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2025.4.24 SHOWROOM
ライフスタイルが変わっても長く使い続けられる「システムソファ」
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.473(東京・六本木ショールーム)
リビングでのくつろぎ時間を心地よく過ごすために欠かせないソファ。お部屋の中で最も存在感が大きく、インテリアの印象を左右するアイテムです。当社でも様々なタイプのソファをご用意していますが、どんなソファを選べばよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? せっかくお部屋に合わせて購入したソファも、引越しや家族構成の変化によって使いづらくなってしまったといったケースも少なくありません。そこでおすすめしたいのが、システムソファです。数種類のソファのバリエーションを組み合わせたり、単体で利用したり、インテリアやライフスタイルに合わせて自分好みにレイアウトできるのが大きな魅力です。
一般的なソファは1〜3人掛けが主流ですが、システムソファはバリエーションを組み合わせることによってゆったりと使える大きさのものが多いです。ご使用する人数が多い場合でも、アイテムを追加するなど利用シーンに合わせて選ぶことができます。また、コーナーソファやL字型のソファといった、お部屋のデッドスペースをうまく使って配置できるものもあります。このように大人数でも使いやすいシステムソファは、ご自宅だけでなくオフィスや商業施設にも適しています。特にL字のレイアウトは、人と人が隣りあわせではなく斜めの位置に座ることができ、コミュニケーションが取りやすいのもポイントです。
システムソファは組み合わせで構成されているので、アイテムによって異なる色や素材を選ぶことができます。そのような場合は、まずベースの色を決め、ワンポイントで張地の色や素材を変えてみましょう。差し色を加えることでお部屋の雰囲気がぐっと高まります。また、ファブリックをベースにしつつ革の素材でアクセントをつけるなど、遊び心のあるコーディネートを楽しむこともできます。
また、システムソファは、お部屋の模様替えや引越し、家族構成の変化に合わせてレイアウトを変えることができるタイプもありますので、パーツごとに購入ができる商品であれば、ライフスタイルの変化などに合わせて後から追加購入して使い続けることもできます。愛着のあるソファを買い替えることなく、今の生活に合わせてご使用いただけますので環境に配慮したサステナブルなソファです。
エーディコア・ディバイズのシステムソファでは、ボリューム感のあるMASSAⅡやカーブを描いたレイアウトが可能な075-MODELが人気です。MASSAⅡは背とアームが同じモジュールですので、自由なレイアウトも可能ですし、単体としての使い方もできますので、自由な発想で組み合わせが可能です。また、075-MODELは流れるような有機的なフォルムが特徴的です。壁付けではなく空間の中央にソファを置く場合などにお勧めです。左右非対称なフォルムが空間に柔らかさを与えてくれます。
エーディーコア・ディバイズのホームページでは、システムソファのレイアウトプランの参考例を掲載しております。ご自宅のスペースに合わせてぜひご検討ください。ソファのレイアウトやコーディネートのご相談など、お気軽にショールームスタッフにお声がけください。皆様のご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:西條 恵理)


右上:パーツの組み合わせで、円形のレイアウトも可能です。
左下:ファブリックのソファにオットマンは革張りにしたコーディネートでアクセントになっています。
右下:075-MODELソファのレイアウト例。ホームページからご覧いただけます。
2025.4.18 SHOWROOM
ランプで灯すくつろぎの空間
AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.472(名古屋・栄ショールーム)
4月も半ばを過ぎ、日中は上着も必要のない温かな日が多くなりました。名古屋・栄ショールーム前のヒサヤオオドオリパークの樹々も新芽をつけ、色とりどりの花々が街に彩を添えています。エーディコア・ディバイズのショールームでも季節のお花を飾り、お客様をお迎えしています。これからの花や樹々が活き活きとする季節に気持ち良くお過ごしいただけるよう、エアプランツや多肉植物などもディスプレイに加えました。今回はお部屋の雰囲気作りの要素となるランプをご紹介したいと思います。
照明にはお部屋全体を照らす主照明と補助照明(間接照明)がありますが、間接照明にあたるフロアランプやテーブルランプはお部屋全体の明るさを補うだけでなく、その柔らかなあかりが空間に奥行きを与えお部屋の雰囲気をグレードアップしてくれます。照明によってできる陰影は料理を美しく見せてくれたり、壁面を利用した明かりの反射によってお部屋を広く見せる効果もあります。ベッドサイドにランプを置けば、就寝前のひとときや暗い中で目覚めた時のあかり取りといった機能面だけでなく、就寝前に柔らかなあかりを視界から取り入れることでリラックス効果もあり心地よく眠りにつくことができます。エーディコア・ディバイズのランプのラインナップにあるRA-031H /Lは、楕円形のプリーツシェードから発せられる柔らかなあかりが優しい雰囲気を演出してくれます。RA-071H-NCはコンパクトなサイズのシェードとプレーンなフォルムとブラックカラーがインテリアを引き締め、空間のアクセントになる存在感です。また、特に人気なのはRA-071H /Lシリーズです。ヴィンテージブロンズの支柱がアンティークな印象と深みを持たせ、消灯時でもお部屋の雰囲気をランクアップしてくれます。シンプルなデザインでフロアランプとテーブルランプの展開があるのでインテリアを邪魔せず、お部屋全体をコーディネートできます。全てのランプが、調光スイッチで光量を調節することが可能です。シーンに合わせて雰囲気を変えて心地よくお過ごしください。
