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2023.11.30|

DESIGNER

中身から地球環境を考える

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.150 報道番組で気候変動の事を放送していました。2023年は人類の観測史上最も暑い夏になり、地球温暖化から地球沸騰化と言われるまでになり、世界各地では異変が相次ぎました。深刻な干ばつによる水不足で気候難民が急増したアフリカの事が紹介されていて、紛争難民と違い受け入れ先が少ない事や、先進国から戦争には何兆円もの支援が集まるのに対し、干ばつなどの難民に対して支援の手が届きにくい事が問題になっていました。地球沸騰化の理由が急速に進む世界各地の森林消失で、それが気候変動に拍車をかけているという事でした。代表的なものは東南アジアのパームヤシの農園で、農地のため森林を切り開き焼畑で森林が燃やされている、それが日本で洗剤やマーガリンなどの食用油になるためにという事です。 物作りに携わっている者は地球温暖化に対して責任ある製品作りを本気で考える時期になっています。販売される製品は価格競争のため、中身に使われる素材のコストを切り詰める必要があります。そのために工業製品だけでなく、加工食品でもフェアに取引されていない材料が使われる事があるようです。チョコレートに使われるカカオ豆の原産地での労働環境や買取問題からフェアトレードされた豆を使った事を認証する制度が生まれました。しかし、これは一部の事で、遺伝子組み換え表記はされていますが、多くは産地表記だけの材料が流通されています。日本では原材料の輸入依存率が90%越え、私たちの生活は海外からの材料輸入がなければ成り立ちません。コロナ禍で輸入コンテナの不足やウッドショックで輸入材の高騰など、原材料の高騰が続いてきました。その中で輸入先の見直しや国産材料の見直しなど進みましたが、景気の後退で高騰していた材料が余り出すと価格が下がり、また以前と同じ材料を使用する動きになってきました。 当社製品は国内生産の木製家具がメインで、椅子やテーブルの表面材はアッシュ材やオーク材、メープル材など北米やヨーロッパから輸入された材を使用しています。表面材は森林循環型の証明がある材料を使用していますが、見えない中に使われている材についての産地などは無関心だったと思います。特にソファやラウンジチェアのような大きな製品はファブリックで覆われた中に、椅子の数倍の木材料や石油由来のクッション材が使われていて、お客様からは中に何が使われているか分からなくなっています。ソファの中にはラワン合板や強度が必要な箇所には安価な南洋材が使用され、容積のほとんどを占めるクッション材には石油由来の発泡ウレタンフォームが使用されています。南洋材やラワン合板は東南アジアで伐採され5,000キロ以上海上輸送されて日本へ届けられています。森林伐採も危惧されますが、輸送距離の長さから二酸化炭素排出量が多い材料になっています。 2021年から製品梱包へのビニール袋使用や発泡スチロール材の使用を停止し自然由来の材に変更して、必要不可欠な石油由来の材はPPバンドなど再生品に変更しています。2023年モデルでは国内針葉樹合板とリサイクルされたリボンテッドフォームを80%以上使用した製品を発表し、2024年からは全ソファに使用されるラワン合板を国産針葉樹合板に変更します。また、2024モデルソファでは中身の合板を国産針葉樹合板や再生紙など100%近く国産材にし、クッション材のリサイクルフォームを90%まで高めた物を使用しました。針葉樹合板はその合板工場近くで伐採された木材を使用し、合板工場から近距離のソファ工場で製作しています。背に使用される再生紙は佐賀県の紙工場で製造した物を使用し、全ての材料輸送距離にこだわり、2024モデルソファは環境負荷率を極限まで抑え製造する事ができました。 私自身、当社の製品に使用される物はできるだけ自分の目で見るようにしているので、合板工場も見に行きました。九州山地に囲まれた玖珠盆地にある工場は、5年前に出来た最新工場で、材木置き場も周りの環境に配慮された置き方で、子供の頃に営林局員の父の関係で見ていたカブト虫の幼虫が沢山いた泥だらけの材木置き場とは全く違います。樹皮も燃焼させ工場での熱源に使用し、排煙も二次燃焼させて煙も出ません。残る材は5センチ程度の丸太でそれもガーデン用品として販売されゴミが全く出ません。杉や檜の間伐材や建材には不適合な大径木と言われる材を無駄なく合板に加工されていました。バイオマス発電に使用される為に燃やされる杉や檜材に比べ、本当に環境に配慮した使い方です。そしてなにより、植林と管理された森を育てる事に役立っています。お伺いした工場の方から聞いて気になったのは、ウッドショックと言われた昨年まではフル生産だったが、コロナが落ち着いて海外からラワン合板が入るようになり、出荷数が減り計画減産しているとの事です。環境に配慮した材を継続して使う事も持続可能な環境配慮だと思うのですが、、。 2024年モデルの発表会がいよいよスタートします。今回の製品はデザインだけでなく、製品の中身も感じていただければ幸いです。杉や檜の香りのするソファなんて素敵だと思いませんか。展示会ではリサイクルコットンを使用したトートバッグや、大分県日田市の下駄工房MOTONOで作られた日田杉特製コースターをお土産にお待ちしています。お楽しみに! (クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2023.11.30|

