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2023.05.01|

DESIGNER

ミラノデザインウィークのカーイベント

4年ぶりにミラノへ行きました。フィエラ会場で開催されたミラノサローネ、国際家具見本市と照明展、市内のフォーリサローネなど今年はコロナ禍明けのイベントが行われていました。今年のフィエラ会場の国際家具見本市や照明展は出展会社の減少で会場区分けが変化して少し寂しい感じでしたが、市内会場はブレラエリアを中心に盛り上がりを見せていました。毎回、楽しみにしているのは市内の家具のデザインイベントだけでなく車メーカーのイベントです。同行の女性スタッフは全く興味をそそられなかったみたいですが、車好きな私は毎年楽しみにしていました。 今年も日本のレクサスや世界の車メーカーがコンセプトカーや新型車を展示していました。有名家具ショップが集まるブレラ地区ではイタリア本国しか販売されなくなったランチアが「Lancia Pu+Ra HPE」のカッシーナとのコンセプトカーを展示、ミラノで最も高級ブランドが集まるモンテナポレオーネ通りではBMWやアウディがデザイン展示だけでなく、道沿いに新型車をパーキングしているように停車展示をしています。BMWでは「ハウスオブBMW」として中庭に1973年3.0CLSのフロントマスクをモチーフにしたアート展示を行い、室内では持続可能とラグジュアリーの調和をテーマに、環境に優しいインテリア素材の展示、道路には2023モデルのXMを停車させていました。本国でも珍しいイカついデザインのXMは目を引いていました。 アウディはモンテナポレオーネ通りに電気自動車アウディQ8 e-tronの展示、その近くのコルソ・ヴェネツィアのクアドリラテロ広場にあるアウディ・ハウス・オブ・プログレスではデザイナーのガブリエレ・キアヴェによるインスタレーション「ドミノ・アクト」をテーマにアウディ・スカイスフィアのコンセプトカーを展示するなどデザインに力を入れて多くの人を集めていました。アウディも持続可能性の概念を芸術的に再解釈したテーマで、BMWと同様、環境とデザインがテーマになっています。アウディのオープニングパーティではクラブ化した広場に多くの人を集めていたようです。アウディもBMWも環境的な展示もありますが、どちらもスタイリッシュなコンセプトカーをメインにしてワクワクするような見せ方をしていました。日本では若者の車離れが進んでいますが、こういった楽しめるイベントがあれば、車好きの若者も増えると思うのですが、、。 こういった見せ方は日本のレクサスが最初でレクサスのデザインイメージを全面に出したイベントで多くの人を集めていました。今年、日本のレクサスはトルトナ地区での展示はありましたが、レクサスデザインアワード展示は環境に配慮した作品がメインで、コンセプト展示は少し寂しい展示でした。欧米の人達はデザインに敏感で、禅の世界は認識していますが、スタイリッシュな禅が好きで、チープな世界観は理解されません。車のデザインコンセプトを見せる方法は大変だとは思いますが、ミラノで集客していた頃のレクサスの展示は禅の世界観を感じるスタイリッシュな展示だったので、集客力があったように思います。しかし、本当の千利休の茶室の狭さではなく、枯山水の石庭の龍安寺ような世界観が一般欧米人に受け入れられていたように思います。レクサスの展示を見ていてニッポン頑張れ!と叫びそうになりました。 その近くのフランスのプジョーがEVをレーシングカー展示で見せるコンセプトカーの方がワクワクしました。日本でもコロナ禍前にモーターレーシングのF-1のレッドブルが市内を走らせた時には多くの人を集めていました。今は持続可能性の環境面だけの我慢する過ごし方ではなく、生活を楽しみながら持続可能な社会を作る事が必要な気がしました。4年ぶりのヨーロッパ旅行はコロナ禍で心配しましたが、ミラノへ入った瞬間、マスクしている方が恥ずかしく出来なくなりました。久しぶりのマスク無し行動では本当に楽で自然に歩ける喜びがありました。怖がっていても前には進めません。世界に旅立ちましょう!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2023.04.28|

