業などさまざまな役割が求められるようになっています。今回は、住宅や用途を選ばず、幅広いシーンに調和するダイニングセット2点をご紹介します。 まずご紹介するのは、エーディコア・ディバイズ各ショールームに展示しているダイニングテーブルMD-905です。楕円形状の脚部とつながるように削り込まれた天板が特徴で、ユニセックスかつシンプルなデザインが人気のシリーズです。大阪・心斎橋ショールームではホワイトスプレー色を展示しており、お部屋全体を落ち着きのある印象にまとめてくれます。同シリーズのチェアMD-901は、展示品では座面内側を明るいベージュ、背裏をグレーで張り分けた仕様です。シンプルなデザインだからこそ、張地やフレームの色によって表情が大きく変わり、空間や用途に合わせた幅広いコーディネートをお楽しみいただけます。柔らかなフォルムは特に女性からの支持も高く、見た目だけでなく座り心地にも定評があります。背の切り替え部分は背中から腰のカーブに沿うよう設計されており、お座りいただいたお客様からは「気持ちが良い」と高評価をいただいています。楕円形の脚部はミニマムなフォルムで、空間に抜け感を与えてくれる点も魅力です。ダイニングとしてはもちろん、ワークスペースや来客用の空間など、さまざまなシーンに対応できるダイニングセットです。 もう一点おすすめするのは、MD-1302テーブルとMD-1301コンフォートチェアのダイニングセットです。どこか懐かしさを感じさせる円型テーブルは、支柱部分にレザー調の張地を施しており、ホームユースはもちろんオフィスのエントランスなどにもお使いいただけます。天板にはアッシュ材の矢羽張りを採用し、木口にライン彫刻を施すことで、デザイン性と重厚感を兼ね備えた仕上がりです。大阪・心斎橋ショールームでは、さまざまなインテリアに合わせやすいウォールナットブラウンで展示しています。セットのMD-1301は、「快適でいつまでも座っていられる」とのお声を多くいただく座り心地の良さが特徴です。脚元がセットバックしているので靴を履いていても汚れにくく、ロビーや打ち合わせスペースでもおすすめの一脚です。ドレッサースペースやユーティリティスペースに移動させ、空間のアクセントとして取り入れるのもおすすめです。円型テーブルは、用途に応じて脚数を増やしたりと、フレキシブルな使い方が可能です。多様な空間やシーンに対応できるダイニングチェアセットとして、ぜひご検討ください。 ショールームでは、家具の色や張地、レイアウトなどのご相談も承っております。美味しいフレーバーティーを飲みながら、ゆっくりと家具選びをお楽しみください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。 (ショールーム担当:天川 唯)▷ご予約はこちらから ▷MD-1302 ▷MD-905