DESIGN

2024 MODEL 製品撮影記

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.139 11月の某日某所、今年も新製品の撮影を行いました。例年よりも約一ヶ月遅い時期の撮影となりましたが、ご存じのとおり猛暑から続いている暖かい気候のおかげで寒さに耐えることのない撮影ができました。今年は製品カットのスタジオ撮影と、2年ぶりに場所をレンタルしてロケーション撮影を行いました。撮影ギリギリまで製品の仕上がり確認を行なっていたのですが、出来立てホヤホヤの新製品がチャーター便のトラックに乗って撮影当日の早朝にスタジオに到着。2024年の新製品の撮影をスタートしました。 このところ利用している神奈川の撮影スタジオは、トラックがスタジオの入り口まで着けることができる利便性の良いスタジオです。スタジオが建物の奥だったりエレベーターでの移動があったりするとそれだけで大仕事になり時間を取られてしまいます。このスタジオはバックヤードも広いので、家具の撮影ではとても助かります。今年はスタジオ撮影を1日しか取っていないので、撮影カット数からすると時間との勝負です。製品の開梱から製品の設置、アングル決めの製品移動をしながら全員協力体制で粛々と撮影を進めていきます。ここ最近の手順として、瀬戸はメインの撮影以外の、製品のディテールカットの撮影を行います。その数なんと15カット。メインの撮影ディレクションを行いながら、手持ちのカメラで撮影です。メインの撮影では、スタート直後のセッティングに時間がかかりましたが、イメージ設定を決めてからは怒涛の進行。撮影終了後の梱包時間まで含めても撤収時間前に余裕で終了!!こんなに早く終わったのは記憶にありません。撮影終了後にトラックに製品を積み込み、明日は勝負のロケ撮影です。 新型コロナ感染の影響もあり、ロサンゼルスでの製品撮影は一旦終了しているので、今回も国内でのロケ撮影になります。LAでは、実際お住まいになっている住宅をお借りしてリアルなインテリア空間での撮影を行ってきましたが、日本ではそのような物件がなく、ほとんどが撮影用に建てられたハウススタジオでの撮影になります。そんな作られた空間が嫌でロサンゼルスでの撮影をはじめたので、国内での撮影場所探しも強力です。コーディネーターも見つけられないようなどこにも情報が出ていない物件を瀬戸が探し出してきました。「こんなところにこんな物件があったのか・・・」ロサンゼルスやベバリーヒルズの邸宅にも引けを取らない素晴らしい物件です。ここでも18カットを撮影するというかなり厳しい計画にもと、製品搬入から建物の養生作業、既存の家具の移動と全て同時進行で進めていきました。とても広い空間と高い天井高、でも一番苦労したのが居住エリアをつなぐ廊下や階段が非常に狭いこと。ソファやテーブルも分解して運び込みました。お使いになっている家具も素晴らしいものでしたが重量も最高級!ダイニングテーブルは8人掛かりで移動しました。完全撤収の時間もありますが、陽が落ちてしまっては撮影ができません。時間との勝負でしたがここでも一気に追い込んで、予定通り撮影を終えることができました。 いくつかアクシデントもありましたが、皆さんの協力のもと事故もなく無事撮影を終えることができました。ロケでお借りしたオーナーの方にも協力的にご対応いただき本当に感謝です。(LAの撮影では、オーナーの方には散々苦労してきたので)秋の夕暮れ、製品の積み込みも終わり、クリーニングもしっかり終えて、お借りした撮影現場を後にしました。今年の新作展示会は12月6日からスタートです。今回撮影した画像は、展示会でお配りする大判のタブロイドカタログで是非ご覧ください。(開発 武田伸郎)

2023.11.24|

SHOWROOM

2024年モデル新作発表に向けて

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.422(東京・広尾ショールーム) 一気に冬の訪れを感じるようになりましたが、インテリア業界では秋にイベントが多く開催されていましたので、足を運んだ方も多いと思います。当社でも、12月6日から東京・広尾ショールームでスタートする2024年モデルの新作発表に向けて準備中です。 2024年モデルは、究極のベーシック「To the ultimate basic」をテーマに新製品を発表いたします。A-modeブランドから、2010年モデルのMD-211システムソファのアップグレード、NEO CLASSICOブランドから新たな使い方のソファを発表します。MD-211をバージョンアップしたソファは、コンパクトなサイズはそのままにさらにバリエーションを増やし、豊富な組み合わせが可能となります。また、100%国内産の材料を使用した流れるような有機的なフォルムのソファがNEO CLASSICOブランドの新シリーズとして加わります。また、環境に配慮した新しいファブリックシリーズも加わります。尚、各ショールームでは2024年モデルの展示と共に、各ブランドの人気モデルやお問い合わせの多い製品を新しい仕様でご覧いただけます。これから春の新生活に向けて家具をご検討のお客様はぜひご来場ください。 各ショールームでは、エントランスにクリスマスツリーを飾り皆様をお迎えしております。完全予約制にてご来場を承っておりますので、ホームページのショールーム予約フォームもしくは、お電話にて事前にご予約ください。当日のご予約も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。 (ショールーム担当:西條 恵理) ショールームご来場予約はこちら▷