DESIGN

春の九州工場訪問

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.132 2023年がスタートしてあっという間に4ヶ月が過ぎようとしています。3年もの永い間続いていた新型コロナウィルスの自粛生活もようやく終息を迎え、本格的な回復に向けて以前の生活が戻ろうとしています。春の到来と共に街にも活気が戻ってきて、一時は本当に少なかった海外からの旅行者も目に見えて増えてきました。そんな中、4ヶ月ぶりに九州の工場へお伺いしてきました。前回の訪問時には飛行機の搭乗前の検温や消毒が実施され、機内の乗客もまばらだったのですが、今回は航空便や宿泊の予約もほぼほぼ埋まっていて慌てて予約をするような状況でした。今まではビジネス関連の方々がほとんどだった空港も、国内外問わずたくさんのお客様で賑わっていて感染が終息に向かっていることを実感しました。 4月は日本では新しい生活がスタートする新年度の季節でもあります。新入学や新しく社会人となる方のみならずフレッシュな気分になる時期。今回お伺いした九州の工場では、永年お付き合いいただいた工場長が定年となり引退されて少し寂しい気持ちになりましたが、新たな工場長が赴任され新しいスタッフの方の入社もあったりと工場生産の現場も新しいフレッシュな雰囲気を感じました。中堅どころの職人さんも、熟練スタッフの方からどんどん技を引き続いで新しい体制作りへと準備を進めているようでした。職種に限らずどの業界でも人材確保が難しい時代になっていますが、今回お伺いした工場に限らず家具の業界では若い方の参入が少なくスタッフの確保も難しい状況が続いているようです。家具のようなモノ創りに携わる職人さんは様々な経験を積まないと良い仕事が出来ません。今回入社したスタッフの方も、周りの職人さんから技を引き継ぎ経験を重ねながら新しい技術も取り入れて一流の職人さんになってほしいと思います。 工場に中々お伺いできなかったこの数年間は、現場での製品確認が中々出来なかったので出荷前に仕上がった製品の画像をへ送っていただき、仕様や仕上がりをチェックするQC活動を行なっていました。本来は直接製品を見て触れて仕上がりの良し悪しを判断するところですが、コロナ渦の間は職人さんに仕上げたばかりの製品を画像に撮っていただきメールで送信いただいて確認をしていました。はじめは手間も掛かって大変だったリモートQCですが、製品を撮影することで客観的に物を見る機会になり、製品全体を引いた目でみたり要所をクローズアップして見たりと、これまで行ってきたモノつくりを新しい視点から感じることも出来ました。新型コロナウィルスの感染対策で広がったリモートによるワークスタイルですが、モノ作りの現場でも活かされることになりました。 最近では画像のやり取りも抑えどころを双方で理解しつつ、効率も上がってきました。ただし、この2次元のモニターチェックは製品表面の仕上がりや体裁を確認するためのものになります。そのため、見た目を整える事が優先になってきます。見た目の綺麗さ、仕上がりの良さはもちろん大事ですが、それ以上に大切なのが家具の作りの良さです。椅子やソファはデザインの良さを感じながら、触れて座ってくつろいで初めてその良さを実感できます。今回工場にお伺いしてリアルな製品を確認してまわりながら「家具の良さ、家具の心地よさ」を改めて感じました。皆さんも家具のデザインをエーディコア・ディバイズのホームページでチェックしつつ、座り心地や快適さをショールームでぜひお確かめください。(開発 武田伸郎)

2023.04.28|

SHOWROOM

オフィシャルインスタグラム

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.401(東京・広尾ショールーム) エーディコア・ディバイズのオフィシャル情報発信ツールとして、主に「ホームページ」「コラムマガジン(月1回配信)」「Instaglam(インスタグラム)」があります。その中でもインスタグラムは、東京・大阪・名古屋のショールームからの情報を各ショールーム担当が投稿しています。ホームページに掲載している情報だけでなく、ショールーム担当目線での商品情報やマテリアル、ショールームや近隣のイベント情報、納入事例などを発信しています。 ショールームにご来場されるお客様はご紹介来場の方も多いのですが、インターネット検索やインスタグラムを見て来場される方も増えています。特に若い世代のお客様は、インスタグラムから来場される方が多いように思います。オフィシャルの投稿だけでなく、実際に納品させていただいたお客様の投稿をご覧になり、当社を知ってご来場いただく場合もあります。実際の生活空間で使用している様子がわかるので、よりリアルにイメージできるのだと思います。その他にも不定期になりますが、開発部からソファのレイアウトバリエーションなど参考になる情報を発信しています。 AD CORE DEVISEのオフィシャルインスタグラム(adcoredevise_official)をまだフォローしていない方は、この機会にぜひフォローしてください。また、当社の家具をお使いのお客様は、ぜひハッシュタグ(#adcoredevise #エーディコアディバイズ)を付けてインスタグラムに投稿をお願いいたします。オフィシャルインスタグラム内でご紹介させていただきます。 (ショールーム担当:西條 恵理) オフィシャルインスタグラムはこちら▷ コラムマガジン登録はこちら▷

