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2014.04.30|

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ミラノサローネ2014

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.30 二年ぶりにミラノへ行ってきました。ミラノサローネと言えば、ミラノ市全体で開催されるイベントと思われていますが、本来はフィエラ見本市会場で開催されるミラノサローネ国際家具見本市の事です。その期間に合わせて開催される市内イベントの総称をフォーリサローネ(サローネの外)と呼ばれています。見本市会場ではミラノサローネ国際家具見本市とユーロクッチーナ国際キッチン見本市(隔年)の展示会があり、それ以外にも国際バス・トイレタリー見本市、サローネサテリテなど、国際家具見本市とは別に展示会が開催されています。正式にはミラノのフィエラ会場で開催されている各見本市と市内のイベントを見てきましたというのが正式なんでしょうね。 フィエラ会場で開催されるミラノサローネ国際家具見本市は、販売目的で世界中のバイヤーや関係者が集まります。商談する場所として、お金をかけた展示ブースはインテリアデザイナーやデコレーターが手がけ、近年はスタイルとして見せるブースが主流です。一方、市内のイベントや展示会の多くは企業や個人のPRがメインで、デザインのみの展示が多くインスタレーションが中心です。目的がはっきり違うので、その事を頭に入れて視察する必要があります。 この数年は、期間中のホテル代の高騰は驚くばかりで、一昨年に高騰して一泊¥57,000だったホテルが¥77,000になっており、宿泊することを止めました、、。期間外なら¥10,000程度なので、ちょっと驚くような金額です。来年はミラノ万博開催で、年間通して高騰したホテル代になってしまうのでしょう。DUOMO近くのデパート、リナシャンテもスーパーブランドのセレクトショップになり、お土産コーナーの食品売り場もとても手の出る価格ではありません。そこで売っていたキャンディやチョコレートは、市内のスーパーマーケットで売っている物の倍以上の金額がついていました。これじゃ、普通の人は買えないなあ、、と思って見回すと、ロシア系、アラブ系、アジア系の人しかいません。買う人がいればその値付けをするイタリア商魂を感じて、何も買わずに出てしまいました。こんな事しているとミラノを訪れる人はいなくなってしまうのではないでしょうか、、。 今年のミラノはどうったのかというと、ホテルの高騰も影響したのか、人が少なかったように思いました。フィエラ見本市会場では人気ブースはいつも以上の混雑で、そうでもないブースは閑散としていて、市内イベントは寂しい人出だったように感じました。この数年続く景気の低迷で、ミラノ市内を訪れる人は確実に少なくなっているようです。デザインはどうだったかと言うと、一言で表現するのは本当に難しく、販売先の国やターゲットによって各社デザインや見せ方を変えているので一言では言えません。ターゲットをしぼったデザインと、そのスタイルの見せ方ができているブランドが好調のように感じました。好調ブランドの素材や色使いは独自で見るものがあります。ミラノレポートは今回、個人的な目線で厳選したレポートをする事になりました。CDも販売する予定ですので、お楽しみに! (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2014.03.31|