2025.12.26|

DESIGNER

ロサンゼルス巨匠建築の思い出

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.175 2025年も終わろうとしています。皆さまどんな一年だったでしょうか?当社にとって今年は設立から40年の節目で、2026年7月から41年目がスタートします。1985年設立から嵐のような毎年でしたが、仕事や人生観を変えるような仕事が何回かありました。その中でもカタログや雑誌広告用の撮影で、スタジオ撮影に立ち会ったことです。1980年代は紙媒体の広告が重要で、広告デザインと合わせ製品写真のクオリティが製品の売れ行きを決める時代でした。若い頃からスタジオ撮影に立ち会って、製品の見る角度や見せ方の重要性を知りました。それはプロダクトのレンダリング(スケッチ)で、かっこよく見せるフォルムバランスの勉強になりました。その後の撮影ではライティングから光で作る陰影で出す立体感、セット写真でのレイアウトのバランスなど、デザインの仕事に役立つことばかりで、毎回、本当に勉強になりました。 2007年から始まったアメリカ西海岸での撮影は毎回、冒険のようで、私自身のデザインにもっとも影響を与えました。アメリカでの撮影を始めるときに幸運だったのが、ロス在住の撮影プロデューサーの靖子さんとの出会いで、ファッションデザイナーや建築家、デコレーターやアートのことにも精通した靖子さんが選んだ家を、ロケハンしたり撮影に使用することができたからです。当社が長く続けていたお客様と行ったアメリカ西海岸建築ツアーも同様で、一般公開されている見せる施設でなく、人が住まういきた住宅や、実際に働くオフィスや使われている建築を見ることで、本当のいきたインテリア空間を感じることができたのが、今の私自身、仕事の基本になっています。まだiPhoneも出ていないGoogleマップもない時だったので、地図片手にレンタカーを運転し、40フィートコンテナに満載した荷物をフォークリフトで荷下ろし、仕分けからトラック積み込み、撮影機材の借り出しして、撮影場所ではオーナーが住んでいる住宅から家具を搬出して、当社の製品を搬入撮影し、終われば元どおりにしてクリーニングする作業は日本でも経験できないことでした。 先日、アメリカの建築家フランク・ゲーリーがお亡くなりになりました。ロサンゼルスのダウンタウンにある、ゲーリーの代表作であるウォルト・ディズニー・コンサートホールの撮影を思い出しました。ステンレス板のバラの花びらが開いたような建物で、近くで見るだけで胸が高鳴るような気持ちになり、内部に入るとダグラスファーの巨木をイメージした内装で、ゲーリー建築に触れながら、ここで撮影できればと思ってしまいました。アウディなどの車メーカーや有名企業が外観で撮影に使っていたことは知っていましたが、大規模な建築を借りての撮影は機材や搬入など人員も大変で、何よりロスを代表するような有名公共建築を当社のような小さな会社が借りることができるのかがいちばん心配でした。しかし、さすが靖子さん、撮影許可はすぐに下りました。それも全館で撮影可能になり、中のメインコンサートホールでの撮影も可能になったのは驚きました。撮影は搬入経路が長くセキュリティが大変で、メインホールではフィルハーモニーのリハーサル中で、その合間をぬっての撮影でした。 1987年にスタートしたウォルト・ディズニー・コンサートホールのプロジェクトは、当初石造りで計画されましたが安価なステンレス鋼に変更されました。それが、逆に特徴的な存在感を出す建築になりました。裏庭には多額の寄付したディズニーの奥さまリリアンの好きだったデルフト陶器の破片で作られたばらの噴水があります。うねるステンレスの板は最初は鏡面でしたが、近隣の集合住宅から反射熱のクレームがあり、バイブレーション加工し艶消しにされました。内部の通路にはその鏡面の名残が残っています。内部での撮影でメインホールでの撮影も許可されましたが、リハーサル中で機材撤去など時間に追われました。メインホールのパイプオルガンの前で撮影は初めてというスタッフに感心されながら撮影したことなど、本当に思い出深い場所です。LAにはゲイリー建築はいくつかあります。2022年にオープンしたディズニー・コンサートホール前にあるホテルのコンラッド・ロサンゼルスや、ベニスビーチにある巨大な双眼鏡のあるビルは街のランドマーク的な建築になっています。 LAのゲーリー建築はほとんど行きましたが、建築ツアーで行きたかったゲーリーの自邸に行けなかったことが心残りです。今年の1月末にロサンゼルス近郊での大規模火災でかなりのエリアが消失しました。Googleマップで見ると訪問した住宅は何件かなくなっていました。その中にノイト設計の住宅があり、貴重な建築が失われたのは非常に残念です。1月末に当社がカタログ撮影で使用した住宅の建築セミナーを開催する予定です。2025年も本当にありがとうございました。皆様良い年をお迎えください。(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2025.12.25|

