COLUMN

2025.8.27 SHOWROOM

無垢材テーブルで叶えるサスティナブルで豊かな暮らし

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.485(東京・六本木ショールーム)
新しくダイニングテーブルを選ぶときデザインやサイズだけでなく、どのような素材にするかも検討されると思います。木素材やガラス、セラミックなど様々な素材がありますが、一般的には木素材のダイニングテーブルを選ぶ方が多いのではないでしょうか。木素材でも「無垢材(一枚板・集成材)」「突板」などがあります。その中でも無垢材テーブルは、当社でも木の温もりがお好きなお客様から人気がありますので、無垢材テーブルの特徴や魅力とそれぞれの特徴をご紹介いたします。

無垢材テーブルは「一枚板」「集成材」を総称したものです。木の質感や温もりを最も感じることができ、使い込むほどに味わいが増していきます。エーディコア・ディバイズの無垢材テーブルは集成材の天板で、無垢材を接着剤で貼り合わせて作った板を使用しています。一枚板よりも価格が手頃で反りや割れが起きにくいのが特徴です。一枚板テーブルは、一本の木から切り出した板をそのまま使用したテーブルです。樹形によって天板の形が異なり木目にも個性が出やすく、世界で1枚だけのテーブルになります。そのほか突板テーブルは、薄くスライスした無垢板を、芯材と呼ばれる木材に貼り付けて作るテーブルです。表面は本物の木を使用しているため見た目は無垢材に近く価格は手頃です。
無垢材のテーブルは、見た目の美しさだけでなく、使い続けることで得られる多くのメリットもあります。無垢材テーブルの最大の魅力は、二つとして同じものがない木目や色合いです。自然な表情は空間に温かみと安らぎを与えてくれ、使い込むほどに色合いが深まり艶が増していく経年変化も楽しめます。また、傷のメンテナンス性の良さも魅力です。ダイニングテーブルや作業テーブルとして使用していると、日常的に小さな傷や汚れがつく場合があります。無垢材は水分を吸収して膨張する性質があるため、へこみ傷は水分と熱で修復できることがあります。また、当社の無垢材テーブルはウレタン塗装を施していますので傷がつきにくいですが、浅い擦り傷が付いた場合は補修ペンやマーカーで傷の部分に色を補うことで目立たなくすることができます。深くえぐれてしまった傷には、木工用のパテを詰めて修復する方法もあります。無垢材テーブルは、適切に手入れをすることで、傷も「味」となり、愛着を持って長く使い続けることができます。無垢材テーブルは、手入れをしながらともに歳を重ねる「家族」のような存在になってくれると思います。無垢材テーブルを選ぶということは単に「モノ」を買うのではなく、「豊かな時間」を選ぶということに繋がります。日々の食事や家族との会話の時間、仕事や勉強の時間がより充実したものになり質の高い暮らしが実現します。

無垢材テーブルの人気の背景には、「長く使えるものを選びたい」という価値観があります。 使い捨ての時代から、手入れをしながら長く使い続ける時代へ。 自分たちの暮らしとともに味わいを深めていく無垢材の家具は、サスティナブルな暮らしの第一歩です。無垢材テーブルを取り入れて、豊かでサスティナブルな暮らしを始めてみませんか。東京・六本木ショールームでは、ダイニングテーブルMD-107Nを展示しておりますので、ぜひ無垢材の手触りなどお試しください。皆様のご来場をお待ちしています。
(ショールーム担当:西條 恵理)

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オーク材の無垢素材をミニマルなモダンデザインに表現したダイニングテーブル(MD-107N)です。天板には、オークの無垢材(巾ハギ板)を使用しています。天板トップはナチュラル感を引き出すために、うずくり加工を施し木目を引き立たせました。ソリッドウッドの動きを考慮した構造と安定感のある天板とフラットな脚を持つデザインは、シンプルな空間を演出します。
左上:MD-107N はオーク材を贅沢に使用したダイニングテーブルです。 天板には素材感を最大限に生かすために、ランダム接ぎのうずくり加工を施しました。
右上:MD-607は、素材感を感じさせるうずくり加工の無垢天板に、スチールの脚部を組み合わせたシンプルなダイニングテーブルです。ミニマムなデザインながら安定感のある脚部は、取り付け位置が可動出来ます。
左下:MD-207は無垢のホワイトアッシュ材を使用した贅沢なダイニングテーブルです。シンプルで軽快なデザインの脚部は脚位置を移動する事ができ、様々なシーンでのご使用が可能です。
右下:MD-107Lは無垢素材を天板・脚部全てに使用し、ミニマルなモダンデザインに表現したダイニングテーブルです。うずくりされた無垢天板は素材感を最大限に活かし、低く押さえられた高さ(H650)は安定感を演出します。

