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2022.05.30|

DESIGN

これからの老健施設の家具

AD CORE DEVISE DESIGN COLUMN Vol.121 エーディコア・ディバイズのホームページで、閲覧数も多くお客様から評価いただいているのが納入事例を掲載した「WORKS」です。PUBLIC、RESTAURANT、HOMEの3つのカテゴリーに分けて当社製品を納めた画像を、コメントとともに紹介しているのですが、それぞれインテリアコンセプトに基づいた素敵な物件を多数ご紹介していますので、ぜひご覧になってください。そんな様々な納入事例がある中で、明確なコンセプトを基に当社製品をお使いいただいているのが、PUBLICに掲載している老健施設です。当社の製品は、商業空間や公共スペースなど、一般的なホームユースの家具以上に高い耐久性が求められる物件にお納めしていが、それ以上に高い安全性と耐久性が求められるのが老健施設の家具です。 これまでの老健施設では、耐久性や安全性を重視した一目でそれと分かる家具が使われていました。しかし、デザイン性や居住性を重視した老健施設が増えてきたことにより、インテリアや家具も変化してきました。今、老健施設に求められているのは、スタイリッシュで安全が高く、座り心地と強度を両立させたメンテナンス性にも優れた家具です。そして共通しているコンセプトが、入所される方はもちろん、ご家族の方や働くスタッフの方々にとっても快適なインテリア空間の施設だということです。そんな空間にエーディコア・ディバイズの家具がセレクトされてきました。 デザイン性を重視した老健施設のインテリアでも、耐久性やメンテナンス性が劣ってる家具では安心できる施設とは言えません。しかし、安全性だけに注力しただけのインテリアでは安らげる空間作りが出来ません。これからの老健施設では、この2つの要素をクリアする事が求められます。当社の製品は、デザイン性は基より各製品の特徴を生かしながら機能性も考慮。独自の強度試験を実施し(*1)耐久性を確認したものを製品化しています。もちろん「どんな扱いでも壊れない家具」ではありませんが、設計やコーディネーターの皆様にはその点をご理解いただきながら、受注生産システムを活かして、施設に適合するスペックでご指定いただいています。さらに、ご要望により規格製品をベースにアレンジを加えてお納めする事例もあります。規格品がベースの特注仕様なので、製品の実績や信頼性により、安心してお使いいただけます。さらに、追加のご注文や修理、メンテナンスにも対応が可能になるメリットもあります。 老健施設や高齢者向けのレジデンスは、今後さらに要望が広がっていくと思われます。安全性や快適性はもちろん、建築も含めた快適なインテリアはますます重要な要素となっています。老健施設や高齢者向けのレジデンスなどのご要望の際は、ぜひご相談ください。これまでの実績や経験を基に対応させていただきます。情報をお待ちしております。(開発 武田伸郎) *1  椅子の場合、国内の工業技術センターにおいてJIS S1032、S1203、S1023 に基づいた家具の強度試験を実施

2022.04.27|

DESIGN

人や生き物に優しい環境作り

AD CORE DEVISE DESIGN COLUMN Vol.120 今から遡ること30年前、1990年代になりますが化学物質の濃度が高い空間に長時間暮らすことによって健康に影響が出る「シックハウス症候群」が問題になりました。高効率の建築資材により、人間に様々な影響が出始めていました。原因物質の一つであるホルムアルデヒドは、集成材や合板などに用いられていましたが、2003年にシックハウス対策としてホルムアルデヒドの使用が制限されました。2008年には揮発性有機溶剤の規制も始まり、住空間では天然木の床材や自然由来の塗装を用いるなど人体に優しいシックハウス対策が広がりました。その反面、有害物質を排除することにより耐久性の問題や、木材の害虫発生のトラブルなども増えてしまいました。 家具や住空間で問題に上がるのが、広葉樹を幼虫の餌とするキクイムシです。高度成長期以降、建築資材に有機化合物を使用することで症例はありませんでしたが、シックハウス対策によるホルムアルデヒドの使用廃止から、症例が認められるようになりました。キクイムシの混入は、移動中の可能性もあることから特定はほぼ不可能なのが現状ですが、当社では出来うる限りの対策を取っています。資材は人工乾燥の熱処理をしたものを入荷し、害虫駆除薬の噴霧処理、倉庫保管中はラップを巻いて害虫侵入の防御と定期的に燻煙処理も行っています。それでも稀にではありますがキクイムシの発生があります。 キクイムシが木材に被害をもたらすのは約10か月間の幼虫の時期だけで、春先に孵化した成虫は小さな穴から外に出て2週間程度で死滅します。住宅の柱や梁に使用される針葉樹は食害しないため、住居に影響を与えることはなく、塗装された木材には入り込めないため、他に害が及ぶことはほとんどないと考えられます。もちろん人体に害をあたえることはありませんが、キクイムシの発生は心象的にも気持ちのいいものではありません。万が一当社の製品で発生してしまった場合は、速やかに製品交換、他に影響が出ていないか確認いただき必要に応じて対策を取らせていただいています。 昨年から急速に対策が進んでいるSDGs対策。一時期の環境対策や健康に対する意識の変化など、総括的な問題としていろいろなことが影響し合っています。有害と思われるものを薬品などで排除する対策ではなく、食や住空間もさらに自然に優しい方向へと向かっています。人や自然に優しい環境作りが、他の生き物に対しても優しい環境にもなります。ハウスシックをはじめとする更なる環境対策と合わせて、キクイムシ対策も引き続き進めていきたいと思います。(開発 武田伸郎)

