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2015.3.25 PRODUCT
PRODUCT : CERVO Ⅲ [チェルボ トレ] Chair
AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.24
草原に立つ若鹿のように、凛々しく躍動的なたたずまいのCERVO III( チェルボ トレ)
今回は、AD COREブランドの中から、CERVOⅢ/チェルボ トレを紹介します。チェルボはイタリア語で「鹿」と言う意味です。「鹿脚」と名づけられたスレンダーな脚とスチールフレーム。均整のとれたハイバックのプロポーションに 型押しのクロコダイルやハラコの毛皮をマテリアルに加え、ラグジュアリー・スタイルの新しいチェルボとして、2004年に発表しました。
エーディコアのロングセラー、CERVO/チェルボをさらに進化させ、高級感あるエグゼクティブバージョンとして2004年に生まれたチェルボ トレ。一体成型の成型合板シェルの背面は天然木の突板仕上げに、座り心地を決める背座表面はファブリック張りの贅沢な仕上げ。成型合板のしなりを活かした座り心地は、初代とはまた違った快適な座り心地です。特徴ある成型合板のシェルと、スレンダーなビーチウッド材の脚を繋ぐXフレームと名付けたスチールパイプフレーム。パーツ化された構造はメンテンナス性に優れています。モダンなデザイン性と共にスタッキング機能も持ちあわせています。
成型合板シェルは7枚の単板をプレスして成型しており、背面の天然木はビーチ材とマホガニーの2種類から選択ができます。チェルボシリーズの中で背を最も高くしたデザインは、男性の方でもゆったりと座る事ができ、長時間座っていても疲れにくく心地良くくつろぐことができます。アーム部分はそのシャープなスタイルに合わせたデザインに仕上げ、専用の金物で固定しています。またシェルの廻りにパイピング用の溝を設けて張り込むことにより、厚みを押さえたシャープなデザインに仕上げました。
チェルボ トレは、カフェやレストラン、オフィス、住宅等幅広くご利用頂き、雑誌掲載などにも取り上げられるADCORE ブランドの代表作とも言える製品です。金属と成型合板との斬新な異素材の組合せが、デザインだけでなくメンテナンス性にも優れた、永く使い続けられるダイニングチェアです。



2015.3.23 DESIGNER
カリフォルニアスタイルの中の日本製
AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.43
4月に代官山にロサンゼルスの老舗高級セレクトショップのフレッドシーガルがオープンします。ロスではデヴィット・ベッカムが夫婦でプライベートジェットで買いに来る事で有名になりました。店には何度か行きましたが、高くてセールでしか買えませんでした。日本で先に展開しているロン・ハーマンはそのメルローズ本店の中にあり、元はフレッド・シーガルの一部でした。ブランドの関係性は複雑でよく分かりませんが、ロスではメルローズのフレッドシーガルの事はみんな知っていますが、ロン・ハーマンの事はあまり知られていません。いつのまにか日本ではロン・ハーマンが有名になってしまいました。それにしても西海岸を初めアメリカファッションの勢いは止まらないようです。
清澄白河と青山にアメリカ西海岸コーヒーのブルーボトルコーヒーがオープンしました。清大人気でオープンには3時間並んだニュースが流れていました。日本人の新し物好きにも驚きます。ブルーボトルコーヒーには昨年10月にロサンゼルスのアート地区にある店に行きました。その時の印象を以前のブログには書きましたが、お店のスタッフの清潔感と爽やかな接客が印象的ででした。今回はその店の事をもう少し書きたいと思います。