2023.11.15|

SHOWROOM

組み合わせ自由なシステムソファ

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.421(名古屋・栄ショールーム) 秋の夜長、自宅で過ごす時間も増えてくる心地の良い季節になりました。そんなくつろぎの時間で主役となるのがソファです。家族構成やライフスタイルによってソファの理想的なスタイルは異なりますが、最近は自由に組み合わせが出来るシステムソファが人気です。今回はソファを設置する空間とお好みに応じてフレキシブルに組み合わせ可能なシステムソファをご紹介したいと思います。 様々な空間にレイアウトが可能なシステムソファMD-1105は、発売当初から人気のある製品です。ソファの幅を900、1100、1400、1800、2200と多彩なサイズ展開からお選びいただけます。奥行きが1100タイプは、アグラをかいてお座りいただけたり、赤ちゃんをソファで休ませてあやすこともでき、よりホームユースな使い方が出来るサイズ感です。また、オットマンやベンチを足して幅や奥行きをプラスしたり、ソファセットの背面側にも設置することが可能です。リビングダイニングが一体となった空間ではダイニング側にもベンチなどを設置をして家事の合間などに腰掛けることも出来ます。またソファセットに引き込んで使用できるサイドテーブルを組み合わせて、ちょっとしたワークスペースを確保することも可能です。ソファセットには珍しく、アームやトレイをオプションでご用意していますので、ライフスタイルやお好みに応じてフレキシブルなスタイルを楽しめることも人気の理由です。 他には、ボリューム感のあるデザインのMASSAⅡ(AD-229)も好評をいただいています。丸みがあって優しく安心感のあるフォルムが、ご自宅で過ごす時間が多くなった今の時代にぴったりとフィットしたデザインです。ソファサイズはもちろん、オットマンも3サイズ展開でご用意がありますので、空間に合わせて組み合わせることが出来ます。足をのせるだけでなく、ソファ間に設置をして抜け感のあるレイアウトにしたりアレンジができます。様々なアイデアで動きのある空間を楽しんで下さい。また、MASSAⅡに合わせてデザインされたリビングテーブルMESSAも引出しの有無や、引出しの無いタイプは高さを3サイズご用意しています。リビングテーブル同士を組み合わせるなど個性的なレイアウトも可能です。 このようにシステムソファなら、ライフスタイルやお好みに応じて様々な組み合わせが可能です。ソファを設置される空間全体の広さとバランスを加味しながらレイアウトし、快適にお過ごしください。レイアウトや組み合わせに悩まれるようでしたらお気軽にショールームスタッフにご相談ください。各ショールームは2時間の完全予約制となっておりますので、周りを気にすることなくゆっくりとご相談いただけます。ぜひ図面を持参のうえ各ショールームへお越しください。ご希望に合ったプランをご提案させていただきます。皆様のご来店をお待ちいたしております。 (ショールーム担当:水野未佳子) ショールーム予約はこちら▷

2023.11.01|

SHOWROOM

永くお使いいただくために

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.420(大阪・心斎橋ショールーム) エーディコア・ディバイズの製品は、すべて日本国内で生産しています。家具は長くお使いいただくほど愛着がわくものですが、大切にお使いいただいても長年のご使用により、痛みや汚れが生じてしまいます。当社は一度商品化した製品は廃盤にしませんので、継続的にソファや椅子の張替え、カバーの製作などのメンテナンスも承っております。お気に入りの家具をメンテナンスや補修をしながら長く使うことは、環境に対する配慮のひとつでもあります。 メンテナンス性を考えてカバーリングタイプのソファをご希望されるお客様が増えています。カバーリングソファのメリットは、張り替えのメンテナンスをする際の費用です。張り込みタイプのソファは、お預かりをして工場での張り替えが必要になり、製品を移動する費用もかかります。カバーリングソファの場合は、新しいカバーを製作してお客様のご自宅で掛け替えることができますので、ソファをお預かりする必要がなく配送費用をおさえられます。もう一つのメリットは、カバーを取り外し洗うことができますので清潔に保つことができます。クリーニングはドライクリーニングをお勧めしていますが、ウォッシャブルタイプの生地をお選びいただければ、ご自宅でも洗うことができます。小さなお子様やペットがいるご家庭にはお勧めしています。また、替えカバーを持っていると季節でカバーを交換することができますので、ソファを買い換えることなくその季節、気分に応じて模様替え気分でお部屋をコーディネートしていただけます。カバーリングといってもソファ本体のカバーも外せるものや、座面クッションや背クッションのみカバーリングのものなど様々ですので、各ショールームにお問い合わせください。 張地は種類によって抗菌・防カビ・防汚・撥水・止水・静電防止などの機能が施されています。ぜひこの機会に日々の生活を清潔で気持ちよく過ごしてみませんか? ホームページでは、製品について詳しく掲載していますのでお時間ある際にはご覧ください。皆様のご予約・ご来場を心よりお待ちしています。 (ショールーム担当:天川 唯) ショールームご来場予約はこちら▷