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素材の産地は

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.29 3月も終わりです。東日本大震災の大変さや辛い事を思い出した方も多かったのではないでしょうか。3年前の3月、年度末の繁忙期に東北の交通が麻痺し、山形にある協力工場からの荷物が出荷できず、お客様にご迷惑をおかけしました。お客様に納期変更の依頼や、トラックをチャーターし新潟経由で材料や物資を運び、帰りに製品を持ち帰る手配など、社員全員が対応に追われた日々を思い出しました。その時の納期変更を快くお受けいただいたお客様、電力が無く、ガソリン、材料も底をつく中、作っていただいた工場の方々に本当に感謝しました。あの頃は日本が一体になり、胸を熱くする日々でした。その後、農作物に対する放射能の問題、それに対する風評被害があり、放射能の検査を行い安心して物流ができるシステムを各団体が作り上げ、日本の生産管理のレベルの高さから、安心して物を購入できるようになりました。 しかし、先日、広島の協力工場へ行った時の事、少し考えさせられる話を聞きました。その工場は老舗の箱物工場で、当社のデスクを試作していただいています。日本の箱物の多くは湿度の高い日本の気候に合うように、内部に桐材を使用しています。桐材の多くは海外産ですが、高級な物には国産の桐、その中でも会津桐は木面の細かさ、白さや光沢、水を通さない気密性の高さからブランド材として使用を表記する材料でしたが、その工場の取引先から「会津桐を使うな」との声があり、その材料が使えなくなっているとの話でした。会津桐の産地は、会津でも福島県大沼郡三島町という新潟との県境で放射能の飛散の無かった地域なのですが、福島県だからという事でした。調べると、喜多方市にある桐の博物館が経営難で昨年閉館していました。原発事故の風評被害だそうです。 材木については警戒区域や計画的避難地域での材木の出荷は制限されており流通していません。また、木材自体には空気中に拡散した放射能を取込んで蓄える性質は無く、水分や養分を吸い上げるのも表皮に近い辺材で、材料に使える心材は木質化していてその機能はありません。汚染地域でサンプリングした木の樹皮を測定して数値が高かったとのニュースから木本体が、放射能が含まれていると思われているようです。ましてや汚染地域から遠く離れた地域の材を同じと思われては困ります。そのような風評被害で、日本の伝統工芸が窮地に追い込まれ、それに使うための材も流通できなくなっています。その話を聞いたのが、広島の工場だったというのも複雑な思いでした。 当社の製品は日本国内、東北の山形、九州の大分で製造しています。材料は国内で作られたフォースターの合板、ヨーロッパ、北米の物がメインで森林循環型の木材を使用し、安心できる塗料、接着剤を使用しています。産地不明の材料を使うのではなく、きちんとした管理された材料を使う事が、安心できる製品になると思います。それができるのは日本の工場だからです。震災後3年を経て、物作りは素材からという事を再認識しました。地域だけで判断するのではなく、管理された素材を使った安心した材料か製品かをメーカーに聞いて判断下さい。                                (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2014.02.28|

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これからのファッションは

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.28 先日、いつも行く洋服屋さんで私と同じくらいの年齢の店長と70年代後半の話になりました。前回のブログで書いた、スケートボードを久しぶりに出した事を話をしたら、ボードやパーツの話になり、盛り上がってしまい、ファッションの話になりました。ついこの前まではケネディ特集があったり、60年代といっていたような気がしたのですが、ファッションの今は70年代後半になっています。ファッション誌ではスケートボーダー特集をしていたり、スタジャンや、アランセーターやカウチンセーターの記事があったり、70年後半そのものです。それを知らない世代に新しいファッションとして受け入れられているようです。でも、それをそのままではなく、カッティングやデザインを今の時代に置き換えて出しています。 盛り上がった私達のそばで、私の担当の20代後半の子はキョトンとした顔で見ています。自分の生まれる前の事なので、流行っていた頃のイメージがつかめないのでしょう。私自身も若い頃に50~60年代の、ファッションに憧れていたけど、実際どうだったかは想像でしかできません。今から思うと、中学から高校時代はアメリカ東海岸のアイビー、プレッピーファッションが来て、その後西海岸のアメリカンファッションになり、カウチンセーターやスタジャンだった記憶です。アイビーファッションは親の世代なので、記憶にはまったく無かったのですが、格好良く感じて取り入れていて、その後の西海岸ファッションに凄く新しい印象を受けました。その後のDCブランド、アルマーニファッションも、。 その頃、新しく感じていたファッションがまた再燃しているのは不思議な感じですが、一度経験している者として、若い世代よりはアドバンテージがあるように感じます。インテリアの世界でもその頃のデザインが気になります。本業のデザインでも若い世代には負ける気がしないのは、その経験があるからなのでしょうね。想像の世界ではなく、実際の経験があります。私と同じ世代のアラフィフ世代の方も同じではないでしょうか?でも、そろそろまったく違う新しいデザインの方向性を見つけなければいけないのですが、、。 ウールリッチのシャツ、アランセーター、スタジャンなど久しぶりに引っ張り出してみましたが、サイズ感が少し違うかな、、。少しお直ししないと。                 (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2014.01.31|

