COLUMN

2019.9.25 SHOWROOM

五感とインテリア

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.274(東京・広尾ショールーム)
日ごとに秋らしさが増し、過ごしやすくなってきましたね。秋といえば芸術の秋・読書の秋・食欲の秋など「〇〇の秋」と表現されることが多い季節です。過ごしやすい季節のなので、色々なことに興じる機会も多くなります。四季のある日本では、これからの季節は紅葉で樹々が色づいたり、夏の湿った空気からカラッとした空気に変わったり、実りの秋で秋の味覚を味わったり、五感を刺激される楽しみが多いと思います。

最近「五感で楽しむ宿泊施設」なども増えているようですが、ご自宅でゆっくりくつろげる空間づくりにも五感を満たすことが大切です。視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚の五感の中でも、人は8~9割の情報を視覚から得ていて、次に聴覚が1割程度、臭覚は3~4%程度と言われています。インテリアでいうと、視覚は家具やカーテン、壁紙のデザインや色、アートやお花など。聴覚は音楽、臭覚はアロマやディフューザー、触覚は家具のマテリアルやラグ、ベッドリネン、ブランケットなどの手触りを感じる感覚になります。もちろんインテリアにおいては、一つだけではなく複数の感覚が組み合わされて心地よいと感じる空間になりますので、ご自身が快適に過ごせるポイントを見つけるのも大切ですね。

エーディコア・ディバイズのショールームでも、季節を五感で感じていただけるように皆様をお迎えしています。お客様が心地よく家具を選ぶ時間を過ごしていただける「おもてなし」が大切なポイントです。季節ごとにデコレーションを変え、その季節のテーマーカラーをクッションで取り入れたり、お花を飾ったりしています。また、それに合わせたフレーバーティーもご用意して、季節の香りと味覚で皆様に楽しんで頂いています。お客様から「何のお茶かしら?」と聞かれることも多く、季節のフレーバーティー選びも楽しみの一つです。何気なくかかっているBGMも季節やブランドコンセプトに合わせて、クリエイティブ・ディレクターの瀬戸がセレクトしています。流れている音楽によって、人はリラックスしたり気持ちが高まったりしますので、その場に流れる音楽を選ぶこともおもてなしの一つです。

五感に伝わるインテリアづくりは、「こうすべき」というルールはありません。心地良いと感じる空間は人それぞれ違います。肌触りの良いファブリック、心地良い音楽、リラックスできる香り、美味しいお茶やお料理などで、お好みのくつろぎ空間を作ってみませんか?心地よい空間づくりのアドバイスをいたしますので、お気軽にショールームにお立ち寄り下さい。(ショールーム担当:西條 恵理)

テーマカラーのオレンジ色のクッションで秋らしく。ソファは肌に触れる機会が多いので、心地よい肌触りのファブリックを選びたいですね。
左:季節のお花で秋を演出。お花は目で見て楽しみ、香りも楽しめるアイテムのひとつです。右上:オレンジ色のクッションのパイピングのブルーとストライプのブルーをコーディネート。右下:秋のフレーバーティー。「栗」は秋の味覚、栗のほっこりする香りをまとわせた緑茶に、ドライマロンを加えた優しい味わいです。「紅葉狩り」は、林檎や杏の香りの紅茶を、鮮やかな紅葉で彩られています。甘酸っぱさと爽やかさがしなやかで洗練された味わいです。

2019.9.25 DESIGN

ロサンゼルス撮影紀行2019

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.89
9月の初め、カタログ撮影のためロサンゼルスへ行ってきました。日本の夏も厳しい暑さでしたが、ロサンゼルスも残暑が厳しく日差しで焦げるような暑さでした。土地柄、基本的には天気の心配はしないのですが、撮影当日に小雨がパラついたことや霧がかかったような天気に当たったこともありました。抜けるような青い空がアイコン的なロサンゼルスですが、撮影当日の天候はちょっと気がかりなところがあります。

この時期特有のロサンゼルスの天候なのですが、天気は晴れていても午前中に霧がかかったような霞みがかった空模様になることがあります。午後になるとスカッと晴れ渡るのですが、撮影の日にそんな天候に当たってしまうと残念な気分になります。時間もも決まっているので、霧が晴れるのを待っていることもできません。ベストを尽くして撮影するしかないのですが、今年はそんな心配はありませんでした。ロケ地に向かう早朝から冴え渡った青空。天気の心配の代わりに、照りつける日差しと暑さ、お借りした住宅オーナーの厳しい視線との戦いが待っていました。