2023.10.31|

DESIGNER

これからの修理はどこに

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.149 機械物など人が使用する物はメンテナンスは必ず必要になります。近代の日本では新しい物が好まれ、使い捨て文化が根付いてしまっていますが、私が子供の頃は傘も使い捨てでなく、修理屋さんに出したり、ハサミも包丁も研ぎ職人さんが定期的に回ってきて家中の刃物を出して研いでもらいました。父は電気物が詳しくテスターとハンダゴテを持って家の家電を直していました。私もそんな親を見て育ったので、ハサミや包丁やナイフは研ぎ石で研ぎますし、故障した物はとりあえず修理しようとします。自分で手に追えない物だとプロに出すのですが、腕時計の定期的なオーバーホールと靴修理と車の車検と板金塗装だけはプロに任せます。 最近、機械式腕時計を2本続けてメンテナンスに出し、38年前から所有している車を久しぶりに板金塗装に出しました。腕時計は前回のメンテナンスから5年以上経った物が動かなくなりました。以前は百貨店や町の機械式時計の修理屋さんに出したのですが、帰ってから調子があまり良くなく、時間を合わせたりゼンマイを巻くリューズと言う所が固くなって、ゼンマイの長持ちがあまりしなくなっていました。それでも5年は動いていたのですが、突然止まって動かなくなってしまいました。今回は正規代理店からメーカーへメンテナンスに出しました。1ヶ月半くらいで帰った時計は嘘のように軽くゼンマイが巻け、いっぱい巻くと2日間以上持つようになりました。金額は町の修理屋さんに出すよりも倍くらいしたのですが、ポリッシュ磨きもされてピカピカな新品になって帰ってきました。 腕時計のオーバーホールは5年〜10年毎に歯車に付いた油を除去して新しい油を注したり、歯車軸やリューズの交換作業をする事です。私が所有している時計はIWCというスイス時計で、購入後20年以上経った時計なので、交換パーツがあるか心配だったのですが、永久修理を受けているという事で、私が生きている間はメンテナンスに出せるんだと安心しました。腕時計は好きな方が多く手に入りにくいメーカーやモデルがあります。5年以上前、所有していた腕時計を売って、あるメーカーのスポーツモデルを手に入れようとしました。しかし、お店に行くと置いておらず、その少し前から、Rが頭文字に付くブランドのスポーツモデルは世界的に人気で、世界中どこの店に行っても買えません。ネットを見るとマラソンと言われるほど店を巡り、店員に気に入られないと買えないと聞き、転売ヤーと言われる人たちも多く存在していました。そこまでして手にいれるのもなんだか、、と思い忘れていました。 最近、車や高級品が手に入れやすくなったと聞き、久しぶりにその店に行きました。しかし、5年前よりも物が置かれておらず、空のショーケースにサンプル品が置かれているだけです。店員にいつぐらいに買えますか?と聞くと、人気が無くなれば買えますよと笑って言われました。しかし、この構えの店で店員が何人もいるのだから、売り物がなければ、店として成り立つ訳ないのにと、心の中で叫んでしまいました。その時、老婦人が入って来られ時計の修理を依頼されました。聞き耳を立てていると、古い物だけど娘に譲りたいから修理ができませんか?と。店員はその時計を見ながら通常は生産終了から25年はパーツを持っているのですが、35年以上前のモデルなので修理できませんと。その老婦人はどうすればいいのでしょうか?と聞くと、店員は町の時計修理屋さんに持っていかれれば、直るかもしれませんよ。と、少し耳を疑ってしまいました。それが、高級時計で一番人気のブランドの言う事なのかと、、。 35年と言えば、そんなに古いとは思えず、私の車は1962年製で生産されてから61年が経過していますが、パーツは存在しており、今も修理も可能です。腕時計は一生物のはずで、機械式時計は永続的に修理できる物だと思っていました。調べると時計ブランドごとに修理可能年数が決まっているようです。私の所有するIWCは永久修理受付とあるので、少し安心しましたが、購入される時に、そのブランドの修理受付可能年数を調べ検討される事も良いと思います。メーカーによって7年や10年と短い会社もあります。機械式時計は10年なんてあっという間です。そういった修理を受け付けていないメーカーの時計をメンテナンスする修理屋さんが町に存在する理由なんでしょうね。メンテナンスしながら、長く愛用する事が本当の環境に優しくお洒落だと思いますが、流行りだけでなく、永く愛用できるブランドを選ぶのも大切なんです。 時計は人気なので町に修理屋さんは多く存在しますし、メーカーでも修理期間中なら修理を受付ています。私のカルマンギアは昨年末から車検に合わせ錆びた箇所を板金して全塗装しようと工場を探したのですが、日本では板金塗装屋さんが激減していて、お願いしようと思っていた工場に聞くとは3年待ちと途方に暮れる返事でした。やっと見つけた工場も20年近く前に全塗装した時の金額の数倍の金額で、それでもしかたないかと、依頼してから半年後ようやく預ける事ができ、それから半年が経とうとしています。あと何ヶ月かかるのか、、。聞くと日本中の車の板金塗装は少なくなっていて、塗装だけでなく、自動車修理工場自体が少なくなっています。建築インテリア業界だけでなく植木職人さんなど、どの業界も日本中で職人さんが少なくなっていて、メンテナンスに困る事が増えてきています。 本当の環境問題を考えるなら、永く使えるデザインと性能、メンテナンス可能な製品を作らないといけません。修理する場合は新品とあまり変わらないお金がかかる場合もありますが、経年変化など違う楽しみもあります。当社も1985年から38年の製品修理は可能です。2024年モデルはカーボンニュートラルを材料から考えた永く使える製品にしています。試作もいよいよ追い込みです。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2023.10.30|