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自分の始まりを思い起こす

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.27 1月も末ですが、本年初めてのブログです。本年もよろしくお願します。もう一ヶ月経ったのですね。1月はアメリカ西海岸セミナーで飛び回っていました。あと少しで千秋楽です。十数回、この季節に休む事無く、最後までセミナーできる身体に育ててくれた両親に感謝します。 先日、雑誌社の取材を受けました。自分自身の話をする時、に必ずデザイナーを志したきっかけを聞かれます。忙しい毎日に、なんでこの仕事をしようと思ったのか?なんて忘れかけていました。改めて言葉にしてみるとと思い出します。私がデザインの仕事をしようと思ったのは、アメリカにきっかけがありました。高校1年生の時に初めて見たアメリカ西海岸の文化を紹介した雑誌「ポパイ」に影響され、スケートボードやモトクロスバイク、ジョギングなどの新しいスポーツやそのファッションを格好良いと感じ、自分に取り入れました。 スケートボードには本当にのめり込んで、高校2年生の時、プロになろうと思い、武者修行に渡米したのですが、結局は諦める事に、、。その時に肌で感じた、アメリカの巨大なショッピングセンターや公共の建物、ポップアート、、。とりわけ街全体にエアコンが効いている巨大な街のようなモールに驚き、そのインテリアデザイン、置かれている様々な家具等のデザインに、なんだか魅力を感じ、帰国する時にはそんな物の形を作る仕事をしたい、その勉強をしようと思っていました。親にとっては、渡米前とは、全く違った志を抱いて帰国した子供には呆れた事だと思います。その経験がなければ、今の自分は無かったでしょう。今思えば、アメリカに行かせてくれた親に感謝です。 高校2年生からずっと今の仕事を目指してきたので、飽きやすい性格の自分がよく持ったものです。久しぶりに、自分の始まりを思い起こす事をして、その時に目指した仕事ができているかを思うと、まだまだ頑張らないと、、と思いました。恥ずかしいのですが、高校生の時に思ったのがNYの5番街に店を出す事です。それまで頑張れるかどうか、、。年の始めに自分の始まりを思い起こす事もいいかもしれません。 (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.12.26|