2022.03.29|

DESIGN

特注収納家具や什器製作のこだわり

AD CORE DEVISE DESIGN COLUMN Vol.119 お住いの居住スペースやオフィス、施設や商空間の様々なインテリア空間には、用途やデザイン、使い勝手によって色々な家具が配置されます。エーディコア・ディバイズの製品も、そんな様々なインテリア空間にお使いいただいていますが、既存の製品ではカバー出来ない、その場所に合わせて製品を納めたい場合があります。既成の形や寸法では合わない、建物や限られたスペースにぴったり合わせて納めたい、そんな場合に当社ではご希望に合わせた特注家具や展示什器を製作しています。 家具には椅子やテーブルなどの「脚モノ」と呼ばれるものと、「箱モノ」とよばれるキャビネットやタンスなどに大まかに分かれますが、それぞれ製作には異なるノウハウがあり、工場によって得て不得手があります。当社の製品には置き家具というイメージが強く、箱モノや特注の収納家具などあまりやっていないと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、ご希望のスペースや予算に合わせて現場の採寸から設置まで、特注の収納家具や施設の展示什器まで、幅広く行なっています。 ご要望の多い特注対応としては、当社の製品のデザインや仕上がり感、グレードに合わせて特注家具を納めたいというお客様です。椅子やテーブルと材料を合わせて、塗装色や仕上がり感を統一することができます。特注家具のご注文をいただく場合は、インテリアのイメージやご予算をお伺いして、プランに沿ったご提案をいたします。当社では、意匠やデザインだけでなく使い勝手やメンテナンス性も考慮して収まりを検討し、現調や搬入経路の確認、収め方によって天井や巾木の仕上げなどもしっかり確認して進めています。構造や仕上がりによって、最も適した工場に製作を依頼し、作図から細部の収まりを検討し、塗装前の製品検査や仕上がった製品の出荷前チェックも行います。現場に収める製品は設置しておしまいではありません。お使いいただく際の耐久性や、場合によっては製品の移動やパーツ交換の作業まで考慮しています。 お客様のご要望に合わせて造る特注家具は、オーダーメイドのスーツを仕立てるようなもの。素材選びから身体に合わせての採寸、ゆったり身に纏うのか、フィットした着心地ながらも動き易くするのか等々。最近はコストパフォーマンス重視のオーダーメイドも増えてきているようです。特注のあつらえた家具は高価なモノ、とあまり構えずにダイニングテーブルやチェアをお選びになるときは、ぜひ一緒に特注家具もご検討いただいてみてはいかがでしょうか。お問い合わせをお待ちしています。(開発 武田伸郎)

2022.02.25|

DESIGN

ピアノに使われているビーチ材

AD CORE DEVISE DESIGN COLUMN Vol.118 ショパンの故郷、ポーランドのワルシャワで5年に1度開催される、ピアニストが目指す世界最高峰の舞台「ショパン国際ピアノコンクール」。昨年の10月、日本人の反田恭平さんと小林愛実さんが、2位と4位に同時入賞するという快挙を成し遂げた事で話題になりました。日本人が2位に入賞するのは50年振りということで様々なメディアで紹介されていたのでご存知の方も多いと思います。このピアノコンクールもコロナ渦の中で開催されたわけですが、昨今のコロナによる巣籠り需要によりピアノの販売が好調で、世界的に販売台数を伸ばしているそうです。ピアノのシェア争いは世界のメーカーがしのぎを削っていますが、日本のピアノの品質は世界的に認知されていて、世界のピアノの生産台数の1、2位を浜松市のメーカーが占めています。このピアノの主要な構造体に、椅子の成型合板にも使っている「ビーチ材」が使われていることを初めて知りました。 ピアノの製作には木材が重要な要素で、音の良し悪しが決まってしまうといっても過言ではありません。乾燥や湿度管理を慎重に行い、材料を吟味します。ピアノに使用される木材には、「スプルース」「カエデ」「ビーチ」などがありますが、本体の構造を支える側板(リム)や鍵盤蓋に使われているのが「ビーチ」材です。ビーチ材はコストパフォーマンスに優れ、強度や耐久性のある木材ですが、成型合板の材料として多用され、椅子を始め家具の材料としてもたくさん使われています。単板と呼ばれる1~2ミリ程度の厚みにスライスしたビーチ材を、何枚も重ねて「型」にセットして高周波を流して指定の形にします。ピアノ本体の流麗な即板や、鍵盤蓋の曲面はビーチ材の特性を活かし、成型合板技術で作られています。家具でも無垢材では得られない形状と強度を保つため、この技術を活かした製品があり、エーディコア・ディバイズの製品では、人気の高いMD-901やMD-501などの、椅子のアームから背を形つくるシェルに活かされています。成型合板にウレタンなどのクッション材を貼り、ファブリックをかぶせてしまうので表面には見えないのですが椅子の主役となるパーツになります。 このビーチ材ですが、ヨーロッパの森林循環型の木材から計画伐採した材料を使用しているのですが、このビーチ材がコロナ渦の資材不足と流通の混乱によって世界的な不足状態にあり深刻な問題になっています。家具の業界でも、成型合板用の「ビーチ単板」が不足してしまい深刻な状況でした。そんな中、当社の瀬戸が国内中の情報を集め、仔細に連絡を取った結果、前述のピアノ用のビーチ単板を確保することが出来ました。国内はもとより、世界的に不足している状況下での資材確保だったので、まさに救世主、現在順次生産に進んでいるところです。本来、ピアノに使用される資材が当社の椅子に活かされる事になります。 コロナ渦でのあらゆる資材不足はしばらくは続くと思われますが、成型合板の資材確保は、皆様にはご迷惑が掛からないよう様々な手配により対応を進めておりますが、早めの情報確認、出来るだけ納期を取っていただけるよう早期の発注をお願いしたいと思います。一刻も早く感染が収束し、皆様のご要望にお応えできるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。(開発 武田伸郎)