DESIGN

アメリカの街に迷い込んだような風景

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.138 先日、家具のメンテナンス作業のため東京都の立川へ行ってまいりました。多摩エリアの中心的存在の立川市は、大型の複合施設や人気のスポットが続々オープンしている一大商業地として発展している街として知られていますが、立川といえば広大な敷地に広がる昭和記念公園があります。昭和天皇御在位50年記念事業の一環として整備された、総面積180haにもおよぶ広大な国営公園で、春夏秋冬いつ行っても季節の花が私たちを楽しませてくれる緑豊かな施設です。この自然豊かな昭和記念公園に隣接して、異国情緒にあふれた住宅エリアがあります。手入れの行き届いた芝生の庭に、白い平屋建ての瀟洒な家々が整然と並んでいます。今回お伺いしたのが、米軍基地の住宅地があった「アメリカン・ヴィレッジ」です。 国営昭和記念公園は、米軍の立川飛行場跡地につくられた都心部最大級の公園で、東京ドーム35個分の広さを誇ります。開放的な芝生広場の「みんなの原っぱ」だけで東京ドームが2つ入るほどの広さがあるそうです。最近では新春に開催される箱根駅伝の熾烈な予選会が行われる場所としても知られています。そんな昭和記念公園に寄り添うように広がっているのが「アメリカン・ヴィレッジ」。初めて訪れた場所だったのですが、晴れ渡った秋晴れの空の下、昭和記念公園の豊かな緑を背景に綺麗に刈られた芝生と白いフェンスと白い壁。平屋建ての家が立ち並ぶ風景はどこかアメリカの住宅地に迷い込んだような錯覚に陥ってしまいそうでした。このエリアは、居住者以外に車の乗り入れができないなどしっかり管理された地域とのこと、こんなに気持ちのいいところなら賃貸の空きがほとんど出ないのも納得です。 今回、この「アメリカン・ヴィレッジ」を管理している事務所棟のエントランスロビーにエーディコア・ディバイズの家具を納品させていただきました。エントランスロビーは、薪ストーブが設置された素敵な空間なのですが、元々置かれていた家具がクロームメッキのパイプ仕様の椅子と樹脂製の白い天板のテーブルでした。このスペースにお使いいただいたのが、クラシックなテイストを現代風にアレンジしたネオクラシコシリーズのNC-026ソファとNC-023ラウンジチェアです。シャープでソリッドな木部のフレームと、くるみボタンで柔らかなカーブを表現したソファシリーズは、どこか懐かしい街並みのこの建物にぴったりです。座面のウェーブスプリングとポケットコイルのダブルのクッションは、しっかりと身体を支えながらゆったりとした座り心地を感じていただけます。リビングテーブルは、天板側面に面取りを施したスクェアなフォルムに、天板下に棚板を設けた使いやすいNC-024テーブルを組み合わせました。ネオクラシコシリーズのリビングセットを置くことによって管理事務所の雰囲気が、優しく落ち着いた雰囲気になったような気がします。メンテナンス作業が終わり、帰路につく通りを歩いていると、ブロンドのショートカットの男性が白いTシャツ姿で犬の散歩をしていました。そんな風景を眺めていると日本じゃない場所にいるような気分になってしまいました。 今年は秋の訪れも少し遅いようで、気持ちのいい秋本番はこれからのようです。エーディコア・ディバイズで年に一度開催しているセールも、今年はいつもより少し遅れて開催しています。ネオクラシコシリーズの展示もしていますので、秋の夜長にゆっくりとくつろげる家具を探しにぜひご来場ください。今年のセールは11月の18日まで、WEBストアでも同時開催していますのでぜひご覧ください。(開発 武田伸郎)

