COLUMN

2022.8.19 SHOWROOM

和の空間で家具を楽しむ

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.376(名古屋・栄ショールーム)

今年は、3年ぶりに自粛制限の無い夏となり、夏を満喫された方がいらしゃる一方で、外出は自粛されご自宅でゆっくり過ごされるなど、余暇の過ごし方も様々で落ちつかない状況が続いています。これからまだまだ暑さの続く時期ですが、自宅でのくつろぎの時間にエーデイコア・ディバイスの家具はいかがでしょうか。洋室だけでなく和室にもぴったりな家具も多く取り揃えております。お好きなスタイルでくつろぎタイムをお過ごし下さい。

エーディコア・ディバイズには、スタイリッシュな中にも木材の素材感を活かした、和の空間にも合う家具がございます。2022モデルのコンフォートチェアMD-1201Cは、すっきりと伸びた脚が印象的ですが、アームから背を包み込むカーブが木目の優しさと共に温かみのあるフォルムで和室にも溶け込みます。またMD-103Nは、オーク材が日本のヴィンテージ感を演出し、スクエアなデザインが粋な和の空間に良く合います。畳の和室には座椅子のご用意もあります。MD-804は座面にクッションをもたせたタイプと、お手持ちの座布団をお使いいただけるよう座面に滑り止めを施したタイプがあります。シリーズの座卓と合わせてセットでコーディネートをお楽しみください。

只今、ショールームご来場キャンペーンを開催しております。ご予約の上、ショールームにご来場いただきましたお客様にオリジナルデザインの手ぬぐいをプレゼントしております。是非この機会にショールームへご来場ください。皆様のご予約、ご来店をお待ち致しております。(ショールーム担当:水野 未佳子)

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左:2022モデルMD-1201C スッキリとしたデザインが、凛とした和の空間にもマッチします。 右上:埃も溜まりにくいのでお手入れもし易く、衛生的です。 右下:畳のお部屋でもチェアを使ってモダンな空間をお楽しみいただけます。
左上:MD-103N。オーク材の木目も際立ち、アーム幅も広く設計されています。 左下:和室でのダイニングチェアとしてもお薦めします。 右上:ローテーブルのMD-806と組み合わせて、座卓セットとしても組み合わせることが出来ます。 右下:座椅子のMD-804C。座椅子クッションMD-803-ZCだけでなく、お手持ちの座布団と合わせてご使用ください。

2022.8.5 SHOWROOM

照明でリラックスした空間を作ってみませんか

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.375(大阪・心斎橋ショールーム)
大阪・心斎橋ショールームがあるミナミ地域には、大阪のシンボルでもある道頓堀があり、現在、道頓堀万灯祭イベントを開催中です。今年は「新型コロナウイルス感染の終息!大阪の回復を願って」というテーマのもとに開催されています。道頓堀川の遊歩道に沿って多くの提灯が飾られ、大阪らしい夏の風情ある雰囲気が好評です。1300もの提灯が点灯され、浴衣姿で散歩している方も多く、川沿いを船で回ることもでき、夏らしい風情を感じていただけます。

夏を彩る提灯ですが、近年は安全性や環境にも配慮して、蝋燭の代わりに電球が使われる事が多くなっているそうです。こうした柔らかい灯りは私たちに落ち着いた気分を与えてくれますが、心地よく感じる空間には照明の灯が大きく影響しています。

エーディコア・ディバイズでは、デザインやアイテム別に照明をラインナップしています。様々なインテリアシーンに光の輪を広げるフロアーランプRA-071Hは、どんな空間にも馴染み、お部屋もすっきりと見えます。また、本体が有田の陶磁器で作られているRA-061は透き通るような白い陶器とファブリックシェードが作る優しい光のクラシカルなテーブルランプです。エーディコア・ディバイズのライティングシリーズは、すべて調光スイッチで光量を変えることができるので、光の演出が可能です。やさしい光の照明で落ち着いた空間を作ってみませんか。

現在、ショールーム来場キャンペーンを開催しています。ご予約のうえ、来場いただいたお客様にオリジナル手ぬぐいをプレゼントしております。ぜひ、この機会にショールームにお立ち寄りください。ご来場をお待ちしております。(ショールーム担当:天川 唯)

夏の夜が提灯によって彩られています。
右上・右下:RA-071フロアランプです。どちらとも様々なインテリアシーンで活躍するアイテムです。左:RA-061テーブルランプです。有田の陶磁器は、通常より高音の1300度以上で焼き上げられています。クラシカルなランプで優しい光を演出してくれます。

