COLUMN

2018.9.10 SHOWROOM

ショールームのマテリアルBOXが新しくなりました。

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.236(大阪・心斎橋ショールーム)
9月に入り秋を感じる過ごしやすい季節になりました。各ショールームでは、マテリアルサンプルBOXを新しくし、たくさんの種類のファブリックや塗装色をお客様に手に取って頂きやすくなりました。

エーディコア・ディバイズでは、aランクからesランクの28アイテムのファブリックとレザーをご用意しております。ベルベットやスムース、光沢のあるものやお部屋のアクセントにもなる柄物のファブリックなど、カラーバリエーションも豊富に揃えておりますので、お部屋の雰囲気に合わせて、お客様のイメージに合ったコーディネートが可能です。以前にご紹介した撥水加工が施されているファブリックもありますので、小さなお子様がいるご家庭やペットを飼っている方に大変喜んでいただいています。また、新しく増えた塗装色D-9(ヴィンテージグレー)をファブリックのサンプルBOXに使用しているので、立体的に確認して頂くことが出来ます。このD-9色は、ヴィンテージ感が出るので、人気商品のA-mode Heritageのスチール脚ダイニングテーブル(MD-105N)にも良く合います。

ファブリックの種類によって手触りもそれぞれ違います。ぜひ実際にショールームにてお確かめ頂き、お気に入りのファブリックでお部屋をコーディネートしてみてはいかがでしょうか。お持ち帰り用のサンプルもご用意しておりますので、気になるファブリックがございましたら、お気軽にお声掛けください。(ショールーム担当:三谷 佳菜子)

左:マテリアルBOX。新色のD-9(ヴィンテージグレー)を使用しています。右:引出しには塗装色のサンプルが入っています。
たくさんの種類のファブリックをご用意しております。

2018.8.31 DESIGNER

アメリカの不動産価値

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.88
8月にアメリカ西海岸建築セミナーで巨匠の建築特集を開催しました。ほとんどの建物が1920年代から60年代にかけて設計された建物ですが、住宅として使われています。セミナーをするにあたり、以前取材した写真の整理ともに現在の状態も調べましたが、住宅のオーナーが変わっていました。アメリカ人は一生でかなりの回数の住まいを変えるとは聞いていましたが本当です。

2005年に取材した1923年に建てられたフランク・ロイド・ライトのエニスハウスは、ブラウン氏が所有していましたがロサンゼルス大地震の時に大きな被害を受け、修復はされてもまだ痛んだ状態でした。ブラウン氏が亡くなってからロサンゼルス市に寄付されましたが、補修費用が膨大にかかるため、市では所有しきれずに1500万ドルで売り出されました。しかし、1000万ドルかかるという修復費用のために結局売れずに、三分の一以下の450万ドル(5億円)で2011年に投資家のロン・バークル氏に売られました。その時の契約書には建物の完全な修復を行い、年間12日一般の方に公開する事が条件として入れられました。それが、今年6月にはの購入金額の5倍の2300万ドル(25億円)という高額な金額で売りに出されました。家の修復にいくらお金がかかったかは分かりませんが、3倍以上で転売されるとはさすが投資家です。

その近くにはフランク・ロイド・ライト息子のロイド・ライト・Jrが1926年に設計した、ソーデン・ハウスがあり、2006年撮影に使用しました。その時はデコレーターのゾーランさんが所有していましたが、2001年に廃墟の状態になっていた建物を120万ドルで購入し、リノベーションして元の美しい住宅になり、2004年にはディカプリオ主演の映画アビエイターで使われました。そのソーデン・ハウスも2016年に4倍の475万ドルで売られていました。2008年のリーマンショックで不動産の価格が暴落し、セレブの住むウエストハリウッドの住宅街にもセールの看板がしばらくありましたが、今ではリーマンショック以前以上の好景気で、工事中や改装中の住宅が目立ちます。有名建築家の設計した住宅だけでなく、ミッドセンチュリー建築は元の形に近いレストレーションを行えば価値ある物として取引され、購入した時より高額な金額で取引がされていています。それが有名建築家の設計であれば、美術的な価値を持って取引がされます。住まいを投資として住み替えながらステップアップし、リタイヤの時に小さな住宅にして余生を過ごす方も多いと聞きます。

