AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.178
最近、スマホを最新iPhone17 Proに変えました。徐々に進化しているのからか、この数年は劇的に変わった感じはしていませんでした。しかし、iPhone17になりカメラ機能がより進化して、ますます一眼レフの出番がなくなったと感じました。一眼レフカメラはスタジオ撮影での印刷用のカタログ撮影用かWebセミナー用の自撮りカメラでしかこの数年触っていません。iPhoneを初めて使ったのは第二世代のiPhone3Gで2008年だったように記憶しています。初めてiPhoneに触った感激から16年しか経っていないのかと思うのは私だけでしょうか…。それまでは折りたたみ式の携帯を持ち歩いていて、ボタン操作での文字だけのショートメールでしたが、とても便利で小さな画面でしたが撮影した写真を見て喜んでいてポケットに入る折りたたみが良いと思いこんでいました。iPhoneから劇的に変わりました。タッチセンサーの大きな画面は画期的で、PCメールやネット検索が可能になり、パソコンが手に入るサイズになったと感動しました。
といっても、iPhone3Gは8GBの容量で、カメラ機能は固定焦点の2メガピクセル(iPhone17は48メガピクセル)で、ズームやフラッシュ、オートフォーカスや手ぶれ補正はついておらず、ビデオ撮影もできず、他社の折りたたみ式の携帯電話のカメラ機能の方がまだ上でした。その頃のミラノサローネなど海外取材用カメラはコンパクトデジタルカメラの中では上位機種のパナソニックのLUMIX DMC-LX3で、10メガピクセルで手ぶれ補正など付いていて、カメラの機能としては数段上でした。それでも暗いインテリア写真やミラノサローネなど展示会での撮影では腕を固定してできるだけカメラを動かさずに撮らないと鮮明な写真は撮れずに暗くてボケた写真になっていました。コンパクトデジタルカメラはその後、ミラーレス一眼レフカメラなどができ、光学手ぶれ補正やデジタル手ぶれ補正など高画像への進化は続き、iPhoneのカメラ機能はまだまだでした。
最初はオマケのようなiPhoneのカメラだったのですが、iPhoneカメラの進化は続き2015年のiPhone6sから1200万画素になり、ようやくデジタルカメラに追いついてきました。そして、2019年のiPhone11 Pro以降のProシリーズからはナイトモードが搭載され、超広角、広角、望遠の三つのレンズで飛躍的に画質がきれいになりました。Apple社がiPhone「Shot on iPhone」としてiPhoneで撮影した広告写真を使っていました。それを知ったのは、2017年に当社のアメリカ西海岸でのカタログ撮影で同行していた、グラフィックデザイナーの高原宏さんからでした。ロサンゼルスで高原さんの娘さんのアメリカ人のご主人と会う機会があり、その方はApple社の世界統一広告を手がけていて、そのモノクローム広告を手がけた本人でした。それまではiPhoneで撮影した写真が印刷には耐えられないと思っていたので、あの鮮明で印象的な写真広告が嘘でなく、iPhone6で撮られたことを聞かされて認識が変わりました。
私自身取材でiPhoneの写真を使い始めたのは2019年のiPhone11 Proからでした。室内で撮影しても明るく広く撮影可能で、そのころ使用していたミラーレス一眼レフの写真と遜色なく、シャドウ部(影)の鮮明さやモニターやプロジェクターで見るとメリハリが効いた写真でインテリアには向いた写真が撮れるからでした。また、デジカメで周りが歪んでいた超広角もiPhoneでは自然に補正された写真になります。これは写真をきれいに見せるPC的な補正機能がiPhone自体にあるからです。今回手に入れたiPhone17のカメラ機能はより進化していて、一番驚いたのはカメラ用ボタンが付いたことです。iPhoneのインテリア写真セミナーでも画面の脇にある音量ボタンがシャッターの代わりになるので、それを使いましょうと話をしたことがありますが、左側に軽く押せるシャッターボタンが付いて、そのボタンがズームや被写界深度、露出やフォーカスロックまでできることです。もう、これ一台でいいやと思ってしまいました。
iPhone17は写真編集ソフトが進化していて、iPhoneでも使用できるGoogle社が無料で配布しているSnapseedかPCでPhotoshopを使っていましたが、パース修正や不要箇所の削除なども可能になり、これ一台で十分かと思いました。4月21日からミラノサローネが開催されます。40年前の1986年からミラノを訪問していて、そのころのミラノサローネでは、紙の地図片手に最大で36枚しか撮れないフィルムカメラ持参でしたが、最近はiPhoneでGoogleマップを見ながら、会社の仕事も、取材も写真編集もこれ一台で、まして、iCloudに保存しながらなので、盗まれても画像は残せるので安心です。本当に便利な時代になりました。でも、写真は構図ですので、できるだけ水平垂直を守った写真にしましょう!(クリエイティブディレクター 瀬戸 昇)