2022.7.29 DESIGNER

時を超えるデザインはバランス

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.134

ネット版のArchitectural Digestを読んでいます。アーキテクチュラルダイジェストは1920年に発刊されたアメリカNYのインテリアデザイン雑誌で、毎年、世界で最も影響力のあるインテリアデザイナーや建築家を表彰するAD100リストを発表しています。その100人の中の半数以上は、デコレーターが占めており、アメリカでのインテリア業界の地位の高さを感じます。そのサイトで当社のカタログ撮影で使用したビバリーヒルズにある住宅の事が出ていました。オーナーはスパイダーマンで主演したトビー・マグワイアなど有名ハリウッド俳優のエージェントで、1957年に建てられた家での撮影と彼との話を懐かしく思い記事を読みました。

撮影に使ったのは10年近く前の2013年で、カリフォルニアスタイルのエーモードとネオクラシコの撮影をしたのですが、モダンでもクラッシックでも部屋によってどちらにも合う住宅でした。この住宅は2006年に購入後5年かけ改装し、撮影時には完成後2年経ていましたが、床のテラゾーが驚く仕上がりで、部屋から庭の隅々まで緻密で、アメリカの建築精度の高さを考え直す機会になりました。また、奈良美智や村上隆のアート、ジェフ•クーンズの花瓶など本物の現代アートが置かれたインテリアのセンスには驚きました。床が尋常で無い綺麗さで、メイドさんが床掃除の時に掃除機を使わせてもらえないと漏らしていて、撮影時に建物を傷つけないように作業をするのに本当に気を使いました。撮影で使用する家は本当に綺麗で特に男性一人で住んでいる家は一部の隙がないくらい整っています。

アメリカ西海岸のインテリアはそれぞれ個人の好みで作られて、これが流行ったから右に倣えではありません。この数年はヴィンテージ家具を使ったインテリアが多く、時代を合わせた古びた懐かしさを感じるインテリアではなく、その年代の建物を新築時の状態にレストレーションにさせる手法もあります。また、デザインされた時代ばかりを合わせるのではなく、違う時代の家具やアートをうまく合わせる事によって、新たなモダン建築へと生まれ変わらせています。そういったエクレクティックスタイルも新たに生まれたインテリアスタイルです。この住宅の写真を見ながら改装されて10年以上経っているのに、今見ても少しも古くなく、新鮮に見えるのは建物の綺麗さだけでなく、家具やアートのバランスなんだという事がよく分かりました。

撮影に使った家は1957年に建てられ、オーナーのエリック・クランツラー氏は子供の頃このエリアに有名コメディアンのダニー・トーマス家を見るためにお父さんに連れて来られ、この辺りに家を持つ事が夢になったそうです。2006年にこの家を購入し、デコレーターのブラッド・ダニングに依頼をして改装が行われました。ダニングはトム・フォード、ソフィア・コッポラを顧客に持つ有名デコレーターで、オリジナル設計に基づいて平面レイアウトを戻し、この家の唯一オリジナルで残っていた玄関とダイニングの床に使われていた人造大理石テラゾーを修復し、建築素材を全てアップグレードしました。撮影前に床の修復について、今はほとんど居なくなったテラゾーの職人探しから始り、施工に3年以上かけたと聞いてピカピカの仕上がりに関心しました。建物だけでなく、アート・ルナが手がけたランドスケープとの調和も素晴らしい住宅でした。

2013年に撮影したイメージカタログを見ながら、時を超える製品デザインも重要だが、時を超えるインテリアに置かれるのも大切な事を感じました。インテリアは建築と家具、小物やアート、カラーなどバランス感がとても大切で、どちらかが突出しても低くてもダメなんですね。家具単体でなく置かれる空間をイメージできるかが、これからのデザイナーに求められるように思います。今は2023年モデルの新製品デザインの佳境です。お楽しみに!

(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

ビバリーヒルズの1957年に建てられたエリック・クランツラー邸。左上:ラウンドした赤みがかった石が特徴のミッドセンチュリー住宅。右上:玄関から部屋全体へ続くテラゾーの床。左側の中庭には竹が植えられています。左下:青いタイルの中に金のタイルが散りばめられた爽やかなプール。右下:アート・ルナが手がけた庭は裏山のアガペやクチナシの木々がバランス良く配置されて裏庭でも手抜きがありません。
2013年に撮影されたエーディコア・ディバイズのスタイル写真。フランス人カメラマンのドミニック氏撮影。左上:奈良美智の犬の像が置かれたフォーマルダイニングでMD-503とMD-107Lの撮影。右上:ペンダントライト下のファミリーダイニングに置かれたMD-501セット。左下:赤い石の暖炉のフォーマルリビングに置かれたMD-601ソファ。右下:裏庭に面したカーペットの部屋に置かれたネオクラシコブランドのソファセット。

