COLUMN

2026.1.26 DESIGN

アートはインテリアの一部

インテリアにおいて、アートは決して脇役ではありません。家具や照明と同じように、空間の印象や居心地を大きく左右する重要な存在で、壁面に一枚のアートが加わるだけで、空間に奥行きやリズムが生まれ雰囲気がガラッと変わるように感じることがあります。アートはインテリアの一部として、空間全体をより魅力的に見せる役割を担っています。当社ショールームでも、さまざまな壁面アートを展示しています。ただワイヤーで吊るすだけではなく、細部にまで配慮しながら展示方法を検討しています。50年以上前の作品であっても、可能な限りメンテナンスを施し、魅力を引き出した状態でご覧いただけるよう心がけています。家具と同じく、美しさを左右するのはやはり細部です。

先日の40周年イベントで展示したアートパネルも、その一例です。横から見た際に作品がなるべく斜めに浮かないよう、壁面にぴたりと沿う展示方法を模索しました。また配置についても事前に図面化し、お客様の視線や動線を想定しながら検証を重ねています。実際の設営ではテストと微調整を繰り返し最も見やすいバランスを探りました。図面検証やイメージではわからない課題が次々と出てきて結局夜遅くまでかかってしまいましたが、、、準備が大切だと痛感しました。このような図面アートは「どこに、どう置くか」で印象が大きく変わります。LAではデコレーションされるアートパネルは壁と平行にぴたりとついており、横から見た場合でもインテリアに自然に美しく設置されています。当社がLAで撮影を行った際もお借りいただいた素敵な住宅では大小様々なアートが飾られており、もれなく全て気持ちよく壁に沿って取り付けられていました。インテリアを彩る大切なアートは取付方ひとつとっても重要な要素になります。当社でも取り付け方を工夫し、すべてのアートは壁に沿うよう加工して取り付けられています。日本は古くからの掛け軸文化なのか、アート裏面から伸びた紐やワイヤーをそのまま掛けてしまって、前に倒れるような設置になってしまうことが多いように思います。せっかくの素敵なアートは気持ちよく飾っていきたいですね。

先日は当社のLAでの撮影プロデュースを担当いただいていたヤスコ様より、貴重なアート作品を譲り受けました。約60年前に制作された作品で、作者のサインが入ったオリジナルピースです。一方で、長年の経年劣化による破損や、当時の取り付けによる不具合もあり、補修が必要な状態でした(フレームへの入れ方が間違えていたり、フレームが一部裏表逆でついていたり、曲者でした!)。作品としての魅力を損なわないことを最優先に、開発部の奥友が丁寧に補修作業を担当しています。分解作業から始まり、割れていたガラスは透明性の高いアクリルに変更。フレームには丁寧な加工を施し、内部の紙部分に生じていたシミも、作品を傷めないよう慎重に処置しています。セミナー開催に間に合うよう、スピードと精度の両立を意識しながら作業を進めました。4点を組み合わせることで一つの大きな作品となるこのアートは、ショールームの中でも強い存在感を放ちます。

当社ショールームではそういった作品が至る所に展示しております。家具とともに、空間を彩るアートやデコレーションにも目を向けていただければ幸いです。ぜひショールームで、当社のものづくりの世界観を体感してみてください!(開発部 渡辺 文太)

左:LAでの撮影時。アートは前に傾くことなく設置されて、壁との隙間がほとんどありません。右上:一般的なアートパネルは枠に対して横に紐が吊り下げられています。これでは斜めに傾いてしまいます。右下:背面に加工を施すと、、、壁と並行にぴたりと飾れます。当社では全て加工し工夫して設置しております。
Greg Copeland(グレッグ・コープランド) 作-Three-Dimensional Wall Sculpture は1970年に製作されました。オリジナルのアルミフレームや手作業で作られた中身が存在感抜群です。アートの補修も欠かせません。欠損している部分の補修もそうですが、現代のパーツを使ってより美しく見せる加工も必須です!