2023.04.10|

SHOWROOM

メンテナンス性の高いソファ

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.400(名古屋・栄ショールーム) 4月に入り新しい年度が始まりました。この春から新生活を迎えた方たちは、まだ少し落ち着かない日々を送られているかもしれませんが、今月末からはじまるゴールデンウィークを利用して少しづつ身の回りのインテリアや家具を充実させたいとお考えの方もいらっしゃると思います。そんな皆さまへ今回は、お手入れがし易いソファや、お手入れが楽な張地をご紹介します。 AD CORE DEVISEでは、カバーリング仕様のソファも取り揃えております。デザインやフォルムによって傷みやすい座面やアーム部分などは、ファスナーやマジックテープを使用し、ソファの張地を交換できる仕様になっています。これからの汗ばむ季節は特に衛生面も気になりますが、カバーリング仕様のソファは、気になった時にカバーを取り外しクリーニングをして快適にお使いただけます。また、最近ではファブリック自体の機能が優れているものもあります。メンテナンスが簡単なVM(ビロードミスト)が、当社の規格張地にも加わりました。VM(ビロードミスト)は止水機能が備わっており、食べこぼしなどの水分を家具内部まで染込むことを防ぎます。また、イージークリーン機能を備えていますので、表面についた汚れを水だけできれいに取り除くことができます。また、この張地には抗菌・防カビ・防臭の機能も備わっているので、お手入れ後の臭いやカビの心配もありません。小さなお子様やペットがいるご家庭には特にお勧めです。 家具の張地は肌が直接触れる素材なので、お使いいただく皆様が気持ち良く、快適にお使いいただけるものをご紹介していきます。どうぞショールームで皆様のご要望をお聞かせ下さい。張地選びも含め、ご希望に合った家具選びのお手伝いをさせていただきます。皆様のご来場をお待ちしております。 (名古屋・栄ショールーム:水野 未佳子) ショールームご予約はこちら▷

2023.04.06|

SHOWROOM

ラウンドテーブルのご紹介

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.399 (大阪・心斎橋ショールーム) 例年より早かった桜の開花でしたが、大阪の桜は見納めとなりました。次は新緑の季節がやってきますね。この春から新生活がスタートした方も、慣れてくる頃ではないでしょうか。 エーディコア・ディバイズのショールームにはお住まいを購入されたお客様だけでなく、リフォームや家具の買い替えでお探しのお客様もいらっしゃいます。最近はリフォームのお客様も多く、ダイニングテーブルをお探しの方が増えているように思います。その中でも、大阪・心斎橋ショールームで、ラウンドテーブルを探されているお客様を接客することが何度かございました。楕円形のダイニングテーブルは、コーナーの角が無いので小さなお子様がいるご家族に大変人気です。また、柔らかくラウンドしていますので動線の邪魔になりません。円形テーブルは座った時の目線が中央に向くため話し相手の顔が見やすく、大人数でのコミュニケーションが取りやすいので、家族や友人との会話が弾み楽しい時間を過ごせると思います。先日ご来店のお客様も、円形のダイニングテーブルを探していたけれど気に入ったものがみつからず、当社のショールームで展示品をご覧になり、サイズ感や木目の綺麗さ、脚が特徴的なNC-052Bを「こういったテーブルを探していた」と大変気に入って下さいました。木部色はご自宅の床や建具等に合わせて9色からお選びいただけるところも、自分だけのダイニングテーブルになると喜ばれていました。 エーディコア・ディバイズの製品は、住宅だけでなくレストランやホテル、クリニック、企業様のショールームなど様々な場所でお使いいただいております。お気軽にお問合せ下さい。各ショールームでは実際にチェアやソファにお掛けいただき、ファブリックや塗装サンプルをご覧いただけます。皆様のご来場を心よりお待ちしております。 (大阪・心斎橋ショールーム:天川 唯)