2025.8.26 SHOWROOM

ソファとのコーディネートを楽しむチェア

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.484(名古屋・栄ショールーム)
最近は、ソファセットをお探しにショールームへご来場いただくお客様が大変増えています。お客様のご要望に合わせて打ち合わせをさせていただきますが、空間作りのご提案としてラウンジチェアをご紹介させていただく機会が多くあります。ラウンジチェアを加えることで空間が引き締まった印象になるだけでなく、ソファに向き合うようにレイアウトすれば、ソファに座っている方と顔を見合わせて談笑もでき、コミュニケーションが取りやすい空間となります。今回はソファセットと組み合わせてご使用いただきたいラウンジチェアをご紹介いたします。

2025MODELのMD-1201Lは、座り心地の良さで定評のあるダイニングチェアMD-1201A /Cと同モデルのラウンジチェアです。軽快感のあるデザインはそのままに、厚みのある背はアームから背にかけて身体を優しく包み込んでくれます。くつろぎの時間に長く座っていても疲れにくい座面は、安定感のある座り心地です。そして、チェアの高さは一般的なラウンジチェアより低めにデザインされていることで圧迫感がなく、ソファと組み合わせてレイアウトしても視線を遮ることなくご使用いただけます。また持ち運びもし易いデザインなので、来客時に移動したり、お掃除の際の移動もスムーズです。
次にご紹介するのは030-MODELです。「ラウンジチェアを置きたいけど、スペースが限られるので」と、躊躇されるお客様にもピッタリなNC-030Mダイニングチェアは、一般的なチェアよりゆったりとしたサイズ感とソファライクなデザインや座り心地で、スモールサイズのラウンジチェアのように活用いただけます。オプションで本革パイピングを選ばれると、よりラグジュアリーな印象でご使用いただけます。030-MODELにはラウンジチェアの展開もありますので、空間やお好みに応じてお選びください。このように、ダイニングチェアも充分くつろぎのシーンで活用いただけるアイテムです。デザインや座り心地、サイズ感などお好みのアイテムで自由な空間作りをお楽しみください。

ショールームでは皆様のご要望に応じて空間作りのお手伝いをさせていただきます。お気軽にショールームスタッフまでお声掛け下さい。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

(ショールーム担当:水野 未佳子)
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右:ラウンジチェアMD-1201L ダイニングチェアMD-1201A /C同様に、安定感のあるフォルムと優しい座り心地でくつろぎの時間をお過ごしいただけます。 左上:ソファとラウンジチェアを組み合わせた名古屋・栄ショールームのディスプレイ MD-1201Lの低めの背の高さが圧迫感なくコーディネートに活きています。 左下:NC-075ソファとの組み合わせは大人気です。
ソファライクなNC-030Mチェアならラウンジチェアとしても、ソファのボリュームにも負けないコーディネートが叶います。

2025.8.1 SHOWROOM

こだわりの空間に家具を納品させていただきました

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.483(大阪・心斎橋ショールーム)
先日、エーディコア・ディバイズをご愛顧いただいているお客様のご自宅に、ダイニングセットとラウンジチェアセット、ソファセットを納品させて頂きました。