DESIGN

ウェグナーに見る機能とデザイン

先日、渋谷ヒカリエホールで開催されているハンス・J・ウェグナー展に行ってきました。 北欧デザインを語るうえで欠かすことのできない家具デザイナーであり、その思想やものづくりの姿勢を改めて体感できる展示でした。 ウェグナーは「家具において最も大切なのは機能性である」と語り、特に座り心地や使用されるシーンを強く意識してデザインを行ってきました。ただ美しいだけではなく、人がどのように使いどれだけの時間を共に過ごすのか、そうした視点がウェグナーの家具には一貫していると感じました。その考え方は当社の家具づくりとも重なります。人間工学に基づいた設計はもちろん、機能性を備えたファブリックの選択肢や使用シーンを想定したモジュール構成など、「どのくらい座られる椅子なのか」「どんな場所で使われるのか」を具体的に思い描きながらデザイン・規格化を行っています。見た目の美しさだけではなく永く使うことで初めて感じられる心地よさはその積み重ねこそが、本当に価値のある家具だと考えています。 また当社のトレンドに左右されないデザインには細部への徹底したこだわりがあります。使用する木材の選定、製作工程、さらには輸送コストや製作コストまで含めて考えること。デザインは外側だけを整えるものではなく内側まで含めて設計していくものだと、今回の展示を通して改めて感じました。デザインには国民性も色濃く表れると思います。私が以前デンマークに住んでいた頃、訪れたすべての工房や工場で日本製の鉋が使われてたり、日本の木工技術や家具の美しさに深い敬意を払っている姿が印象的でした。繊細で誠実な日本のものづくりは、世界でも高く評価されています。その中でも印象深かったのがウェグナー作品を専門に製造するPPモブラー社です。当時から使われている型を大切に保管し、現代の技法と組み合わせながらウェグナーの思想を現在へとつないでいます。 1950年に発表されたTHE CHAIRやベアチェアが70年以上経った今もなお愛され続けている理由は、徹底したこだわりが人々に通じているからだと思います。当社の1986年発売のCERVOも同様に人体に沿った設計やスタッキング機能など、考え抜かれたデザインによって現在も多くの場所でご採用いただいています。先日開催した40周年イベントが多くの方にご来場いただけたこともこうした積み重ねの結果だと感じています。 当社はこれからも外側のデザインはもとより、内部構造や細かなディテールに至るまで向き合い長く愛される家具づくりを続けていきたいと思います。ぜひショールームでその座り心地やストーリーを体感してみてください。(開発部 渡辺 文太)

2025.12.25|

SHOWROOM

リビングテーブルMD-3212に新たなバリエーションが加わりました

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.497(東京・六本木ショールーム) 11月に東京からスタートした2026MODEL製品コンセプト説明&展示会には多くのお客様にご来場いただきましてありがとうございました。2026MODELでは、フレンチスタイルのキドニーソファの新たなバリエーションと柔らかなボリューム感のあるシステムソファMASSA IIに、斜め方向へ変化するスラントタイプを追加した他、ファブリックを纏う華やかで柔らかな脚部でエレガントなリビングテーブルのMD-3212にダイニングテーブルのバリエーションが加わりました。 MD-3212リビングテーブルは、ダイニングとリビングシーンが融合しつつある現代の生活において、どちらの用途でもご利用いただけるように高さ350mmと600mmのバリエーションを持ち、お客様のご利用用途でお選びいただけますので大変人気のリビングテーブルです。特に高さ600mmのテーブルはシステムソファに合わせたり、ラウンジチェアと合わせて軽食シーンなどでお選びいただくことが多くありました。2種類の高さを組み合わせた新しい使い方も好評です。 ショールームでお客様とお打ち合わせをしていると、ダイニングテーブルとして使いたいとのご要望も多く、2026MODELでは高さ720mmのダイニングテーブルMD-3212Dが加わりました。ダイニングテーブルとして天板をサイズアップしましたので、安全性を考慮し脚部にはスチール製の重りを装着し、転倒防止の安定感を高めています。サイズによっては脚部はオーバル型のデザインでより柔らかな印象です。リビングテーブルと同様に天板は塗装色が選択できるアッシュ材とビアンコカラーラ柄のバイオマーブルの2種類があり、バイオマーブルは下地のMDFのカラーバリエーションと組み合わせる事によってシャープにも柔らかな印象にもなり、お部屋のインテリアや利用シーンによりお選びいただけます。 ビアンコカラーラ柄のバイオマーブル天板はバイオマス度50%以上の環境配慮素材で、有害なフェノールを原材料に一切 使用しない環境に優しいフェノールフリー素材なうえ、熱・水・汚れに強い優れた物性を持っています。ダイニングとしてのご利用だけでなくオフィス空間でもご利用いただけます。 3種類の高さが揃い活用の幅が広がったMD-3212シリーズを、ぜひショールームでイメージを膨らませながらご覧ください。 エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、2026MODELとともに新しい展示がスタートしております。東京・六本木ショールームでは、2026年1月末まで、ブランド40年の歴史を振り返る記念展示を行っております。 お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。スタッフ一同、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。 (ショールーム担当:西條 恵理) ▷ご予約はこちらから ▷MD-3212D