2023.03.31|

DESIGNER

建築インテリア写真の基本

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.142 取材や視察では沢山の写真を撮影します。今はデジタルカメラだけでなくスマートフォンカメラの撮影が普通になり、撮影する枚数も飛躍的に多くなりました。20年以上前はフィルムカメラで最大36枚撮りで、フィルム代、現像代や紙焼き代が安くないので、シャッターを押すときにも本当に必要な写真かを考え、カメラのシャッタスピードや絞りを調整しながら慎重に撮影していました。いつのまにかデジタルカメラが普通になり枚数を気にせず写真が撮れるようになりました。また、スマートフォンのカメラ機能も高性能になりデジタルカメラよりも良く見える写真が撮影できるようになり撮影枚数が多くなってしまいます。 2月に訪問したアメリカ西海岸建築ツアーは取材目的もあり、デジタル一眼レフとiPhoneの両方で三千枚を越える写真を撮影しました。枚数が撮れるようになって困るのが、ベストカットを選ぶ事と訪問した建築の中を歩くように見やすい順に並べる事です。写真の順番は撮影した順でいいのでは?と思われるかもしれませんが、歩ける順が通常通りで無かったり、お客様と一緒のツアーの場合は前だけでなく、逆方向からの撮影は最後にしたり、撮れなかった場所を後で撮る事もあります。また、当社の建築ツアーのように2班になる場合は、1班で撮影して撮り忘れや構図が悪い場合は2班で撮り直します。セミナーでお見せする時はピントの合った構図の良い写真だけでなく、建物アプローチから玄関、リビングからダイニングへ部屋順に見せる事も大切になるので、これに一番時間がかかります。 取材出張では撮影から帰ったホテルで毎晩、ノートPCにデータを入れフォルダ分けと写真の確認まではしますが、順番にするまではできません。帰国して記憶を辿りながらフォルダ内の写真全部を見ながら、カードゲームのように並べ替えていきます。当然、写真のピントが合っているか、構図は綺麗かなども考慮して選びますが、数百枚の写真の中から順番通りに並べるのは、記憶をたどるしかなく本当に時間がかかります。それと同時に行うのが写真の編集です。インテリア建築写真の基本となる水平垂直に気をつけながら撮影はしてますが、取材は時間制限のある中、歩きながらシャッターを押す為に多少の曲がりは仕方がありません。気をつける事はパース図と同じように空間の高さの中心くらいにカメラレンズがくるように高さを抑えてカメラを水平に構えます。なにより一番大切なのはピントが合っている写真にする為、脇をしめてブレないようにシャッターを押す事です。 私のインテリア写真撮り方セミナーに参加の方はご存知だと思いますが、写真はピントさえ合っていれば多少のパースの修正や濃淡の補正は可能で、PhotoshopなどのPC用の写真編集ソフトだけでなくスマートフォンに付属している無料ソフトでも補正は簡単にする事ができます。最近ではiPhoneなどスマートフォンのカメラ機能が進化して見やすい写真に自動的に色補正をして撮影ができるようになりました。しかし、気をつけないといけないのが、スマートフォンの画面で見やすく良く見えるような味付けになっていて、多くの場合メリハリが強い写真になっている事です。それは雲のある空の風景を撮影すると分かりますが、メリハリがありドラマチックな写真になり自分が上手になったように思う事です。また、綺麗に見える写真でもパソコンに入れて原寸大で見ると画像が荒い事も認識する必要がります。スマートフォンの明るい小さい画面の綺麗さに騙されています。 デジタル一眼レフカメラとiPhoneの両方で撮影する事はあまりありませんが、一眼レフで撮影してもう少し広い画面や逆光が強すぎる場合はiPhoneでも撮影するようにしています。今回は新しいiPhone14にして建築ツアーの写真を撮影しました。帰国して両方の写真を整理して編集したのですが、現地でパッと見た目はiPhone14の画面で見える写真は綺麗で、こちらの方が良いかもと思っていました。写真編集しながら困ったのが、デジタル一眼の写真に比べ濃淡がはっきりしすぎで色も少し記憶と違う事です。デジタル一眼の写真データは甘く見えていた画像はPC画面で見るとナチュラルな光と色で、ピントも細部まで綺麗に合っています。拡大すると分かるのですが、デジタル一眼の写真データ解像度が高いのが分かります。スマートフォンは小さなレンズと画像を受ける撮像素子が小さいので仕方がありません。 今はスマートフォンの手軽さは生活の一部にもなっています。この時期に淡い桜の花を撮影するには、メリハリのあるとても良い写真が撮れます。しかし、デジタルカメラも細部まで綺麗にナチュラルな写真が撮れる事も忘れてはいけません。写真に興味のある方は使い分けをされると良いかと思います。あと、スマートフォンカメラの撮影で一番重要なのはレンズの汚れです。スマートフォンの面で、むき出しになっているレンズは汚れています。これは最近主流になっているノートブックの付属カメラも同じで開け閉めする時に指紋がついて雲がかかったように見えるますので注意しましょう。今年もまたインテリア写真の撮り方セミナーを開催しようと思っています。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2023.03.30|

