Recent Posts
-
2025.06.25
エーディコアとロサンゼルスの思い出
-
2025.05.30
ビジネスマナーとブランド力
-
2025.04.30
ブランドを支えるもの
-
2025.03.27
思わぬ場所で出会うエーディコアの家具
-
2025.02.27
来日公演大盛況、マルーン5・ジェームズさんお宅訪問記
-
2025.01.31
六本木ショールームのイルミネーションシステム
-
2024.12.25
独立系時計ブランドとエーディコア
-
2024.11.29
2025モデル撮影と新ショールームでの新作展示会
-
2024.10.30
東京ショールームが移転いたします
-
2024.09.30
椅子やソファの印象を決定づけるファブリック
Back Number
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2014.8.27 DESIGN
ホテルのおもてなしとインテリア
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.28
先日オープンした虎ノ門ヒルズのホテル「アンダーズ」の内覧会に参加させていただきました。虎ノ門という立地や「ホテルらしくない?」をテーマにした新しいスタイルのホテルということで、期待してお伺いしました。地下鉄の駅を出てしばらくするとオフィス街に忽然と現れる高層ビル。エントランスに入っても、ホテルへの入り口がよく分からない。方向音痴のせいだろうと思ったのですが、それもこのホテルのテーマなのでした。
「ホテルらしくないおもてなし」がテーマのこのホテルには、フロントやコンシェルジュがいません。アンダーズ・ホストというスタッフがお客様のスタイルに合わせてお迎えするのだそうです。ラウンジに脚を踏み入れた時から自宅のリビングのようにリラックスしていただくためとのこと。でも、入り口もチェックインする場所も分かり難いし混乱しそう・・・それも想定内。「慣れていただくしかない」!!「分かり難いけど、自分は分かっている」と感じていただく事で、このホテルを利用する価値を見い出す、未来思考のホテルコンセプトなのだそうです。いたせりつくせりのおもてなしとはひと味違った面白いコンセプトですね。
内覧会は受付順に数名のグループに分かれての見学。ショーキッチンを備えた「アンダーズ・スタジオ」はオーク材をダイナミックに使ったインテリア、客室で驚いたのがデスクや洗面台にウォールナットの耳付無垢板を惜しげもなく使っている事。客室数からしても想像を超えた量です。無垢板は経年変化の動きがあるので、取り扱いが非常に難しいので本当に驚きました。スィートルームや屋上階のチャペル見学後、ルーフトップスタジオでアンダーズホテルプロジェクトに関するレクチャーにも参加しました。講師の中田氏は日本のホテル計画の草分け的な方で、アンダーズプロジェクトをはじめハイアットグループのホテルプロジェクトを多数手がけてきた方。ホテル計画のポイントや苦労話、インテリアに関わる興味深いお話を聞かせていただきました。
ホテル計画で力説していたのが「建築計画の早い段階からインテリアスタッフが参入すること」でした。裏を返せば日本ではそれが非常に難しいということですね。講師の中田氏も「建築計画時点でインテリアが関わる事は日本では難しいですよねぇ」と本音?を漏らしていました。一長一短にはいかないと思いますが、日々ほんのちょっとでもインテリアに携わる者として業界の認識向上のためにがんばろうと感じた、ホテル内覧会参加でした。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)

2014.7.29 DESIGN
真夏の工場探訪記
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.27
干上がりそうな日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。日本全国、真夏日状態なのでどこにいってもこの暑さからは中々逃れられませんね。先日打ち合わせで、東北地方を廻ってきました。早朝に車で出発して北へ向かう訳ですから、何となく涼しげなイメージを持つものの車載温度計は午前10時ですでに30度!気合いを入れ直して目的の工場へ向かいました。