照明は家具やカーテンなどと同様にインテリアにとってとても重要なアイテムです。日常から柔らかなあかりを取り入れ、くつろぎの空間づくりにお役立てください。ランプの選定やレイアウトに悩まれたらお気軽にショールームスタッフにご相談ください。お客様のご要望をに沿ったご提案をさせていただきます。皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。
(ショールーム担当:水野 未佳子)
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2025.4.8 SHOWROOM
リビングテーブルの有効活用
AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.471(大阪・心斎橋ショールーム)
ソファとセットでお使いいただくことが多いリビングテーブルですが、リビングテーブルにも様々なタイプとデザインがあります。ライフスタイルや用途によって使い方も様々です。今回は有効に活用していただくためにリビングテーブルを幾つかご紹介いたします。
リビングテーブルは、使用目的や人数によって適切なサイズや高さが変わりますので、実際の生活をイメージしてお選びください。
例えば、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、MD-3212のように円形や楕円形のリビングテーブルを合わせると、鋭角な部分がないので、危険性が低く、安心して使用していただけるのでおすすめです。また、高さがH600のタイプはカフェテーブルとして、リビングでお茶を飲んだりするシーンでも活用していただけます。
次に、リビングに収納しきれない物などがある際や、生活感を出したくない方には、引き出し付きのMESSA(メイサ)のリビングテーブルがおすすめです。また、MESSA(メイサ)の天板タイプには高さが3種類ありますので、高さ違いを組み合わせることもできます。用途に応じて移動させやすく、フレキシブルに使うことができるので、これによりリビングルームがより機能的になり、インテリアの一部としても活躍します。最後はMD-807のリビングテーブルです。MD-807BHのサイドテーブルは、ソファのアーム上に差し込むことができ、お飲み物を置いたり、タブレットを見たり、よりフレキシブルにお使いいただけます。小さい円形テーブルは、サイドテーブルとして必要な場所に移動させてお使いいただくこともできます。限られたスペースを有効に使えるので、リビングだけに限らず寝室などのラウンジチェアやお気に入りのチェアと組み合わせてお使いいただけます。また、MD-807AHの高さのある横長タイプのリビングテーブルは、ソファの背面に配置をしてディスプレイ棚としてだけでなく、お飲み物やリモコンなど、身の周りの物を置くのに使い勝手良くお使いいただけます。また、背面にテーブルを持ってくることで、ソファ前の空間を広く有効的に活用いただけます。
エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、様々なスタイルのリビングテーブルをコーディネート展示しております。アドバイスをさせていただきますので、お気軽にご要望をお聞かせ下さい。お客様にとってベストなご提案をさせていただきます。
心斎橋・南船場周辺のお花見をしがてら、エーディコア・ディバイズ大阪・心斎橋ショールームにも是非お立ち寄り下さい。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
(ショールーム担当:天川 唯)
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2025.3.31 DESIGNER
モダン建築の修復とリノベーション
AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.166
六本木の国立新美術館で「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」が開催されていいます。20世紀にはじまった住宅をめぐる革新的な試みをモダン・ハウスを特徴づける7つの観点から再考した展示会で、モダン建築を代表する14邸の写真や図面、スケッチ、模型、家具などが展示されています。訪問した事のある住宅も何軒かあり、建築家のスケッチなど見応えのある展示会でした。その中の一軒のピエール・コーニッグのケーススタディハウス#22のスタール邸も訪問した事のある家でした。スタール邸の写真が撮られた時代が違うのかインテリアの見る方向によって、インテリアと置かれる家具が変わっているのが少し残念でした。ピエール・コーニッグを有名にしたのはフォトグラファーのジュリアス・シュルマンが1960年に撮影した写真で、その中のスタール邸は世界で一番有名な住宅と言われるようになりました。そのインテリア写真を使えば良いのにと、、。