ロケの撮影はお借りした住宅一軒分をちょっとした引越しをするような作業を行うのですが、作業ルーティン自体はこれまで培った経験でおおよそイメージができます。車両の搬入経路や開梱後の保管スペース、室内に搬入する際のルート確保など、撮影本番前に想定しながら撮影が始まったらあ、うんの呼吸でセッティングを進めます。ところが、今回お借りした2つの住宅では2件とも撮影に関して厳しい条件の提示がありました。通常は、撮影当日にはオーナーは外出されていてプロダクションの担当者が立ち会うのですが、今回の撮影ではオーナーが在宅で諸々チェックが入りました。2軒目にいたっては壁面からフローリング、階段に至るまで養生を施す指示があり、撮影前にロサンゼルスの巨大なホームセンターで、養生に使う巻きダンボールを大量に買い込んで現場に臨みました。6月のロケハンの際は2件とも映画の撮影やスポーツ関連のパーティーに貸し出したりと、撮影にも慣れていて神経質なところもなく、すごくウェルカムな雰囲気だったのですが・・・。

未だかってない巨大な超重量級の天然大理石のテーブル移動や、部屋中巻きダン紙の養生を敷いては剥がしてを繰り返し・・・今までにないくらい苦労と手間が掛かった撮影でしたが、なんとか2日間の撮影を乗り切りることができました。いくつものハプニング(?)やトラブルも発生しましたが良い撮影ができたと思います。(撮影時にはどんなカットを撮っているかもほとんど見ることも出来なかったのですが)撮影後には住宅のオーナーの方からエーディコア・ディバイズの家具をすごく気に入っていただいて、お世辞だとは思いますが「今使っている家具より良いね!」なんて言っていただきました。今年の新作展示会に合わせて完成予定の新カタログ。今のインテリアの空気感を表現できた素敵なカタログになると思います。新作展示会、皆様のご来場をお待ちしています。新しいカタログをぜひご覧ください。(開発 武田伸郎)

カリフォルニアの青い空!!撮影はまるで引越しをするようなもの。黙々と撮影作業を進めます。
撮影を終えて撮影した製品の確認も済んだロサンゼルスの綺麗な夕暮れ・・・。

2019.9.13 SHOWROOM

こだわりの空間に家具を納品させていただきました

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.273(名古屋・栄ショールーム)
先日、以前からエーディコア・ディバイズの製品をご愛顧いただいているお客様のご自宅に、ダイニングチェアとラウンジチェアを納品させて頂きました。ご自宅でお使いになる家具のブランドを揃えたいとご希望をいただき、お選びいただきました。

今回、ご自宅を建てられるのは3度目で、今まで建てられたご自宅との繋がりをとても大切にされ、お客様の思い出とこだわりがたくさん詰まった大切な空間に仕上がっています。以前のお宅からご使用されている照明の形に合わせて製作したダイニングテーブルに、AD COREブランドのLUSSOとFESTA GRANDEをお選びいただきました。LUSSOの背の部分は、テーブルの天板と色を合わせ、脚は床になじむ濃いブラウンをお選びいただきました。ブラウンを基調にしたダイニングにFESTA GRANDEのブルーのファブリックがよく映え、とても素敵な空間となっています。どちらもテーブルに高さを合わせる為に座面の高さを特注しています。ご自宅を建てられるのもこれが最後になるとのことで、機能やインテリアを何度もコーディネーターの方とお打ち合わせをし、大変満足いく空間が出来たと喜ばれていました。こだわりの空間にエーディコア・ディバイズの家具をお選びいただき、とても嬉しく思います。

エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、インテリアのトータルイメージをお伺いしながら、空間に合わせた家具のご提案させて頂きます。お気軽にご相談ください。(ショールーム担当:川瀬 真里奈)

こだわりがたくさん詰まったダイニングルーム。
陽の光が差し込むとても明るい空間です。左:LUSSO。右:FESTA GRANDE。

2019.9.4 SHOWROOM

アートを取り入れたコーディネートで自分だけの空間作りを

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.272(大阪・心斎橋ショールーム)
暑さも少し和らぎ、秋らしくなってきました。秋の夜長にゆっくりとご自宅で過ごされる方も多いのではないでしょうか。居心地良い空間作りに欠かせないインテリアアイテムの一つでもあるアートですが、エーディコア・ディバイズ各ショールームでも展示販売しています。今回ご紹介する花のアートは、空間を彩るだけでなく、疲れや緊張感を和らげる効果もあります。

現在ショールームでは、フォトグラファー荒川弘之氏の花の美しさをモノクロームで表現した作品「White Flowers」と、エーディコア・ディバイズが昨年発表したアクリル樹脂と木製素材を組み合わせた家具「PMMA +Wood」をコラボレーション展示しております。「PMMA +Wood」は、「花」をモチーフにした柔らかなフォルムと、アクリル素材が持つ特有の透明感に木製素材の温かみを持ち合わせたアート作品のような家具です。荒川氏の「White Flowers」は、太陽が沈んで暗くなるわずかな時間=「マジックアワー」の青白い光に照らされた芍薬の花が、淡いピンク色に発光したことにインスピレーションを受けたことから始まりました。自然光のみで撮影した作品は、ショールームで見ても魅了されます。作品の前で足を止められたお客様から、「シンプルで飽きのこない、ずっと見ていられる作品」と、感想をいただく事も多いです。