最初の工場へは、事故渋滞はあったもののなんとか午前中には到着。梅雨明け間近なピーカンの晴天でしたが、都心の蒸せ返るような暑さではありませんでした。1件目の打ち合わせが長引いてしまい、慌てて次の工場へ。山形から宮城県の「古川」へ車を飛ばしました。高速から見えるどこまでも広がる平野が何となく懐かしく、僕はほぼ30年振りの古川訪問になります。当時は「古川市」でしたが、現在は大崎市に統合されていました。お伺いしたのは、カバーリングなどの縫製を専門に請け負っている工場で今回が初めての訪問です。きちんと整頓された広々とした工場を案内していただきました。縫製に特化した工場という事でしたが、数台並んだ自動裁断機とゆったりとした作業台に様々なミシンがずらりと並んでいてちょっと壮観でした。
工場の中程にブラインドが繋がったような大きな機械がありました。綿を製造する「綿打ち機」とのこと。一般的にクッション材に使う「中綿」は指定した厚みや大きさにカットしたものを工場に届けてもらいますが、この工場では自社でクッション材の綿を製造していました。工場の作業は終了していたのですが、機械を廻していただいて製造過程を見る事が出来ました。化繊綿の原材料のチップをほぐした後、非常に薄いシートにして何層にも重ねてクッション材にします。木製のブラインドみたいな部分は竹の板で、薄い綿が竹のバーをシート状に流れて行き、ブラインド状の左右の振り幅によってクッションの長さを決めます。綿も化繊綿も基本的には同じ原理で、昔も今も同じ方法で製造しているという事でした。初めて見る機械はとっても興味深く、みるみるうちにふわふわの綿が仕上がっていました。
打ち合わせが終わる頃にはすっかり日も暮れていました。お礼を述べて帰宅の途につきましたが、時折睡魔と戦いながら深夜に無事帰宅。今回の出張は新製品に関する打ち合わせでしたが、どんな風に反映させるのか乞うご期待です。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)

2014.6.29 DESIGN
社員一同、製作現場を見てまいりました。
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.26
先日、全社員で工場研修会にお伺いしました。当社では年に一度、社内研修の一環として工場研修を行っています。モノ作りの現場を見て自社製品の知識を深め仕事に活かすために定期的に行っています。今回は、昨年から生産のお願いを始めた工場もある事から、九州地区の工場を廻ってきました。
工場研修では、感じてほしいポイントが3つあります。1つは、製品作りにどれだけ手間が掛かっているかです。機械加工で効率化を図ってはいますが、人の手による作業が多く「手加減」が仕上がりを決定します。「木」という天然素材を扱うため、工業製品のように均一な資材を精度良く加工すれば良いという訳にはいきません。通り一遍な作業では同じに仕上がらない事も手間の掛かる理由です。職人さんはそれぞれの工程で材料を見極め作業を進めています。
2つめは「材料」です。天然木とはどんなモノか、どれだけ貴重でかつ繊細な素材なのかを実際の材を交えて説明いただきました。。一山から色が合う材料はほんの一握り。人間のほくろやシミのように斑模様や節痕もあります。1枚の板に同じ塗料を塗っても場所により色が変わったりします。木目の並びや色味のバランスを見て材料を組み合わせるのですが、そこも職人さんのセンスの見せどころ。そして、もう一つ重要な事が現場の方との交流です。通常は電話でのやり取りだけで、直接お話しする事がありません。特に現場で働いている方とはお話しする機会は殆んどありません。今回は、初めてお伺いするスタッフも多かったのですが、工場の皆さんにとてもオープンに受け入れていただいて、色んな方とたくさんお話が出来ました。社員も皆さんのモノ作りに掛ける思いや人となりを、少なからず理解出来たように思います。
通常の業務に戻っても、電話口の向こうにはたくさんお話が出来たスタッフの方の顔が浮かんできて、今まで以上にやり取りがスムーズになってるような気がしました。今回、時間を割いて対応いただいた工場の皆様には本当に感謝しております。ありがとうございました。これからもよりたくさんのお仕事をお願い出来るようにがんばります。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)


2014.5.25 DESIGN