2022.01.31|

DESIGN

カーボンニュートラル対応の梱包仕様

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.117 今年こそは新型コロナウィルスの感染が収束し、普通の生活に戻れるのでは、と期待をしていましたが、まだしばらくは感染対策の生活を強いられそうです。そんな世界中の状況の中、昨年から注目されているSDGs・カーボンニュートラルの取り組みですが、今年はさらに広がりを見せています。エーディコア・ディバイズでも今年から開始したSDGs・カーボンニュートラルに対応した梱包仕様の取り組みですが、どのような資材を使っているのかご紹介したいと思います。 当社の取り組みとして、カタログなどの印刷物を削減する事と製品の梱包資材の見直しを行いました。温室効果ガスの排出量を削減するために、化石燃料を原料とする資材の廃止と出来るだけ簡素に、梱包資材のゴミを出さない仕様を検討しました。不織布のように、一見自然素材に見えるモノでも石油由来の製品もあり資材選択も難航しました。同時に、配送の際に傷などつかないように石油素材が原料の安価で丈夫な資材と同等のスペックを確保しなくてはなりません。その中で、今使っている資材に変わる、SDGs・カーボンニュートラル対応の梱包仕様に変更しました。 テーブル・ソファの保護材 従来:発泡スチロール(石油原料の発泡プラスチック) 現在:積層ダンボール(再生紙の再生可能クッション材) 椅子・ソファの梱包袋 従来:ポリエチレン袋(石油原料の塩化ビニル樹脂) 現在:ポリ乳酸不織布(植物由来不織布で自然に還る生分解性素材) テーブル天板養生シート 従来:エアキャップ(石油原料のポリエチレンシート素材) 現在:リサイクルエアキャップ(再製原料を使用しCO2を削減した素材) テーブル天板保護シート 従来:ミラーマット(石油原料の発泡ポリエチレンシート) 現在:バイオフォーム(植物由来のバイオマスポリエチレン使用) 梱包バンド 従来:PPバンド(石油原料のポリプロピレン素材) 現在:環境配慮PPバンド(再生原料を使用したエコリターン素材) 不法投棄のマスクの処理で問題になっている化学繊維の不織布ですが、当社では植物のデンプンを原料とした不織布を使用しています。他にもサトウキビ原料の「バイオマスミラーマット」、再生原料を使用し環境配慮タイプのエアキャップ(有色)や梱包用バンド(黒)を使用しています。本格的な取り組みは始まったばかりですが、これからさらに環境に配慮した資材が開発されていくと思います。エーディコアの製品は、これまでと変わらず長くお使いいただける家具をお届けしますが、梱包資材については新たな資材を積極的に取り入れて、カーボンニュートラル、SDGsの対応を進めていきたいと思います。(開発 武田伸郎)

2021.12.27|

DESIGN

名作ヴィンテージ家具のリペア

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.116 日本ではあまり浸透していませんが、エーディコア・ディバイズのカタログ撮影で訪れているアメリカの西海岸では、ミッドセンチュリーの家具を中心にヴィンテージの家具の取引が盛んで近年はますますその価値が高まっています。基本的には同じ仕様の新しい製品が購入できるにも関わらず、何十年も前のヴィンテージ製品が新品の何倍もの価格で取引されます。自動車や住宅もそうですが、欧米では旧いものを価値を高めながら大切に使い続ける意識が高いのですが、日本では「中古品」のイメージが強くあまり価値を見出しません。お国柄、文化の違いなのかもしれません。 先日、瀬戸が旧くからお世話になっている設計のお客様から、自宅でお使いになる家具のご相談があり、ショールームにお越しいただきました。20数年前に、宿泊施設や保養所など様々なお仕事をご一緒させていただいた方です。ソファやテーブル、特注の収納のご注文をいただいたのですが、今お使いの椅子のことで相談をいただきました。何十年もご自宅で使っている椅子が傷んでいるので補修ができないかと、1脚の椅子をお持ちになりました。塗装もかなり劣化し、座面も痛んでいましたが、デンマークの家具デザイナー Hans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)氏の最も有名な椅子の一つ The Chair と呼ばれている JH501でした。フレームの接着も一部切れていて若干の歪みが出ていましたが、新品にはない「味」がありました。お客様はこの椅子の出所の記憶が曖昧だったのですが、実はこの椅子、その昔瀬戸がプレゼントしたものだったのです。 The Chair は、1949年にデザインされた椅子で、1960年のアメリカ大統領選でジョン・F・ケネディー氏とニクソン氏がテレビの討論番組で使用されたことでも有名です。お持ちいただいた椅子は、50年代のオリジナルではありませんでしたが、現行品とは仕様も造りも異なるヴィンテージ品。普通に使える程度に補修のご希望でしたが、雰囲気を損なうメンテナンスを施したくはありません。現在の状態を踏まえて、瀬戸の指示の基、メンテナンスを行いました。まずは表面の塗装剥離と仕上げ直しです。オーク材に染み込んだ劣化した塗料は導管に入り込んでいて中々落ちないのですが、開発スタッフの富所君が、初めは恐る恐る慎重に、時間を経るに従って大胆に仕上げ直しを進め、フレームのガタつきは接着をし直しました。座面の張り直しと塗装仕上げは九州の工場にお願いして、ヴィンテージ感を損なうことなく見違えるような仕上がりになりました。メンテナンスに携わった富所君も無垢材の質感や研磨の手加減、名作と言われる家具の仕口なども勉強になったようです。 先週、ご注文をいただいた家具と一緒に、メンテナンスを施したThe Chairをお届けしました。ご注文をいただいた家具はもちろん、メンテナンスを施したThe Chairの仕上がりもとても喜んでいただけました。何十年も使い続けている椅子をリフレッシュしてさらに使い続ける、まさにSDGsの意識そのものです。当社の製品でも、今週20年以上お使いになったチェルボのメンテナンスの依頼をいただきました。70年以上の歴史を持つThe Chairにはまだまだ及びませんが、当社の製品もヴィンテージの家具と呼ばれるまで頑張りたいと思います。(開発 武田伸郎)