2023.10.25|

SHOWROOM

年に1度の展示品セール開催中

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.419(東京・広尾ショールーム) まだ日中はまだ汗ばむ日もありますが、朝晩の空気は秋を感じるようになり過ごしやすい季節になってまいりました。秋はインテリアやデザインイベントがたくさん行われる時期でもありますが、エーディコア・ディバイズ各ショールームでは2024モデルの新作発表会に向けて、ショールーム展示現品の一掃セールを開催中です。10月18日(水)~11月18日(土)まで各ショールームとウェブストアで販売しております。 各ショールームの展示品は、お客様からのお問合せが多い商品や人気の商品、昨年秋に発表した新商品を中心に展示しています。また、リビングセット、ダイニングセットでコーディネートしていますので、これからお引越のご予定のお客様にもご好評をいただいております。人気の商品は既にご売約となっているものもございますが、お勧め商品をご案内しますのでお気軽にご相談ください。既に家具がお揃いの方でも、ラウンジチェアや単品チェア、照明、クッション、アートなど、空間を彩るアイテムなども特別価格でご提供しています。中には、70%offや80%offのお買い得品もございますので、掘り出し物を見つけて下さい。展示品セール期間中、11月には特別な企画もご用意しておりますので、ぜひお問い合わせください。 毎年、心待ちにされているお客様もいらっしゃり、多くのお客様にご来場いただいております。完全予約制にてご案内しておりますので、ホームページのショールーム予約フォームもしくは、お電話にて事前にご予約ください。当日のご予約も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。 (ショールーム担当:西條 恵理) ショールームご来場予約はこちら▷ スペシャルセール詳細はこちら▷ WEBストアはこちら▷

2023.10.16|

SHOWROOM

スペシャルセールを開催します

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.418(名古屋・栄ショールーム) ここ最近、朝晩の冷え込みが深まり一気に秋を感じてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。この季節、行楽地などでもイベントがたくさん行われ各地でにぎわいをみせていますが、エーディコア・ディバイズでは、10月18日(水)より展示品スペシャルセールを開催いたします。10月18日(水)~11月18日(土)の一ケ月間、東京・大阪・名古屋ショールームの展示品を40~80%OFFで販売いたします。 ショールームには今年の新作をはじめ、お客様からのお問い合わせの多い人気製品をメインに展示をしています。名古屋・栄ショールームの展示品の中でも特にお薦めは、2023年モデルのMD-1302テーブルとMD-1301コンフォートチェアのダイニングセットです。ちょっと懐かしい雰囲気の円型テーブルは、支柱にレザー調の張地を施し、ホームユースに限らず、オフィスのエントランスなどでもお使いいただけます。天板はアッシュ材の矢羽張りでデザイン性を持たせ、木口もラインが彫られており重厚感のある仕上がりです。木色もウォールナットブラウンでインテリアに合わせやすいカラーリングです。セットのMD-1301のコンフォートチェアは、お座りいただいたお客様には “快適でいつまでも座っていられる”と嬉しいお言葉をいただける座り心地の良い一品です。座面の硬さや腰から背を支えるカーブの仕上がりはもちろん、座から脚先に向けて傾斜やカーブをもたせたデザインは、どのようなシーンでもお使いいただけます。ドレッサースペースやユーティリティスペースなどに移動させて、空間のアクセントとしてのチェアとしてもお薦めです。Φ1200の円型テーブルなのでセットのチェアだけに拘らず、他のデザインのチェアと組み合わせたり、状況によって脚数を増やしてご使用いただけるフレキシブルなダイニングセットです。 セットだけでなく単品での販売品も多くございます。チェア・ラウンジチェア・ランプなど、ほぼ全ての製品を販売しますが、中でもリビングテ―ブルはデザインも豊富でサイズ感や木色などお好みに合わせてお選びいただけます。ソファと組み合わせてお使いいただくだけでなく、和室の座卓としてもお使いいただけます。玄関ホールの花台にされたり、ちょっとしたスペースにテーブルランプと組み合わせてレイアウトいただくのも素敵です。セールだからこそ普段の生活にプラスできる一品を探してみるのも醍醐味の一つです。 ショールームの展示品は毎日メンテナンスをしていますので、状態の良いものがほとんどです。既に家具がお揃いで特に購入のご予定のないお客様もどうぞお気軽にお立ち寄りください。偶然お好みに合う良い製品との出逢いがあるかもしれません。掘出し物との一期一会の出逢いを楽しみに是非各ショールームへお越しください。また、ご来場の難しいお客様にはWEBでも同時開催をいたしますので24時間お好きな時にショッピングをお楽しみいただけます。皆様のご参加、ご来場を心よりお待ちいたしております。 (ショールーム担当:水野 未佳子) スペシャルセール詳細はこちら▷ ショールーム予約はこちら▷ WEBストアはこちら▷

