COLUMN

2015.9.28 DESIGNER

2015夏アメリカ西海岸レポートのアンケート結果とトレンド

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.50
2015夏アメリカ西海岸レポート(Vol.10)は今年の8月に東京、名古屋、大阪と当社ショールームで計7回のセミナーを開催し、500名以上のお客様にご覧になっていただきました。今回はカタログ撮影を行う家のロケハンのレポートの為、いつものレポートと違いリアリティを重視した住宅が多く、驚きは少なかったのですが、それが良かったと多くのお客様から声をいただきました。今回もセミナー後に参加の皆様にどの住宅が良かったのかアンケートしました。いつものアンケート違い、撮影に使用する家が中に2軒入っているので、その結果の上位に入っているか気になる所でした。それでは結果発表です。

1位:Brier Drive house /シャヴィーシックな女性カメラマンの住宅 1952年建築
ウエストハリウッドの山の上に建つ1952年の住宅です。オーナーは女性カメラマンのエニーさん。2006年にこの家を購入し、友人のデコレーターのレイチェルさんとシャヴィーシックな住宅に改装しました。自分たち自身で漆喰を叩いて剥がしたインテリアや、増築された棟には中古建材を使用するなど、材料にもこだわたそうです。今の西海岸で旬なシャヴィーシックが見れる家でした。

2位:Blue Jay Way house /最新クールモダン住宅 2013年建築
こちらもウエストハリウッドに建つ住宅ですが、2013年建築に建てられた最新モダン住宅です。オーナーは歯医者さんで奥様は韓国系の方でした。中は真っ白い家具が並び、歯医者さんらしい?清潔感のあるインテリアです。見晴らしが素晴らしくハリウッドが見渡せるプールと寝室が印象的でした。若いお金持ちに好まれるクールモダンなインテリアでした。

3位:Danalda Drive house /新しいアメリカン住宅 2013年建築
ビバリーウッドにある比較的新しい住宅街で、2013年に建てられたアメリカン住宅です。ハリウッド映画の新興住宅街と家をイメージするような新しい住宅で、アメリカ人に一番なじみのある住宅です。オーナーは小学生2人の子供を持つ若いご夫婦で、清潔感のあるインテリアで、白染色オーク材のフローリングが明るいインテリアを作っていました。

レポートでも話をしたのですが、今回訪れた新しい住宅では、主寝室のバスルームは、バスタブは1つですが、両側に洗面台とシャワーブースが分かれていているのが、トレンドでした。忙しい夫婦らしい合理的な考えからなんでしょうね。でも、ベッドはキングサイズベッドが一つです。今迄見た住宅は100軒以上ですが、夫婦の寝室が分かれていたり、ツインベッドの部屋は一つもありません。国民性の違いかもしれませんが、同じベッドに寝ないのに一緒に住んでいる事はありえないという事もあるそうです。

ロサンゼルスでの撮影は3週間前に終えました。カタログ撮影に使用した住宅は僅差ではありましたが、上記の中には入っていませんでした。撮影した写真を見ながら画像調整を進めていますが、なかなかの写真が出来上がっています。実際の住宅に当社の製品がどう入って変わっているか、カタログの完成を楽しみにしていて下さい。                                                (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

1位:Brier Drive house /シャヴィーシックな女性カメラマンの住宅 1952年建築
2位:Blue Jay Way house /最新クールモダン住宅 2013年建築
3位:Danalda Drive house /新しいアメリカン住宅 2013年建築
主寝室にあるバスルームでは真ん中にバスルームがあり、左右に夫婦の洗面、シャワーブースが分かれています。それが4軒ありました。同じ時間に起きてシャワーを浴びるからなんでしょうね。

2015.8.28 DESIGNER

写真撮影のコツ

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.49
先週、アメリカ西海岸インテリアレポートを開催しました。募集開始からすぐ満席になり席をギリギリまで増席し対応させていただきましたが、暑い中、窮屈な席でも熱心にお聞きいただき、ありがとうございました。500名を超えるお客様にお越しただき、西海岸への感心の高さを再認識しました。

