COLUMN

2019.12.10 SHOWROOM

新作を中心に新しい展示が始まりました。

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.281(大阪・心斎橋ショールーム)
エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、2020年モデルの新作展示が始まりました。今回は、大阪・心斎橋ショールームでお勧めのNEO CLASSICO Heritageのダイニングセットとリビングセットをご紹介します。

「2020 NEW MODEL」はエフォートレスシックをテーマに、エレガントで上質な製品をラインナップしました。特に発表会で好評だったダイニングセット061Aと062 MODELは、アメリカンアール・デコをイメージしたデザインが印象的です。大阪・心斎橋ショールームに展示しているチェアの張地は、新しく加わったファブリックのSCシリーズです。こちらの張地はaランクながらしっかりした張りのあるファブリックで、一見シンプルですが細かなツイード調になっていますので上品なイメージを更に際立たせます。また、座面を特別仕様のクロスステッチレザーを選ぶことで、よりエレガントな雰囲気になります。合わせたテーブルの天板小口のバーチカルスリットは、削った無垢材をはめ込んでいます。木口部分のみ色を変えて2色使いする事で、良いアクセントになります。今回ご紹介したチェアとテーブルは、フォーマルダイニングだけではなく、オフィスのカンファレンス用としてもご使用いただけます。

他にも、新作発表会で好評だった065 MODELフレンチ バレルバックソファ等も展示しています。新しく加わったファブリックやレザーも、ショールームでお確かめいただけますので、お気軽にお声掛けください。皆様のご来場をお待ちしております。(ショールーム担当:中谷 有里)

左:NEO CLASSICO Heritageのアメリカンバレルバックチェアと、アメリカンレクタンギュラーテーブルのセット。右上:座面のクロスステッチレザーは特別仕様です。上質感がより際立ちます。右下:天板木口のバーチカルスリットの塗装色を変える事でデザイン性も高く印象的になります。
左上:NEO CLASSICO Heritageフレンチバレルバックソファのセット。右上:奥行きが750とコンパクトながら、ゆったりとした掛け心地です。レイアウトしやすいスクエア形状が特徴です。背のクッションを外すと、よりゆったりと使っていただけます。左下:一人用のラウンジチェアはキャスター脚ですので、オフィスでもフレキシブルに使っていただけます。

2019.12.2 DESIGNER

2020年のアール·デコスタイル

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.103
11月20日の東京広尾から始まった2020年モデルの新作発表会は大阪が終わり明日から名古屋です。新作展示会はお客様の声を直接お伺いできる最初の機会なので、デザイナーとしてはとても緊張しますが貴重な時間でもあります。来場の皆様には座り心地もデザインもとても好評で、エーディコアさんの方向性は早いので、アール·デコはこれから来ますねと言われ、嬉しくホッとしています。毎年、デザインだけでなく掛け心地も追求していますが、歳を重ねるとこだわる箇所も変化して、今年は背中から腰への心地よさを追求しました。

今回の新作はエフォートレスシックで、エレガントな大人の上質さをテーマに製品作りをしました。ファッションの世界では、数年前にあれだけ隆盛を誇ったファストフッションが急速に衰退し、アメリカでは大手ブランドが破産しました。日本からの撤退も多くあり、使い捨てファッションが終焉をむかえようとしています。多くのファッションブランドでは流行に流される短命のデザインでなく、上質さを大切にした、息の長いデザインと物の良さにこだわった、大人のクラッシックな洋服作りを始めています。インテリアの世界でもお気楽な安価にできる西海岸スタイルから、長く使え心地の良いクラッシック(上質)な空間作りへの方向性が見えてきました。

当社の2020年モデルは、ネオクラシコ·ヘリテージからアール·デコをイメージした製品を発表しました。アール·デコはヨーロッパとアメリカを中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行した装飾美術で、アメリカではフランク·ロイド·ライトのデザインもアール·デコに位置づけられることがあります。アール·デコは世界中の都市で流行し、一般大衆に消費された装飾です。富裕層への一点ものが中心となったアール·ヌーヴォーのデザインに対し、アール·デコのデザインは建築など一点ものだけでなく、ポスターやテーブルウエアなど大量生産へも使われたために、影響を受けた分野は広まりました。アメリカではアール·デコ様式の1920年代の建築が多く残り、ニューヨークやロサンゼルスではダウンタウンだけでなく、住宅もその姿を多く残します。

昨年訪問した、ロサンゼルスデザインセンターにある家具ショールームでは、デコスタイルの家具やインテリア用品が展示されていました。価格帯を見て富裕層向けとはすぐに理解しましたが、クラッシックとは違う様式の展示にスタッフの方に話を聞くと、デコスタイルのインテリアは富裕層に好まれる方が多く、確立されたインテリアスタイルとしてプロのデコレーターにも使われていて、全米の主要4都市でショールームを展開しているそうです。1920年~30年代の建物が多く残るアメリカでは、その時代の建物だけでなく、モダン建築へも上質なインテリア用品として使われる事が多いそうです。アメリカではヨーロッパとは違うインテリア文化が存在し、様々な時代のインテリアスタイルが使われる方の好みに合わせて使われます。