元はハンサムコーヒーという人気の店だったのですが、今はブルーボトルコーヒーになりました。シンプルな店で、店の三分の一くらいを焙煎の部屋になっています。でも、焙煎をしているのに焙煎の香りが店の中や外には漂っていません。カウンターは家庭用のペーパードリップでコーヒーを一杯ずつ入れるので、スタバやアースコーヒーのようなマシンが無く、シンプルです。きちっと髪を整えて髭を剃った店員が笑顔で接客してコーヒーを入れてくれます。店の中はホワイトオーク材のカウンターテーブルで、他のコーヒーショップのように背のある椅子やラウンジチェアがありません。スツールがあるだけなので、ゆっくりリラックスして休むというよりコーヒーを飲むだけの感じです。それでこの金額は高いかなと思ってしまいました。やっぱりコーヒーは多少座り心地の良い椅子があって、リラックスして飲めればもっと美味しく飲めるのですが、、。
店の中で豆も販売しているのですが、一緒にドリップ用の器です。中でも日本語表記の物が、、。日本のカリタの物を置いています。アメリカのコーヒーになぜ日本製の?。ペーパードリップはメリタ式とカリタ式があり、1908年に考案されたドイツのメリタ・ベンツが発明した1つ穴のメリタ式が始まりですが、1959年に日本の会社のカリタが真似をして、穴3つのカリタ式のドリッパーを作りました。その日本製カリタ式がブルーボトルコーヒーに置かれているなんて、なんだか不思議な感じです。日本のブルーボトルコーヒーの店にはカリタのドリッパーは置かれていませんが、ロスには販売しています。日本から遠いロスでカリタのドリップを見て、それが日本に出店したアメリカ西海岸の話題のブルーボトルコーヒーに置かれているなんて、少し嬉しく思いました。 (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)


2015.3.11 SHOWROOM
ショールームのお花や植物(名古屋・栄ショールーム)
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.113
エーディコア・ディバイズ名古屋・栄ショールームでは、季節やテーマに応じて植物やお花をディスプレイしていますが、今回はショールームから徒歩15分程の人気フラワーショップをご紹介いたします。ショールームでディスプレイしているお花や植物の一部もこちらのお花屋さんで見つけてきています。
栄・矢場町・伏見にほど近い、名古屋市中区栄でSHOPを構えるオシャレなフラワーショップ『deja-vu-デジャヴ-』。植物大好きと言うスタッフの方が、こだわりをもって仕入れたお花や観葉植物を多数取り扱っています。隠れ家的なたたずまいですが、中に入れば可愛いお花やオシャレな植物たちに出合えます。イメージや育て方など、親切に相談に乗ってくだる気さくなスタッフの方が対応してくださいます。
店内のディスプレイもとっても凝っていて、このお店にいるだけで楽しい気分になり、つい帰りたくなくなってしまいます…ショールームにお越し頂いた際、家具以外にもディスプレイのお花や植物も是非ご覧ください。季節のフレーバーティをご用意してご来場を心よりお待ちしております!(ショールーム担当:小田切 里子)
『deja-vu-デジャヴ-』のサイトへ


2015.3.5 SHOWROOM
春のお茶ご用意しています(大阪・心斎橋ショールーム)
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.112
エーディコア・ディバイズ大阪・心斎橋ショールームでは、立春を過ぎてもまだ風が冷たい日が多く寒い日が続いていますが、今月より、春を感じさせるフレーバーティーをお出ししています。
春のフルーツの代表といえば苺ですが、2種類の苺を使った緑茶と紅茶をセレクトしました。一つ目は、とちおとめの緑茶。緑茶+苺なのでびっくりされる方も多いですが、とちおとめ特有の甘酸っぱい香りと味が爽やかな飲み心地です。もう1つは、紅茶ベースの「サクラ&ベリー」をご用意しました。こちらは、桜葉塩漬けがブレンドされた茶葉に、ベリーが入っているので、香りは甘くふんわりとした味で今の時期にぴったりです。どちらも飲んでみましたが、とちおとめの緑茶は苺本来の味がしっかりと味わえて、サクラ&ベリーの方は甘い香りが広がって桜の葉と木苺の味を感じる事が出来きます。どちらも苺を使っていますが、全く違う印象の春らしい味になっています。