今回も会場でアンケートをお願いしたのですが、写真講座希望にチェックを入れていた方が多く、また、セミナーで使用した数百枚の写真が、私の撮影と思っていない方も多くいらっしゃいました。14回開催のミラノレポートや今回で10回目になる西海岸レポートの写真は全て私自身の撮影で、今回も2千枚を超える中から選び編集をした写真ばかりです。どうやってインテリア写真を撮るのかよく聞かれます。今回のメルマガでは少し撮影のコツをお話しましょう。

建築やインテリアの写真で大切なのは水平垂直が出ている事です。それが曲がっていると歪んで見えてて不安定な写真になってしまいます。プロが使うあおり付きのカメラだと水平垂直が出ますが、三脚を立てての撮影なんで普通では無理です。そうなると、できるだけ撮る時に水平素直に注意して撮るしかありません。画像ソフトのフォトショップを使って修正はできますが、あまりにパースがついた写真を修正するとおかしな写真になってしまいます。よほど良いカメラを使っていると思われていますが、皆さんとあまり変わらないカメラです。iPhoneでもインテリア写真は綺麗に撮れます。

当社のスタッフもそうですが、ほとんどの人の撮っている姿を見ると、撮りたい被写体にカメラを向けて下を向いて撮影しています。たとえば、家具を撮ろうとして家具が画像の真ん中になるように撮るのでカメラが下を向いて、画像がパースがついてしまっています。その家具が置かれた空間全体を撮ればパースが付かないバランスのよい写真になるのですが、、。空間を撮る時には天井、壁、窓など水平垂直になっている所がありますので、それを基準にしてカメラが下をあまり向かないように撮るのがコツです。人は気になる方向に神経が向いてしまいます。それを我慢して置かれた空間全体を見て撮影するようにしたら、そんなに歪んだ写真にはなりません。カメラにはグリット(画面に水平垂直線が出る)機能があります。これはiPhoneにも付いていますので、それを使用すると便利です。また、iPhoneにはHDR機能が付いていて連射して露出の違う画像を自動的に露出の違う写真を合成して補正してくれます。インテリア写真の敵、窓の光へ向いて暗くなる逆光の時にも自動補正して綺麗に撮れます。新しいカメラにはその機能が付いていますので、利用するのも良いかと思います。

それと写真を撮る時に大切なのは順番です。沢山撮り過ぎてどこか分からなくなる事がありませんか?ロケハンや取材で訪問した家での撮影では外観、入口、リビング、ダイニング、キッチン、庭、ベッドルームと家に招かれたように順番に撮影をする事です。どんどん行きたくなる気持ちを押さえて順番に撮っていきましょう。空間の全体写真、そのコーナー写真、そのコーナーにある小物写真と順番に撮って行きましょう。そうするとフォルダに入れてから整理も楽だし、どこの写真が分からなくなる事もありません。物語を作るように写真を撮っていけば、人に順番に見せても分かり易い写真になります。

最後になりますが、写真の本当に大切なのはピントです。ピントがずれた写真はどうしようもありません。ピントだけでも出ていれば、PCソフトを使って修正できます。早撮りしないといけない時は画像よりもピントに気をつけて脇をしめて、手ぶれに気をつけてシャッターを押しましょう。そうそう、手ぶれする原因はシャッターを強く押しすぎる事です。そっと優しくシャッターを押してシャッターが切れるまでジッとしましょう。

9月1日からロサンゼルスへカタログ撮影に行ってきます。撮影はフランス人カメラマンのドミニック氏にお願いしています。今回もどんな写真が撮れるのか楽しみ。新しいカタログは11月に完成予定です。お楽しみに!
(クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

左上:窓枠が下方向にパースがついています。普通に立って目線で撮りました。左下:iPhoneは下を向いています。右上:壁も窓枠も家具も垂直になっています。右下:iPhoneは垂直になっています。その時は腰を落として膝を付くくらいカメラ位置も下げています。(写真は全てiPhone5で撮影)
左上から時計回りに:引いた部屋全体の写真→リビング全体写真→リビングのテレビボードの写真→テレビボードの上の小物の写真。小物になったらパースは気にしなくてもかまいません。立体的に形が分かるようにカメラを向けて好きに撮りましょう。(写真は全てiPhone5で撮影)