2025.12.19|

SHOWROOM

年表で振り返るエーディコア・ディバイズ

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.462(名古屋・栄ショールーム) 12月に入り、いよいよ年の瀬も間近となりました。AD CORE DEVISEは今年で40周年を迎え、11月には本社・六本木ショールームで700名近いお客様にご来場いただき記念パーティーを開催しました。そして2026MODELも発表となり、六本木・心斎橋・栄と各ショールームで開催しました新作発表会にも多くのお客様にご来場をいただきました。今回は40周年を記念して発行しました「40th Anniversary」のブロードシートと、毎年NewMODELのご紹介として発行していますタブロイド誌をご紹介したいと思います。 今年で40周年を迎えたAD CORE DEVISEは、バブル期前の1985年に家具ブランドとしてスタートしました。創業当時から「無駄なものは作らない。」といった、今では当たり前となった環境に配慮した取り組みもカンパニーポリシーとして掲げてスタートしています。そして、記念すべき製品第一号は、今でも根強い人気があるスツール:CIRCOLO(サーコロ)でした。それから年数を重ねる毎にアイテム数を増やし、今では180製品以上を展開しています。設立当時は本社も新橋にありましたが、その後バブル絶頂期を迎えお台場、広尾、六本木とショールームも移転しています。 「40th Anniversary」のブロードシートでは、エーディコア・ディバイズの製品誕生に沿って、このようなエーディコア・ディバイズのあゆみだけでなく、その時々の時代背景も網羅した年表形式でわかり易く掲載をしています。また、ブロードシートは当時を懐かしんで、お客様ご自身の40年の思い出を振り返る資料としても充分お楽しみいただける構成になっています。ご興味のあるお客様はお気軽に各ショールームへお問い合わせください。また、六本木ショールームでは、この年表を机上でご覧いただけるディスプレイをダイニングテーブルNC-005を活用して展示をしています。六本木ショールームへお越しいただいた際には是非こちらもご覧ください。 2026MODELもスタートし、人気のNC-075やAD-229ソファセットの製品展開も増えました。キャスター付きを選べるMD-1401コンフォートチェアとMD-3212テーブルとの新しい組み合わせなど、2026NewMODELタブロイド誌では幅広い新製品をご紹介しています。レイアウトプランなども掲載されたタブロイド誌は、お打ち合わせの際にもご活用いただけるツールとして毎年好評をいただいています。 「40th Anniversary」ブロードシートで今までのエーディコア・ディバイズの歴史をお手元で是非ご覧ください。そしてこれからも時代の流れと共に進化し続けるエーディコア・ディバイズをどうぞご期待ください。これから5年先、10年先もエーディコア・ディバイズの製品を皆様にご愛用し続けていただけるよう取り組んでまいります。 (ショールーム担当:水野 未佳子) ご来場予約フォームはこちらから