アートをプラスするだけで、空間の雰囲気がガラリと変わります。家具とのコーディネートでお気に入りの居心地の良いお部屋にしてみませんか。荒川氏のアートは花のバリエーションやフレームの種類、サイズもお選びいただけます。ぜひショールームで実物をご覧ください。皆様のご来場をお待ちしております。(ショールーム担当:中谷 有里)

「PMMA +Wood」と「White Flowers」。アクリルの透明感と木の温かさ、咲き誇る花の美しさとモノクローム独自の繊細さが際立ち、心落ち着く空間になっています。
左:「潜水する活力」右:「伝道」

2019.8.30 DESIGNER

続ける事が成長

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.100
今回のブログで100回目になります。現在のホームページデザインになり100回目のブログですが、その前からのメルマガを合わせると200回くらい続けていると思います。何事もそうですが、コツコツ続けいる事は気がつくと大変な数になっています。お客様から「ブログ見ています」とか、「ずっとプリントして取っています」など言われると励みになりここまで続けてこられました。国語や作文の点数が悪かった私なので、書くのは苦手なのですが、次の200回を目指して頑張ります。

先週から始まった写真セミナー「スマートフォンを使ったインテリア写真の撮り方」は、今までのセミナーの中でも一番反響が多く、沢山のお客様においで頂きました。会場と私のスケジュールの関係で増回ができず、お申し込みいただいてもセミナーに来場いただけなかったお客様が沢山いらっしゃいました。大変申し訳ありませんでした。20年以上前にスタートしたミラノサローネレポートでは集客にも苦労しましたが、6年前の休止の会には満席状態と増回をして沢山のお客さまに来ていただきました。他社のミラノサローネレポートが多くなりミラノレポートは休止しましたが、その後はアメリカ西海岸建築レポートは17回になり、素材セミナーや人間工学、家具の製造などのセミナーを続けてきました。この20年で開催したセミナーは100近くになり、講演回数は500回は越えていると思います。

最初は、元来あがり症で声が小さく下手な写真を見せるだけのセミナー内容でしたが、セミナースライド作成や使用する写真撮影はずっと私自身が行い、回数を重ねる毎にスライドは矢印や画像の処理や見せ方など少しずつ進化させ、写真もカメラの進化もあるかと思いますが、綺麗な画像を見せられるようになりました。年間に多い時には50回を越える講演をした時もあった関係で、声も出るようになりました。今では声が心地よいと言われるようになりました。ただ、回数を重ねるだけでなく、毎回、前回よりは良いセミナーをと心に決めていたので、内容も少しずつ進化してきたかなとも思えます。気がつくと57歳なので、成長はもうしないかと思っていましたが、人はまだまだ成長できるものだと実感しています。

社長になってもまだまだデザイナーとセミナーは続けるつもりです。今回の写真セミナーでは私自身が iPhoneで撮影した画像を使用したのですが、何度も来られている方も今までのセミナーの写真が私自身が撮影したものとは知らない方がいらっしゃいました。写真セミナーでも自分自身が撮影してきたから、お話できる事が沢山ありました。その中でも改めて思ったのは基本が大切で、私自身、基本をいつも思い出しているから、少しだけ良い写真が撮れている事です。その基本中の基本がスマートフォンでもレンズの汚れを拭き取るという事でした。コンパクトデジタルカメラでは自動で開閉するレンズカバーがあり、汚れを拭く習慣がありません。一眼レフカメラでもレンズキャップがあるので通常は汚れませんが、スマートフォンなら剥き出しのレンズが汚れない訳がありません。指紋や埃が付いたレンズでピントの合った写真が撮れるはずはありません。

レンズの汚れを拭く、脇を締めて本体が動かないように静かにシャッターを切る。その時は空間に平行にレンズを向ける。そんな基本が綺麗なインテリア写真を撮るコツです。来週からロサンゼルスでのカタログ撮影があります。40フィートコンテナ満載で製品を送っています。今回で7回目の撮影ですが、準備は今まで以上に時間をかけました。良いカタログと写真をお見せできるように頑張らないと、、。現地でまた新しいインテリアの情報を仕入れてきます。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

左:スマートフォンのレンズは剥き出しで汚れが指紋が必ず付きます。中:指紋の油汚れは光に反応してハレーションを起こします。右:きちんと綺麗に拭いたレンズでは照明も綺麗に映ります。
左:スマートフォンでの撮影でもカメラと同じ構えで脇をしめてカメラが動かないように固定します。中:スマートフォンの片側にはボリュームボタンがあります。どちらを押してもシャッターが切れます( iPhone、アンドロイドでも)右:縦撮りの場合でも両手で支えて親指でそっとシャッターボタンを押しましょう。けっして人差し指で押さないように。