2023.10.07|

SHOWROOM

年に一度の展示品セール

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.417(大阪・心斎橋ショールーム) 少しずつ秋らしい気候になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年も年に一度の展示品スペシャルセールを開催する時期が近づいてきました。期間は10月18日(水)から11月18日(土) 、各ショールームとウェブストアで販売いたします。毎年大変人気ですので、人気の高い製品をお早めにチェックしてみてください。 大阪・心斎橋ショールームの展示品のおすすめをご紹介します。まずダイニングセットではMD-105N・101A・101BCです。 テーブルは、オーク突板で荒柾目を使用したナチュラルな天板です。天然の木天板とスチール脚の異素材の組み合わせが特徴です。チェア、ベンチの張地は明るいライトグレーを選んでいますのでカジュアルなシーンだけではなく、落ち着いた空間になるように演出しています。キッチンから繋がるダイニングシーンにもおすすめのダイニングセットです。 ソファセットのおすすめは、MASSAⅡ(AD-229)・MESSA(AD-230)です。こちらは昨年秋に発表した新商品です。ショールームに展示してから1年未満の美品が、早くもセール価格で手に入る滅多にないチャンスです。ボリューム感があるソファですが座面が低く抑えた柔らかいデザインはどの空間にも合い、一気にゆったりくつろいだ雰囲気にしてくれます。リビングテーブルは本体のオーク材をラウンド加工で触りを柔らかくし、お子様のいるご家庭でも安心してお使いいただけます。両側が引き出しになっており、プッシュオープンとソフトクローズ機能でスムーズな動きが上質感を与えます。 最後は、ラウンジチェアのお勧め製品のMD-101Lです。こちらも展示して1年未満の新しい商品です。ファブリックとスチールを組み合わせたラウンジチェアで和の空間にも、モダンスタイルにも様々な場所にマッチするラウンジチェアです。 今回ご紹介した製品以外にも多数セール商品がございます。全ての展示品が40〜80%OFFになり、特に目玉アイテムの80%OFFはいつも即完売しますので、是非お早めにご検討ください。ご来場は、今年も完全予約制の開催となっています。HPからもご予約できますが、当日の電話予約も可能です。また、事前の下見も大歓迎ですのでお気軽にお問い合わせください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。 (ショールーム担当:天川 唯) スペシャルセール詳細はこちら▷ ショールーム予約はこちら▷

2023.09.29|

DESIGNER

環境問題は一人一人から

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.148 今年の夏は猛暑が続き今までで一番暑く感じました。会社の建物が古くエアコンがセントラル方式な事もあり効きが悪く、事務所内の気温が28度以下にはなりませんでした。ようやく9月末になり東京では涼しい風を感じるようになりましたが10月もまだ夏日が続くようです。今年は世界中で気候変動による、山火事や水害などの災害が特に多くなっていて、子供達の世代にはもっと大変な事にならないか心配になります。 SDGsの取組みについては大企業が行う事だと思われがちですが、今は中小企業でも、だけでなく一人一人個人でも真剣に取組む必要があります。当社では2022年1月からSDGsへの取組みとして、製品の養生材に石油由来の保護材やビニール袋を廃止し、自然に還る生分解性素材の不織布に変更、発泡スチロール材を再生紙に変更しています。しかし、家具業界での取組はまだまだで、当社が取組んで2年ですが、国内他社ではまだ見る事はありません。2023年モデルからは合板に国内の杉合板を使用しクッション材のウレタンフォームをリサイクルリボンテッドフォームの割合を増やし、カーボンニュートラルに取組んでいます。今年中には従来モデルソファのフレームに使用する輸入ラワン合板を国内杉合板に全て変更する予定です。 現在、使用している杉合板はソファ工場がある大分県日田市の合板工場で製造しており、日田杉の間伐材を使用した合板で、今まで使用してい輸入ラワン合板に比べ、輸入運搬時に排出される二酸化炭素を大幅に減らす事ができ、地元の杉材を使用する事で輸送時の燃料や二酸化炭素も最小限にする事ができます。大分県日田市は江戸時代から檜や杉が有名で幕府の直轄領の天領として山林が守られてきました。今でも日田市は杉の下駄の生産では日本一です。日本の家具産地はこういった材料の産地近くで発展してきましたが、近くで取れる家具材料が少なくなり輸入材を遠くから運ぶ為に、二酸化炭素の排出量も増やしていました。 杉などの植林された山林を守る為に間引きする時に出た間伐材については長く利用方法が考えられてきましたが、今は木質バイオマス発電所が多く作られ、杉の多くがチップ材にされ発電の燃料として燃やされています。その杉材は補助金で運営されている木質バイオマス発電所ため、高価格で取引がされるようになり林業は助かっていますが、地元の製材屋さんがセリで購入できない金額になり、廃業がする製材屋が増えていると聞きました。二酸化炭素を吸収する林を燃料にして二酸化炭素を排出するのは、排出と吸収がプラスマイナスというのは分かりますが、せっかく吸収した二酸化炭素を排出するでは、伐採や運送時に出た二酸化炭素をどうなるんだろうと思ってしまいます。ウッドショックから国産材の需要が増えて建築材の利用が増えていると聞きましたが、地元の製材屋さんが購入できなく作れないのでは、、。 先日、日田市に出張時に話を聞いたのですが、今は大径木の使い道に困っていると。建築材として適用なのは中径木(30センチまで)の木材で柱など中心材がある物は強度や反りが少なく、建築材として利用価値は高いが、大径木は中が赤黒くなり、芯材を外しての利用は弱く、乾燥が難しくワレやソリが多くなり使えないと。また、製材所のカット機械のサイズが中径木用なので製材する事も難しいとの事でした。長く建築材料としての需要が無く、伐採されなかった杉の大木が多く育っていて、運搬や製材の問題がある事から問題になっているようです。当社が使用している杉合板は小径木の間伐材と大径木などサイズを選ばない板(その代わり節など入る)なので、建築材にならない杉材が使用できます。 地産の材料で日本で使われる製品は地産地消で、本当の意味でのカーボンニュートラルではないかと考えます。工場の方からは節ばかりで杉合板は使えないと言われましたが、今では安定した価格と加工しやすい材料、加工時の香りも良いと好評です。SDGsやカーボンニュートラルは小企業が取組むにはハードルが高そうに思われがちですが、踏み出してみればできる事が多くあるように思います。子供達の将来の為に身の回りから少しずつ取組んでみませんか。2024年モデルはこの環境問題をより進めた製品を試作中です。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2023.09.27|