2021.12.01|

DESIGN

脱炭素社会への取り組み

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.115 取り組みが始まった当初は、賛否両論があり、ちょっとした混乱もありましたが、今やお買い物の際には袋が有料になる事は常識になりました。世界的なカフェチェーン店がプラスチックのストローを廃止したり、プラスチックのゴミを出さないようマイボトルを活用したりと、大手企業が進めているカーボンニュートラル(脱炭素社会)とは別に、これまでの環境対策より一歩踏み込んだ対策が私たちの生活にも定着してきたようです。 サスティナブル、SDGsの取り組みも広がっていますが、家具を製作している私たちに最も関連があるのが、二酸化炭素の排出を削減して地球温暖化を抑える脱炭素社会への取り組みです。2021年は脱炭素社会元年とも言われており、大手企業ではSDGsの対策を大々的に進めていますが、エーディコア・ディバイズでは、ブランド発足当時からSDGsの指標に沿ったモノ創りを行なってきました。大量消費が経済の主役だった1980年代。たくさん生産し、単価を可能な限り抑えて最大数を販売する。旧くなったモノは新しいものに買い換えて消費する時代でした。そんな時代に、当社ではご注文をいただいたものだけを製作し、メンテナンス性を重視した永く使い続けることが出来る製品を送り続けてきました。製品化したものは廃盤にせず、発売から30年以上経過したモデルでも製品として今も生き続けています。 そして今、新たに取り組んでいるのが、カタログなどの印刷物の削減や、配送に使われる梱包材の化石燃料を原料とする資材を廃止する取り組みです。大切な家具をお届けした後に残るたくさんの梱包材。4人家族のご家庭にダイニングセットをお届けした場合、椅子4脚とテーブル1台分の梱包材が残ります。擦り傷や打痕を防ぐ「ミラーマットシート」やビニール袋、保護材の発泡スチロール等は、家庭用のゴミで処分するのも大変です。商業施設などの大規模な物件の場合、養生や梱包材の処分だけで、スタッフやトラックの手配が必要な場合もあります。梱包に使用された資材は「残材」と呼ばれ、1度しか使うことがありません。誰もがもったいないと感じている資材ですが、効果とコストの兼ね合いから廃止できないのが現状でした。 エーディコアでは2022年から新たな取り組みとして、化石燃料を原料とする梱包資材を廃止することにしました。リサイクル資材を積極的に取り入れ、環境に負担をかけない製品創りを目指していきます。コスト対策や製品配送の安全性など、難しい課題がたくさんありましたが、今取り組むべき事として出来ることから積極的に行なっていきます。日々改善を重ねてより良いSDGs、カーボンニュートラルへの対応を進めていきたいと思います。(開発 武田伸郎)

2021.10.26|

DESIGN

2022年モデルとこれからのインテリアスタイル

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.114 エーディコア・ディバイズでは、製品やアイテムの特性、デザインに合わせて家具に用いる樹種を選定しています。それぞれの樹種が持つ木肌の表情や風合い、椅子やテーブルの場合は強度的なことも考慮して材料を決めています。今年の新製品2022年モデルでは、SDGsの対応やサステナビリティの観点から製品のデザインと合わせて、樹種や素材の選定を行いました。今回の製品では、エーモードでお馴染みの森林循環型の樹木としてサステナビリティ性の高いホワイトアッシュ材の他、天然のチーク材と、天板トップに人工大理石のバイオマーブルを使った製品を開発しました。バイオマーブルは植物由来の原材料を50%以上使用した環境に配慮した素材で、6ミリのメラミン樹脂素材により傷が付きにくく永く使える素材です。 今年の新製品のテーマは、欧米のインテリアスタイルだけでなく、純和風な空間にも溶け込む快適性を持った家具、大人のインテリアスタイルです。日本の建築様式が源流とされるカリフォルニアスタイルのインテリアを進化させ、様々なインテリアスタイルに融合する、汎用性の高いデザインが特徴です。そして今回、初めてアウトスペースでもインドアでも使用できる多様性のあるダイニングチェアとテーブル MD-1201HOとMD-1202HO を発表しました。室内から屋外へとつながる、アウトスペースをインテリアに取り込むような空間、広がりと解放感を感じさせる自然を取り込んだインテリア、そんな空間に使っていただくためのアイテムです。そのシリーズに使用しているのが、「木の王様」と呼ばれるチーク材です。 チーク材は以前から高価な木材でしたが、現在はさらにその価値が高まり貴重な材料となっています。その希少性から伐採が進み枯渇の恐れもあったのですが、現在は計画的な伐採に加 え 循環植林を実施しています。当社では森林省から計画的に伐採され承認された天然のチーク材のみ使用して製品開発を行いました。チーク材は優れた耐久性を持ち、非常に強靭で磨耗にも強く木材として非常に優秀な材料ですが、チーク材の人気を誇る一番の理由は、木材としての美しさにあります。独特のツヤ感が美しく、経年変化もまた格別です。室内で利用されていた材は濃厚な飴色へと変化し、屋外で使われていたものはシルバー調の色に変化していきます。チークで作られた家具は耐用年数が非常に長く、「ヴィンテージ品」としてその姿を現代に残すものも多いのですが、チーク材の真価がより強く現れるのは「屋外で使用」されたものです。そのため、船舶の材料に多く用いられたのですが、そんなチーク材の特性を活かした、アウトスペースでも使用できるダイニングチェアとテーブルが、今年発表したMD-1201HOチェアとダイニングテーブルMD-1202HOです。 新型コロナウイルスの感染もようやく落ち着いてきましたが、アフターコロナと言われる感染対策は今後も続いて行くと思われます。身の回りの除菌や消毒、外気を積極的に取り込む開放的なインテリアスタイルはこれから必須になるのではないでしょうか。たくさんの人とコミュニケーションを取りながら気持ちの良い時間を過ごせる、そんなインテリア空間に使っていただきたいのが今年の新製品です。東京、大阪、名古屋の各ショールームに新製品を展示していますので是非ご覧になってください。(開発 武田伸郎)

