COLUMN

2025.3.27 DESIGN

思わぬ場所で出会うエーディコアの家具

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.155
今年の春はとても不安定な気候で、突然春めいた暖かい日があるかと思えば季節外れの雪が降ったりと、体調管理も大変くらい寒暖差が激しい日が続きました。私もそうですが、花粉症の方は尚更大変だったのではないでしょうか。3月も末になってようやく春らしい気候に落ち着いて関東の桜も一気に咲き始めたようです。卒業や進学をはじめ新しい生活が始まる季節でもありますが、それに伴って旅や移動の季節でもあります。観光旅行や視察目的の旅、仕事のための移動など、旅といっても目的は様々。はじめての街や知らなかった通りなど、初めて訪れる場所は新鮮で楽しいもの。私も仕事を含めていろんなところに移動することがあるのですが、旅先や移動先でエーディコア・ディバイズの家具に思いがけないところで出会うことがあります。

エーディコアは、ブランド発足当時、一般に方が住空間でお使いになる家具ではなく、商業スペースに使っていただく家具、いわゆるコントラクト市場に向けた家具を開発、販売していました。バブル期には、カフェバーブームに乗ったこともありたくさんの飲食店に製品を納めさせていただきました。当時は、行く先々でエーディコアの家具を使用したお店に出会うことがありヒットした製品なんだと実感した記憶があります。バブルが弾けた後は日本の経済が大きく変化していく中で、インテリアや家具のスタイルやニーズも変化していきました。当社の製品は、それまでほぼ100%コントラクトマーケットが納品先でしたが、バブルが弾けて以降、住関連でお使いいただくことも増えていきました。住宅やマンションのモデルルームにたくさん使っていただいたのもこの頃です。その後、インテリアの流行や経済の市場動向も目まぐるしく変化していく中で、エーディコア・ディバイズのデザインテイストも広がり、お使いいただく空間もさらに幅が広がりました。イタリアモダンデザインを意識して生まれたブランド・エーディコアからスタートした製品作りは、クラシックなスタイルをエーディコア流にモダンに昇華したネオ・クラシコ、カタログ撮影で訪れたアメリカ西海岸のインテリアスタイルに影響を受けて生まれたエー・モード、アクリルと木材を組み合わせたPMMA+Woodまで、ブランド展開も広がりました。ブランド数が増え、製品バリエーションの幅が広がったことにより当社の家具を使っていただく空間も広がってきました。商業空間で使っていただくことが多かった当社の製品ですが、現在は病院や老健施設、教育機関などにもたくさん使っていただけるようになりました。シャープでエッジの効いたデザインだけでなく、優しい柔らかな製品が増えてきたのも要因の一つだと思います。

先日訪れた出張先の長崎空港で、保安検査場の前に置かれたスタッキングチェアのFINO(AD-991)に出会いました。意外な場所での出会いはちょっとした驚きもありますが嬉しくもあります。長崎空港の保安検査場は2023年から改修工事が実施され2024年3月に工事が完了しているようなのですが、FINOの使い込まれたその姿からすると、以前に収めさせていただいた製品を引き続きお使いいただいているのだと思います。FINOがデビューしたのが1992年、33年余りが経過していますが未だ使い続けていただいているロングセラー製品です。当社の製品は空港でお使いいただいている製品も多いのですが、先日羽田空港を利用した時には、使い心地と絶妙なサイズ感が人気のネオクラシコ NC-030ラウンジチェアシリーズに出会いました。デューティーフリーのコスメティックコーナーの待合スペースと、免税店事前予約サイトの受け取りラウンジスペースにセットしてありました。どちらも落ち着いた雰囲気を漂わせつつリラックスした空間を演出していました。