DESIGN

新製品開発、進めています

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.137 本当に秋が訪れるのかな・・・と思ってしまうほど今年の夏は長く厳しい暑い日が続いていましたが、最近になってようやく秋の気配を感じられる日が来るようになりました。エーディコア・ディバイズでは、毎年秋に新製品の発表展示会を開催していますが、今年も晩秋の時期に新作展示会を計画しています。秋の気配が深まった頃には正式なご案内ができると思いますのでもうしばらくお待ちください。春先から進めていた2024年モデルの新製品開発、記録的な猛暑の中でも粛々と進めていました。 エーディコア・ディバイズの製品開発のスタートは、ストーリー作りから始まります。モノの形やデザインを考えるのではなく、まずはじめに製品が生まれるためのコンセプトとストーリーを紡いでいきます。クリエイティブ・ディレクターの瀬戸が、四六時中張り巡らせているアンテナで得た情報を、あらゆる角度から分析してその年の製品コンセプトを立ち上げます。言葉にすると固すぎるビジネスワードのような印象になってしまいますが、ここでいう情報とは、日々生活している中で生まれるとても広範囲な情報のことです。TVや映画、音楽のようなエンターテイメントの要素から、食やファッションの流行、大袈裟ですが世界情勢や国内の景気動向なども含まれます。インテリアには関係のなさそうな情報でも、実はとても密接に関係しています。物を生産して販売するわけですが、経済評論家のようにマーケット分析で売れる製品を提案するのではなく、あくまでデザイナーの視点で、今の状況を見据えながら、どんな物語を皆さんにお伝えするのか、そこから新しい製品が生まれてきます。 当社では30年以上にわたり家具をお届けして来ましたが、時代によってそのストーリーは様々です。国内景気に沸いた時代にはモダンでエッジの効いたイタリアンデザインをAD CORE流に、開放的なナチュラル嗜好の時代にはA-modeを、その時々の時代性に合わせた製品をストーリーにして皆さんに提案してきました。そして今、最も重要視しているファクターが、環境に配慮した製品作りです。エーディコア・ディバイズではブランド発足当時から意識してきたコンセプトですが、カーボンフリーやSDGs、サスティナブルの取り組みが当たり前の現在、当社ではまだ家具の業界では進んでいない環境に配慮した資材使用を進めています。今年の新製品ではさらにその取り組みを進めています。 当社のモノ作りのバックボーンをご紹介してきましたが、エーディコア・ディバイズの製品がコンセプトで理論武装しただけのモノではありません。製品のストーリー以上に大切にしていることが、製品の美しさ、使い心地の良さです。製品開発はストーリー作りから始まりますが、製品デザインはドローイングブックとフリーハンドの鉛筆の線からスタートします。手描きのその鉛筆のラインは抽象的なドローイングから徐々に家具の形が現れ、手描きの最終形ではストーリーから紡ぎ出された家具のスケッチが完成します。このスケッチを元にCADによる図面データ制作を分担して進めていくのですが、このスケッチの段階でほぼ100%(?)デザインが完成されています。曲線もフリーハンドで勢いよく描かれたラインですが、図面に起こし他データと比較するとピッタリと合致します。まだみなさんにお見せできないのですが、ドローイングのスケッチから立ち上がった製品試作が徐々に出来つつあります。クッションの選択やファブリックなどのセレクトもほぼ固まってきました。新作展示会で皆様に見ていただけるまで、これから急ピッチで製品作りを進めていきます。秋の新作展示会まで、もうしばらくお待ちください。(開発 武田伸郎)