COLUMN

2018.12.20 SHOWROOM

アメリカ西海岸建築・インテリア視察ツアーに参加しました。

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.247(東京・広尾ショールーム)
12月上旬に今年で8回目となるアメリカ西海岸建築・インテリア視察ツアーに、お客様のアテンドとして参加して参りました。今回は住宅のみならずホテルやオフィス、インテリアショールームなど様々なジャンルを視察し、お客様にも満足いただきとても有意義なものでした。視察先は2月に開催されるアメリカ西海岸建築レポートセミナーでご紹介させていただきますので、このブログではロサンゼルスの街の様子などをご紹介いたします。

12月ということもあり、至る所でクリスマスツリーを飾りデコレーションが施されていて、街はクリスマスモード一色でした。日本では、12月25日を過ぎるとお正月モードに早変わりですが、キリスト教では1月6日の公現祭(エピファニー)までの12日間がクリスマスのお祝い期間とされており、アメリカやヨーロッパではそれまで飾ることが当たり前だそうです。ロサンゼルスでは、赤やゴールドを使った温かみのあるツリーやナチュラルテイストのツリーが多かったように思います。一風変わったオーナメントが飾られていたのは、鉄道王と言われた実業家ヘンリー・E.ハンティントンの邸宅だったThe Huntington Libraryのツリーです。有名な絵画トマス・ゲインズボロの「The Blue Boy」とトーマス・ローレンスの「Pinkie」のオーナメントが飾られていました。何だろう?と思わず近づいて見てしまいました。

また、街を歩いていて驚くのは、サボテンや観葉植物の大きさです。日本では見たこともない大きさで、圧倒されてしまいます。視察で伺った住宅やインテリアショールームでも、多肉植物や観葉植物はよくディスプレイに使われていました。ショールーム担当としては、植物と花器のコーディネートや植え方などとても参考になりました。多肉植物はショールームのディスプレイで利用するのですが、梅雨の時期に駄目になってしまうことが多く、乾燥している西海岸ならではだなぁと羨ましくも思いました。今回の視察ツアーで学んできたことを、ショールームにも活かして皆様にお伝えしていきたいと思います。

アメリカ西海岸建築レポートセミナーはいつも大人気で、ご案内後すぐに満席となってしまいます。年明けにはご案内させていただく予定ですので、ぜひご来場ください。アメリカ西海岸の生きたインテリア情報をたっぷりとお伝えいたします。(ショールーム担当:西條 恵理)

左・右上:Walt Disney Concert Hallのクリスマスツリーと巨大なリース。ツリーの下にはギフトボックスのオブジェが置かれていました。右下:The Huntington Libraryのクリスマスツリー。絵画をモチーフにしたオーナメントは美術館ならではです。
左:アートディストリクト地区のサボテン。本当に団扇のように大きいウチワサボテンです。右:インテリアショールームのディスプレイ。どうやって植えたのだろう?と思うほどビッシリ植えられていました。大きなデコレーションは雰囲気があり、高級感がありました。

2018.12.17 SHOWROOM

写真家の荒川弘之氏のフォトアート販売開始しました。

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.246 (名古屋・栄ショールーム)
エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、展示製品のイメージに合わせてフォトパネルやアートパネルを展示販売しています。アートは、お部屋にひとつ飾ってあるだけで雰囲気を華やかに演出してくれる、インテリアには欠かせないアイテムです。

2019モデル新作展示会では、お花をデザインモチーフにしたアクリルの家具を発表しました。新作のイメージと合わせて、写真家の荒川弘之氏とコラボレーションでモノクロームのお花のフォトアートを展示し、2019年新作モデルの優美な花のイメージともぴったり合って、ご来場いただいたお客様からも大変ご好評をいただきました。太陽が沈むわずかな時間のマジックアワーの光が差し込む窓辺で長時間露光により行われる撮影方法で、漆黒の中に浮かび上がる白い花々を撮影したアート作品です。ソファの後ろやキャビネットの上の壁など、寂しくなりがちなスペースにインテリアにマッチしたアートを飾ったり、アクセントとして大きいものを一枚飾ってみたり、空間も気持ちも豊かにしてくれます。ショールームでは、各コーナーのイメージに合わせたフォトパネルを飾り、シーンを演出しています。空間に合わせてアートのカラーを選んだりと考えるだけで、ワクワクしてしまいます。荒川弘之氏の作品以外にも、クリエイティブ・ディレクターの瀬戸が自らロサンゼルスで撮影した、住宅や街の風景等のフォトパネルも販売しています。どれも自然体な写真ばかりなので、主張しすぎず空間にとけ込んでくれます。