DESIGN

家具に欠かせない椅子やソファの「ファブリック」

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.131 お住いの居住スペースやオフィス、施設や商業空間などの様々なインテリア空間には、用途やデザイン、使い勝手によって色々な家具が配置されます。その中でも椅子やソファは最も身近な家具として私たちが生活する上でなくてはならない存在です。エーディコア・ディバイズの製品も様々なインテリア空間にお使いいただけるよう椅子やソファをご用意していますが、家具をお選びいただく際にデザインや機能と合わせて重要なポイントが椅子やソファに用いる「ファブリック」です。どんなに素晴らしいデザインの椅子やソファであっても、表面を纏う張り地が悪ければ台無しになってしまいます。限りなくシンプルな椅子やソファでも、ファブリックによって印象的な素晴らしい家具になる場合もあるからです。 椅子やソファなどに用いるファブリックは、繊維製品の中でも専門的なカテゴリーに分けられます。服飾生地やカーテン生地とは違った強度や耐久性が求められますが、肌触りや織の表情、色彩やデザイン性も家具の生地には大切な要素になります。家具用のファブリックには糸素材の組み合わせから織り方、染色やカラーリングから機能を持たせるための様々な加工まで数かぎりないアイテムが存在します。そんなたくさんのファブリックの中から目的にあったアイテムを選ぶため、デザイン性と機能性の二つを両立させる必要があります。素晴らしい意匠と肌触りでもすぐ劣化してしまうようであれば家具に適した張り地とは言えませんし、耐久性と強度のあるファブリックでも快適でなければせっかくの家具が活かされません。張り地を選ぶ際にはたくさんの要素をバランス良くセレクトすることが大切になりますが、エーディコア・ディバイズでは世界中から選りすぐりのファブリックを規格張り地として皆様にご提案しています。当社の規格ファブリックは、縫製箇所が糸の滑脱で裂けてしまわないための引っ張り強度や表面の摩擦によって生じるピリング(毛玉)耐性試験などをクリアした家具に適したファブリックをセレクトしていますので安心してお使いいただけます。 エーディコア・ディバイズのファブリックバリエーションは、コストパフォーマンスを考慮し天然皮革を含めた7つのランクから28アイテム、計152種のラインナップになります。素材感やボリューム感、生地のフィット性やカラー展開と同時に、各種機能性を持った張り地をエーディコア・ディバイズ独自の視点からセレクトしたアイテムになっています。今回新たに採用したVM(ビロードミスト)は、止水・抗菌・防カビ・防臭のほか、水でふき取ると汚れが落ちるイージークリーン対応の高機能ファブリックですので、様々な施設でお使いいただけます。また、規格ファブリックを選ぶ際にデザイン性と機能性へのこだわりはもちろんですが、環境に配慮した生地の採用にもこだわりました。当社では2022年よりサステナブルを考慮した製品作りを目指していますが、張り地の素材や製品に有害な化学物質を含まない、製造過程でも環境に配慮した張り地の採用を進めました。世界最高水準の安全な繊維製品のエコテックス®️スタンダード製品は、申請中の製品を含め28アイテム中、13アイテムにも登りました。 当社の提案する張り地を1冊にまとめたファブリック・マテリアルのリーフレットをご用意しています。それぞれのカラーバリエーションと素性、機能をまとめたリーフレットとなっていますので是非ご覧になってください。また、当社の規格張り地には、撥水・撥油・防汚加工など機能性を後加工することも可能です。新型コロナウイルスの感染問題以降、除菌や消毒作業に対応する張り地や、汚れが付きにくい生地や機能性を持った生地をお求めになるお客様も増えています。お使いの用途に合わせコストや納期などお気軽にお問い合わせください。これからも環境に配慮した張り地の採用促進と、様々な機能性を持った張り地を皆様にご提案していきたいと思います。(開発 武田伸郎)