2015.7.30 DESIGNER

ロスのインテリアショップ

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.48
毎日うだるような暑さが続いています。酷暑になるとロサンゼルスの爽やかな空気が恋しくなります。昼間の気温は高いのですが、乾いた空気と海の寒流のおかげで爽やかな風で日陰は涼しく過ごし易い気候です。お盆休み明けに始まる西海岸セミナー用の画像を整理しながら、ロスを思い出していました。その時に撮った家具ショップの写真を見ながら、今のインテリアの流行を少し紹介したいと思います。

ロサンゼルスの家具ショップはウエストハリウッドのファッションブランドの多くが集まるロバートソンに近いメルローズ辺りにあり、家具だけでなく照明やラグや内装材の専門ショールームも多くあります。大きなプロ用インテリアショールームも多くあり、通称デコレーター通りとも呼ばれています。ロスの路面店の終わりは早く6時には閉まってしまいます。昼は忙しく車で走っているので、夜にウィンドウショッピングしかできませんが、ライトアップされた店先はプロが見ても参考になるようなデコレーションで、今のインテリアシーンの提案を見る事ができます。

このエリアのショップは家具だけでなく、アートと家具、デコレーションや照明を組み合わせたスタイル展示をしていて、店ごとに様々なスタイルを見せています。クラッシックスタイルも様々な様式に分けられ、1920年台のアールデコ、50年代のヴィンテージスタイル、1970年代のモダンクラッシック、今のモダンスタイルと、その時代のアートと家具など全てが時代を合わせてセットされています。本当にここまで様々なインテリアスタイルが必要なのかと最初思ったのですが、沢山の住宅を見て歩くうちに、住宅やオーナーのライフルタイルに合わせた様々なインテリアがあり、そのニーズに合わせるように沢山のスタイルの店がある事を理解できました。このエリアで目に付くのがアーティストが作ったアート的な家具です。ヴィンテージのイームズやプルーベの椅子が法外な価格で取引されて永いのですが、それ以上にアーティストが作った1点物のアート家具に数千ドル以上の物によっては数万ドルのびっくりするような価値が付けて売られています。それを上手く組み合わせて個性のあるインテリアを創っています。

ヴィンテージ家具で有名なのが、ヴィンテージのエルメスバーキンで有名なセレクトショップのマックスフィールドギャラリー。フランク・ロイド・ライトの建築に使われていた作り付けのベンチや、有名な建物に付随していた外部照明や部材までも置かれて売られています。今回はタラップのような階段まで展示していました。ヴィンテージ家具がメインでしたが、今では1980年代の家具も展示され高価な値段が付いています。昔、倉又史郎氏設計のお店で使われていた薔薇入りのアクリル家具が解体トラックにゴミとして積み上げられていた事を思い出してしまいました。今、ロスに持ってきて売ればいくらになるのか、、。1970年代の有名建築家が建てた家の部材や家具も高値で取引されていますので、ゴミにする前に価値を確かめないといけません。何にでも価値を付けて商売にするのが、アメリカの商法ですが、物に価値を与えるという事は大切に使い続けるという事にもつながります。本当の意味のエコロジーとは違うかもしれませんが、アート作品と同じで価値があるから大切にさせるのかもしれません。

お盆開けにはロサンゼルスのインテリアシーンの住宅レポートが始まります。今の旬なインテリシーンをお見せできるように編集中です。お楽しみに!                (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

左上:1930年代のインテリアに同年代の写真が使われます。日本では見ない年代スタイルです。左下:メルローズに新規オープンしたレストレーションハードウェアの巨大な新ショールームです。右上:アート的な門扉のドアやドクロの椅子もあります。右下:中世以前のスタイルで、ここまで古いスタイルだとアンティークというより博物館でしょうか、、。
マックスフィールドのギャラリーの展示です。家具ショップではなく、アートギャラリーです。左:タラップのような階段はどこかで使われていたのでしょうか。右上:椅子もテーブルも知らない物ですが、きっと数万ドルの金額が付けられているのでしょうね。右下:キノコのような形のコンクリート製のガーデン照明、コの字は車止めのようです。これもどこかの有名建築に使われていた物なのでしょうね。普通なら捨てられてしまいそうな物が展示されています。
アンソロポロジーのショップの夏のデコレーション。爽やかな西海岸スタイル。アンソロポロジー1992年にフィラデルフィアで創業したライフスタイルショップで、レディースファッションと生活雑貨と一緒に置かれています。個人的好きなブランドでロスに行くと必ず行くお店です。

2015.7.7 DESIGNER

2015新春アメリカ西海岸レポートのアンケート結果!