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物作りのこれから

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.26 今年もあと少し、みなさんどのような一年でしたでしょうか?個人的には今年はいつも以上に慌ただしい一年でした。今年はアメリカに3回出張したので、ファッションも西海岸風になってジーンズばかり履いている一年でした。前々回のブログで「製造国もブランドの一つ」と書きましたが、年末になって考えさせられる事がありました。 1ヶ月半前にオーダーしたジャケットを洋服屋さんに取りに行きました。頼んでいたのはよく行く横浜元町のセレクトショップで、いつもは既製服の少しお直しで満足していたのですが、最近のスーツやジャケットの背抜き(裏地無)や着丈の短さには少し抵抗があり、作る事にしました。冬用のジャケットは裏地が無いとセーターがひっかかるし、お尻の見えているスーツなんて、つんつるてんでおかしいですよね。昨年も作ろうと思ったのですが、工場が込み合って3ヶ月かかり断念していいました。今年は1ヶ月でできるというので、イージーオーダーする事に。ジーンズに合うように、ハリスツイードのヘリンボーン柄の生地を選び、採寸して袖の切羽やポケットの位置やボタンを選んでオーダー。それなりの金額だったので出来上がりを楽しみにしていました。 出来上がったジャケットを着ると自分サイズで満足の出来映えです。細かな箇所までしっかりと作られていて、ハリスツード生地が熟れるまではしっかり持ちそうです。ふと内ポケットの中に縫われたタグを見て驚きました。「MADE IN CHINA」のタグが、、。いつもの担当の店員さんに、オーダーなのになんで中国製なの?昨年は日本の工場と聞いていたので騙されたよ。と、、。よく話を聞くと、昨年オーダーに使っていた日本の工場がキャパオーバーで、3ヶ月も待たせてしまった事と、中国で育てた工場のほうが、納期が短く、同じコストなら、日本の工場より3倍手の込んだ仕上がりで、その工場しかないんですと。今迄は大量生産をする国だったのが、一点物のオーダーを数こなせる、職人のいる工場がある国と認識を変えつつあるとも話をしていました。 今の日本では工場で職人さんが定年退職で、海外で技術指導へ行き、国内では次の世代が育っていない話を聞きます。家具の世界では新消費税導入の影響で、納期も数ヶ月かかる工場もあるようです。今迄の日本が世界で支持されたのは、品質の高い物を早く安く世界に送り出していたからです。これからは品質の高い物を早く送り出す事がこれからの日本死命だと思うのですが、、。消費税前の需要でお待たせした納期と品質が伴った物だったらいいのですが、、。 当社の製品は日本国内で一点一点オーダーいただいて製造しています。来年四月の新消費税導入前の需要期で納期をお待ちしていただく製品も出てきました。できるだけお待たせしないように努力していますが、4月までの納期についてはお早めにお問い合せ下さいませ。インテリアの世界でも少し景気が良い方向に向かっているようです。4月以降も持続でき、良い仕事を続けられるようにインテリア業界みんなで頑張りましょう。来年も様々な情報をお届けできるように走り回ります。 良い年をお迎え下さいませ。                                 (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.11.29|

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「大地黄金」と一所懸命

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.26 新製品発表会が終わり、新カタログも配布が進んでいます。今回のカタログのスタイリング写真はアメリカ西海岸で撮影されたカットで、今まで以上に良い写真が掲載されています。ご覧になっていただいたでしょうか。今は広告やカタログ写真の多くが、デジタル技術で合成した物で使われています。しかし、当社のカタログは全て現地に製品を輸送して、自然光の中で撮影しています。本当に大変な労力なんですが、空気感が本物の写真が撮れたように思います。 アメリカ西海岸で撮影を始めて10年近くが経ちますが、YASUKOさんというコーディネーターの方がいたから、始められ続ける事ができました。撮影のコーディネーターというと、レンタルハウスの手配だけと思われますが、YASUKOさんは撮影に使用する建築、市への撮影許可、カメラマン、ケータリング、トラック、搬入スタッフなど、撮影に関わる全ての事を行い、撮影に関するプロデューサー的な存在です。そんな方がいたからこそ、クオリティの高い写真がアメリカで撮影できたり、ツアーができる訳です。 YASUKOさんはロンドンで女優業、映画関係の仕事をして、1975年頃からアメリカでの映画関係の仕事をするようになりました。それからフォトグラフプロデューサーになろうと1983年に会社を設立しました。その頃、世界中のカメラマンから撮影する為のロケーションを依頼されるようになり、貸してもらえる住宅を探し始めたそうです。その頃は一般住宅を撮影に手配するロケーション会社は無く、最初は近隣の知合いの住宅だけだった物を、毎週末にロス中を一軒一軒訪ね歩いて、撮影で使用できるか交渉して回ったそうです。テニスコートで撮影したいとクライアントから言われると、ヘリコプターをチャーターして空から探してから、車で回って交渉したそうです。(道路からテニスコートは見えないお屋敷が多いので)今だとネットやグーグルアースがあるので便利ですが、、。YASUKOさんの顔の広さや建築、インテリアの知識に驚くばかりですが、最初は知合いからの口コミでネットワークを広げ、建築、インテリア、アートの本で知識を持ち、家のオーナーに信用してもらいながら、今の仕事を確立されました。 今ではファッション、CM撮影やTV撮影で一般住宅を手配するロケーション会社はロスでも沢山ありますが、YASUKOさんが確立するまでその業界自体ありませんでした。その業界を作り出し、その最大手の会社はYSUKOさんの会社でアシスタントをしていた方が経営しています。その種をLAの地にまき芽吹かせました。その業界を作り出したのが、日本人の女性だという事は本当に驚きです。今では世界中のセレブ達と仕事をされています。最近は個人で好きな仕事だけをされているYASUKOさんで、その中に当社の仕事があるのは本当に嬉しく思います。 禅語で「大地黄金」という言葉があります。その場で力を尽くしてこそ、自分の場所が 黄金に輝くという言葉ですが、この言葉を聞くとYASUKOさんの事を思い浮かべます。日本から遠くアメリカで、力を尽くし、作り出した仕事を輝かせた人です。何事にも一所懸命で、誰よりも早く現場に行き、気配りの仕事をされています。今の社会では自分を輝かせる場所が他にあると、場所や会社のせいにして、すぐに辞めてしまう事が多いと聞きます。一度入った仕事や会社です。自分のいる場所を輝かせる事も自分を輝かせる事になるのではないでしょうか。                               (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.11.21|