2020年モデルはアール·デコのデザインをイメージしました。装飾的なデザインだけではなく、モダンインテリアへの融合も考えたシンプルな永く使えるデザインを目指しました。新しい方向性のデザインとして長く愛される家具が完成しました。12月10日から通常展示の中でご覧いただけますので、各ショールームへお越し下さい。
(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

左:2014年に訪問したロサンゼルスのダウンタウンに建つイースタン・コロンビアビルは1930年代のアール・デコ建築で、現在は集合住宅として使用されています。最上階はジョニー・デップも所有していたペントハウスもあり、ロビーはゴージャスです。右:ロサンゼルスのダウンタウンにある1920年代の建築をリノベーションしたフィゲロアホテル。YWCAの宿泊施設として建てられてビルもアール・デコスタイルです。
左:ウエストハリウッドにあるパシフィックデザインセンターにあるJEAN DE MERRYのショールーム。置かれる家具はアール・デコスタイルをモダンにした物が多く置かれます。価格はかなり高価でした。右:1920年代に建てられたロイド・ライト設計の住宅。建物の外観はアール・デコスタイル建築です。使われるインテリア用品も1920年代のアール・デコスタイルです。

2019.11.29 DESIGN

家具を買い換えるタイミング

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.91
長く家具の仕事に携わっているので、家族はもちろん友人知人、周りの方々にエーディコア・ディバイズの製品を控えめにですがPRしています。でも、購入いただく機会ってなかなかありませんよね。それでも粘り強く?PRしていると気に入っていただいて購入いただく事があります。先日も長年お付き合いいただいている知人の方に、ご自宅のリフォームを機にソファセットをご購入いただきました。

自宅の家具を揃えたり買い替えたりするのは、何かきっかけがないとなかなか難しいものです。ご自宅を建てる、マンション購入やお引越し、ご結婚や子供が独立するタイミングがそんなきっかけになるかもしれません。私の周りの方々も、転勤だったり結婚してマンション購入だったり、きっかけは様々ですが何かしらのタイミングで家具をご購入いただいてきました。今回ご購入いただいたNさんは、テニスを通じてお付き合いが始まった方なのですが、ご自宅で大型犬のゴールデンレッドリバーを飼っていて「うちは犬がガリガリしちゃうから、ソファとかもうぼろぼろ。良い家具なんて置けないんですよ」と常々おっしゃっていました。最近はちょっとご無沙汰していたのですが、秋になる頃に「今度自宅をリフォームするんだけど、ソファも探してて。提案してもらえますか?」と連絡をいただきました。もちろんご提案させて下さい、と後日奥様と一緒に広尾のショールームに来場いただきました。

いつもはジャージ姿でしかお会いしていないので、ちょっと変な気分でしたがお仕事モードで広尾のショールームを見ていただきました。ご来場のお礼と近況などお聞きしたのですが、ちょっと気になっていたのがソファの買い替えとおっしゃっていたことです。ペット対応のファブリックや、撥水防汚効果のあるファブリックなどもご提案しようと考えていたのですが、今年の春に愛犬が亡くなってしまったのだそうです。病気や事故ではなく高齢が原因だったそうですが、長年連れ添ったペットが亡くなるのはとっても寂しいものです。今回のリフォームは、愛犬が亡くなったこともきっかけだったようです。僕も13年飼っていた猫が急に亡くなったときはすごくショックでした。そういえば僕もその時、飼い猫を思い出してしまう諸々の品を、目にしないようにした覚えがあります。

Nさんのリフォームプランとご希望の家具を、広尾ショールームスタッフの西條と色々とお聞きしながらいくつかのアイテムプランをご提案。ファブリックと木部の色サンプルをお渡ししてご検討いただきました。セレクトいただいた製品が、ソファセットとラウンジチェア、エーディコア・ブランドのAD-015ゾナソファとAD-007フェスタグランデのモダンな組み合わせでした。今週末、リフォームが済んだばかりのお部屋に無事製品を納品することができました。「ようやく寛いでテレビが観れます」と、喜んでいただけたのですが愛犬がいないのはちょっと寂しそうでした。愛犬ほど寄り添うことはできませんが、今回納品させていただいた家具と長いお付き合いをしていただければと思いました。ペットロスで悲しい思いをしている方は、気分を変える意味合いも込めて家具の買い替えを考えてみてはいかがでしょうか。(開発 武田伸郎)

今回Nさんが選んだ家具は、マリブの住宅で撮影したセットと同じ組み合わせ。ZONAソファのL字のセットとFESTA GRANDEのラウンジチェア。モダンな組み合わせです。

2019.11.28 SHOWROOM

今年のクリスマスツリーと2020モデル

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.280(東京・広尾ショールーム)
11月はセールや新作発表会などイベントが続いていましたが、気が付けば今年も残すところ1ヶ月となりました。街のあちらこちらで華やかなイルミネーションやクリスマスツリーが見られ、冬の訪れを感じます。エーディコア・ディバイズ東京・広尾ショールームでも、エントランスにクリスマスツリーを飾りました。

