COLUMN

2015.11.28 SHOWROOM

2016新作の展示はじまります(大阪・心斎橋ショールーム)

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.139
先日開催した新作展示会で発表した2016年モデルですが、各ショールームにて既存商品を含む新展示が始まりました。

1986年に生まれたチェルボですが、そのチェルボシリーズに新しくチェルボクワトロが誕生しました。大阪・心斎橋ショールームでは新作のリベルタデゥエと共にご覧頂けます。又、布張り・革張りでご用意していますのでぜひ比べてみてくださいね。その他ネオクラシコヘリテージからはダイニングセット、ソファセットを展示しています。昨年誕生したD-6色で合わせ柔らかい印象となっています。展示会でも大人気だったNC-053ラウンジ、NC-054ラウンジも展示していますので背の高さや感触など座ってご確認ください。

大阪・心斎橋ショールームはワンフロアですが、ブランドごとに違った空間をご覧頂く事ができます。新しいモノクロのパネル、ラグ、照明も追加されよりシックでゆっくりとご覧頂けます。構造や製品の説明もしっかりとさせて頂きます!皆様のご来場お待ちしております。(ショールーム担当:青木 由紀子)

ネオクラシコ ヘリテージは少しエレガントで華やかな印象に。
ぜひお気に入りのチェア、ソファでゆっくりとご覧ください。

2015.11.27 SHOWROOM

記念品オリジナルせんべい(名古屋・栄ショールーム)

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.138
エーディコア・ディバイズは、今年でブランド発足30周年を迎えました。先日、東京・名古屋・大阪各ショールームで行われた新作展示会にご来場いただいたお客様へ、記念品としてエーディコア・ディバイズオリジナルでオーダーした手焼きのせんべいをお配りしました。

気になるオリジナルデザインは、社名ロゴとデザイナー瀬戸のオリジナルニコちゃんの組み合わせ。そのまま焼印を製作し、職人の手により一枚ずつ丁寧に刻印されています。

この記念品のせんべいをお願いしたのは、エーディコア・ディバイズ代表の北島の出身地でもある愛知県名古屋市大須にある「朝日軒」さん。記念品の玉子せんべいの他にもカステラやキャンディー等も取り扱っており、大須商店街のアーケードの中にあるお店は、連日多くのお客さまで賑わっています。朝日軒さんの玉子せんべいは、どこか懐かしくやさしい味で、ついつい手が伸びてしまいます。皆様も大須商店街にお出掛けする事があれば、是非朝日軒さんへ足を運んでみてください。元気な店員さんがお出迎えしてくださいます。(ショールーム担当:小田切 里子)
朝日軒HPへ→

記念品の中身は、エーディコア・ディバイズ オリジナルデザインの玉子せんべい!!
職人さんの手により一枚一枚丁寧に刻印されています。

2015.11.25 PRODUCT

PRODUCT:MD-201 Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.32
今回は、A-modeの中から、MD-201を紹介します。目指したのはあくまでもシンプルでオーソドックスなチェア。脚部にはビーチ材、座面ベースにはファニチャーメッシュを使用しました。ふっくらとした厚めのウレタンと、ゆとりを持たせたサイズでしっかりとした掛け心地を持たせたチェアとして、 2010年に発表しました。

テーパー処理を施した脚部と、後脚の角度を浅めにデザインしたことで、シャープな印象を際立たせます。座面には布バネ・ファニチャーメッシュの上に4層のウレタンを使用し、ゆったりとした座り心地に仕上げました。背中のクッションも4層のウレタン、アームチェアの内側には3層のウレタンを使用しています。直線的に仕上った様に見えるフォルムにも内側のカーブと背裏にもカーブを描くことで、スクエアなフォルムに柔らかさを表しました。見えない内部フレームにも強度を考え、ダボとホゾを併用してフレームを組み上げています。さらに背と座面の張地を貼り分けることにより、オーソドックスなフォルムに変化をつける事が出来ます。また便利なオプションハンドルも用意しました。スチールにクロームメッキ仕上げの持ちやすいハンドルは、購入後の取付けも可能です。

MD-201は、シンプルでスクエアなフォルムをベースにしたスタイルにより、ダイニング以外でも様々ななインテリアシーンに合わせてご利用頂いています。柔らかなラインの中にもシャープな印象を感じさせるチェアです。

(エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)

   ■MD-201 製品ページ ▶

左:MD-201Aの内部フレーム、張り上がると見えない箇所もビーチ材を使って綺麗に仕上げています。右上:強度が必要な前脚と座枠フレームの連結は、ダボとホゾを使用して固定します。右下:背のフレームには、ハンドルの後付を可能にするため、鬼目ナットが取り付けています。
左上:背のウレタン、 左下:座のウレタン、それぞれ4層のウレタンを使用しています。 右上:アーム内側のウレタン、3層のウレタンを使用しています。 右下:オプションハンドルはAD CORE DEVISEのオリジナルハンドルです。

2015.11.9 SHOWROOM

いよいよ大阪にて展示品セール始まります!(大阪・心斎橋ショールーム)

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.136
東京・名古屋各ショールームで大盛況で終了しました、展示品一掃セールですが、ついにエーディコア・ディバイズ大阪・心斎橋ショールームにて14日土曜日・15日日曜日に開催致します。今回は目玉商品を一挙ご案内します!