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.47
2015アメリカ西海岸レポート(Vol.9)は今年の1月の東京から4月の沖縄まで全国8カ所でセミナーを開催しました。昨年の10月に取材した9軒の住宅、アパートメント、ホテルなどテイストの違うインテリアスタイルを紹介したレポートは、500名近いお客様にご覧になっていただき、セミナー後に参加の皆様にどの住宅が良かったのかアンケートしました。プロの皆さんがどのスタイル、どの建築が良かったのか聞けるのは興味深く、私自身楽しみなアンケートです。次の2015Summerアメリカ西海岸レポート(Vol.10)がお盆休み明けに始まりますので、その前に結果を発表いたします。

1位:Beverly hills house /イーストコーストスタイルのアメリカンハウス 1936年建築
ビバリーヒルズに建つ1936年の住宅です。フェデラルスタイル(東海岸スタイル)の住宅で、弁護士の女性と女のお子さんの二人でお住まいで、オバマ大統領もロスに来る時にはよく訪問する家です。2007年にこの家を購入し、友人のデコレーター、マーティン・ローレンス・ブラードの手によってリノベーションされました。アメリカの中流階級以上には人気のフェデラルスタイルで、ジョージアンスタイルを取入れたインテリアになっています。大人のインテリアの住宅でした。

2位:Industrial Loft /ナビスコ工場のロフトハウス 1925年建築
今、話題のダウンタウン近くのアート地区に建つアパートで、1925年建築のナショナルビスケットカンパニー(ナビスコ)の元工場だったビルをアパートメントに改装したビルです。フォトグラファーのご主人とDJの奥様の2人でお住まいで、工場内の最上階の2フロアを改装しました。窓のあるレンガの壁やビスケットを焼くオーブンがある為に熱に強い銅製の窓枠をそのまま使い、NYのソホーをイメージし、シャヴィーな雰囲気を残したインテリアでした。今、アメリカの若者が憧れる住宅です。

3位:Venice house /建築家の環境住宅 1995年〜今も建築
海に近いベニスに建つ建築家の環境住宅。環境住宅の建築で有名な建築家デイビット・ハーツの住宅で、様々な環境に配慮した装置や新しい機器を実験しながら家族と住まう住宅です。1995年から建築が始まり今も改装が続いています。中庭のプールが南洋の雰囲気を出していて、そのプールに面した部屋がパーティスペースになっていて、住宅を作るために機器を提供した企業にその機器の発表の場として貸出すというアイデアで、いつも最新式の機器を使う住宅として進化しています。

2007年に始まったアメリカ西海岸レポートも次回で10回目のVol.10になります。そんなになるかと自分でも驚きますが、毎回違った新しいインテリアスタイルをお見せして、紹介した建築も90カ所を超えます。8月のアメリカ西海岸レポート(Vol.10)でも8カ所をレポートいたします。今回のインテリアも良い写真が沢山あります。お楽しみに!
                                (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

1位:Beverly hills house /イーストコーストスタイルのアメリカンハウス 1936年建築
2位:Industrial Loft /ナビスコ工場のロフトハウス 1925年建築
3位:Venice house /建築家の環境住宅 1995年~今も建築

2015.6.30 DESIGNER

今のカリフォルニアスタイル

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.46
先日、ロサンゼルスへ行ってきました。9月に撮影に使用する住宅を探すロケハンなのですが、今回もいろいろな住宅を見る事ができました。今回のロサンゼルスはずっと曇りで小雨もパラつきいつものカラッとした天気と違い、日本の梅雨のようでした、、。いつもは青い空と乾いた空気の中で住宅が見れるのですが、曇天の中でのロケハンは、光の回り方やカリフォルニア建築らしさを感じるには難しいロケハンでした。一日も晴れの無いロサンゼルスを走りながら感じた事をお話します。