吹き抜けのエントランスに飾る、高さ3mもあるツリーは見応えがあります。モミの木の枝は、上向きに広げると本物のような枝ぶりになるので、丁寧に広げていきます。照明を取り付けオーナメントを飾っていきますが、毎年テーマを決めてオーナメントをセレクトしています。2020モデルのコンセプトは「EFFORTLESS CHIC(エフォートレス シック)」。エレガントで大人っぽさを感じられるように、赤のオーナメントを中心にブラウンとゴールドを合わせ、シックな中に華やかさも感じられるツリーにしました。夕方ライトが点灯すると、ショールームの前を通る方たちもツリーを見上げています。

エーディコア・ディバイズ名古屋・栄ショールームでは12月4日(水)・5日(木)に新作発表会を開催いたしますが、東京・広尾ショールームでは、一足先に2020モデルの新作家具を一部展示しています。NEO CLASSICO Heritageのアメリカン アール・デコをイメージしたダイニングセット、A-modeのユニセックスなデザインのダイニングセットなどをご覧いただけますので、新作発表会にご来場できなかった方は是非お立ち寄り下さい。皆様のご来場をお待ちしております。(ショールーム担当:西條 恵理)

左・右上:今年のクリスマスツリー。赤・ブラウン・ゴールドのオーナメントでシックに大人っぽく彩りました。右下:フォーマルな空間にも使用できる新製品のラウンジチェア MD-901L。ローバックタイプ、ハイバックタイプをご用意しております。
左:アメリカンアール・デコをイメージしたフォーマルなダイニングセット。テーブル天板のバーチカルスリットが特徴的です。右上:ユニセックスデザインのMD-901のチェアに合わせたダイニングテーブルMD-905。楕円形状の脚が柔らかな雰囲気を醸し出します。右下:曲線と直線が融合したエレガントなソファ065MODEL。幅広い空間で使えるよう1〜3人掛けのサイズ展開です。

2019.11.26 PRODUCT

PRODUCT : MD-101M Comfort Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG vol.80
今回はA-modeブランドからコンフォートチェア、MD-101Mをご紹介します。MD-101Mはダイニングチェアとラウンジチェアの中間にあたるミドルサイズのコンフォートチェアです。2009年に発表しベストセラーのMD-101ダイニングチェアをよりゆったりとお使いいただけるようサイズと形状を見直しデザインされました。MD-101のアームチェアと比較してワイドは70mm、奥行きは15mm大きくなり、アームの形状は背の高さのままサイドまで回り、体を包み込む形状です。ボックス型のシンプルなデザインは整然と並んだ姿が美しく、銀行や病院のロビーなどでご愛用いただいています。

シンプルなデザインだからこそMD-101Mは細部の素材や掛け心地にこだわりました。座面の構成は合板をくり抜いたベースに柔らかい掛け心地の弾性ベルトを張りました。その上に厚みと硬さの異なる5層のウレタンを重ねることで、底付き感の無い身体の感覚に寄り添った上質な掛け心地を実現しています。背のクッションもナイロンテープを張ったフレームに5層のウレタンを重ね、しっかりと身体を支えます。フォルムを決定づける張りぐるみの背座は、縫製やディテール、細部の仕上げにまでこだわりました。

スチール脚には厚み6mmのスチールプレートを使用しており、ミニマムでシャープな印象です。精度を出す為レーザーでカットし、成型を行った一体型を採用しています。レーザー加工は精度が高く、熱を加える部分が少ないため強度が高いのが特徴です。また、断面が綺麗にカットされるため作業工程が減り、加工に伴うパーツの負担が軽減され品質が安定します。カラーバリエーションはシルバーとつや消しのヴィンテージブラックをご用意しています。

MD-101Mは時代やシーンを超えて長くお使いいただけるシンプルなチェアです。ボックス型の形状は住宅のみならずコントラクトユースでもお使いいただきやすいデザインです。普遍的なデザインに隠されたこだわりと、よりゆったりとしたサイズ感から生まれる上質な掛け心地をぜひショールームでお試しください。
(エーディコア・ディバイズ 開発部/富所 駿)

■MD-101M COMFORT CHAIR 製品ページ ▶

左上:硬質な木材を使用したフレームに弾性を持たせ軽量に仕上げるためナイロンテープを張っています。左下:座面のクッションの構成。弾性ベルトをフレームに編み込み、厚みの異なる5層のウレタンを重ね、柔らかで底付き感のない上質な掛け心地を実現しています。右上:背のクッション。フレームにはナイロンテープを張り、その上に厚みと形状の異なるウレタンを重ねています。右下:アームにも3層のウレタンを重ねています。フレームの上部は面取りを施しています。
左:使用時に脚のつま先が当たらない様、背と脚のラインが4度傾いています。右:厚み6mmのスチールプレートをレーザー加工し製造された脚部。断面が仕上がった状態でカットされます。接続部分が側面から見えないよう、座の裏には縁が設けられています。