COLUMN

2016.7.27 PRODUCT

PRODUCT :PANNELLO [パンネロ] Sofa

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.40
モダンと優雅さを融合させたシステムソファ、PANNELO/パンネロを紹介します。
パンネロは1人掛け、2人掛け、オットマン、シェーズロングとコーナータイプのバリエーションラインナップ。様々なパネルレイアウトとファブリックの組み合せにより、空間を選ばずインテリアシーンに合わせてくつろぐことが出来るシステムソファとして2009年に発表しました。

イタリア語で「パネル」の意味を持つパンネロは、領域を区切る間仕切りとして使うことが出来るよう背面から見ても美しいデザインで、座った際にもやさしく囲われた安心感をもたらします。エッジにパイピングが施されたサイドパネルとバックパネルは、取外しが出来る構造になっており、サイドパネルは左右の付替えも可能です。ご購入後もお部屋のレイアウト変更にフレキシブルに対応出来るようにデザインされました。ボリュームのある座面はポケットコイルを使用し、ゆったりとした座り心地の中にもしっかりとした感触を持たせています。また座面のファブリックはマジックテープで固定されているため取り外してのお手入れも可能です。背のクッションも座面と同様にファブリックの取り外しでき、こちらは中身に上質なウレタンが使用されています。座ると優しく囲まれるリラックスした印象の置きクッションは、へたりの少ない羽毛を使用しています。シーンに合わせてクッションのファブリックをお選びください。そして脚部は13色対応のビーチ材、シンプルながらエレガントな雰囲気を纏う手の込んだ作りになっています。

様々な空間やライフスタイルにフレキシブルに対応するパンネロは、住居からオフィスエントランス、商業施設まで幅広くご利用いただいています。すっきりとした印象ながら上質なインテリアシーンを演出するパンネロ。ぜひショールームでお試しください。                        (エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■PANNELLO(パンネロ)ソファ製品ページ ▶

シンプルな座面に空間を区切るパネルを取付けた構成です。背クッションの中身はウレタンで、ファブリックは取外しが出来ます。
左:マジックテープで固定されたカバーは取り外してお手入れが出来ます。右:左右の入れ替え、取り外しのできるサイドパネル。模様替えの際にも安心です。縁はパイピング処理されておりシンプルながら上品な印象です。

2016.7.26 SHOWROOM

トータルインテリアプランの打ち合わせ。(名古屋・栄ショールーム)

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.163
東京本社ショールームと大阪・心斎橋ショールームに続き、エーディコア・ディバイズ名古屋・栄ショールームに、打ち合わせを効率よくしていただく為にサンプル什器を新設しました。

エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、A-mode(エーモード)、AD CORE(エーディコア)、NEO CLASSICO(ネオクラシコ)のオリジナル3ブランドと、2015年からの新シリーズのNEO CLASSICO Heritage(ネオクラシコ ヘリテージ)をリビング・ダイニングのシーンで展示しています。 ブランドごとに、コンセプトやデザインスタイルが違い、製品毎に使用されている木材質・部材のパーツ等が異なります。打ち合わせコーナーには、実際の商品と合わせてイメージしていただきやすい大判のマテリアルとカラーのサンプルや実物のパーツサンプルをご用意。その他、内装材、ファブリック、他社家具メーカーなどのカタログも豊富に取り揃えておりますので、トータルでのインテリアプランをごゆっくりご確認頂けます。是非ご活用下さい。

新築のコーディネートから家具の買い替え等、様々なインテリアのご相談・プランニングのご提案をさせていただております。是非お持ち寄り下さいませ。(ショールーム担当:小田切 里子)

豊富な木色もよりイメージしやすく大判サンプルにてご確認頂けます。
4つのブランドシーンにて展示中です。お気に入りの組み合わせを見付けにいらしてください。

2016.7.4 SHOWROOM

憧れのチェアお探しします(大阪・心斎橋ショールーム)

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.161
先日エーディコア・ディバイズ大阪・心斎橋ショールームに「雑誌に掲載されていたチェアを教えてほしい」とお電話でお問い合わせを頂きました。調べてみると2年ほど前に掲載された情報誌の製品紹介ページでした。

JALカード会員様向けの会報誌「AGORA」の2014年11月号に、見開きページの記事で掲載して頂きました。AD COREブランドのチェルボトレを後ろから撮影した写真と素敵な文章が添えられていました。発行当初も多数お問い合わせを頂きましたが、ここ最近も度々お問い合わせを頂いています。「数年前だけどまだありますか?」「どこかで現物が見れますか?」などお問い合わせを頂き、当社は廃盤がない事、大阪・心斎橋ショールームで展示がある事をお伝えしています。前述のお客様もすぐにショールームへご来場くださりお話をお伺いすると、雑誌を見て一目惚れだったようで買うタイミングが来るまで大事に会報誌を保存していたとの事でした。それを聞いてとても嬉しくなりました。