街を歩いている時、ふと目に止まった場所にエーディコア・ディバイズの家具を目にすることがあります。出張先でスタッフと食事をするためにたまたま入ったお店に年代物のCERVO(AD-861)が使われていた、なんてこともありました。新しく開発された最新の施設に当社の家具を使っていただくことは、もちろん嬉しくて素晴らしいことですが、思いもよらないところで出会うエーディコア・ディバイズの家具にもなんとも言えない喜びを感じます。最近では私の知人や友人がご自宅でエーディコア・ディバイズの家具を使っていただけるようになりました。ブランドをスタートした時に掲げたコンセプト「21世紀まで作り続けられるデザイン」ですが20世紀を超えてもう四半世紀が経ちました。これからもさらにいろんな場所で永くお使いいただける家具をお届けしたいと思います。(開発 武田伸郎)

左上・下:仕事を終えて帰京する際に長崎空港の保安検査場で出会った グリーンの FINO チェア  右上・下:羽田空港国際線の DUTY FREE SHOP エリアで出会った NEO CLASSICO ラウンジチェア。上はコスメティックコーナーの休息スペースにあった NC - 030 MA。下は免税店事前予約サイトの受け取りラウンジ の NC - 030 L
エーディーコア・ディバイズの製品は4ブランド、多彩な製品バリエーションからお選びいただけます。左上:アメリカ西海岸でのカタログ撮影の影響から生まれたブランド A-mode(エーモード)。ナチュラルで優しいデザインはスタイルにこだわらずさまざまな空間でお使いいただけます。 右上:イタリアのデザインに影響を受けシャープでエッジの効いたデザインのAD CORE(エーディコア)。メンテナンス性や機能性も兼ね備えたブランドです。 左下:NEO CLASSICO はクラシカルなフォルムの中にモダンなデザインを表現し、細部にまでこだわり抜いたブランドです。 右下:アクリル樹脂と木製素材の異素材を組み合わせた今までにない新しいスタイルの家具ブランドです。

2025.3.26 SHOWROOM

床の色と家具のコーディネート

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.470(東京・六本木ショールーム)
3月も終わりに近づき、桜の話題も耳にするようになりました。東京では、3月24日に開花し月末には満開になるようです。いよいよ春本番を迎え、新生活をスタートされる方も多いと思います。家具をお選びの際にお客様から「家具の色は何に合わせて決めたら良いか?」とご質問をいただきます。当社では、AD CORE、NEO CLASSICOには全13色、A-modeには全5色(一部9色)、NEO CLASSICO Heritage・A-mode Heritageには全9色のカラーバリエーションがありますので、家具の塗装色をお選びいただく際のポイントをご紹介いたします。

当社にご来場のお客様の多くは、床や壁、建具などの内装の色を決めていらっしゃる方が多く「家具の色は床に合わせた方が良いですか?」などのご質問をよくいただきます。そこで、「床の色」と「家具の色」の組み合わせによる、お部屋の見え方の違いを実例を交えてご紹介します。一般的には統一感のある空間に仕上がることから、床と家具の色味を合わせることが多いですが、色の感じ方には個人差があり正解は人それぞれですので、自分の好みの組み合わせや、落ち着くコーディネートを見つけてください。明るい色の床はお部屋を広く見せる効果がありますので、明るくナチュラルな家具とコーディネートすると家具が空間に溶け込み、より広く開放的な空間になります。明るい色の床に中間色のブラウンの家具を合わせるとそれぞれのアイテムが際立ちます。中間色の床は明るいナチュラル色の家具ともダーク系の色の家具ともコーディネートしやすいです。ナチュラル系の家具と合わせると明るく優しげなコーディネートに仕上がりますし、ブラウン系の家具を合わせると落ち着きのあるコーディネートに仕上がります。濃い色の床はお部屋自体が落ち着いた高級感のある雰囲気になります。明るいナチュラルな家具を合わせるとコントラストがつき、上質でナチュラルな空間に仕上がります。明るさが加わりますので、重厚感が和らぎます。ダーク系の色の家具を合わせるとより重厚感が増し、カッコ良さやモダンな雰囲気になります。ショールームでは、お部屋の写真などを拝見しながら色選びのアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