数年前までは景気の後退から、住んでいた家をそのままに売りに出ている住宅が多かったのですが、アメリカ経済が好転して、ウエストハリウッドからビバリーヒルズの高級住宅街は、建築中の住宅が多く見られました。そこで目立ったのが、古い住宅をリノベーションするのではなく、更地にしての新築住宅です。そのオーナーの多くはIT関係等で財を得た若い人や海外からの移住者だそうです。そういった人たちはヴィンテージ等のイメージではなく、白いクールモダンなデザインを好むらしく、外観もシャープで夜も照明がビカビカで、外観からしてあまり趣味の良い感じではなく、成金趣味的なデザインが多く見られました。

ロケハンに初めて訪れた12年前は、新しいモダンな住宅に圧倒されたのですが、100軒以上様々な住宅を見てきた今は、古い住宅をリノベーションして、ふたたび価値を与えられた家は心地よく、今のカリフォルニアスタイルのインテリアに通じる心地良く感じます。今回のロケハンでも訪問した住宅の中にも新築モダン住宅がありましたが、温かみが少なく、ぱっと見た目は「おーっ」となるのですが、住むとなるとどうなんだろうと思ってしまいました。大人の住まいというよりは、趣味の良い成金のような、。程よいヴィンテージ感のある住宅のほうが、余裕ある生活が感じられて、心地よく感じられるのですが、、。様々な住宅を見てきましたが、住宅は住まわれている方のイメージが反映されます。インテリアは知性の表現と西洋では言われるのですが、小物一つやアート一つで印象がまったく変わります。

今の流行のダウンタウンエリアにある話題のエースホテルにも行きました。場所も治安の良くなく、綺麗な場所ではありません。ロビー回りやスタッフがあまりにラフすぎて、なんだか大人のホテルとは違うように思います。日本の雑誌に多く取り上げられて今の西海岸を代表するホテルと紹介されていますが、、。その近くにある、以前取材に行ったブルックスブラザーズのビルを改装したロフトの一階にある、カフェレストランのボッテガ・ルイ/Bottega Louieに行きましたが、綺麗なインテリアとスマートなサービスは大人のカフェという感じで朝から活気があり、清潔感のあるスタッフの服装と接客は心地良く感じました。メルローズにある話題の人気レストランのCecconi’sでも同じように清潔感あるインテリアとスタッフが心に残りました。

今、日本では西海岸スタイル、カリフォリニアスタイルを十把一絡げとして、雑な仕上げがナチュラルとして取り上げられていて、インテリアも手作り感満載なラフなインテリアがカリフォルニアスタイルとして紹介されています。ファッションも清潔感があるように思えません。先のブログにも書きましたが、ジーンズでも清潔感のあるシャツ。髭があっても手入れされていて、髪の毛は刈り上げられて清潔感があるのが、今の西海岸ファッションです。ファッションの世界ではエフォートレススタイル(大人カジュアルスタイル)が主流になっています。インテリアの世界でもエフォートレスな大人のインテリア、大人の西海岸スタイルが望まれているように感じました。

今回のロケハンした住宅の中から2軒ロケをする予定です。カタログの完成は11月の予定です。まだ先の話ですが、お楽しみに!                              (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

左:昨年完成したウエストハリウッドのモダン住宅。広々としたモダンな空間ですが、美術館のようで住むには、、。右:2年前に建てられたアメリカンスタイルの住宅。30代の若い夫婦とお子さんが住まわれていましたが、優しいインテリアで住み心地が良さそうです。
左上:ダウンタウンにあるエースホテル。夜は怖い場所にあります。ロビーもスタッフもラフな感じで、環境もそうですが、清潔感が無いように感じました。左下:ウエストハリウッドにある散髪屋さん。今日も清潔感のある髪型に整えていました。右上:ダウンタウンにあるカフェ、ボッテガ・ルイ。働いている人たちが本当に清潔感があり生き生きとしていました。右下:メルローズにある話題の人気レストランのCecconi's。ここも清潔感に溢れています。