2025.12.17|

SHOWROOM

2026モデルのご紹介

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.495(大阪・心斎橋ショールーム) エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、2026年モデルの新作を含む新しい展示がスタートしています。 エーディコア・ディバイズは1985年に家具ブランドとしてスタートし、40周年を迎えました。「家具はアートである」「時代を越えるデザインであり続け無駄な物は作らない」そして、無駄なものは作らず、本当に必要とされるものだけをつくるという考え方は、創業当初から変わらず大切にしてきたポリシーです。2026モデルでは、その原点でもある1980年代へのオマージュをテーマにした製品を発表しました。 2026モデルの中でも、特に注目を集めているのがキドニーソファNC-075-MODELです。本モデルは2024年に発表され、2025年ではセパレートタイプ、30度/60度のコーナーソファ、オットマンなど、システムとして組み合わせが可能なアイテムを展開してきました。そして、2026モデルでは、アーム付き3Pタイプ/2Pタイプ、シェーズロング、ラウンジチェアなど、さらにバリエーションが広がりました。発表直後から反響も大きく、ご自宅のソファ買い替えやご新居のソファなど、ご相談も多くいただいております。ご案内の中で「思っていたより圧迫感がない」「この丸みが安心する」といったお声も多く、デザイン性とくつろぎやすさ、その両方を大切にされる方に選ばれるソファだと感じます。角度のあるコーナーソファを組み合わせることで、空間に合わせたサイズ調整が可能ですので、その点も好評なポイントです。大阪・心斎橋ショールームではNC-075-3Pを展示しております。付属でついております、背の横長クッションは腰の部分を優しく支えてくれます。NC-075モデルのフレームには、杉や檜の国産合板を使用し、背部には国内再生紙のハードボードを採用しています。構造体に使用している素材は全て国内産です。エーディコア・ディバイズは、持続可能な社会を目指し、今後も環境に配慮した取り組みを進めていきます。 ショールームでは、ニューモデルに加え、お問い合わせの多い人気商品を中心に展示しております。また、2026年モデルの発表に合わせて、ソファやチェア用の新しいファブリックも一部追加され、実際に張った状態の製品もご覧いただけます。2026年タブロイドや、新ファブリックを掲載したカタログもご用意しております。ショールームでのお渡しのほか、ご郵送も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。新しいライフスタイルに合わせた、エーディコア・ディバイズの提案をぜひショールームでご体感ください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。 (ショールーム担当:天川 唯) ▷ご予約はこちらから

2025.11.30|

DESIGNER

バイオフィリックデザインとは

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.174 40周年記念パーティーと六本木本社での新作発表会が終わりました。40周年には800名近いお客様にお越しいただき、本当にありがとうございました。懐かしい方や遠方のお客様にお会いできて、大変嬉しく思いました。40年を振り返る初期の図面や、モデルの年表などを見ていただき、「懐かしい」という声や、手書きの図面は微妙な線の太さが変えられ、美しく感じられ、ポスターにして欲しいなど、ありがたいお言葉をいただきました。また、たくさんのお客様のご来場で、展示品に触れることができなかったとのお声をいただきましたが、40周年の図面や模型展示は1月末まで六本木本社で行っていますので、新製品の展示と合わせてお楽しみいただけます。六本木本社ショールームへお越しくださいませ。 2026モデルの新作発表ではエフォートレスなクラシックモダン大人のカジュアルデザインを目指した1980年代を感じていただける製品を発表しました。また、従来製品をより魅力的なバリエーションにするために製品追加を行い、その説明をさせていただきました。バリエーション追加では2023年に発表した有機的な形状のキドニーソファの新しい進化製品を発表しました。そのキドニーソファは現在、当社の販売の中では群を抜いて好調な製品です。以前、コラムの中でニューヨークのビリオネアーズ・ロウのペントハウスで有機的なキドニーソファが部屋の中心を飾る置き方をされていて、バイオフィリックデザインという考え方に基づいているインテリアと紹介しました。今回の新作展示会ではその話をさせていただきました。バイオフィリックとはバイオ(生命・自然)とフィリア(愛好・趣味)を組み合わせた造語です。 その時に少し話したバイオフィリックデザインのことを少しお話ししたいと思います。バイオフィリックデザインは人間が本来持っている「自然とつながりたい」という欲求を、建築や室内空間に取り入れるデザイン手法で、自然の要素を積極的に活用することで、心身の健康や生産性の向上を目指すことで、アメリカの生物学者であるEdward Osborne Wilson(エドワード・オズボーン・ウィルソン)の理論を基盤としています。その理論とは、人間が他の生命体や自然とのつながりを求める本能的な欲求を持っているという考え方です。1970年代後半からウィルソンは、地球規模の生物多様性保全に関わり研究しました。1984年には「バイオフィリア」を出版し、人が自然環境に惹かれる進化論的、心理学的根拠を探りました。 バイオフィリアという言葉は、精神分析医のエーリッヒ・フロムによって1973年に初めて紹介されました。その後、1984年のウィルソンの著書「バイオフィリア」によって広く知られるようになりました。この作品で「バイオフィリア」という言葉が広まり、現代の保全倫理の形成に影響を与えました。バイオフィリア仮説は、人間は生存と個人の充足のために進化の過程で自然や他の生物とつながることへの遺伝的欲求を持っていることを示唆しています。この考え方は日常生活にも当てはまり、人は国立公園や自然保護区を観光したり、ビーチでリラックスしたり、ハイキングや山に登ったり、自然に触れるために旅行し、お金を使います。アメリカでの住宅購入の観点では、自然の景色を望む住宅により多くのお金を使う傾向があり、購入者は景観の優れた住宅には7%、水辺の景色を望む住宅には58%、ウォーターフロントの住宅には127%より多くのお金を使い、動物との友情を大切にして6,020万人が犬を、4,710万人が猫を飼っています。コロナ禍でその傾向はより高まってきました。 日本でもコロナ禍に自然の中で過ごすキャンプやグランピングが流行し、インテリアに植物を多用するようになったのはバイオフィリア理論からだったのかもしれません。また、インテリアに有機的なデザインの家具が多く取り入れられ、1970年代の丸っこいソファが使用され、今はその時代の復刻製品が多く見られるようになりました。そして、アメリカのインテリアでもキドニーソファのような有機的なソファが多く使われるようになり、当社のキドニーソファも人気を集めています。デザインや物事には全て理由があるんだなと、この年齢になって改めて感じました。2026年モデルの新作コンフォートチェアは1980年代をイメージしました。1970年代の不安な社会から解放されるように、少し明るく感じる未来へ向けてデザインしました。今週は大阪、名古屋でコンセプト説明を行います。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2025.11.29|