サンフランシスコのIT企業やシアトルのアマゾン社によって市内の住宅価格やアパートの賃料が数倍になり、一般人が住めなくなったとTVニュースで見ましたが、ロサンゼルズもサンタモニカを中心にアップルやグーグル社などIT企業のオフィスが出来てシリコンビーチと言われるようになり、近隣の家賃は2倍以上になり普通の人はなかなか住めなくなってきたそうです。ロサンゼルス市内では高級ホテルのオープンラッシュで話題のホテルも数多く、中でもピエール・イヴ・ ロションが手がけたウォルドルフ・アストリア・ホテルが話題になりました。また、レストランチェーンの「NOBU」の松久信幸氏がマリブに18部屋のNobu Ryokan Malibuを作り、和のインテリアを取り入れた空間も話題になっています。その他も多くのホテルがオープンしましたが、ダウンタウンに数年前にできたエースホテルのようなチープなインテリアのホテルではなく、西海岸らしいナチュラルでも高級感のあるインテリア空間が目立ちます。これはお金を持つ若者達が多くなり、好みも変わってきた事からではないでしょうか。

今年も12月にアメリカ西海岸を訪れる建築ツアーを企画しています。今回は住宅だけでなく、話題のホテルも訪問したいと思っています。昨年からかなりのスピードで様々な変化を見せるLAのインテリアが、どの方向を向いているか見る事を、今から楽しみにしています。その前に秋の新作発表会へ向けて、新作の試作も進行中です。今までとは全く違う方向性の家具かもしれません。お楽しみに!     (クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

左:エニスハウスはフランク・ロイド・ライト設計で1923年に建てられました。930平方メートルで3LDK。巨大な面積で部屋数が極端に少ないのは住むには効率が悪い。右:ソーデン・ハウスは1926年にロイド・ライト・Jr設計で建てられました。520平方メートル、7LDKで中庭にプールがあります。この規模で475万ドルはエニスハウスと比べると適正かなとも思います。どちらも同時期に建てられたテキスタイルコンクリートブロックを使用し、マヤをデザインモチーフにした建物です。
左:ウォルドルフ・アストリア・ホテルはヒルトングループの最上級ホテルでしたが、2014年に中国企業に買収されました。インテリアデザインのピエール・イヴ・ ロションはフランス人インテリアデザイナーで、日本では資生堂が手がけるフレンチレストランのロオジエのデザインも手がけました。右:レストランチェーンの「NOBU」の松久信幸氏がマリブに作ったNobu Ryokan Malibu。チーク材をふんだんに使用した和の空間はStudio PCH, Montalba Architects and TAL Studioが手がけました。

2018.8.29 DESIGN

製品保証とメーカー保証

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.76
先日、本社のトイレのウォシュレットが購入してからまだ2年あまりで故障してしまいました。メーカーに修理の問い合わせをしたところ、確認するだけである程度の出張費が掛かり、さらに修理費用も含めると新品以上にコスト掛かりそうなので新規購入を勧められました。まだ2年しか使用していないのでそれほど痛みもなくまだまだ使えそうなのですが、メーカーから「買い換えた方が良い」と言われたら諦めるしかありません。

一般的に家電製品では、補修用部品の保有期間が8年間とされています。その期間内なら故障をしても修理対応は可能なはずですが、コストや効率を優先してしまうと修理するよりも「買い換えを勧めします」という対応になるのかもしれません。「資源を大切に」と言われ続けていますが、身の回りの製品はますます効率を優先した使い捨ての時代になっているような気がします。家具の場合でもそれなりに見栄えのする家具が、驚くような低価格で販売されていて、ある程度使用できますがガタがきたら修理が効かないので買い換える、という消費スタイルも見受けられます。しかし、家具は使い込む事により身体に馴染んできて愛着が湧き、生活に無くてはならないアイテム。昔は、そんなにコストが変わらなければ修理より買い換える方がほとんどでしたが、最近は割高になってもメンテナンスをして、永く使い続けたいお客様も増えています。家具は、修理をしながらも永く使い続けられる現代では数少ないプロダクト製品になりつつあります。