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アメリカ西海岸の雰囲気とヴィンテージ

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.25 エーディコア・ディバイズでは11月6日より15日まで新作展示会を開催していました。今年もアメリカ西海岸の雰囲気と今回のテーマ「ヴィンテージ」を出すために、ショールーム前のガレージに愛車の1962年のカルマンギアを置いていました。 昨年と同じと思われた方も多いのではないでしょうか?個人的にはかなり手を入れたつもりなのですが、、あまり外観では分かりません。しかし、中身は昨年よりかなり現代車に近い改修がされています。ヘッドライトはHIDライトになり夜間走行もかなり明るくなり快適に。方向指示ランプや、テールランプ、メーターランプも電球だった物をLED化して、視認しやすくなり、他の車からの視認性も上がりました。また、大きく変わったのはブレーキです。エンジンのチューンナップはしていたのですが、ブレーキがドラムブレーキで不安でした。今回は前輪をディスクブレーキに交換しました。そしてスチールホイールをアルミホイールに。ライト関係はオリジナルパーツが販売されている訳ではないので、LEDも含めて、知り合いの方(素人)に特別に作ってもらいました。ブレーキはプロの方に、、。アメリカから取り寄せたディスクブレーキを取り付けようとしたのですが、外に出過ぎてしまい、中に入れるためにサスペンションビームを切って中に入れたり、アルミホイールを削ったり、かなり苦労しましたが、なんとか奇麗に納まりました。 今の車のほうが快適なのは確かですが、古い車のデザインはノスタルジックで可愛く思います。今の使い古しを表現したてきとうなデザインがヴィンテージと誤解されていますが、しっかりした物を使い込んだ物が本当のヴィンテージです。物を大切にして使い続けるイメージを表現した展示でした。        (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.10.31|

