COLUMN

2025.10.30

2026MODEL 新製品撮影記

ついこの間まで暑さと格闘する日々を過ごしていたかと思えばもう寒さが訪れ、日本の美しさである四季はどこへ行ってしまったのか、、、と常々感じています。先月のコラムでは新製品の開発についてお話ししましたが、今回はその新製品をより魅力的に見せるための撮影現場の裏側をご紹介します。

一次試作が完成すると毎年すぐにスタジオでの撮影に入ります。今年も工場の皆さまのご協力のおかげでなんとか予定通り進めることができました。今回は例年使用しているスタジオの隣の少し手狭な環境での撮影だったため、限られたスペースの中でセッティングや片付けを繰り返しながらテンポよく撮影を進めていきました。次に撮る製品を確認しながら配置を整え、撮り終えたものはすぐに箱詰めしてトラックに積み込む。時間との勝負の中反省点も多くありましたが、現場の一体感を感じる瞬間でもあります。ここ数年人気の流線型ソファは、その形をしっかり伝えるために高い位置から俯瞰で撮影しています。カメラを高さ約5mに設置し、ライブビューで角度を微調整。セッティングはできるだけスピーディーに進めつつも、撮影の瞬間にはしっかりと時間をかけ、納得の一枚に仕上げます。製品のディテール撮影は毎年代表の瀬戸が自ら行います。デザインし試作を重ねてきた本人だからこそ「どこをどう見せたいか」を一番理解しており、そのこだわりが写真からも伝わると思います。

今年は移転後初の新製品撮影ということもあり、製品イメージ写真を新しいショールームで撮影いたしました。限られた空間の中でも角度やレイアウトを工夫し、単調にならないように光の入り方や構図を何度も試しながら進めます。光の当て方ひとつで印象がまったく変わるのが撮影の面白いところです。長年撮影をお願いしているカメラマンさんやディレクターさんは当社の製品に対する印象や意図をすぐに理解し、的確なライティングや構図を提案してくださいます。長年の信頼関係があるからこそスムーズに、そして良い雰囲気の中で撮影を進められます。中庭をバックにソファセットの撮影をしたり、外から窓越しにイメージを撮影したりと、大きな窓が魅力的なショールームならではな撮影方法を駆使しながらなんとか撮影を終えて、皆様へお配りするタブロイドやホームページへのアップ等、編集作業を着々と進めています。

今年、当社は家具ブランドとして40周年を迎えます。これまで積み重ねてきたものづくりの経験を活かし、自信を持ってお届けできる新製品を皆さまに披露できることをとても嬉しく思います。毎年恒例の新製品発表会に加え、40周年記念パーティーも開催予定です。どなたでもご参加いただけますので、お誘い合わせのうえぜひ六本木ショールームへお越しください!(開発部 渡辺 文太)

左:製品の詳細写真は瀬戸自ら撮影します。ホームページからでも製品の魅力が最大限伝わるよう、丁寧に撮影を進めます。右:当社ショールームでの撮影風景。大きな窓を活かした外からの撮影、どんな写真になるのかお楽しみに!撮影本番前、打ち合わせが最も重要です。当社が見せたいイメージをカメラマンさん・ディレクターさんに入念に共有します。
ホリゾントのスタジオ内。吊り下げ天井を降ろしてカメラをセッティングします。足がすくむほどの高さから撮影は、写真の迫力も増しますが、現場の迫力も凄いです。