フォトパネルは、サイズも様々ご用意がございます。実際の図面などをお持ちいただき、配置のご確認やご提案などもさせていただきます。またフォトパネルの他にもグラフィックデザイナー高原 宏氏のアートパネルも販売しています。こちらもポップな色使いで人気のアートパネルです。ご希望の方は是非ショールームでご覧の上、お声掛け下さい。冬の季節のフレーバーティをご用意して皆様のご来場をお待ちしております。(ショールーム担当:小田切 里子)

フォトアートをプラスすると空気が一気に変わります。お気に入りの家具と合わせてコーディネートしてみてはいかがですか?
左から:「意思表示」芍薬/「湖上の貴婦人」睡蓮/「禅」菊

2018.12.7 SHOWROOM

ショールームの展示が変わりました。

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.245(大阪・心斎橋ショールーム)
今年もいよいよ残りわずかとなってしまいましたが、エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、2019年モデルを含む新しい展示が始まりました。

2019モデルのPMMA +Woodはアクリル樹脂と木製素材を組合わせた、新しいスタイルの家具です。今までにない素材の組み合わせにお客様に大変興味を持って頂いて、実際に見た時のアクリルの透明度や座り心地など好評を頂いております。また、25mmのアクリル天板は重厚感がありますが、透明度が高いため空間を遮ることなく広く見えます。カタログやホームページでは伝えきれないアクリルの良さを実際に見て、座っていただく事でより分かっていただけると思います。また、NEO CLASSICO Heritage の人気ラウンジチェアNC-053Lにローバックタイプが加わりました。ローバックは空間を広く見せることが出来るため、個人邸や多人数に対応するパブリックな空間など様々な場所でご利用頂くことが出来ます。

他にも、新しく商品の展示が加わっております。以前と変わったショールームをご覧になって頂けます。新しく加わったアクリルの商品のメンテナンス方法についてもお伝えできますので、お気軽にお声掛け下さい。ご来店お待ちしております。(ショールーム担当:三谷 佳菜子)

25ミリの厚いアクリル天板とホワイトアッシュの組合せがとても綺麗でショールームの中でもひときわ際立っております。
左:MD-901チェアの背にハンドルをオプションで付けることが出来ます。右:ショールームではNC-053Lのローバックタイプを展示しております。ぜひ一度座り心地を体感してみて下さい。

2018.11.30 DESIGNER

初めての素材と

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.91
先週の名古屋で2019年モデル展示会が終了しました。1000名のお客様においでいただき、新製品に触れていただきました。実際に見ると良さが分かるとお客様から言われました。カタログ写真ではアクリル樹脂の透明さと柔らかさは伝わりません。また、会場ではあまりにも透明な素材が風景に溶け込んで不思議な存在感だとも言われました。今回のアクリル樹脂パーツは初めて海外で製作した製品です。座のシェルを中国深センで製作し日本で最終加工して、日本の工場で製作した木フレームと接合して完成させました。

国内生産にこだわってきた当社がなぜ?と思われるかもしれませんが、マテリアルファニチャーブランドのトランスペアレンシーの家具デザインをする事になり、製造工場が海外だったからです。キャスト製法で作られた厚みのあるアクリル原板を成形する製法は難しく、後加工での磨き工程を出来る工場が国内ではほとんど無く、安い価格の製品を作るためでなく、手をかけて良いものを仕上げるために、中国の深センで製造する事にしました。

ファッションの世界ではコストのために中国で作るではなく、良いものを作るために使う工場があると聞きます。私自身愛用しているセレクトショップのオーダースーツなど、昔は国内生産でしたが、今は中国で作られています。手仕事で仕上げる箇所の多いオーダースーツの細かな作りも、日本の工場以上に細やかな作りに対応していると言う事で、良いものを作るために使っているそうです。当社の椅子やソファを製作している国内の工場は、NCマシンを駆使したもの作りで、世界的にも高い水準の製品を作っているので国内生産を続けられますが、パーツなどは物によってグローバルな生産を考えなくてはいけないかもしれないと思うようになってきました。