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製造国もブランドの一つ

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.24 最近、アメリカブランドの製造業がアメリカ国内に回帰しているニュースを聞くようになりました。  GMやアップル社、IBMからPC部門を買収した中国のレノボのノートブックなどを、アメリカ国内工場で製造を始めるとの事です。アメリカ国内消費者のナショナリズムや、海外での製造コストの高騰が原因だそうです。昔からアメリカのブランドは高収益を上げるために、安価で製造できる場所に工場を替え続けました。高校時代に買ったアメリカスニーカーブランドの製造はU.S.A。大学時代には韓国、インドネシア、中国、今はどこで作っているのでしょうか。そのスニーカーブランドに対する気持ちは工場がU.S.Aから変わってから、購入する気持ちが萎えてしまいました、、。洋服など昔から製造国を確認して購入するようにしているので、洋服でもすぐにタグを見てしまいます。やはりそのブランドのある国で作られたものがオリジナルのような気がして、、。 アメリカファッションブランドの製品はしばらく「MADE IN U.S.A」のタグを見る事は少なくなっていたのですが、最近、U.S.Aを見る事が多くなってきました。衣料品の世界でもMADE IN U.S.Aを全面に出してブランドイメージを高めようとしています。イタリアブランドの「MADE IN ITALY」とのようなブランドイメージではなく、希少価値のように、他には無い物という印象でしょうか。アメリカブランドのジーンズやスニーカーなど昔のヴィンテージ物は「MADE IN U.S.A」でそのタグが付いた物は価値ある金額で取引されています。ブランドは製造している場所も重要視されるようになってきています。製造する国が信用できる国であれば安心して使えるような気がするからでしょうか。日本のファッションブランドも「MADE IN JAPAN」のタグを付けた物が増えてきています。食品だけでなく、身につけたり、使う物もどこで作られているかを気にするのも大切なような気がします。 11月6日から始まるエーディコア・ディバイズの新作発表会。新カタログはアメリカ西海岸で撮影しましたが、カタログ印刷は国内です。展示される新作はもちろん、今までの製品は全て日本国内で製造されています。今回も楽しい展示会、パーティー、ノベルティを準備していますので、ぜひおいで下さい。お会いするのを楽しみにしています。                                 (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.09.30|

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アメリカ西海岸での撮影 その3『段取りが全て」

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.23 今回は撮影に望む準備の話をします。撮影は写真の出来が命ですが、ロケ撮影で良い撮影をする為には段取りが大切です。 特に海外での撮影では、撮り直し、代替え手配などできません。撮影する事が決まった家の図面を書いて、それにロケハンの写真や、撮影するレイアウトを決めて、撮影カット割を作ります。これにはカメラマンの立つ位置まで明記します。それを現地のカメラマンへ送り、撮影機材の手配をしてもらい、撮影に望みます。この撮影用の平面図を作るのが大変なんです。それは図面を記憶と現場写真だけで作図するからです。ロケハンの時間は30分以内、その記憶と置かれている物の大きさから判断して大まかな平面図を作図します。ほぼ合っている図面を作図できるのは特技かもしれません。アメリカの撮影スタッフからは、ファッション撮影でこんな詳細な図面で撮影に望むなんて、無い事だとよく言われます。 今回は撮影に決めていた家が、アメリカTVドラマの撮影に半年使用される事になり、先に契約していたのに、キャンセルされてしまい(TVや映画のムービーはギャラが破格なので)半年先まで使えなくなったと、撮影2週間前に連絡があり、契約違反で訴える暇もなく、代替えの家を探さないといけない状況になり、本当に困りました。それはその家に合わせて全てが作られていのと、撮影の段取りも終わっているからです。撮影コーディネートのYASUKOさんが、知合いのTV局のプロデューサーにお願いし、なんとか撮影をできる事が分かったのが撮影の一週間前、、。なんとかそのままの予定で撮影を終える事ができました。たぶん他の家では撮り残しが出たでしょうね。 (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.09.15|

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アメリカ西海岸での撮影 その2

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.22 アメリカ西海岸での撮影も今回で4回目。新しいカメラマンさんのセンスも良く、私達の現地での撮影慣れもあり、今回の写真が一番良い仕上がりになりそうです。 家での撮影は本当に大変です。それはお借りする家はオーナーが住んでいるからです。元々あった家具を撤去して、そこに当社の家具達をレイアウトして撮影し、またオーナーの家具を元通りに置いて、テーブルの上の小物を撮影前に撮っていた写真を見ながら寸分違わないように元通りにして、クリーニングして終わる事です。一日4回引っ越しをして、飾り付けもするようなもので、本当に大変です。その全てを私達自身と手配した手伝いのスタッフと行います。それも床や家具に傷を付けないように細心の注意が必要です。今回もグアテマラの人たちにお願いをして作業しました。開発の武田君が指示しながら作業を進めますが、英語もあまり話せない人たちなので、大変です。 撮影はドミニクさんというファッションで活躍されているカメラマンにお願いをしました。とても穏やかな方で7人のスタッフで進めていきます。今回は映画関係のライティング専門のスタッフもいて、立体感のある写真になっていきます。立体感のある写真は光で作るんだな〜と関心しました。  (続く、、)  (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.09.13|