2006年、カタログ撮影のロケハンでスタール邸を初めて訪問しました。その際にスタール夫人から家の歴史や特徴や住み心地など、オーナーでなければ分からないお話を聞かせていただきました。雨や風の音や上がりやすい室温など不満はあるが、それを越える眺望の良さが一番な事や、若い時にお金が無く自分たちで整地をした事など、さまざまな話をしていただきました。その時の建物はオリジナルの状態で、長年使い込んだ家具が置かれていました。その後、スタール夫人が亡くなられて家を長男が相続し有料で一般公開されるようになり、今は長女が管理されています。息子さんが相続して公開されてる時に訪問した時には、ハリウッドの家具店がスポンサーになり、モダンなリプロダクト家具に変えられていて、ジュリアス・シュルマンが撮影時に使用された物にすればもっと良く見えるのにと少し残念に思った記憶があります。スタール邸で特筆すべき点は、ロサンゼルスでは持ち主が点々とする事が多い中、オーナーが亡くなるまで50年以上住み続けた家は稀有な存在ではないでしょうか。
有名建築でも建築当初から有名だった住宅ばかりではありません。持ち主が変わるたびに、その時のオーナーによって改装がされ元の姿が無くなる事があります。先日、アメリカ西海岸建築セミナーで紹介したピエール・コーニッグ設計のケーススタディハウス#21、ベイリー邸もその一つです。ベイリー邸は心理学者のウォルター・ベイリーがピエール・コーニッグに依頼して1959年に建てられました。そのベイリー夫妻が1969年に東海岸へ移転後、次々に所有者が変わり改装が重なり無かった暖炉が設置されたり、1980年代にはキッチンの位置が変更され、元の設計が台無しになりコンセプト自身も忘れ去られていました。1989年にジュリアス・シュルマンのケーススタディハウスの写真がロサンゼルス現代美術館で「モダンリビングの青写真」と題された展示会で展示され、ほとんど忘れかけられていたピエール・コーニッグのカルフォルニアモダン建築への貢献が再認識されるようになり、このベイリー邸にも注目が集まるようになりました。
1997年ベイリー邸は、映画マトリックスで有名なプロデューサーのダン・クラッチオロが150万ドルで購入し、設計者のピエール・コーニッグに修復を依頼し1年かけて修復されました。修復は1959年当時の冷蔵庫や給湯器の代わりになる物を改造するなど時間がかかり、建てた倍の時間がかかったそうです。その際にはオリジナルから少し現代風に作り直された箇所もありましたが、家具はオリジナルにこだわり、特注で再現されたそうです。しかし、そのベイリー邸も2006年に韓国人女性アートコレクターに318万ドルで売却されました。その売却額はモダンハウスとしては2番目の高額で、建築がアートとして取引された転換期と言われました。その時に修復を依頼されたのはマーク・ハダウェイでした。その家も2016年には女優のアリソン・サロフィムへ販売されましたが、購入後、地盤沈下の対策と共に、よりオリジナルに近い修復を開始しました。その修復を依頼されたのは、またマーク・ハダウェイでした。彼は2023年にコラムで書いた、マルーンファイブのギタリストのジェームズ・バレンタインが所有し、今はブラット・ピットが所有するミッドセンチュリー住宅の修復も手掛けました。彼が数年かけて徹底的にオリジナルへ戻したベイリー邸は輝いているように見えました。
私が最初に訪問した2015年には韓国人女性アートコレクターが所有していた時で、修復が終わってオリジナルの状態にしたと聞いていましたが、2024年に再訪問した際には再度基礎から徹底的な修復がされていました。修復を再度依頼されたマーク・ハダウェイはニューヨークとロサンゼルスにヴィンテージファッションのレザレクションヴィンテージという店を持ち、世界的中のセレブに定着したヴィンテージの流行りを作った店としても有名になりました。今はヴィンテージ住宅の不動産業でも成功し、不動産修復士としても活躍しています。彼の修復方法は徹底してオリジナルにこだわる事です。改装や増築された箇所は元図面に基づいてオリジナルに戻され、竣工当初に入れられていた家具や置かれる小物まで、その時代に合わせた物が使われる事です。それも新しいリプロダクト物ではなく、その時代のオリジナル物です。1956年にジョン・ラトナーが設計した彼の自邸ハーペルハウスに訪問した事がありますが、完璧にオリジナルに戻され、置かれる同時代のヴィンテージ物やバスルームのヒーター、換気扇やコンセントやサッシや付いている鍵までその時代の物を使っていて、ガレージに置かれるポルシェ356も1959年の物が置かれていたのは驚きでした。
アメリカのオリジナルにこだわるのは家だけでなく、デニムのヴィンテージも同じ事で、ヴィンテージの車もオリジナルパーツによって修復された物に価値をつけられ、新しく改造やリノベーションされた物より数倍の価値で取引がされます。車や住まいは現代の技術とパーツで改装された方が快適だとは思いますが、どこまでオリジナルかが、現在の高価格での取引基準になっています。今はなんとなく古びて見える物も50年以上経てば価値が付いてくるのでしょうが、30年から40年くらいを越えられるかが、時代を越えるデザインなのでしょうね。当社は設立40年です。40年目を迎える製品もありますが、あと10年でヴィンテージになればと思っています。(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