他にも、雑誌に掲載された製品やホテルのロビーやレストランなどでご覧頂きお問い合わせを頂く事もあります。画像がなくても、「こんなチェアだった」「○○で見た」などお問い合わせ頂ければ全力でお調べしてご紹介します!ぜひお気軽に問い合わせくださいね。各ショールームでは、座り心地などを確かめながらご提案もさせて頂きます。皆様のご来場お待ちしております。(ショールーム担当:青木 由紀子)

JALカード会員様会報誌の「AGORA」。2014年11月号に掲載して頂きました。左上の最新号にも広告を掲載させて頂いています。他にもインテリアの参考にして頂ける雑誌など多数ご用意しています!
ADC COREブランドの「チェルボトレ」。ガラス天板のダイニングテーブル「セントロデュエ」と合わせて、アームチェア・サイドチェアを展示しています。2004年の発売以来、現在も大人気です!

2016.6.29 DESIGNER

デザインした物と使われ方

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.61
家具のデザインは様々な場所で使われる事を想定してデザインします。形だけでなく使い心地も大切で、その使い心地使われる方の気持ちや、身体になってデザインするのがデザイナーの仕事です。しかし、小さなお子さんや小学生の気持ちを考える事は難しく、まして身体になる事はできません。20年くらい前に小学校の椅子のデザインをした時には自分が思っている以上にとても小さく、低学年から高学年の大きさの違いに驚きましたが、自分を小学校一年生になったつもりで、人間工学のモジュールだけでなく、身体を小さくして視線を低くして感じてデザインしました。完成した小学校で座っている子供達が嬉しそに笑顔だった事を、嬉しく思った記憶があります。

先日、久しぶりに東北の宮城県の松島にある旅館へ行きました。そこは震災後に家具だけの入れ替えのご相談を受け、お客様の使い方から提案して3年前に納入した旅館です。震災で津波の被害は無かったものの、建物本体の破損があり、オープンまで1年近くかかられた旅館でした。少しでも復興のお手伝いができればと、現地にお伺いしてロビーやラウンジなど共有スペースの入れ替えを提案しました。その後、客室を和室からベッドの部屋へなど少しずつお手伝いをしています。3年前のロビーとラウンジの家具では、ファミリーのお客様が過ごしやすい旅館にしたいとのご希望があり、特にロビー周りはチェックインやチェックアウトの時に、お年寄りの利用しやすいベンチや、小さなお子さんの遊ぶスペースなどをデザインしましたが、デザインホテルのような緊張感のあるしつらえではなく、全ての方が安心できるように心がけました。

現地で、お客様の動きを見せていただき、大人の方の動きや気持ちは分かりましたが、小さなお子さんの動きと気持ちだけは、あまり理解できません。姿勢を低くして小さな子供になったつもりで歩いてみて、なんとなく感じた事を考えて、キッズコーナーのデザインをしました。それから納品日、新しい家具をセッティングしてチェックインの時間を待ちました。お年寄り連れのご家族、小さなお子様連れのお客様、ご夫婦、若いカップルなど様々な人たちの動きを見ていて、思っていた使われ方をされるのを見てホッとした事を思い出しました。久しぶりに宿泊した翌朝、ロビーで宿泊されたお客様の姿をずっと見ていました。小さなお子様連れのご家族が2組、時間差でチェックアウトされたのですが、フロント近くに置かれたキッズコーナーで楽しそうに遊び、それを安心して見ているご両親の姿、。思い描いた通りの使い方をされています。3年前の事を思い出して、そうそう、この使い方を考えて作ったんだと嬉しくなってしまいました。

そのキッズコーナーはお土産コーナーの近くにあります。それまでも同じ場所にあったのですが、以前は絨毯の上にそのまま玩具が置かれ、間仕切りが無かったので、子供達がお土産に気を取られ、じっとしていませんでした。その為に、お土産コーナーと壁で仕切り、遊ぶ所を少し上げてクッション材を敷いてご両親の腰掛ける所を作り、和に合うようなデザインをしました。想定では、親御さんのどちらかが、チェックアウトの支払いをしてお土産を買っている間、お子さんがキッズコーナーで遊んでいて、それを優しく微笑みながら見ているもう一人の親御さんの姿です。その通りの使われ方を2組の家族が続けてされていて、本当に声を上げそうなくらい、嬉しくなってしまいました。松島の旅館ではお客様が以前以上に戻り、お手伝いした部屋も予約でずっと埋まっている事を聞いて、本当に良かったと思える仕事をさせていただいて、幸せな気持ちになりました。私自身デザイナーとして、お客様が使われている姿を見る機会はそんなにありません。それが、自分では想像できない小さなお子様が使っている姿ならなおさらです。

