COLUMN

2017.1.27 PRODUCT

PRODUCT : MD-103NL Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.46
今回も、先日発表したA-mode HeritageシリーズからラウンジチェアMD-103Lの新仕様、MD-103NLをご紹介します。直線的でシンプルな構成に、ゆったりとした座り心地を実現したMD-103Lのモジュールを見直し、A-mode Heritageらしく、柔らかでクラシックモダンなテイストにアレンジしました。

MD-103NLは従来のローバックモデルに加えて、頭までホールドするハイバックモデルと脚をのばせるオットマンを追加し、よりゆったりとくつろいで頂く為にサイズも大きくしました。素材は木目の表情が豊かなホワイトオークに変更、各部の面取りを大きくし、手触りでも木材の柔らかさを感じて頂けます。そしてMD-103NLを特徴付けている滑らかなカーブを描くアーム。自然に触りたくなってしまうような曲線を描くアームは、肘置きがしっかりと確保され、ゆったりとした時間を過ごすのに最適です。

クッションの構成は、弾性ベルトと多層ウレタンを使用した柔らかな座り心地です。新しく追加されたハイバックモデルは、腰の部分にしっかりとしたウレタンフォームを使用し、背から頭にかけてはスーパーソフトウレタンを多層に重ね、背骨のラインに沿うよう構成しました。柔らかいだけでなく、身体を正しい姿勢で支える事で快適にくつろいで頂けます。

MD-103NLのデザインとやわらかくもしっかりとした座り心地は、ホームユースだけでなくコントラクト物件でもお使い頂けます。新しいデザインと座り心地のMD-103NLをぜひショールームでお試し下さい。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■MD-103NL ラウンジチェア 製品ページ ▶

左:アームの肘置きが広くなり、よりゆったりとお使い頂けるようになりました。右上:アームの裏面も手で触れる事を考え柔らかなラインを描いています。右下:ホワイトオークの特徴である虎斑が出る事もあります。天然素材ならではの味わいです。
左: 背クッションの構成 背と腰でテンションの異なる弾性ベルトをベースに、腰を支える部分には固めのウレタンを厚めに、背を支える部分には柔らかめのウレタンを貼っています。どちらも表面はしっとりと柔らかいウレタンで覆っています。右:座面の裏側 弾性ベルトに固さと厚みの異なるウレタンを重ね、柔らかな座り心地です。

2017.1.26 SHOWROOM

Paris Deco OffとMAISON&OBJETに行ってきました

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol78 (東京・広尾ショールーム)
先週、リフレッシュ休暇をいただいてパリに行ってきました。今回の目的はParis Deco OffとMAISON&OBJETです。ずっと行きたいと思っていたのですが、今回やっと実現しました。

パリ到着初日は市内で開催されているParis Deco Off へ。今年が3年目になるParis Paris Deco Offは,パリ市内のテキスタイルメーカーやエージェントのショールームが100以上参加するイベントで、一同に新作をみる事ができます。大きく分けて2つのエリアで開催されていて、左岸のサン・ジェルマン・デ・プレを中心にしたエリアと、右岸のヴィクトワール広場付近のエリア(主にMail通り)です。各社ともウィンドウやディスプレイに趣向を凝らしており、ショールームを廻っていると今年のトレンドが見えてきます。今回はグリーンのファブリックを使ったディスプレイが目立ちました。青みのグリーンやピーコックグリーン、カーキなどのバリエーションがとても豊富で、動植物柄も印象的でした。いつもはウィンドウから眺めているだけのショールームにも中に入る事ができ、貴重な経験でした。

2日目は欧州最大級のインテリア・デザイン見本市のMAISON&OBJETへ。家具、照明、テキスタイル、テーブルウェア、雑貨などインテリア全般にまつわる商品が世界各国から集まっています。なかなか見る機会のない家具メーカーやディスプレイの参考になりそうなブースを中心に廻りました。こちらでもやはり、グリーンのファブリックが目につきました。これから注目のカラーですね。会場となっている8ホールにはそれぞれコンセプトがあり、HALL1のコンセプトは「ECLECTIC -Laissez-vous surprendre.-」。エスニック、モダン、ナチュラルなど様々なスタイルが融合されていました。エーディコア・ディバイズの新作、2017モデルで発表したA-mode Heritageのコンセプトも「ECLECTIC STYLE」。インテリア業界の大きな流れと自分の仕事がリンクする瞬間でもありました。