東京ショールームは昨年12月に広尾から六本木に移転し、初めての春を迎えます。六本木には東京ミッドタウンや六本木ヒルズの商業施設があり、それぞれ桜にちなんだイベントを開催しています。東京ミッドタウンでは桜並木に「ROKU〈六〉MIDTOWN BLOSSOM LOUNGE」が登場し、ザ・リッツ・カールトン東京が考案したオリジナルカクテルやフード、スイーツが味わえます。また、六本木ヒルズでは「六本木ヒルズ春祭り2025」が開催され、夜にはライトアップされた幻想的で美しい桜がご覧いただけます。どちらも東京・六本木ショールームから徒歩圏内ですので、桜を見がてらショールームにもぜひお立ち寄りください。当日のご予約も承っております。
(ショールーム担当:西條 恵理)

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左上:ナチュラルな床にソファの脚部やテーブルは明るい塗装色を合わせてコーディネート。圧迫感がなく、開放的な雰囲気になります。 右上:中間色の床に明るいブラウン系の家具をコーディネート。落ち着いたヴィンテージ感のある雰囲気になります。 左下:濃い色の床に明るい色の家具をコーディネート。コントラストがつき、上質なナチュラル感のある空間になります。 右下:ダークカラーの床に濃い色の家具をコーディネート。落ち着きがありモダンな空間になります。
左・右上:六本木ヒルズの毛利庭園では夜になるとライトアップされ、日中とは違った夜桜がご覧いただけます。毛利池にも桜が映り込み、夜ならではの幻想的な風景です。まだ3分咲きくらいでしたが、満開になるとさらに美しさが増しますね。 右下:東京ミッドタウンの桜はまだまだこれからです。満開時には桜のトンネルをお散歩できそうです。

2025.3.26 SHOWROOM

六本木ショールームまでのアクセス方法

クリエイティブ・ディレクター瀬戸 昇が、2024年12月に移転した六本木本社までのアクセス方法をご案内しております。
エーディコア・ディバイズは、六本木六丁目の静かな中庭に面したビル「ステップ六本木」に新本社ショールームを移転しました。地下鉄六本木駅から徒歩3分の便利な立地で、周辺には六本木ヒルズやミッドタウンなどの文化・ビジネスエリアが広がり、活気に満ちたエリアです。ショールームは、静かな中庭を通ってアクセスでき、自然光と人工光に分かれた空間が特徴。洗練された雰囲気を大切にし、利便性と落ち着いた環境を提供しています。皆様のお越しをお待ちしております。

◾︎ご予約はこちらから

2025.3.14 SHOWROOM

奥行きのあるソファでくつろぐ

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.469(名古屋・栄ショールーム)
3月に入り、三寒四温を繰り返しながら少しずつ春が近づいてきているのを感じます。最近、ソファセットをお探しにショールームへご来店いただくお客様に、奥行きのあるソファセットが大変人気です。今回は、奥行きがある新しいサイズ感でフレキシブルにお楽しみいただけるシステムソファをご紹介したいと思います。

A-modeシリーズのMD-1105ソファは、奥行きがD900とD1100があり、オットマンやベンチの製品展開も豊富なので大人気のソファシリーズです。
海外製のソファには奥行きが深いソファが多いのですが、日本人の体型や住宅事情には不向きなこともあり、これまでは一般的なD900サイズが好まれてきました。標準的な体型の方にはくつろげるサイズ感ですが、身長の高い方には少し窮屈に感じられるかもしれません。D1100の奥行きのソファであれば、身長の高い方でもゆったりとくつろいでいただけます。通常使いの場合は背のクッションをプラスして調節をしたり、座面に上がり「床座り」の姿勢でくつろぐことができるので、どなたにもマッチするストレスフリーなソファといえます。長時間座っていると姿勢を変えて座りたくなる際にもD1100サイズなら、脚を伸ばしたりあぐらをかいたり横座りをしたり横になることも可能です。
MD-1105ソファは、奥行きがD900サイズとD1100のサイズの展開で、幅のサイズ展開もありますので、オットマン、ベンチ、コーナーソファをご自由に組み合わせて、幾通りものレイアウトが可能です。また、カバーリング仕様なので、汚れが気になった際のメンテナンスもし易く、パーツ毎に交換もできるので、春夏用・秋冬用と季節でカバーを変えて、イメージチェンジをすることもできます。そして、ソファでは珍しくアームがオプションで取り外しが可能です。アームレスタイプをお選びいただければ側面からも座ることが出来、座面に横になった時も脚を伸ばしておくつろぎいただけます。ソファの高さも低めにデザインされていますので圧迫感も抑えられ、お部屋全体を広く演出できるのも魅力の一つです。