今回は普段からご愛顧いただいているお客様で、新築マンションを購入されるとのお話しをいただき、お手伝いさせていただくことになりました。ダイニングテーブルは無垢天板にスチール脚部が特徴のMD-607。安心感のある脚部は、取り付け位置が3段階に可動できますので、用途によって変更していただけます。今回は普段からご友人が多く集まられるとのことで、W2100のサイズを納品させていただきました。チェアは人気のMD-1201A。身体を優しく包み込むような背には、クッション性の高いウレタンクッション材を使用しており、年代問わず人気のチェアです。お客様もショールームで何度か見てくださっており、気に入っていただけました。ラウンジチェアは鳥の翼(ウィング)のようにカーブした背のサイドや、ボタン絞りが特徴的なNC-043LA-W。数年前に大阪ショールームで一目惚れされ、ご一緒にオットマンMD-901-OTとサイドテーブルNC-057Bも納品しました。「ここに居座ってしまいそう」と大変喜んでいただけました。お客様は映画や音楽がお好きで、スピーカーをお部屋の四方に置かれています。ラウンジチェアに座りながら心地良いひと時をお過ごしいただきたいです。
洋室には、AD-235ソファベッドを納品させていただきました。仮眠を取られる際や、来客用になど、様々な用途でご使用していただけます。座面の下には、収納できるスペースを設けていますので来客用の荷物入れとしてや、ベッドシーツや枕なども沢山収納していただけます。
今回、カーテンのお手伝いもさせていただきました。カーテンは色や柄によって部屋のイメージを印象づけたり、雰囲気を演出します。各ショールームでは家具に合わせてカーテンのご相談も承っております。

今回、木部は全て床になじむウォールナットブラウンをお選びいただきました。ブラウンを基調にしたお部屋にラウンジチェアとソファベッドのブルーのファブリックがよく映え、こだわりがたくさん詰まった空間になりました。大変満足いく空間が出来たとお喜びいただきました。こだわりの空間にエーディコア・ディバイズの家具をお選びいただき、とても嬉しく思います。
エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、インテリアのトータルイメージをお伺いしながら、空間に合わせた家具のご提案させて頂きます。お気軽にご相談ください。皆様のご来店お待ちしております。
(ショールーム担当:天川 唯)

ダイニングテーブルは無垢天板にスチール脚部が特徴のMD-607。チェアは身体を優しく包み込む、人気のMD-1201A。
左上・左下:ラウンジチェアNC-043LA-W、オットマンMD-901-OTとテーブルNC-057B。一人時間も快適にお過ごしいただけます。右上・右下:ソファベッドAD-235、ソファオットマンNC-045BC。仮眠用、来客用など様々な用途でお使いいただけます。

2025.7.30 DESIGNER

インテリアと現代アートの源流は

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.170
今年の2月、ロサンゼルスで撮影や取材でお世話になっていたYasukoさんがウエストハリウッドの自宅を売却し日本へ完全帰国されました。ご両親がお住まいだった埼玉のマンションに住まいを移されたのですが、長年住んだロサンゼルスの家にあったアートや家具をオークションで販売し、残したいお気に入りのアートや家具だけを日本へ持ち帰りました。日本での住まいはご両親が残されたマンションなのですが、そこにも医院をされていたお父様のアートコレクションが沢山あり、持ち帰っても壁に飾り切れないアートが沢山ありました。ロサンゼルスの自宅にお伺いしてる時から、瀬戸さんに家具のコレクションから差し上げるからと、1950年代の椅子を数点いただく事になり、帰国されてから車で取りに行きました。川口のマンションにはロサンゼルスから持ち帰ったお気に入りのアートが所狭しと置かれていて、飾れないアートが廊下の床に立てかけられていました。

医師だったお父様のコレクションも大変な物で、ベルナール・ビュッフェのリトグラフや絵画、1950年代に来日したアンリ・マチス本人から購入したという絵画など美術館級の絵画が沢山あります。その中にロサンゼルスのYasukoさんのコレクションが加わりました。そのコレクションはインテリア関係者なら垂涎のル・コルビュジエの手書きアートやターナーの絵画など、、数だけでなく質も美術館級の質と数のコレクションになりました。私には家具だけでなく、新しく移転した六本木本社ショールームの為にと、何点かのアートやカメラマンのポートフォリオやヴィンテージのテーブルスタンドランプなどをいただきました。その中にはロイ・リキテンシュタインのリトグラフの三連作品があります。そのリトグラフの額装を修理とクリーニングし、ピクチャーレールの工事を行い、六本木本社のミーティングルームのバックカウンターへ飾りました。