なんと言っても今回の目玉は、2015年新作のネオクラシコ ヘリテージ!大阪・心斎橋ショールームでは円形のテーブルとソファセットを展示していますが、どちらもセール対象となります。特にダイニングセットは大人気のベージュの花柄スリップカバー付です。もちろん外した状態でもお使い頂けるので、簡単にインテリアのアレンジができます。他にも単品チェア、TVボード、照明などもセール対象です。更には大阪では展示していなかった大人気商品もご用意しております。このブログでも御紹介させて頂いた革小物のコースターやマットもこの2日間のみ30%オフにて販売しますので、ぜひこの機会にご自宅用またはプレゼントなどにいかがでしょうか?

最後にスペシャルな情報としまして、なんとご購入頂いたセール商品をその場でお持ち帰り頂いた場合、更に5%オフさせて頂きます!この2日間のスペシャルなイベントにぜひお気軽に御来店ください。お待ちしております。                                          (ショールーム担当:青木 由紀子)

テーブルφ1500とアームチェア、サイドチェア各2脚(花柄スリップカバー付)セット 定価¥1,189,000→50%オフ¥594,500(税別)
1Pソファ定価¥203,000→50%オフ¥101,500(税別) 自分専用ソファにおすすめです!

2015.10.30 DESIGNER

気がつけば30年

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.51
気がつけばエーディコアでデザインを始めて30年になります。ついこの間、上野の国立博物館で20周年の記念展示会を開催したと思っていたら時間の経過は早いものです。いまだに国立博物館の本館を借り切っての20周年の事はお客様から、凄かったと言われます。国宝を見ながら博物館内でのパーティや、スワロフスキーで特注した、当社のマーク入りのペンダントヘッドのお土産など、準備など本当に大変でしたが、良い思い出です。それからもう10年経ちました。

30年前にエーディコアを立ち上げる時のメンバーとして参加したのは、大学を卒業して1年を少し過ぎた1985年でした。マレーシアで樹液を取り命を終えたゴムの木の利用を考えていた会社のデザイナーとして参加しました。結局、ゴムの木は家具としてはモロく使えない木材だった為、天板などの集成材の使用だけにとどまりましたが、他の材料を使って家具のデザインと販売をする事になりました。その時に社のコンセプトとして掲げたのは21世紀まで作り続けられる家具。廃盤にしないデザイン、大量生産せずに、必要とされる方の為だけに国内で受注生産する事、JIS規格の繰返し試験の3倍の強度を持つ事など、社内の約束事に出発しました。世の中の製品の多くは数年経つと、デザインが古くなったり、性能面でも古くなり、廃盤になる事が多くあります。ずっと使い続けていただきたい、そうする事で、廃棄する物が少なくなれば、本当の意味の環境に配慮した事ではないかと考えたからです。

しかし、長く使えるデザイン、古くならないデザインをする事は経験の少ないデザイナーには難しい事で、本当に悩む日々が続きました。その頃から心にあったのは、どこにでもありそうで無いデザイン。一番最初にデザインしたのは、サーコロという四角いスツール。重ねられるシンプルなスツールで、和にも洋にも合う椅子として様々な場所で使われています。次にデザインしたのはCERVO/チェルボという座が脚から浮遊している椅子です。CERVO(イタリア語で鹿)のような脚は色を選べ、故障しても交換できるようにスチールパイプにビスで取付けられる構造で、座と背もステンレス製のバネになるLアングルで組まれました。図面を書く時に苦労したのは、スチールフレームの図面で、木部を組立てからの完成姿からの寸法を割り出すのに、計算機でsin,cos,tanの計算を一日中して割り出し、木部に入れる鬼目ナットにかかる強度も計算して、数日かかって作った計算表を見ながら図面を書きました。数学ってこうやって役に立つんだ、勉強を多少していて良かったと思いました。椅子の完成図ではなく、パーツ図から全て書き終えたのですが、それからが大変でした。

家具の工場といえば設備上から、木製の工場、スチール工場と分けられていて、その両方を組み合わせた家具製品はその頃存在していませんでした。経験が少ないから、そういった常識を知らずにデザインしたからこそ出来た椅子なんです。最初に木製の工場へ図面を持って行った時には、こんな雑貨のような椅子を作れるか!と工場の方から怒鳴られられました。今度はスチール工場にフレームをお願いしにいった時には、何度何分と細かな誤差も指定した図面に、こんな精度のパーツなんて作れるか!と怒鳴られました。若造が持ってきたわけ分からん図面だからと返されそうになりましたが、元来、強情な性格に育ったせいか何度も工場へ通い、やっと作っていただいたのがCERVOです。最初はJIS規格の強度試験が通らずに、何度も試験場を往復して角度の調整、溶接方法、木部の鬼目ナットなど変更してやっと製品化になりました。木工場の社長からはこんなのは売れないと言われての発売です、、。しかし、1986年頃から始まるカフェバーやプールバーのブームで、発表直後から電話の鳴りっぱなしで、数万脚発売するヒット製品になりました。デザインは構造からという事を本当に実感した仕事でした。

30周年は、今の時代に合うような、ナチュラルな展示会を各ショールーム内で開催する事になりました。新作のデザインのような優しい空気に触れていただければと思っています。先月、アメリカ西海岸で撮影した写真を使用した総合カタログも大改訂されます。会場でお渡しするトートバッグとお土産もデザインしました。ほっこりするような物ですので、お楽しみに!                               (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

昭和61年に書かれたCERVOの図面です。トレーシングペーパーに書かれた図面が懐かしい。 他に細かなパーツ図も書きました。
強度計算と角度計算に時間をかけたフレームの図面です。今ではCADがあるので、計算はすぐですが、計算機での3次元の計算は苦労しました。