2021.09.29|

DESIGN

2022モデル・スタジオ撮影レポート

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.113 新型コロナウイルスの感染拡大の影響下で、あっという間に夏が過ぎてしまった感がありますが、ここにきて気温も下がってきて一気に秋めいてきました。そんな折、今年も新製品の開発を粛々と進めていたのですが、今月製品の試作もようやく完成してスタジオとロケーションの撮影を行いました。通常のローテーションなら、LAの海外撮影の年に当たりますが今年はもちろん実施が出来ませんでした。今回は企画の段階から国内撮影の計画を練り、イメージとストーリーを固めていきながら、ロケハンを敢行。いくつものロケーション場所を廻ってここぞという場所を選択し、始めに製品カットのスタジオ撮影へと突入しました。 スタジオ撮影は、イメージやスタイルを表現するロケ撮影とは異なり、各製品のデザインやフォルムの特徴を捉え、ニュートラルに撮影する現場になります。ここ数年はスタジオやストックヤードの広さと照明機材の利便性から、お台場にあるスタジオを使用していたのですが、今年はスケジュールが合わず神奈川のスタジを使用しました。このスタジオも非常に広いスタジオで、搬入もし易くとても使いやすかったのですが、お台場のスタジオにある「エアーバンクライト」という照明機材がなかったため、一般的な照明セットを組む必要がありました。エアーバンクライトは、天井のフレームに照明が組み込まれていて、自然で柔らかい光を電動で調整できる機材で、高さや向き、角度も自由に変えることができます。どこにでもある機材ではないのですが、この機材がないとスタンドを立てて照明を設置することになり時間がかかるのですが、今回はスタートダッシュを掛け撮影を進めました。 家具の撮影でとても重要なのが、光の当て方と影の演出です。エアーバンクライトがあるとベースとなる自然な光の設定が速やかに出来てセッティングも楽なのですが、今回はその設備がありません。しかし、今回はスタッフの機敏な動きと広いスタジオを活かして撮影の島を2つセットし、メインの製品撮影と、瀬戸がカメラマンとして数十カット撮影した、説明カットの撮影を同時進行で行いました。今年の製品はサイズが大きいものがあり、引いたアングルの撮影が多く製品の組み替えがいくつもあったのでセットが大変だったのですが、スタジオが広かったため移動もスムースで、予定の時間内に撮影を完了することができました。 昨今の流れとしては、デジタル修正前提の撮影が当たり前になって、とりあえず撮ってしまえば影でも色でも調整してしまう傾向にあります。しかし当社では、自然な光で素材感や色調を表現する撮影にこだわってきたので、ライティングのセットが最も重要です。今年の新製品は、久しぶりに使う樹種の無垢材の製品もあり、素材感を活かした撮影を意識しました。製品作りにもこだわりましたが、撮影にもこだわって良い画像が撮れたと思います。来月から始まる2022 ニューモデル新作展示会で、ぜひご覧になってください。撮影した画像で製作したタブロイドをご用意してお待ちしています。(開発 武田伸郎)