2022.7.28 PRODUCT INFO.

MD-501 DINING CHAIR


クリエイティブ・ディレクター瀬戸 昇が、デザイナーからの視点で写真だけでは伝わらない製品の魅力を動画でお伝えします。
今回はA-modeブランドから、ミッドセンチュリーをイメージした柔らかくラウンドしたデザインのダイニングチェア、MD-501をご紹介します。

■MD-501 DINING CHAIR 製品ページ ▶

2022.7.27 DESIGN

広尾ショールームのエントランス照明

AD CORE DEVISE DESIGN COLUMN Vol.123

今年は、梅雨の時期から全国的に暑い日が続き、東京では9日連続猛暑日の記録まで作ってしまいましたが、梅雨明けしたとたんまた梅雨入りしたような天気が続いていました。ここにきてようやく夏らしい気候になってきましたが、本格的な夏到来を前にエーディコア・ディバイズ東京では、エントランスを中心にショールームの改装を行いました。

現在当社の各ショールームでは、完全予約制でお客様をお迎えし、感染予防に努めてまいりましたが、広尾ショールームのエントランスも現在の状況に即したレイアウトに変更しました。お客様をお迎えする正面のカウンターを廃し、エントランスの空間を家具の展示スペースにしました。改装に伴い収納ワードローブを設置する等、ショールームを見ていただく環境も整備しました。今回の改装で一番の変化が、エントランスのドーム状のガラスの吹き抜けに設置した照明器具の変更です。これまでは、イスラエル製の有機的なフォルムのシルク製シェードの照明器具を展示していたのですが、今回はベースになる照明器具を瀬戸がオリジナルにアレンジし、8メーターを超える吹き抜けのスペースに照明器具をデザインしました。吹き抜け天井に設置した昇降機に、オリジナルの円形パネルを取り付け、そのパネルに大きさの異なる照明器具7台を、天井から最大で5mもの長さのワイヤーで吊る仕様になっています。大小のフレームを視覚的に、重量バランスを取って吊り下げた時にそれぞれのワイヤーが干渉しないように計算した意匠です。

ワイヤーで吊るす際の重量のバランスや明かりを灯けた時の空間の明るさのコントロールなど、デザインするにあたっては考慮するポイントがたくさんありました。当初用意したフレームは空間と色が合わないので、開発スタッフ新人の渡辺君が全てに塗装を施しました。(設置工事会社の方からは「製品みたいに綺麗!!」と、褒めていただきました)照明器具はサークル状の細い照明フレームに、3本のワイヤーをつないで吊るのですが、傾かないように水平にバランスを取る調整も必要です。昇降機からパネルを降ろした状態で照明器具を取り付け、昇降機で何度もアップダウンを繰り返しながら、平面状の位置、高さのピッチ合わせなど、微調整を繰り返しました。図上の計算通りにはいかないもので、ねじれが生じたり回転したり、ワイヤーの長さをピタリ調整することが難しかったりしたのですが、皆さんと協力して設置することができました。

早朝から開始した改装工事も、夕方には無事完了。3F 階段からエントランスを見下ろすと、展示した家具や壁面の高さ4mのバナーもよく見えるので、視覚的にも明るく抜けの良い空間になりました。陽が落ちると、ドーム型のガラスや床の大理石に、立体的に重なった照明がゴールデンリングのように輝いて見えるのでぜひご覧ください。エーディコア・ディバイズでは、広尾ショールームのリニューアルを記念して、大阪、名古屋を含めてご来場キャンペーンを開催しています。ご予約の上、ご来場いただいた方にオリジナルの手ぬぐいをご用意しています。ぜひこの機会にご来場ください。皆様のお越しをお待ちしています。(開発 武田伸郎)

左:エントランスを見上げると、8mのガラスドームの吹き抜けにセットされたリング状のLED照明 右:漆黒の大理石の床に写り込んだ照明のゴールデンリング
左上:7つの大きさの異なる照明フレームを3本のワイヤーで、位置と大きさによってリングの中を通したり立体的にセッティングします 左下:照明器具の設計プラン 机上の数値通りには収まらないので実際に吊り上げながら調整しました 右上:特別に塗装を施したフレーム。3本のワイヤーの長さを微調整して水平にセット 左下:細いサークル状の照明フレームは、視覚的に抜けが良いので上階からも展示がよく見えます