エーディコア・ディバイズは「時代を超えて愛される家具」というコンセプトのもと、30数年前ブランドをスタートしました。そこには、お届けした家具をできるだけ長くお使いいただきたいという思いがありました。当社の製品はお取扱いに問題が無ければ、納品日から1年間は無償修理させていただき、保証期間が過ぎても有償にてメンテナンス対応を行なっています。エーディコア・ディバイズの製品はバリエーションの変更以外、基本スペックの廃番がないので、製品の構造にもよりますが何年前の製品でも修理やパーツ交換が可能です。実際に20年以上前にご購入いただいたお客様から、当社を探してパーツ交換や張り替えのご相談や、追加でご注文をいただく場合もあります。大切にお使いいただいた家具を、メンテナンスをしてさらに永くお使いいただく、家具をお届けしているブランドとしてこれほど嬉しいことはありません。

結局、会社のウォシュレットは、メーカーに出張してもらう事も修理の見積もりをする事もなく、新しいウォシュレットをネットで購入しました。因みに・・・ウォシュレットは自分たちで取り付け交換を行い、事なきを得ました。
(開発 武田伸郎)

1986年当時の「CERVO」のビジュアル。懐かしさを感じさせる画像ですが、製品の仕様は全く変わっていません。今も人気製品です。

2018.8.24 SHOWROOM

リビングダイニングのレイアウト

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.235(東京・広尾ショールーム)
猛暑続きだった日々から相変わらず、蒸し暑い日が続いておりますが、朝夕は少しずつ秋の訪れを感じるようになりました。お引越しといえば春のイメージですが、秋も生活の変化でお引越しされる方が多い時期です。そこで、リビングダイニングの家具のレイアウトの基本についてご紹介したいと思います。

リビングダイニングは、一番多くの時間を過ごす場所では無いでしょうか?お勧めのレイアウトは間取りや家族構成、ライフステージなどによっても変わってきます。実際に家具をレイアウト(配置)する時に気を付けるポイントがありますので、それぞれのライフスタイルで心地よい空間にするために、レイアウトの基本パターンを紹介します。
1. リラックスできる空間。ソファを真ん中に置くレイアウト
ソファを真ん中に配置すると、リビング空間とダイニング空間に分けられます。ソファに座るとテレビや窓の方に視線がいきますので、ダイニングキッチンにいる人の目線や動きが気にならず、自分のスペースで落ち着いてくつろぐことができます。キッチンやダイニングからもテレビを見ることができます。MD-110やMD-805のように背もたれが低いソファですと視線を遮らずに空間が広く見えます。ZONAはリビングとダイニングの境界を分ける為に生まれたソファなので、このようなレイアウトには最適です。
2. 家族とのコミュニケーション重視。ソファを奥に置くレイアウト
ソファをお部屋の奥に置くレイアウトは、キッチン側からもソファに座る人の表情が見えます。例えば、お料理をしながらお子様の様子も見えるので安心です。顔が見え、会話をしやすいレイアウトなので、家族団欒を楽しみたい方にお勧めです。
3. ベランダへの動線、スッキリ感重視。ソファを壁につけたレイアウト
ソファを横の壁に付けてレイアウトすると、奥にベランダがある場合は動線がスムーズです。窓前に家具がないと視界がひらけて、お部屋がスッキリした印象になります。床面も多く見えますので、お部屋が広く見えます。NC-045モデルやNC-046モデルのようにハイバックのソファは壁に付けたレイアウトがお勧めです。
ソファやダイニングテーブルの選び方は、以前ご紹介しておりますのでご参照ください。
ソファの選び方
ダイニングテーブルの選び方