2021.08.27|

DESIGN

優れた特性を持つセラミック素材の天板加工

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.112 昨年、コロナ渦の中発表したテーブルシリーズMD-1102は、標準規格で抗菌塗装・オプションで抗ウイルス塗装対応の木天板と、薬品や消毒液にも耐性のあるガラス天板のバリエーション、さらに黒大理石調のセラミック天板をご用意しました。発売後、セラミック天板の受注が増え、白いビアンコカラーラ模様を追加しました。セラミックは、耐熱性に優れ天然大理石のように水分が染み込んでシミになり難いなど優れた特性を持っています、さらに金属より高度が高く傷が付き難いため、傷に菌が入り込むこともなく衛生面にも優れています。優れた素材特性を持つセラミックですが、加工が非常に難しい素材です。今回は、MD-1102のセラミック素材が天板トップに仕上がるまでの工程をご紹介したいと思います。 テーブルトップやカウンターの素材としては、取り扱いも容易で木製家具の工場でも加工が出来る樹脂製の人工大理石が一般的ですが、セラミック素材は、表面硬度が非常に高く割れやすい素材なので、専用の工場での加工が必要になります。素材の原盤が3メーターと非常に大きく割れやすいので、配送はもちろん工場内での移動だけでも慎重な取り扱いが必要です。さらに裏面に割れ防止のFRP樹脂加工が施されいて、カット面が欠けてしまうので一度に定寸に仕上げることができません。初めに、カッターの刃に工業用のダイアモンド砥粒を使用したブリッジカッターで粗取りをします。水を流しながら作業台の合板も一緒にカットするため、作業台の合板も一度しか使えません。次に、粗取りしたセラミック板の裏面外周を、木天板に接着した際にピッタリ密着するように割れ防止のFRPを研磨する作業を手加工で行います。その後、ようやくウォータージェットカット器に板を移動し、正確な寸法にカットします。 仕上がり寸法にカットされたセラミック板は、専用の側面研磨機で小口面をダイアモンドパッドで磨いて仕上げていくのですが・・・MD-1102のセラミックは厚みが6ミリと非常に薄いため、クランプで固定する機械にセットする事が出来ません。薄く硬い素材なので加工中に割れてしまう危険性があるためです。そのため、ここでも手加工の仕上げを行なっています。面取り加工も同様で、ウォーターサンダーで#100~#500、#800と丁寧に加工し、最終仕上げとして小口面を専用のワックス研磨剤で磨き上げ、テーブルトップ素材が完成します。 デザイン性、素材感、機能性など全てにおいてグレードの高いセラミック素材。高価な素材ではありますが、テーブル製品の素材として仕上げるまでに、時間と手間を掛けています。画像を見ていただいてもその素晴らしさを感じていただけると思いますが、ぜひ実際に手で触れてみてその素材感を確かめて下さい。各ショールームには各種サンプルもご用意しています。皆様のご来場をお待ちしています(開発 武田伸郎)

2021.07.27|

DESIGN

広い空間を彩る大型テーブル

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.111 私たちの生活には欠かせない様々な用途のテーブル。ホームユースの主役的なアイテムでもあるダイニングテーブルですが、オフィスやコンベンションホールなどで利用される会議用などの大型テーブルもインテリア空間にとって最も重要なアイテムです。テーブルのサイズは、突き板合板やプレス機械の大きさが基準となっていて、通常は4x8サイズと言われるW2400xD1200が最大の大きさになります。しかし、当社では一般的なサイズを大きく超えるテーブルのご要望をたくさんいただきます。リビングスペースが大きい物件が増えてきたことや、企業のオフィスや重役室などにお納めする会議用等の大テーブルの需要が増えているためです。当社では、5mを超える大型のテーブルや、1枚もので3mを超える天板を製作するなど、大型のテーブルの製作を多数行っています。 お使いになる人数やシチュエーションにより、テーブルの使い方や大きさは様々です。ご家族でお使いになるのか、ゲストをお招きしてお使いになるのか、お部屋の広さやセットする椅子の数でテーブルサイズは変わってきます。当社のテーブルシリーズには、W寸法が3mを超えるNEO CLASSICOシリーズのNC-029や、規格仕様でW寸法4.8mのNC-017テーブルをご用意していますが、お客様によってはさらに大型の天板や奥行きが規格資材の定寸を超える大きさのテーブルをご希望される場合があります。 天板を2枚、3枚とジョイントして製作することが一般的にはスタンダードだったのですが、天板に継ぎ目のないグレード感をお求めになるお客様が多く、当社ではそのような大型テーブルを突き板合板から特注サイズにして、5m物の1枚天板にも対応しています。ただし、搬入が可能で、その大きさの天板を配送するトラックを手配することが必要になります。細部にこだわり、大きいサイズだからこそ全体の収まりを想定して製作することも大切です。 エーディコア・ディバイズのホームページに掲載している納入事例の「WORKS」。ホームユースやレストランの物件も多数掲載していますが、その中にもこれまでお納めしてきた大型テーブルの物件画像がたくさん収納されていますので、ぜひご覧ください。また、大企業の重役室や迎賓館、ゲストルームなどにも大型テーブルの納入実績はあるのですが、オープンにできない情報もありますので、ぜひ、詳細は当社担当営業までお問い合わせ下さい。(開発 武田伸郎)

2021.06.27|

DESIGN

安全な製品をお届けするために

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.110 昨年から続くコロナ渦の中、様々な取り組みや対応を続けてきましたが、1年越しの東京オリンピックもいよいよ開催されるようです。欧米ではワクチン接種が進み、自粛や制限が解除されてはじめていますが、先日イギリスでは2年ぶりのG7が開催されました。新型コロナウイルス収束に向けての議案とともに、近年世界的な指標になっている「SDGs(エスディージーズ)」の指針も改めて確認されました。最近よく耳にするSDGsですが、分かりやすく要約すると持続可能な開発目標、世界中の人々が平等かつ安全に生きることのできる社会を作るための目標「Sustainable Development Goals」の略称になります。 現代は、環境問題や安全性に関する定義も多岐に渡っていますが、統括的に捉える指標として掲げられたのがSDGsです。SDGsには資源保護や健康で安全な生活を送るためのさまざまな目標がありますが、私たちが注視するのは、例えばNo12の「つくる責任、つかう責任」。以前は経済的なメリットを優先するあまり、環境保護や安全性にあまり注力しない時代がありました。エーディコア・ディバイズの発足当時はバブルの真っ只中!より高いものが売れ、旧くなれば新しいものに買い換えることが当たり前の時代でした。しかしエーディコアのブランドコンセプトは「ご注文をいただいたモノだけを必要な分だけ受注生産でお届けする」でした。当社の代表的なチェルボも当時は生産が追いつかないほどのセールスを誇っていたのですが、製品コンセプトは「優れたメンテナンス性」でした。誕生から35年経過した現在でもお客様からメンテナンスのご依頼をいただいています。 チェルボの背と座に用いている曲面の板は、薄くスライスした木材を接着剤で重ねて整形プレスした成型合板と言われるパーツです。成型合板の芯材に用いる単板は、色や木目が不揃いでも使えるので無垢材よりもはるかに有効活用できる工法です。接着剤を併用することで薄い部材でも強度を保つことができます。当社で用いている成型合板は、接着剤を塗布した単板を成型の型にセットし、高周波プレス機で成型合板に仕上げます。巨大な高周波プレス機と強力な接着剤の組み合わせは、木製家具というより工業製品のイメージが強く、接着剤も化学素材や溶剤を使っている印象を持たれてしまいがちです。しかし、成型合板の接着剤は「小麦」と「コーンスターチ」を主剤とした、口にしても安全な自然素材を用いているのです。食材を用いた接着剤は配合比や調合は企業秘密ですが、でん粉の持つ特性を最大限引き出すことによって強度や耐久性に優れ、他の接着剤の追従を許さないものになっています。限りある資源を無駄なく最大限に活用し、必要なものだけを作る。安心して永くお使いいただける製品をお届けし、効率的にメンテナンスが出来る。いまでいうSDGsの目標に沿ったモノつくりを35年も前のブランド発足当初から行なっていたことになります。 これからの時代、資源はますます貴重なものとなり、モノを作る側の企業にも無駄なものが作れない状況になることも考えられます。もしかするといくら予算を掛けても今までのように資材を自由に使えなくなる時が来るかもしれません。でも、エーディコアでは、できる限り資源を有効活用し、スペックや仕様は変化してくるかもしれませんが、永くお使いいただける家具をこれからも変わらずお届けしていきたいと思います。(開発 武田伸郎)  