このリトグラフはYasukoさんがアメリカの画廊で購入した物で、1964年にリキテンシュタインが油彩で制作した「 As I opened fire/アズ・アイ・オープンド・ファイア」という作品を基にしたリトグラフで、航空機による戦闘中の短い数秒間を描いたこの絵画は、物語を表す3つのパネルに基づいていて、リヒテンシュタインの最も野心的な作品で視覚的に対立する要素を奇妙に融合させた作品と評されました。いただいたリトグラフ作品はオリジナル油彩とは違いますが、リプロダクションの印刷物ではなく、初版のリトグラフ作品のようです。リヒテンシュタインのオリジナルの油彩なら気の遠くなるような高額なアートになりますが、リトグラフでも価値はなかなかな物だと思います。作品のサイズも三連の作品が入った額は横幅が1.8メートルあり、飾るには場所を選びます。広くなった六本木ショールームの空間があればこの作品が映えるように思い飾る事にしました。

ロサンゼルスに訪問するようになり、住宅の壁面に何も飾られない白い壁だけという事は無く、大きな現代アートがバランスよく置かれ、インテリアの一部として使われている事が良く分かりました。ビバリーヒルズの住宅では美術館に置かれるようなサイズの奈良美智の彫刻が置かれたリビングや、ジェームズ・タレルの光のアートが庭に作られていた住宅など、アートが生活の中に溶け込んでいる事を知り、美術館の白い空間に置かれる物がアートと思っていた事が、アートは生活のインテリアの中に存在するという事に認識が変わりました。これはカリフォルニアスタイルとして庭とインテリアの融合というスタイルだけでなく、襖絵や屏風といった巨大なアートがインテリアの一部になっていた日本のインテリアスタイルまでもアメリカに持ち込まれた結果なのかもしれません。日本ではいつの間にかそのインテリア手法が忘られ、アメリカに持ち込まれたカリフォルニアスタイルで日本の本来のインテリアが進化していました。

日本で販売されるアートの主流のサイズは10号(530×455mm)と言われています。高校の美術部で描いていた油絵も8~10号がメインで何の疑問も持たずに決められたキャンバスサイズで描いていました。このサイズは今から思えば、ヨーロッパ絵画の肖像画や風景画から来ているのかもしれません。アメリカでも写真などは小さめの額に入れられて飾られますが、一枚だけということは無く、複数枚で壁を飾られます。今、海外では茶室に見られる禅スタイルの何も無い空間も人気ですが、本来、多くあった襖や屏風絵を使った日本の伝統的なインテリアスタイルの方が、アメリカのインテリアに浸透したのかもしれません。

8月お盆休み明けにミラノレポートを開催します。今年はミラノレポートはお休みする予定でしたが、お客様のリクエストが多く社内研修で行ったレポートをお届けすることになりました。ヨーロッパとアメリカ西海岸でのインテリアの作り方は少し違うように思います。今回は辛口が多いかもしれません。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

左上:ビバリーヒルズのハリウッド俳優エージェントの家のリビングルーム。奈良美智の巨大なアートで犬の像が置かれていました。一点物の本物の像で、ここまで大きなアートが個人邸に置かれる事に驚きました。左下:左上と同じ家のリビングルーム。壁いっぱいの巨大な現代アート。部屋のインテリアの色のバランスに合わせて掛けられていました。右上:映画のプロデューサーの家でファミリールームの壁面には電動で開くプロジェクターが置かれていて、そのカバーにはベルナール・ビュッフェの絵が掛けられていて、その枠に入れる為に絵をカットしたそうです。右下:不動産会社経営者の家で、ダイニングルームの壁面に大きなアートがありました。白いだけの壁がどこにもありません。
右:エーディコア・ディバイズの事務所前のエントランスにYasukoさんからいただいたフォトグラファーの写真を飾りました。作者は不明なのですが、ファッション誌のVOGUEの記事用の写真のようです。Yasukoさんの事務所では世界的写真家ピーター・リンドバーグやグッチの広告写真で有名なグレン・ルックフォードが所属し、サンローランを救ったファッションデザイナーのエディ・スリマンもディオール・オムを2007年に辞めてからしばらくYasukoさんの事務所でカメラマンをしていました。その事務所にあったポートフォリオなので良い物だと思います。左:ミーティングルームのロイ・リキテンシュタイン1964年作「 As I opened fire/アズ・アイ・オープンド・ファイア」リトグラフの初版のようです。