展示会の後はパリ市内のギャラリーやインテリアショップを廻り、パリのインテリア事情を見てきました。今回のパリ旅行でインプットしたものをショールームのディスプレイやお客様の提案に活かしていきたいと思います。ぜひ、エーディコア・ディバイズのECLECTIC STYLEを体感して下さい。ご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:西條 恵理)

左:JABのウィンドウ。トルソーにドレスを着せたようにディスプレイされていました。右上:NOBILISショールーム。ソファには無地のグリーン。オットマンには花柄のグリーンが使われていました。右下:会場となっている通りには各社のファブリックを使ったランプシェードが。街を彩っていました。
右上:各ホールのコンセプトを表現したコーナー。左下:poradaのブースでは壁面にグリーンが使われ、アクセントのクッションもグリーンでコーディネートされていました。右下:ディスプレイや植物の参考になるブースもありました。

2017.1.17 SHOWROOM

新作展示カラーのご紹介

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.177 (名古屋・栄ショールーム)
2017モデルのエーモード・ヘリテージの発表に伴い、家具の木部色に新色が登場しました。既存のD-1〜7に加え、ヴィンテージブラウンのD-8色が仲間入り。新色はホワイトオーク材にワイピングと言う、染色と拭き取り作業を行い使い込まれた上質なイメージのナチュラルなヴィンテージ感を出した塗装方法です。

名古屋・栄ショールームには、ヴィンテージブラック(D-7)色のダイニングセットMD-105N+101Nと、ヴィンテージホワイト(D-6)色のリビングセットMD-705+706を展示。合わせて、新作展示会にて新規作成したパーティションをレイアウトに組み込み空間を演出しています。木目を引き立たせる、うずくり加工を施した塗装仕上げのカラーイメージを大判でご覧頂けます。パネルを設置する事によってショールームの空間の間仕切りとしても大活躍しています。クリエイティブ・ディレクターの瀬戸が自ら撮影したものでカラーやモノクロの様々なフォトパネルも展示を彩っています。こちらは販売しておりますので、お問い合わせ下さい。(ショールーム担当:小田切 里子) 

こちらがヴィンテージ色のD-6/D-7/D-8 D-8/ヴィンテージブラウンが新たに仲間入りしました。
D-6/ヴィンテージホワイトのパーティションをを設置。空間を演出しています。

2017.1.16 SHOWROOM

新展示品入荷しています

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.176 (大阪・心斎橋ショールーム)
エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、昨年11月に発表した2017年モデルを含む新展示が始まりました。

大阪・心斎橋ショールームでは、新シリーズ「エーモード・ヘリテージ」のソファセットとダイニングセットが入荷しています。MD-705ソファはボタンとパイピングが特徴的で、様々なインテリアシーンに合うエクレクティックなソファです。ダイニングセットのMD-107N・MD-103Nは新色D-8ヴィンテージブラウンにて展示しています。ホワイトオーク材の使い込まれた上質なイメージでナチュラルなヴィンテージ感を演出します。MD-103Nは和の空間にもすっとなじむシリーズです。

エーディコア、ネオクラシコからもテーブル、ソファ共に新しい展示品でオープンしております。木部の素材、塗装はもちろん、張地も豊富にご覧頂けますのでぜひ実物に触れてください。皆様の御来店をお待ちしております。
(ショールーム担当:青木 由紀子)