ショールームのクッションやディスプレイも徐々に春仕様に変えています。家具の買い替えやお使いの家具のメンテナンスや布の張替えなどのご案内致しますので、ぜひお気軽にお問い合わせ、ご来店ください。お待ちしております。 (ショールーム担当:青木 由紀子)


2015.2.26 DESIGNER
上質と高級
D CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.42
先日、上質について話をする機会がありました。品質の事だけでなく、全体的なイメージとなるとなかなか難しいテーマです。改めて上質について考えてみました。
上質とは直訳でHigh qualityの事ですが、欧米ではClassicと言われる事が普通です。日本ではクラシックと聞くと古く古典的なと思われていますが、、。クラッシック音楽とは古典音楽ではなく、最高水準で高尚な音楽と言う意味で、クラシックカーは古い車でなく、流麗な上質な車、ファッションでは、はやりすたりの無いスタイルという意味です。クラシック建築とは近代以前の建築という意味でなく、古代ギリシャ、ラテンの芸術様式にならった建築の事を指します。男性靴で先の尖って反り返った靴をイタリアンクラシコなどと称して販売していますが、まったくのでたらめで、イタリアンクラシコは職人が作ったオーソドックスで上質な靴の事です。
一方Luxuryという言葉があります。ラグジュアリーとは高級や贅沢品に使われます。最近はラグジュアリーと言うとなんとなくカッコ悪く感じます。昭和の時代、高級品があまり無い時代、店の看板に高級紳士服、高級下着、高級家具など書かれていた事を思い出してしまいます。本当の高級で自信のあるブランドは高級、ラグジュアリーなんて使いません。高級かはそれを買われる方や回りが決める事で、自分で言ってはダメです。海外でもラグジュアリーブランドと自分で言っている会社を見るとちょっと田舎っぽく感じてしまいます。
当社では2003年から新しい上質さをテーマにした「ネオ・クラシコ」ブランドを展開しています。ヨーロッパの伝統的な様式を今のインテリアに合うようにリ・デザインしたのがネオ・クラシコです。アメリカ西海岸で撮影を行い、ロケハンなどで住宅を見る事が多くなってきて、アメリカンと言われるジョージアンスタイルのインテリアや家具が中流層以上の多くの人々に指示されている事が分かりました。アメリカでジョージアンスタイルの代表的な建築とインテリアはホワイトハウス。
昨年10月にビバリーヒルズでフェデラルスタイルという東海岸スタイルの家を取材しました。有名デコレーターのマーティン·ローレンス・ブラードが手がけた住宅で、1930年代に建てられた家をクラッシックの基本と作法に基づいてモダンテイストも加えながらリノベーションしていました。クラッシックの基本は左右対称のレイアウトで、デコレーションされた小物は左右対称になるように必ず2つが置かれ、アーンと呼ばれる水瓶も置かれます。それを見てモダンテイストを加えながらもきちんと作法を守ったインテリアを作っているのに関心しました。
私自身、学生時代から家具本体の構造やデザインを勉強してきたので、上質なインテリアには作法があり、使われる家具にも作法や意味がある事を知り、使われるインテリアの歴史や作法から勉強しないといけないと反省した事を思い出しました。テーブルサイズも合板のサイズから作られたW1800×D900の奥行き900が日本の常識でしたが、フォーマルなインテリアではテーブル作法によってD1000以上無ければ使えない、テーブルのゲストが座るサイドに置かれるからサイドチェアと呼ばれるなど、様々な決まりがあり、それがクラッシック、上質なインテリアです。高級とは別物という事を理解しながら物作りをしなければいけません。
昨年末、アメリカンクラッシックのネオ・クラシコ・ヘリテージシリーズを発表しました。シャヴィーでヴィンテージなテイストは新しい上質さを感じていただけましたでしょうか?今年はそれがどのように進化するか、今年はどんなデザインをするか、、少し悩み中です。そろそろ企画をまとめなければいけません。
(クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