2025.7.29 DESIGN

映像で魅せる当社家具

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.158
約12年この開発部コラムを発信していた武田の定年退職に伴い、今後、開発部チーフの渡辺が、当社のこだわりやデザインに関するコラムを皆様にお届けしていきます。第一回目の今回は動画撮影用カメラの事をお話しいたします。当社では撮影用機材として「OSMO POCKET 3」を導入しました。最近ではYouTubeをはじめとする各種プラットフォームで、この小型カメラが多く使用されており、コンパクトながら非常に高性能な撮影が可能です。なめらかな動きと細やかな描写力に優れ、私たちがご紹介している家具の質感やディテールまで、よりリアルに、より美しく表現できるようになりました。

OSMO POCKET 3は、近年のYouTubeやSNSでも多くのクリエイターに使用されている、コンパクトで高性能な4Kカメラです。手ブレ補正を備えたジンバル機能や1インチセンサーによる高精細な描写によって、家具の繊細な木目やエッジの柔らかさ、光と影の移ろいまでも、驚くほどなめらかに、リアルに映し出すことができます。今まではiPhoneをジンバルにセットして撮影しておりました。十分に高品質な動画は撮れていると思っていましたが、、、iPhoneのセンサーサイズには限界があり(1/3.6インチ程度)、質感や陰影の細かな描写には弱い部分があります。OSMO POCKET 3は1インチセンサーと3軸ジンバルを本体に内蔵し、セッティング不要で安定した滑らかな映像が撮れるうえ、細部までリアルに表現できます。見せることにこだわる私たちにとって、この性能差は大きな決め手になりましたし、実際にこのカメラで撮影した動画を公開してから、「最近すごく動画の質が上がりましたね」「動画を見て実物を見たくなって来店しました」といった嬉しいお声を、お客様からいただくことが増えてきました。

映像の質が変わるだけで、伝わり方がこれほどまでに変わるのかと、私たち自身も改めてその力を実感しています。高性能カメラの特性上、ディテールまで“見えてしまう”こともありますが、私たちはそこにこそ価値があると考えています。素材の質感、仕上げの精度、ラインの美しさ。細部まで映し出されても、むしろそれを自信を持って発信できるという自負があります。だからこそ、動画を通じてそのディテールまでしっかりとお見せしたい—そんな思いも、今回の導入の背景にあります。今後は商品紹介にとどまらず、コーディネート例や、ショールーム・展示会の様子、あるいは製作の舞台裏なども映像でお伝えしていきたいと思っております。

家具は単体ではなく、空間や人の暮らしの中で息づいていきます。だからこそ、動きのある魅力的な映像でお客様がイメージし易いよう、動画・映像作りのクオリティを高めていきます。単に美しく見せるためではなく、見る人との距離を縮め、製品に対する思いや背景を丁寧に届けるための手段です。これからも、表現に対する真摯な姿勢を大切にしながら、“伝わる映像”を追求していきます。写真や文章では伝えきれない「手触り」や「重み」「奥行き」といった情報が、映像になることでよりリアルに映し出されます。単なる製品紹介ではなく、“空間や暮らしの提案”に近い表現です。そうした映像を通じて、ものづくりに込めた意図や、使い手の生活にどう寄り添うかまでを、感じていただきたいと思っております。

映像コンテンツの需要が高まる今の時代において、質の高い動画は「伝わり方」の質をも左右します。最新のカメラを使用し、当社製品の魅力をより鮮明に伝えていきたいと思います。とはいえ、どれだけ映像が進化しても、実際に手を触れ、質感や空気感を体で感じていただく体験にはかないません。少しでも気になる家具がありましたら、ぜひショールームに足をお運びください。画面越しでは伝わらない“魅力”を、じっくりと感じていただければと思います。お待ちしております。(開発部 渡辺 文太)

ポケットに入るコンパクトなサイズ感。軽量なため、長時間の撮影でも活躍してくれます。 モニターは小型ですが、専用アプリケーションを使用することによって、自身のスマホにリアルタイムで映し出すことができます。
左:カメラの性能を最大限に活かすオプションパーツ(充電パック、三脚) 右上:1インチセンサーは3軸ジンバルによって滑らかな描写を映し出します。 左下:必要なパーツ類は専用の小型ポーチにすべてすっぽりと収まります。細かな設計デザイン。