新シリーズ「エーモード・ヘリテージ」のコーナーは、大人のヴィンテージスタイルを意識した空間に。
新展示品と共にご来場お待ちしております。

2016.12.26 DESIGNER

植栽と陽の光

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.68
今年も一年が終わろうとしています。皆さんの一年はどうでしたでしょうか?私は今年も今迄以上にあっと言う間でした。人は年齢を重ねるとともに時間が経つのが早く感じます。忙しく過ごしていたからかと思っていましたが、法則がある事を聞きました。19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネーのジャネーの法則では、自分の生涯に対して時間の心理的長さは年齢に比例するそうです。たとえば、1年は54歳の私では人生の54分の1ですが、10歳の子供にとっては10分の1に相当します。ですから、私は10歳の子供の5.4倍時間を早く感じるそうです。だから年々、時間が早く感じるんだなどと感心してしまいました。

前置きが長くなってしまいましたが、今年の出来事で辛かった事があります。11月に広尾本社ショールームの竹林が無くなった事です。この広尾に移転して17年目になるのですが、渋谷区広尾の場所で緑に囲まれたこの建物が気に入り、移転後、正面の樹木や竹林をずっと世話をし、春には筍も収穫してきました。筍だけでなく南側にある竹林は建物への日差しを和らげてくれて、昼の揺れる木漏れ日を受けながらの仕事は気持ちよく、都会の中での贅沢な環境にすっかり慣れていました。その竹林が無くなってしまいました。竹の根が深くなり、建物の配管を壊し隣地との塀を押して問題になり、全て取り払われてしまいました。竹林がすっかり無くなった建物は直射日光が強烈になり、柔らかな日差しがすっかりなくなってしまいました。何より風に揺れる木漏れ日を感じられなく、部屋の中にある観葉植物とはまったく違うゆらぎの光を感じる事ができなくなりました。ブラインドで遮るより竹の葉で柔かくなった日差しの方が、何倍も心地よい事を思い知らされました。年に数回の剪定や日々の落ち葉の掃除など世話は大変でしたが、その見返りを受けていたんだと、、。

都内にいると私有地の敷地にある樹木はそんなに気にされませんが、無くなって感じるのは緑は街の財産なんだと改めて思います。最近、訪問する事の多くなったロサンゼルスは雨が少なく乾燥した土地ですが、手入れされた街路樹や緑豊かな住宅が印象的で、ハリウッド映画で道路に面した芝生の住宅地がよく見られます。学生時代にみたスピルバーグ監督のSF映画のE.T.で子供達が緑溢れる住宅地を自転車で走り回る姿を見て青い芝生を羨ましく思ったものです。(撮影されたのはロス郊外のパサディナで撮影されたそうです)撮影に訪れるようになって、ロサンゼルスの水源は遠くコロラド川より数百キロ運ばれた水道水で、街路樹や私有地の緑を育てている事を聞いて驚きました。ロサンゼルスでは私有地であっても勝手に樹木を切ると市から罰金が科せられ、逆に、枯れ木をそのままにしていると、山火事の恐れがあると言う事で、罰金が科せられます。人の手が入る事によって緑が保たれているんです。

10月に訪れた西海岸の住宅でも、庭の樹木や草木が光を和らげ、街に潤いを与えていました。中庭には素晴らしい庭のある家が多いのですが、道路に面した所にも緑が多い家が多く、家の外観よりも植栽の素晴らしさに見とれる事があります。インテリアでは室内用の観葉植物が注目される事が多く、インテリアと景色の融合が日本古来の建築です。これからは外にある木々にも注目されるような気がしています。1月の西海岸セミナーでは様々なテイストの住宅をレポートしたいと思っています。今回はインテリアだけでなく、庭の写真も入れてお見せしようかと思っていますのでお楽しみに。2017年も皆様にとって良い年でありますように。             (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

広尾本社ショールームの建物の南側には狭いですが立派な竹林がありました。無くなってしまうと寂しい建物になりました。竹の笹葉の揺らぎと木漏れ日が心地良い事務所とショールームだったんです。
左:シャヴィーシックのインテリアブランドを展開しているレイチェル・アシュウェルさんの自宅です。前庭の植栽も大きな木だけでなく薔薇など様々な草木が素敵でした。右:サンタモニカの往年のハリウッドスターの家で、エントランスは樹木の高い塀に囲まれています。中の庭は大きな木とブーゲンビリア、芝生が広がっていました。