2023.03.28|

SHOWROOM

環境に配慮したからだと心に優しい家具

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.398(東京・広尾ショールーム) 日々の生活やモノづくりが、ヒトや環境に対してより責任のある行動が求められるようになり、「リサイクル」や「SDGs」といった行動や指標も一般化してきました。最近ではさらに進化して、廃棄物を別の製品に生まれ変わらせる循環型アップサイクルも注目されています。様々な業界で取り組みが行われていますが、インテリア業界でもマテリアルなどを中心に取り組みが進み、アップサイクルのプロダクトも増えてきました。 エーディコア・ディバイズでは、1985年の創業当初より無駄なものは作らないオーダーシステムと自然環境への配慮に取り組んできました。2022年からは製品の梱包材をリサイクル可能な材のみの使用としたり、総合カタログの印刷物の廃止、メンテナンス用品の標準装備などサスティナブルな取り組みを進めています。そして、2023年モデルでは、製品自体をより環境に配慮したものづくりに取り組みました。2023モデルのソファMASSAⅡとSOGNOⅡのソファの構造体には、国産材合板(日田杉間伐材)を80%以上使用しています。間伐材を使用することにより国内の森林保全や二酸化炭素の吸収にも貢献しています。また、チェアやソファのクッション材として使用するウレタンフォームには、工場製造時に発生する端材やリサイクルされたリボンテッドフォーム(チップフォーム)を80%以上使用しています。リサイクルというと「耐久性が悪いのでは?」とか「品質が落ちるのでは?」といったイメージを持たれるかもしれませんが、素材を適材適所に用いることで、快適でより長持ちする製品にしています。完成品としてご覧いただくと違いはわかりませんが、杉の間伐材を使用した製品は、ほんのり杉の香りに包まれ、天然のアロマ効果をもたらしてくれます。 また、天然皮革の生前のキズ箇所等をあえて使用し、キズや革シボ、質感や柔らかさのバラツキもデザインの一部としたエブリシングクッションは、中身もリサイクルウレタンを使用しています。通常のレザークッションと比べ、環境に配慮しただけでなく価格もリーズナブルですので人気の商品です。 日々の生活で触れるものが環境に配慮した商品であることは、持続可能な世界を実現するために貢献することにも繋がります。自分では何をしたら良いのかわからないという場合は、そういった製品を生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?身体や精神的にも優しく、心地よさを感じていただけると思います。エーディコア・ディバイズの各ショールームでは、実際に環境に配慮した商品をご覧いただけますのでご予約の上、ぜひショールームにご来場ください。 (ショールーム担当:西條 恵理)

2023.03.16|

SHOWROOM

季節のカラーをインテリアへ

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.397(名古屋・栄ショールーム) 3月に入り朝晩は冷え込みますが、春の暖かい陽射しを感じることが多くなってきました。暖かくなるにつれて街もどんどん華やかに彩られています。ショールームコラムでもご紹介しましたが「カラー・オブ・ザ・イヤー」の今年のテーマカラーは、「ビバ・マゼンタ(深みのあるマゼンタレッド)」。明るく鮮やかなマゼンタよりも落ち着いた色調で、インテリアにも取り入れ易いカラーです。今回はトレンドカラーの張地で製作したショールームの展示品を例にトレンドや季節感のあるカラーをインテリアへ取り入れる方法をご紹介します。 名古屋・栄ショールームに展示している新作のコンフォートチェアMD-1301Aは、カレイドジャガードの深みのあるマゼンタレッド系のKJ-5と、グレイッシュなニュアンスピンクのKJ-6を張分けています。色とりどりのモール糸が無地の張地に奥行きをもたせています。家具の場合、今年のテーマカラーのように個性的なカラーでも、合わせる木色によって落ち着いた印象になり、モダンな空間にも合わせることができます。個性的なカラーや柄のある張地を使用する場合は、クッションやテーブルウェアなど面積の小さい物から取り入れられることをお薦めします。面積が大きいラグやカーペット、カーテンやベッドリネンなどには、柄の一部や縁取りなどにテーマカラーを取り入れるだけで充分効果的です。観葉植物やテーマカラーに合った季節の花などもインテリアの一部としてお楽しみいただけます。 エーディコア・ディバイズのソファは、カバーリングの商品も多数ありますので、ご購入の際に製品と一緒に替えカバーを製作する事も可能です。後からオーダーいただくことも可能なので、季節毎のカラーでイメージチェンジをしたり、同じ色味でも素材を変えてインテリアに季節感を取り入れることが出来ます。豊富な張地バリエーションの中から、洋服を衣替えする感覚でぜひ季節ごとに取り入れてみてください。(ショールーム担当:水野 未佳子)

2023.03.08|

SHOWROOM

ウエイティングスペースにソファを納品しました

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.396(大阪・心斎橋ショールーム) だんだん暖かくなり、春らしい陽気が続いていますね。ショールームに飾っているチューリップや桃の花も咲き始め、もう春ですね。 先日、エーディコア・ディバイズ大阪・心斎橋ショールームと同じフロアにあるウエディングショップ「Dressmore」さんのウエイティングスペースにソファを納品させていただきました。1 月のリニューアルオープンに伴い、家具を全て新調されるということでお話をいただきました。実際にどんな家具がショップ内で使われているのかを見せていただき、その家具やインテリアに合うソファを一緒に検討させていただきました。「Dressmore」さんのインテリアは丸みのある鏡や、一つ一つの椅子やカラーにもこだわっており、特注でオーダーしている家具もたくさんありました。ウエイティングスペースのソファはショップに入る際に一番最初に目にしますので、シンプルでありながら、ドレスショップのイメージに合うA-modeのソファ「MD-211」をご提案しました。こちらのソファは柔らかなカーブの背が特徴的です。幅広い世代の方にお掛けいただくソファですので座り心地や、サイズ感などご相談いただき、張地もイメージに合わせてご検討いただきました。張地は触り心地を重視して、起毛した素材に織り目をプリントしたEBシリーズに決定しました。今回は張地を明るめのベージュに、脚部は黒の鏡面アルミ仕上げにして、落ち着いた安定感のある仕様にしました。納品後、多くのお客様から座り心地がいいとお声をいただいているようで嬉しく思います。 ショールームでは実際の納品例写真をお見せしながら、お客様のご要望に沿ったイメージで提案させていただき、空間にぴったりの家具探しをお手伝い致します。ぜひお気軽にご来店ください。季節のフレーバーティーと共にお待ちしております。 (大阪・心斎橋ショールーム:天川 唯)

