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2015.1.28 DESIGN
再びのテニスブーム到来
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.33
巷では、錦織選手の活躍でテニスが盛り上がっています。最近はテニスコートの確保が難しく、テニススクールもキャンセル待ちの状態です。先日新しいラケットを試そうと思って問い合わせしたら、人気商品のためモニターに廻す製品が無いほど売れていると言われました。今までそんな事は無かったのですが、スタープレイヤーの影響はすごいですね。
テニスブームと言えば、自宅近くにあるお店があります。古びた看板に「森下テニス」とあるので、テニスショップ?のようですが、営業しているかどうかも分からず何年も経過しました。時々シャッターが開いているのですが、ある日店の前を通ると店内に人の気配がしました。勇気を出して?お店のドアを開けてみると、オジさんがラケットにガットを張っていました。お店のファサードもかなりのものですが、店内も相当なものです。壁際にシューズや色んな製品が箱のまま積み上げてあります。壁には数本ラケットが掛けてあり、中には何十年も前のヴィンテージモノ(ウッド?!)のラケットがぶら下がっていました。オジさん曰く、最近はテニスグッズの利益率も悪く薄利多売の商売でないとやっていけない、このお店は近くに大学もあるので学生のガット張りでなんとかやっているのだそうです。確かにガットだけはたくさんぶら下がっている、床にまで•••。それから、ガットの交換はこのお店に頼むようになりました。「こんなお店に人が来るのかな•••」なんて思っていたのですが、以外に、というかたくさんいるのです。売れないであろうと思っていた製品が、来るたびに入れ替わっています、というか売れている、しかも安い。(ちなみにラケットは商売抜きの価格で売ってくれます)最近では色々このお店で購入するようになりました。
そんなある日、下北沢のマニアには有名なテニスショップ(「何でも鑑定団」で鑑定したりするオーナーのお店)に行った時の事。オーナーに『どこでガットを張っているの?』と聞かれました。「近所の不思議なお店で張ってます」『なんてお店?』「森下テニス」『えぇ~!森下さん!!』、と、いうことでそのお店、昔自社でラケットまで作っていた有名なお店だったのです。ストリンガー(ラケットにガットを張るプロ職人)としてもかなり有名な方でした。世の中、分からないものです。最初見た時は、つぶれた自転車屋?と思ったお店が、そんな歴史を持っていたんですね。
この間オジさんに聞いたら、1月に出た新製品がこのお店に廻ってくるのが4月になるとの事でした。昨今のテニスブームも、このお店にまで波及しているんですね。皆さんもテニスブームに乗ってテニスを始めようと思っている方、関心のある方はこちらのお店を覗いてみませんか?お店に入るにも、なかなか勇気がいると思います、、、ちなみに日曜はお休みです。(エーディコア・ディバイズ/企画開発 武田 伸郎)

2014.12.24 DESIGN
河口湖湖畔の不思議な美術館
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.32
先日テニスをしに河口湖まで行ってきたのですが、庭園が素敵な美術館へ立ち寄りました。久保田一竹美術館、ミシュラン観光ガイドで三ツ星を獲得した美術館で、展示品の着物と合わせて庭園も素晴らしいというので脚を運んでみました。久保田一竹(くぼた いっちく)氏(1917-2003)は、室町時代の「辻が花染め」を独自の「一竹辻が花染め」として現代に蘇らせ、生涯その技法に人生を掛けた方で、美術館には着物の作品が展示してあります。
美術館へ行ってみると、その入り口と門扉に驚かされます。河口湖湖畔、富士山を臨む着物の絞り染めの美術館というイメージとはかけ離れた、エスニック調の不思議なしつらえ。中に入ってもガウディみたいな雰囲気やアジアやアフリカン的なプリミティブなオブジェやベンチ、日本的な庭園とのなんとも不思議な組み合わせ。館内に入ってもその不思議な感覚は同じで、本館展示室はヒバの巨木を用いた木組み構造なのですが工法が伝統的な仕口ではありません。なかなか豪快な(強引な?)組み方で、さらに不思議さは増してきます。肝心の展示品は「一竹辻が花染め」の工程の細かさや作品のあでやかさは目を見張るばかりで、展示場の映像では染めの工程が紹介されていたのですが、その工程たるや気の遠くなる作業でした。でも、作品は作業の細かさや時間の掛け具合など関係なく、その表情や色合いが素晴らしく、赤や橙の鮮やかなものから雪景色を表したモノトーンの繊細なグラデーションを表現した着物まで、染めの事など良く知らない僕でもとても感動しました。
「辻が花染め」は室町時代に栄えた紋様染めですが、江戸時代初期に表現の自由度に勝る友禅の出現により衰退したと言われています。二十歳の時にこの「辻が花染め」に出会った久保田氏はその美しさに惹かれ、伝統技術の再現に加え独自の表現、技法を追求し「一竹辻が花染め」として蘇らせました。アメリカ伝統のクラシックな「ジョージアンスタイル」をリスペクトしながら現代にリデザインしたエーディコア・ディバイズの新製品「Neo Classico Heritage」のコンセプトにもどこか繋がりますね。
美術館を出ると、富士山を一望出来る絶景スポットがあります。冬の澄んだ空気の中、くっきりとした富士山を拝む事が出来ます。暮れも押し迫ってくると何となく厳かな気分にさせられました。今年も一年、ありがとうございました。来年も宜しくお願い致します。(エーディコア・ディバイズ/企画開発 武田 伸郎)