リビングダイニングの家具選びで大切なことは、予めしっかりと計画を立てておくことです。動線やサイズを考えて選ばないと、生活しにくい空間になってしまう場合があります。最適なサイズが分からないなどお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。お客様のお部屋の間取りや、ご要望に合わせてアドバイスさせていただきます。
(ショールーム担当:西條 恵理)

マンションの縦長のお部屋をモデルにレイアウトした基本3パターン。
左上:MD-110ソファ。背の高さ、座面とも低めのソファは視線を遮りません。右上:MD-805ソファ。奥行きはゆったりしていますが、背やアームが低めなので、圧迫感を感じません。左下:ZONA(AD-015)ソファ。背とアームに天然木を使用したデザインで、お部屋の間仕切りの役目も果たします。右下:NC-045ソファ。背が高めのソファは壁付けに配置するとスッキリします。

2018.8.24 PRODUCT

PRODUCT : MD-210A・B Sofa

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.65
今回はA-modeよりスクエアなスタイルで上質な座り心地を実現したソファ、MD-210A、MD-210Bをご紹介します。当社のソファの中でもトップクラスの人気を誇るMD-210シリーズはA-modeブランドらしいシンプルなデザインと多彩なバリエーションにより、リビング空間だけではなく様々なインテリア空間にマッチします。

MD-210シリーズは、単体の1P、2P、3P、システムソファに組み合わせるシェーズロング、片アーム2Pのバリエーション。様々なレイアウトでリビング空間を彩ります。座のフレーム部分にはウェーブスプリングを取り付け弾力を持たせました。座クッションには柔らかな沈み込みのポケットコイルを使用、更に硬さの異なるウレタンを重ねることで体にフィットし深みのある上質なかけ心地になっています。

Aタイプは脚部のフレームに無垢のホワイトアッシュ材を使用し、カラーリングによって表情を変えます。背クッションはウレタンと綿を組み合わせた構造です。クッションはスクエアなフォルムながらしっかりと厚みがあり、オプションでハイバックタイプもご用意しました。ゆったりと深みのある座り心地のカリフォルニアスタイルのデザインです。
Bタイプの脚パーツはシャープな印象のアルミダイキャスト製で、シルバー、鏡面仕上げのブラックの二色からお選びいただけます。柔らかなクッションは中材に羽毛とポリ綿を使用し、シャープな脚部との組み合わせでクラシカルモダンな空気感を演出しています。

MD-210シリーズは一見するとシンプルな印象ですが、各所に座り心地を考えたディティールを盛り込み、上質な質感を持っています。スクエアなデザインはリビングシーンのみならず、会議室、待合室などのコントラクト空間にも対応します。印象の異なるAタイプ、Bタイプに加え、様々なレイアウトに対応するサイズバリエーションを持ったMD-210シリーズでインテリアを彩ってみてはいかがでしょうか。
(エーディコア・ディバイズ 開発部/富所 駿)

■MD-210A SOFA 製品ページ ▶

■MD-210B SOFA 製品ページ ▶

左上:単体の一人掛けから組み合わせて使える片アーム、シェーズロングタイプまで、様々なバリエーションをご用意しています。(写真はBタイプ)左下:スクエアに見えるアームの内側は厚手のウレタンが柔らかい当たりを生み出します。右上:ポケットコイルの上に硬さの異なるウレタンを重ねた座クッション。Sバネを使用したフレームに置くことでより深みのあるかけ心地を生み出します。右下:MD-210シリーズの座フレームにはSバネ(ウェーブスプリング)を使用しています。
左上:MD-210A-1P 右上:ウレタン製の背クッション。スクエアなデザインでしっかりと体を支えます。左下:Aタイプの脚フレーム。ホワイトアッシュの無垢材をなめらかに削り出したスクエアなデザイン。
左上:MD-210B-1P 右上:羽毛とポリ綿を中材に使用し、柔らかでへたりにくい背クッションです。下:アルミダイキャスト製のシャープな脚部。ポリッシュ仕上げのシルバーと黒の鏡面塗装からお選び頂けます。