組み合わせや張地選定に悩まれた際は、お気軽にショールームスタッフにご相談ください。レイアウト図面を元にお客様のご希望にあったプランをご紹介させていただきます。今回ご紹介のMD-1105セットは六本木・心斎橋・栄の各ショールームに展示致しておりますので、お気軽にご来店の上ご体感ください。皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。
(ショールーム担当:水野 未佳子)
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左:奥行きサイズ1100mmのMD-1105二人掛けソファ。オプションアームを付けてソファセットのアクセントにしています。 右上、右下:名古屋・栄ショールームでは、1100mmと900mの奥行きサイズの異なるソファを、長方形(1100×900)のオットマンと組みあわせて展示しています。
左上:D900とD1100サイズの組み合わせ納入事例。D1100ならスペースを有効にご使用いただけます。 左下:オプショントレーをベンチに載せて、リビングテーブルとしてもお使いいただけます。お好みに合わせてカスタマイズ出来るのもシステムソファの利点です。 右:奥行きのあるソファなら、座面であぐらをかくことも可能です。くつろぎの『床座り姿勢』をソファセットでお楽しみいただけます。

2025.3.7 SHOWROOM

自分だけのオリジナルの家具を作ってみませんか

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.468(大阪・心斎橋ショールーム)
エーディコア・ディバイズでは、お選びいただいた家具を自分仕様にカスタマイズすることができます。ブランドごとに選べる塗装色、チェアやソファに使用するレザーやファブリックに加え、様々なオプションをご用意しています。ショールームでお打合せの際に、お好きなインテリアスタイルやお部屋の雰囲気が分かる写真等をお見せいただければ、イメージに合わせてコーディネートさせていただきます。当社の製品は全て受注生産で製作しています。また、国内で製作していますのでお客様のご要望に沿って短納期で色々なカスタマイズをしていただけます。様々なデザインがあるエーディコア・ディバイズだからこそ、お客様のイメージに近いものをご提案することが出来ます。バリエーションも豊富に揃えていますので様々なテイストに合わせることができます。

まず、木部の塗装色は、お部屋の床や壁などのテイストに合わせられる様に全22色ご用意しています。A-mode・PMMA+Woodは5色、AD CORE・NEO CLASSICOは13色、Heritageシリーズは9色とブランドごとにお選びいただけます。木本来の色を生かしたナチュラル色やダーク色、Heritageシリーズには人気のヴィンテージ色をお選びいただくことができます。規格のファブリックも多数ご用意しています。また、チェアやソファには本革のパイピングやボタンを施せる製品もあり、組み合わせのバリエーションが広がります。
さらに、背裏と背表・座面を色違いで張り分けたスタイルのチェアも人気です。同じチェアですが張地・木部によってまた雰囲気が変わります。張分けのスタイルは、見る角度により雰囲気も変わりますので、よりインテリアを楽しんでいただけます。お部屋や希望のイメージ通りにご自身でカスタマイズ出来るのは国内での受注生産ならではの良いところです。
その他、オプションでハンドルを付けることが可能なチェアもあります。お好みによって付けていただけるので自分好みの素敵なチェアを製作してみてはいかがでしょうか。
ご自宅の雰囲気・お好みにあわせてオーダーいただけますので、是非自分だけのオリジナル家具をご検討ください。

お部屋のイメージに合わせてお客様にご満足していただけるよう様々なご提案をさせて頂きますので、是非お気軽にお声掛けください。実際に手に取り、使い心地を試しにいらしてください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
(ショールーム担当:天川 唯)
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背裏と背表・座面を色違いで張り分けたスタイルにも出来ます。張地・木部・オプションなど、ご自身でお好みのカスタマイズをしていただけます。
ソファやチェアなどに施すパイピングやボタンをオプションで本革に変更できます。組み合わせのバリエーションが広がります。