2023.02.27|

DESIGNER

街の移り変わり

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.141 先日、ロサンゼルスへ西海岸ツアーの引率として2週間行ってきました。晴天続きのカリフォルニアらしい天気が続きましたが、前半の1週間は最高気温24度とちょうど良い暖かさでしたが、後半は最高気温14度と急降下。ロサンゼルスというと冬の無い暖かい場所と思われますが意外と冬は寒いんです。それでも真冬の東京よりは暖かいんですが、、。ロサンゼルスは午前中は寒流のせいで午前中は雲が多く、午後から晴れる事が多いのですが、今回はずっと晴れ渡った日が続き、気温の急激な変化はありましたが、旅行には恵まれた天候でした。 気温の変化で体調を崩したのか急病になり、ソーテルのクリニックに行く事になりました。ソーテルはリトル大阪と言われる街でサンタモニカにも近く、カタログ撮影の時には焼肉や鍋を食べに行く街です。行き慣れた街にあるクリニックは1962年からロサンゼルスに住む横浜山手出身の日本人老ドクターが院長で、同じ横浜中区ということもあり話が弾みました。なんでロスに来ているの?と聞かれ、建築ツアーでロサンゼルスの建物とインテリアを見にきていて、20年近く続けている事を話しました。老ドクターは不思議そうな顔をして、60年この街を見ているけど、この20年間この街は変わっていないし、何か見るものがあるのか?日本の方がよほど変わっていて見るものがあるだろうと。たしかに、グリフィス天文台から見下ろすロサンゼルスの街並みは20年前から変わっているように見えませんでした。たしかに、アメリカの販売される住宅の70%以上がリノベーションで、ロサンゼルスでは目立つ新しい高層ビルも建ってはいません。 今回、ダウンタウンのアップル社が劇場をリノベーションしたアップルシアターと、その近くにあるウォルトディズニーコサートホールの前に新しく完成した、The Grand LAのコンラッドホテルの見学をする事ができました。建築では新旧の両極にあるような建物で、両方の有り方を同日に感じる事がありました。アップルシアターは昨年のコラムにも書きましたが、LAのダウンタウンの大規模都市再生のプロジェクトとしてアップル社が参加し、1926年に建てられ1988年から閉鎖されていた劇場を2018年に買収し2021年までに耐震を含む構造改修を行いアップルストアとしてオープンさせました。そのアップルシアターを含むビルにはスニーカーブランドのVANSの旗艦店も入居しました。近くには2014年にエースホテルが1927年に建てられたビルをオープンさせています。このエリアは1920年代のアール・デコ様式のビルが多く残るエリアで、アール・デコを代表するイースタンビルも健在で数年前に、デパートからアパートメントビルとして再生されました。今回訪問したエリアには多くの閉鎖されていた1920年代のアール・デコ時代のビルが改修を待っていました。 一方、ダウンタウンエリアには1960年代から再開発された場所(ロス疑惑事件の場所・若い方は知りませんが)があり、1695年に完成したロサンゼルス水道電力局の本部ジョン・フェラーロビル以降、様々な新しい建物が作られました。近くには1986年完成の磯崎新設計のMOCA現代美術館、2008年完成のフランク・ゲイリー設計のウォルトディズニーコンサートホール、2015年完成の現代アート美術館ザ・ブロードが並びます。昨年、ウォルトディズニーコンサートホールの向かいに、ゲイリー設計のショップとホテルとコンドミニアムのある複合建築のThe Grand LA完成し、新建築好きな人にはたまらないエリアになっています。2008年にディズニーコンサートホールでカタログ撮影した時には前が更地で何が出来るんだろうと思っていましたが、まさかフランク・ゲイリー設計の複合施設が出来るとは、、。今回、コンラッドホテルの建築ツアーを受け入れてくれる事になり訪問しました。この場所は24年かけて開発され、ホテルはフランク・ゲイリー設計の建物とタラ・バーナード& パートナーズのインテリア設計で2022年6月に完成しました。訪問した時にはまだエントランスが工事中で完全完成が待たれるところでした。 ロスのダウンタウンでは古いオフィスや商業施設ビルを改修して住居が作られ、車を使用しなくても生活できるようなスタイルが増えつつあるようです。建築価値のある1920年代の建物を利用した街全体の再開発、新しい建物の建つエリアでは既存に無いデザインの建築などを分けて建築計画が進められている事や、改修工事や新築についても計画や工期に年数がかかるために、街の変化がゆっくりで、街の変化が無いように感じるのかもしれません。ロサンゼルスからの帰国の機内から見える東京の街並みを見ながら、東京の高層ビル化の街並みの変化に老医師の言葉を思い出していました。今回のロサンゼルスの建築取材は夏のセミナーでお届けする予定です。お楽しみに! (クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2023.02.26|