DESIGN

40周年の歩みと舞台裏

先日、当社の40周年イベントを無事に開催することができました。当日はショールーム内を歩くのも難しいほど多くのお客様にお越しいただき、スタッフ一同が喜びと驚きに包まれました。古くからお付き合いのある業者さま、そして最近当社を知ってくださったお客様まで、幅広い方々に足を運んでいただき、ブランドとして積み上げてきた40年という歳月の深さをあらためて実感する時間になりました。 イベントの裏側では、準備期間から社内はまさにフル稼働状態でした。今回のイベントは40周年特別展示や年表模型制作があり、特に模型製作の3Dプリンターは連日稼働しっぱなし。昔の製品(3DCGなどは一般普及していない時代の製品)は当社開発部の奥友が手書き時代の図面や仕様書を睨み、現物を細部まで確認しCGデータに落とし込んでいました。3Dプリントが終わるたびに仕上げを行い、社長自らチェックや修正・仕上げにに加わり、「全員でつくり上げているイベントだ」という一体感に満ちていました。40周年という節目に向けて、“絶対に良いものを見せたい”という想いが自然に全員の共通意識になっていったように感じます。 そしてなんとか作り上げたのが今回の目玉の「1/5スケールの模型年表」。1985年から2025年までに発表した製品の中から36点をピックアップし、この40年の歩みを立体的にたどる展示をつくりました。完成して並んだ模型を前に、お客様同士やスタッフとの間で自然に会話が生まれていきました。「この年に産まれたんですよ」「この頃、御社と初めてお仕事しましたね」「この年は本当に大変でしたね」「懐かしい時代でしたね」そうした言葉が次々に聞こえてきて、模型を眺めながら時間を旅するような光景が広がりました。製品そのものだけでなく、そこに関わった人、それぞれの時代背景、その頃の思い出、多くのストーリーがこの年表に詰まっているのだとあらためて感じ私自身も胸が熱くなる瞬間がありました。 40年という長い時間の中で支えてくださったお客様への感謝はもちろん、今回初めて当社を知ってくださった方には、私たちが大切にしてきた価値観やものづくりの姿勢が少しでも伝わっていたら嬉しい限りです。イベント準備の大変さも、当日のにぎわいも、そのひとつひとつがこの節目の年を彩る特別な記憶になりました。イベントは一区切りとなりましたが、40周年は通過点にすぎません。これからも皆様とのつながりを大切にしながら、次の時代に向けてAD COREはさらなる躍進を目指していきたいと思います。(開発部 渡辺 文太)