来年の新作のデザインをそろそろしなくてはいけません。今年は今迄以上に難しい、、。相変わらずの西海岸ブームですが、それでいいのか、次はどの方向に行くのか難しいですね。企画は終わり、イメージは少しずつ固まってきたのですが、、。でも、使われる方の気持ちになった製品作りは変わりません。楽しみにしていて下さい。                                           (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)
松島温泉 小松館 好風亭のサイトへ▷

キッズコーナーで二人のお子さんが遊んでいました。遊び場って分かるんですね。少し上がっているだけなのに、ちゃんと靴を脱いで遊んでいます。ベンチに座ってお母さんが優しそうに笑顔で見守られていました。
左上:ロビーには入ってすぐに腰掛けるベンチがあり、お土産コーナーの隣にキッズコーナーがあります。左下:新聞掛は廃止して、雑誌置きに置かれ、上は無料ドリンクコーナーになります。右:キッズコーナの床はクッション材が入った板が敷かれ、ベンチの中は玩具入れになっていますパーテーションはお土産コーナーとの仕切りになっていて、冷蔵庫等が見えないようになっています。お子さんが遊びに集中して、お土産コーナーを触りに行かなくなりました。
上:以前の写真。ロビーは低い籐家具が並び、せっかくの景色が見えません。ラウンジも同じ家具が並び、どこに座っても同じ印象でした。下:アフター写真で、内装は変わっていません。左下:ロビーは旅館らしく和モダンな雰囲気に。真ん中には花台が置かれ華やかな印象になりました。右下:ラウンジはクラシカルモダンで、コーナーでデザインが違い、グループの人数によって使用される場所が選べます。壁にかかるアートは夜には見えなくなる松島湾の姿を描いています。

2016.6.28 PRODUCT

PRODUCT:RA-061 Lamp

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.39
ネオクラシコブランドのテーブルランプのRA-061は、柔らかなラインを描く透き通るような白い陶磁器と、ファブリックシェードの優しい照明です。エーディコア・ディバイズ20周年を迎えた2005年に、上質さをテーマにしたブランド、ネオクラシコの家具に合わせてデザインしました。透き通るように白い本体は、佐賀県の有田町で焼かれた陶磁器です。

照明の本体になる壷を探しに訪れた有田町で出会った、江戸時代から続く窯元で生成されています。そこで出会った柔らかなラインの陶磁器は、販売目的で置かれていた物ではなく、工房の中にひっそりと置かれていたもので、遠い昔、お茶を運ぶためにつくられた茶壺でした。最初、店先に置かれていた花瓶や壷はどれも小振りで、小さな照明にしか使用できない物でした。使える物が無く帰りかけて、せっかくならと工房を見学させていただいた時に、その工房の物置に置かれていました。聞くと、今は製作されておらず、明治時代まで作られていた茶壺で、その中にお茶を入れてヨーロッパへの輸出用のお茶を運ぶための器として作られた茶壺でした。その形に目を奪われてしまい、復刻して作っていただく事になりました。

しかし、製作する為に条件がありました。1300度の高温でガラスのように溶ける一歩手前の燃焼で仕上げる為に、割れたり変形し、仕上りで15%程度小さくなってしまい、このサイズだと10個焼いて3個〜5個はダメになってしまうとの事。そのリスクと、また、その窯元の仕上がり作品として出すのではないので、名前を表に出さない事。その条件を受けて製作していただく事になりました。表面の透き通るような白くガラスのような滑らかさは1300度の高温で生成して生まれています。茶壺そのままの大きさと形は、まるでオリジナルの照明に合わせてデザインされたようです。その昔、ヨーロッパに渡った茶壺が置物やランプとしてインテリアに置かれましたが、そのインテリアが現代によみがえったようです。

布性のシェードはプレーンの白と黒、クラシカルな白のプリーツタイプがあり、下台と照明機具部にはホワイトブロンズが使われています。照明はシェード下に調光機能付きスイッチが備えられて、光をコントロールする事ができます。白磁器の滑らかさと色合いをお楽しみ下さい。               (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)    

■061 Lighting・RA-061(テーブルランプ) ▶

左:720ミリの高さのテーブルランプはインテリア照明として存在感があります。右:陶磁器の本体は高さ400ミリ、太さが220ミリあります。焼く前には一回り大きく460ミリあります。茶壺のフタの先の丸い部分を無くして照明の支柱を付けました。支柱は本体を通してスチールベースに止められます。
左:照明器具の下には細いツマミがついていて、回すと調光とオンオフのスイッチになっています。右上:立った時に目に光が入って眩しくないようにシェードのトップに乳白のアクリル板が置かれています。ベースはスチールのホワイトブロンズ仕上げ、底にはゴムの脚が装着され安定と防止になっています。陶磁器の底には見えませんが、窯元の印が隠れています。