2021.05.27|

DESIGN

愛着のある家具

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.109 穏やかな春の季節から、いつの間にか雨の日が続く梅雨の季節がやってきました。本格的なワクチン接種が始まりましたが、長い自粛期間の解除の見通しがまだついていませんが、普段の生活に戻るのはもう少し時間がかかりそうです。長い自粛期間の間、今までできなかったことにトライする方が増えています。何か物を作り始めたり、習い事を始めたり、身の回りの「断捨離」はちょっとしたブームにもなりました。当社で増えているのが、お使いになっている家具の張り替えやメンテナンスについてのお問い合わせです。この長いコロナ渦の中、自宅で過ごす時間が増えてきたことで椅子やソファの張替えやメンテナンスを検討する方が増えてきたのだと思います。 エーディコア・ディバイズでは、製品化した基本アイテムは廃盤にしませんので、10年、20年、中には30年以上お使いいただいているお客様もいらっしゃいます。購入いただいたお店がすでになかったり、購入ルートをお忘れになった方も製品に貼ってあるブランドマークから、ネットで探し当ててお問い合わせいただくことも多く、ブランドが継続していることに驚かれるお客様もいらっしゃいます。当社の製品の中には、構造によって傷んだ箇所だけ交換できるものや、背座のみを交換出来るアイテムもありメンテナンス性も考慮しています。以前は、お金をかけるのであれば修理ではなく新しいものに買い換えるお客様が多かったのですが、最近は買い換えるコストとあまり変わらない金額でも愛着のある家具をメンテナンスして使い続けるお客様が確実に増えています。 最近お話をいただいた事例は、 スチール脚を用いたシンプルモダンなスタイルのチェアA-modeのMD-101S。約10年間海外の方にお使いいただいていたのですが、ご主人のお使いの椅子の脚部に歪みが称してきたのでメンテナンスのご依頼をいただきました。ご主人はかなり体躯の良い方のようなのですが、椅子をお預かりすると左側のスチール脚に歪みがあり、徐々に曲がったきたということでした。10年近くお使いいただいていますので、脚部以外にも経年変化が見られましたが、張り地の天然皮革は傷みが少なく、脚部交換とクッション材の補充、天然皮革の張り直しを施したところ、見違えるような仕上がりになりました。もう一件は、ブランドの中でもヴィンテージ感漂う1990年に製品化したレジーナチェアのメンテナンスです。91年にご購入いただいて、30年間お使いいただいていることになります。さすがにこちらは張地も痛んでいましたので、クッション材のオーバーホールと張り替え、内部の木製の構造材も一部破損がありましたので大掛かりなメンテナンスとなりました。張り替えの布を天然皮革の撥水レザーでお選びいただいたこともあり、新しい椅子を購入できるほどの金額になったのですが、愛着があるからとメンテナンスのご注文をいただきました。このレジーナも革張の凛とした椅子に生まれ変わり、お客様のもとへお届けしました。これからも長い間、大切にお使いいただけると思います。 36年前のエーディコアのブランドを立ち上げる時に、それまでの家具作りの常識に抗って無駄な製品は作らず、必要なモノだけをご注文をいただいて製作するシステムを始めました。どんどん新しい製品を出しては売れなくなったら廃盤にする生産システムではなく、今でいうサスティナブルな意識に基づいたモノ作りです。生産する側だけでなく、お使いになる方もますますその意識が高くなってきています。たくさんのものに囲まれて生活してい流私たちですが、その中でも家具は愛着を持って永く使い続けていくアイテムの一つです。エーディコア・ディバイズの製品は、そんな愛着を持って使っていただける家具をイメージして創り続けています。新たな家具のお問い合わせはもちろん、お使いになっている家具のメンテナンスも是非お問い合わせ下さい。(開発 武田伸郎)