今回は「Happy」な話題をお届けします。
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.25
AD CORE 主催の「アメリカ西海岸インテリア視察ツアー」の募集がはじまっていますが、皆さんチェックいただいていますか?最近は雑誌やメディアをはじめ西海岸の情報が本当に目立ちます。ファッションやカルチャーからライフスタイルまで「快適さ」をコンセプトにした西海岸スタイルが主流になっているようです。
前述のインテリア視察ツアーは、AD COREのカタログ撮影をLAで行うことがきっかけでした。撮影場所を決めるために色んな場所へ行きました。車での移動になるのですが、朝晩ランニングをしたりもするので車での移動とは違った視点で色んな通りを見て廻っています。(それがまた新鮮!)そんなLAを心行くまで堪能出来る動画を最近瀬戸に教えてもらいました。世界中で大ヒット中の*ファレル・ウィリアムス「Happy」という曲のPVです。
このPVコンセプトが面白いのが、24時間ループ状に動画が繋がっていて、アクセス時の時間に合わせた動画がモニターされます。朝、視聴すれば通勤時のLAが映し出されるという訳です。何となくLAの「NOW」を感じる事が出来ます。ファレル本人が出演するのはおよそ1時間ごとで、それ以外は老若男女、あらゆる人がLAの街を自由に踊りながら闊歩する動画が延々と続きます。名も無い通りから一目で分かる有名ストリートまで、24時間唄い踊り続けます。ただし、グルーブに身を委ねて陶酔する訳ではありません。「Happy」はビートの効いたヘビーなグルーブでなく、軽くて幸せな気分にさせるリズムで僕等を踊らせます。それがまた耳に心地よく、見た事のある通りが次々に出てくるのでつい見入ってしまいます。曲も動画も世界に向けてウェルカム!そんな西海岸の空気感が世界を席巻している理由でしょうか。インテリア視察ツアーでは、そんな西海岸の雰囲気が満喫出来るはず。ぜひ参加ご検討下さい。。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)
一度ご視聴下さい。きっと、止められなくなりますよ。
「Happy」になるならこちら
2014.4.29 DESIGN
一流のおもてなしと、CERVO ダイニングチェア
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.24
先日、用事をかねて日光に行ってきました。記憶もあいまいですが中学の修学旅行以来(?)の日光東照宮!35年振り!!の日光観光です。昔の記憶もほとんどないのですが、幹線道路も立派になっていて思いのほか早く到着。まだ人も少なくゆっくり見る事が出来ました。
日光観光を計画するにあたり、宿泊先はエーディコアの製品がある「鬼怒川金谷ホテル」を予約しました。一昨年、ダイニングスペース「ジョンカナヤ」にAD-971A CERVO II を採用いただいているホテルです。1978年開業の「金谷ホテル」は、和と洋の良さを兼ね備えた一流の設備とサービスで名高いホテルです。今回の夕食はお部屋でいただくスタイルで、順次お料理を運んでいただく噂の2時間コース!メニューは豊富ですが「お腹一杯で食べきれず•••」なんて事もなく美味しくいただきました。
翌日の朝食もお部屋だったので、チェックアウト前に係の方にお願いしてダイニングを見せていただきました。外光をふんだんに取り込んだ開放的な空間は、インテリアの雰囲気と相まって落ち着いた暖かい印象。窓際のテーブルには、CERVO ll のカップル席が6セット置かれており、椅子の背にはオリジナルのブランケットが掛けてありました。(窓際は、お二人様専用なのだそうです。)見学させていただいた後、お礼を言ってチェックアウトしようとすると、支配人の方がご挨拶にお見えになりました。係の方が支配人にお伝えしたのでしょうか。チェックアウトの時間帯で一番忙しい時だったと思いますが、椅子を選んだ経緯などお話しいただき、お土産までいただいてしまいました。
帰りはあいにくの悪天候。土砂降りのため慎重に運転しながら、金谷ホテルでの対応の早さを思い出し「これみよがしのサービスではなく、ああいう対応が一流のおもてなしというものか‥」なんて考えながら、日光観光から家路についたのでした。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)