2014.12.2 DESIGN
新作展示会、イケメンサービススタッフの巻
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.31
先月12日の東京を皮切りに、翌週の名古屋、翌々週の大阪まで11月いっぱい、新作展示会を廻ってきました。今年はフル参戦したのは、僕と開発・広報担当の吉房の2人。製品の移動や搬入搬出、会場の設置やフードサービスの手配等、大忙しの日々でしたが、たくさんのお客様に来場いただきとても有意義な展示会巡りでした。
今年の新製品のイメージに合わせて、今年のサービスはやりすぎないスマートなアテンドがテーマ。フードやドリンクにもこだわって、コーヒーは東京本社にほど近い猿田彦さんのブレンドコーヒー。そして各会場で大好評だったのが、ご当地の焼きたてパン。知る人ぞ知るパン工房のスペシャルメニューはボリュームも満点で皆さんに大満足していただけました。もう一つ、密かにこだわっていたのがフード&ドリンクをサービスするスタッフ。各会場で選りすぐりの「イケメン」スタッフ(?)をお願いしたのです。皆さん、お気づきになりましたか?
今年の製品イメージに合わせた、デニムとシャツのウェアにさわやかな笑顔。モデル顔負けの出で立ち・・・、と思ったら東京のスタッフはなんと元モデル!!でした。納得です。しかし、皆さんルックスでお仕事している訳ではありません。細やかな気遣いとスマートなアテンド、素早い片付けやイベント終了後の洗い物まで「さすがはプロ」と感じさせてくれる働き振りでした。おかげさまで各会場、新作展示会は好評のうちに終える事が出来ました。お世話になったスタッフの皆さんありがとうございました。またイベントがある際にはお声掛けしますのでよろしくお願いします。
(エーディコア・ディバイズ/企画開発 武田 伸郎)

2014.10.29 DESIGN
新製品の写真撮影
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.30
今年も新作展示会の時期がやって参りました。毎年この時期はいろんな準備で大忙しの日々なのですが、展示会のお披露目に先駆けて先日製品の写真撮影を行いました。試作の上がりを見込みつつ、スケジュールを調整してスタジオを確保し、カメラマンやデザイナーとお打ち合わせをし撮影に臨みました。
撮影は前準備と段取りが勝負。海外での撮影もそうですが、効率を上げて無駄のないようにしないとコストにそのまま跳ね返ります。特にロケの撮影は日照時間も絡んでくるのでさらに大変です。撮影に臨む際は、瀬戸が撮影商品と撮影する場所、カメラの向きやトリミング、窓の配置や光の入り方、太陽の位置によって撮影の時間まで綿密に段取りを組み立てます。その予定に沿ってモノの移動や製品の準備を行います。僕の場合は、時間はもちろん体力も勝負所です。製品がたくさんある時や製品が重い場合等、撮影終了後は本当にくたくたになります。最近は力もめっきり落ちているので、中々踏ん張りが利きません。
そんな折、撮影初日のしょっぱな、朝一番に最初の製品をトラックから降ろす時に背中を痛めてしまいました。これから3日間撮影が続くというのに最悪のタイミングでした。幸い症状もそれほどひどくなく、スタッフの皆さんの協力のおかげでなんとか撮影を続ける事が出来ました。撮影は前準備が重要と言いながら、全くの準備不足ですね。長年グラフィックのお仕事をお願いしている大先輩のTさんは、撮影の時にはどんな早朝でもラジオ体操をして家を出るとの事。素晴らしい準備ですね。見習わないといけません。
スタジオ撮影2日間、ロケ撮影1日の計3日間、無事完了して、現在2015年新作パンフレットの製作追い込み中です。製品もさることながら、パンフレットも良いモノが出来そうです。来月から始まる新作展次会でお渡ししますので、ぜひご覧下さい。皆様の来場をお待ちしております。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)


2014.9.25 DESIGN
近頃の若者:インターンシップ研修生
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.29
先日、インテリア学科の大学生が社会研修のため2週間当社にインターンシップに来ていました。毎年この時期になると、選択科目として企業体験実習生が我が社にやってくるのです。今時の若者(?)と話をする機会もほとんどないので、こちらとしても貴重な研修になります。最近では、研修生のご両親が自分と同い歳だったりして、月日の流れをひしひしと感じてしまいます・・・。
近頃の若者といっても皆さん個性があり、一括りに出来るものではありません。物怖じしない積極的な子、人見知りしがちだけど黙々と作業を進める子、いろんなタイプの子がいますが共通して言える事はみんなとっても真面目だという事。中には初日に寝坊して遅刻したるする生徒もいましたが、猛反省した後は社員より早く出勤して汚名挽回に一生懸命でした。聞くところによると研修先によって作業内容が著しく違っていて、延々2週間、何の説明もなく繰り返し同じ作業だけというところもあるそうです。研修先によって体験する事にも大きな差があるのでしょうね。当社での研修は朝一番からの全館全社員の掃除で始まります。まだ暑さの残る時期ですから掃除が終わる頃には汗びっしょりです。掃除はインテリアの、仕事の基本ですから、研修といえどもしっかりやってもらいます。当社に割り振られたのが良いか悪いか分かりませんが、掃除の基本は学べたのではないでしょうか。
2週間という短い研修期間なので、色んな体験が出来るように仕事を用意して一緒に手伝ってもらいます。素材サンプルの用意だったり書類の整理や店内のディスプレイの飾り付け等、中には営業に同行するなんて事もあります。それぞれ感じる事があり大変だったと思いますが、後日お礼の手紙などいただくと嬉しい気持ちになります。これから卒業して、同じ業界でお仕事をする事になるかもしれません。初心を忘れず、がんばって欲しいですね。
巷でよく耳にする「近頃の若いもんは•••」なんて言葉、大昔に自分も良く言われました。最近はどうなんでしょうか。当社にやってくる研修生を見る限り、とてもしっかりしています。「自分が同じ年頃のとき、こんなにしっかりしてたかなぁ・・・」なんて、つくづく感じてしまう「企業体験研修」なのでした。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)