2021.04.26|

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様々な天然皮革をご用意しています

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.108 本格的な春が到来しとても気持ちのいい季節になりましたが、まだまだ感染対策の日々続いています。常にマスクを着用し、対面する場所ではアクリル板が置かれ、テーブルや身の回りは消毒しやすい素材がどんどん増えてきています。しかし、そんな時だからこそ天然素材の持つ柔らかで優しい質感が恋しくもあり求められているように思います。当社のマテリアルは、長年使い込んでいただける天然木や天然皮革をご用意していますが、昨年の新作に合わせて「抗ウイルス対応」の木部塗装や、抗ウイルス対応の天然皮革をいち早く開発し皆様にご紹介しました。 先日ショールームに革の製造メーカーの方が打合せに来られ、ショールームのエグゼクティブチェアーに張られている革のスムースレザーを見て「本当に良い革を使ってますね」と感心していました。スーパーブランドの財布やカバンのように、シボが均一に入った表面が本当の革と思われがちですが、本当の革は表面が薄化粧で、表面が平滑で傷が少ない物が良い革とされています。当社のスムースレザーも革本来の、血筋や自然なシワが見えやすく、下地自体がスムーズで綺麗な革が必要になり、傷の少ない2年以内の革を使用しています。スムースな表面のために少し滑りやすく、塗装も薄いので表面もデリケートです。展示のエグゼクティブチェアーもよく見ると血筋やシワなど自然な風合いがあり、経年変化も楽しめる事から革好きの方には好まれています。 当社にはランク別にそれぞれ特徴を持った天然皮革をご用意しています。お手入れが簡単で長持ちする「ゼブレザー」は、耐久性に優れた自動車のシートに使われる素材を使用し、滑りにくいシボの型押しを施した当社で人気のアイテムです。その革に抗ウイルス性能を持たせた革が「ゼブレザーAV」は表面の仕上げに抗ウイルス性能を施し、少ししっとりとした質感があります。一般的な家具用として使われるウレタン仕上げの「ソフトレザー」も型押しされた革で耐久性もあります。経年変化を楽しむには、カゼイン仕上げの使い込んだ風合いが人気の「ヴィンテージレザー」、革本来の良さを感じられる「スムースレザー」の人気も徐々に高まっています。他にも靴にも使われる撥水機能を持った「プロテクトレザー」など機能によってお選びいただけます。 しばらく続いている感染対策をしながらのライフスタイル。リモートワークやホームステイなど生活環境の変化は、インテリアや家具の世界にも影響を及ぼしています。仕事でもプライベートでも、最も身近にある椅子やソファに天然素材の革をお使いになってみてはいかがでしょうか。エーディコア・ディバイズでは3つのランクから、6アイテム、全29種の豊富なカラーやテクスチュアーの革をご用意しています。ショールームにはサンプルもご用意しています。ぜひ手に触れて天然素材の魅力を感じてください。(開発 武田伸郎)

2021.03.29|

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天然大理石模様セラミックテーブル天板

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.107 暖かい日が続き、桜の花もあっという間に満開になり初夏に向けて緑が芽吹き始めています。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言がようやく解除になり、ワクチン接種も開始されていますが感染予防の対策はまだまだ必要なようです。そんな状況の中、エーディコア・ディバイズ製品の抗ウイルス対応のお問い合わせが増えてきているのですが、昨年発表したダイニングテーブルの天板に採用した大理石テイストのセラミック天板のお問い合わせが増えてきました。 エーディコア・ディバイズ 2021モデルのテーブルシリーズ MD-1102 は、天板トップのマテリアルを、木製・ガラス・セラミックからお選びいただける仕様です。ウイルス感染対策に伴い除菌や消毒をする機会が非常に増えていますが、木製や化粧パネルでは天板に不具合が生じる可能性があり注意が必要になりますが、ガラス天板やセラミック天板はその心配があまりありません。天然石は丈夫な素材のイメージがありますが、水分や汚れがシミになったり、洗剤などでツヤや表情が変わってしまうデリケートな素材です。補修する場合は研磨や磨き直しが必要になり、コストや手間が非常に掛かってしまいます。今回採用した大理石模様のセラミック天板は、天然石のデザイン性を持ちながら機能的に非常に優れたインテリア素材です。ダイナミックな表情や微妙に変化する色合いが特徴ですが、磁器質タイルなので水分や汚れが染み込み難く、清潔で衛生的にお使いいただけます。さらに、硬度が高く鋭利な刃物やカトラリーなどでの引っ掻き傷に強く優れた耐久性を持っています。 大理石模様のセラミック素材は、まるで天然石を切り出したようなテクスチャーと一般的な石材タイルや天然石では難しい継ぎ目のない大判サイズも大きな魅力です。3メーターの巨大な原盤を加工して製作するのですが、非常に重く割れてしまう危険性がある素材なので輸送にも注意を払います。素材の特性を生かしてキッチンに使われることも多く、テーブル天板を素材合わせでお使いになりケースもあります。清潔で衛生的なマテリアルなので、キッチンワークトップや洗面カウンターにも最適な素材です。エーディコア・ディバイズのセラミック天板でスペックしている素材は、黒をベースとした大理石模様ですが、別製でホワイトやグレーの大理石模様も対応は可能ですのでぜひお問い合わせください。 MD-1102テーブルの開発にあたっては、天板素材として初めて取り入れたセラミック素材のため、加工や木部との収まりにはとても苦労しましたが、美しいディテールの存在感のあるテーブルになりました。素材として高い性能を持った大理石模様セラミック天板ですが、この素材の一番の魅力は磁器特有の深みのある表情と上質な素材感とテクスチャーです。機能だけで選ばれているのではなく、この重厚感と素材感が今のインテリアの空間に求められているデザインなのかもしれません。オフィスからパブリックスペース、様々な住空間まで皆様のインテリア空間に取り入れてみてはいかがでしょうか。(開発 武田伸郎)