DESIGN

インテリアに欠かせないアート作品

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.130 先日、アメリカ西海岸のロサンゼルスへ建築インテリアの視察へ行ってまいりました。アメリカのロサンゼルスを中心とした西海岸エリアは、エーディコア・ディバイズのカタログ撮影で何度も訪れた思い入れのある街です。初めて訪れた時の衝撃は今でも鮮明に記憶していますが、ダウンタウンのビル群から実際に生活している住宅建築までインテリアのダイナミックさは想像もできなかったほど素晴らしいモノでした。4年ぶりとなるロサンゼルス訪問は、コロナ禍以降初めての海外ということもあり期待度マックスでの視察となりました。 このコラムでも紹介していますが、アメリカ西海岸で非常に印象的なのが「インテリアとアート」の結びつきです。日本の場合アートは「装飾品」として扱われますが、LAでは「インテリアにアートありき」アートはインテリアと同等に扱われます。LAの建築では建物よりもアートを含めたインテリアが印象に残る素晴らしい物件がたくさんありました。アート作品は絵画からオブジェ、写真まで多岐に渡りますが、数々の素晴らしい物件にはオーナーやデコレーターのセンスが凝縮され感心するばかりでした。そのセンスを培っているのがアートを尊重する意識、アートを身近に感じることができるたくさんの美術館の存在です。初めてLAに訪問した時から今回の視察まで、毎回様々な美術館を観ることができました。レンゾ・ピアノ氏設計のブロードからLACMAに始まり、訪問するたびにいろんな美術館を巡りましたが、その間もさらに新しい美術館のオープンもありました。それほどロサンゼルスはアートにあふれた街なのだと思います。 そして今回、初めて観ることができたのが「Weisman Art Foundation ワイズマン アート ファウンデーション」です。現地でも知られていないとても貴重な美術館です。この施設はワイズマン氏が自動車販売(トヨタ自動車)で成功した莫大な資産でコレクションした美術品を、1994年にワイズマン氏が亡くなった時のインテリアとアート展示をそのまま残した自邸を美術館として公開しているアートギャラリーです。ワイズマン氏は、アート作品を収集することよりもたくさんの人と分かち合うことを大切に考え、ギャラリーや美術館に作品を展示するのではなく「アートのある生活 ハウスミュージアム」をテーマに、アートを生活の中で共有した氏の思いに沿った美術館を創りました。美術館のように作家や作品のテーマ別だったり時系列で展示するのではなく、部屋の色調に合わせたアートを集めたり空間の雰囲気に合わせた作品の展示をするなど、オーナーの主観性とその時の嗜好が色濃く反映された興味深い美術館でした。この美術館は館内の撮影が一切禁止なのですが、作品に間近に近寄って観ることが出来ます。貴重な作品は厳重に警備されている一般的な美術館では得られない貴重な体験をすることができました。 ワイズマン美術館は、時間制限や内覧規則も厳しく少人数での完全予約制になりますが入館料は無料です。他にも、美術館のスケールを超えたゲティセンターやダウンタウンのThe Broad(ブロード)なども予約は必須ですが入館料は無料です。日本では美術館はお金を払って見る場所の認識がありますが、ロサンゼルスをはじめ世界的には「アートは共有するもの」で、多くの美術館は入館料が無料です。アートというとやや敷居の高い印象を持ってしまう日本とは異なり、アートをより身近に感じているロサンゼルスではインテリアにアートを取り入れることは自然なことなのだと思います。そんな雰囲気を感じられる美術館、ホルムビーヒルズの「ワイズマン アート ファウンデーション」をぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。完全予約制で時間厳守、さらに入館は門扉から車でしか入ることができませんので(タクシーや徒歩では入館できません!!)くれぐれもご注意ください。(開発 武田伸郎)