今回の2019年モデルは3次元の成形された樹脂を作るためにデザインや設計は、いつもの金属や木加工の考え方と違う手法で取り組む必要がありました。また薄物を作るペレットを使ったインジェクション型のように自由な成型はできません。透明感を出すために厚物板を無理なく成形させるカーブを3次元的に考える必要があり、ジェット戦闘機のキャノピーを作るような作業です。また、三面図では表現できないパーツなので、3Dデータを製作して原寸模型を手作りして現地に送り、木型での試作、その型で綺麗な形になるかを検証して金型を作りました。新作試作の時には国内の工場へも何度も通うのですが、言葉の壁がある海外の工場なので、それ以上に現地に通い製作を進めました。

深センの工場でもここまでの3次元のカーブを熱成形するのは初めてで、試行錯誤しながら進めました。最初は当社の三面図を基に木型を作りましたが、全く違う物が出来てしまい、当社で3次元の模型を作って現地に送りました。それでも上手くいかず、3次元のデータを作って送って木型がようやく出来上がりました。しかし、表面に凸凹がある物で綺麗な物が出来ません。当社の椅子の成型合板用の型も手で触って少しでも凸凹があると、板の表面に出てしまいます。型の表面を手で触って触りながら、指先に少しでも段差が分かると、良い製品は出来ないと教えます。最後は段差にパテを入れて削って仕上げて見せました。最後はアルミの金型の仕上がりや、成型させるプレス機械まで指定して、ようやく量産前までくる事ができました。

33年前に当社をスタートした時に国内工場で同じような事をしましたが、深センでするとは思っていませんでしたが、その時と同じ現場の人たちのやる気が感じました。深センの工場の社長さんはデザイナーでここまでやるとは、工場のみんながリスペクトしています。と言ってくれました。いつも以上に苦労と情熱を傾けて創り上げた新製品です。花をイメージしたアクリルシェルは触れるほど良さが分かるように感じます。まだご覧になっていないお客様はぜひ、各ショールームでお確かめ下さい。(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

左上:木型を製作する為に作った紙の原寸模型。右上:現地で製作した木型を手で手直ししています。私と開発の富所君が表面を平滑に仕上げています。左下:アルミ型の試作で、これを油圧の機械にセットをします。右下:プレスしたアクリルのシェルを2時間かけてピカピカに磨きます。

2018.11.29 SHOWROOM

クリスマスツリーの季節です。

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.244(東京・広尾ショールーム)
11月に開催した新作発表会は先週の名古屋で無事終了しましたが、気が付けば今年も残すところ1ヶ月となりました。今年は暖冬のようですが、エントランスにクリスマスツリーを飾ると冬の訪れを感じます。

毎年3mも高さのあるモミの木の枝を丁寧に広げていく作業からスタートします。フェイクのツリーでも枝を上向きに広げると本物のような枝ぶりになりますので、これから飾る方は試してみてください。ライトを付けオーナメントを飾っていきますが、毎年テーマを決めてオーナメントをセレクトしています。今年は新作でアクリルを使った家具を発表しましたので、ガラスのオーナメントをポイントに飾りました。温かみのあるレッドとガラスの透明感が相まって、上品で大人っぽいツリーに仕上がりました。ツリーを飾ると、ショールームの前を通る方々も足を止めて見入っています。

エーディコア・ディバイズの各ショールームでは2019モデルの新作家具も含め新しい展示がスタートしています。「PMMA + Wood」は、アクリル樹脂と木製素材という異素材を組合せ、温かさと柔らかさを持った、今までに無い新しいファニチャーシリーズです。実際にご覧いただき、写真では伝わらない良さを多くの方々に実感していただきたいです。皆様のご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:西條 恵理)

ガラスのオーナメントがライトで輝きを放っております。
2019モデルの新作はフルラインナップで展示しております。アクリルの透明感をぜひご覧ください。ショールームのデコレーションもクリスマスの雰囲気になりました。