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アメリカ西海岸での撮影 その1

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.21 9月2日からLAへ新しいカタログ撮影に行ってきました。前回は曇空に泣かされましたが、今回は到着した日はスモッグでしたが、その後はずっとピーカンの空ですっきりしたウエストコースとらしい写真が撮れました。 空気が乾いたLAですが、38度を越える日もあり、とても暑く作業も汗だくです。皆さん(社員も)LAの撮影はプロダクションまかせで、現場に行って指示だけすれば写真が撮れると思っているのではないでしょうか?私たちの撮影は、LAに到着してレンタカーを借りて、まずは運送会社の倉庫へコンテナ荷物の受取り、そして荷物の整理をして、撮影のトラックに積込み、ディスプレイ用の小物の買出しから、撮影現場での作業、終わったら運送会社の倉庫へ戻して、コンテナ積込みの為の荷物整理など、、。全て自分達でやらないといけません。 空港からのレンタカーはハーツで初めて借りたのですが、カウンターには長蛇の列。係のお兄さんに聞くと、こちらが早いよと連れていかれたのが、電話が付いたテレビモニター。ボタンを押すと黒人のお兄さん。英語もあまり話せないのに電話でとは、、。ボタンを押せたらいいのに全て話さないといけません。でも優しいお兄さんのおかげで、受付終了。話すのなら出て来てくれればいいのにと思ったのですが、たぶんずっと遠くにいるのでしょうね。言われた番号の駐車場に行くと、キーの付いた巨大なSUVが止まっていました。2トントラック以上ある車にアップグレードしてくれたのはいいのですが、5.6LのV8エンジンは燃費悪そう、、。でも快適な車でした。アメリカではこんな巨大な車が安心なんでしょうね。ちょっとくせになりそうです。(続く、、)  (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.08.27|

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2013 SUMMER アメリカ西海岸インテリアレポート アンケート結果発表

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.20 8月2日から始まったアメリカ西海岸インテリアレポート。8月の暑い中、沢山の方においでいただきありがとうございました。いつもは1月の寒い時期に開催しているセミナーで、猛暑の中参加いただけるのか心配していたのですが、300名の定員に沢山のお申し込みがあり、増回と増席をして窮屈な中、500名近くの方に参加いただきました。 そのセミナーの中でレポートした住宅は9軒で、その中で好きな住宅のベスト3のアンケートをお願いしました。新総合カタログの撮影を行うロケハンのレポートで、撮影に使用する家を決めてからのアンケートだったので、使用する住宅と結果が大きく違っていると、インテリアのプロの皆様と私自身の好みが違っている事になるので、少し心配でした。 結果は、1位 ビバリーヒルズの1957年のヴィンテージ住宅、2位 ベニスにある1985年のスタイリストの家、3位 マリブの海が見渡せる老夫婦の家。順位は僅差でした。1位は今LAで一番きているヴィンテージモダン、2位はシャープなクールモダン、3位は爽やかなナチュラルモダンと、いろいろなテイストの住宅になりました。前回は同じテイストの家が上位でしたが、今回は様々なテイストが選ばれました。参加された方は男性4割、女性6割の比率で、当社のセミナーの中では男性比率が高く、バランスが取れた結果ではなかったでしょか。個人的には2位のクールモダンは意外でしたが、シンプルなだけのクールモダンでなく、様々な小物が置かれながらも清潔感あるインテリアは、今のクールモダンに必要なインテリアと感じました。 実際に撮影に使用する住宅は、1位のヴィンテージ住宅と3位のナチュラルモダンの住宅です。アンケート結果に近い家を借りた事に、ホッとして撮影に望めます。新しいカタログではその住宅がどのように変身するのか楽しみにしていて下さい。10月末の新作展示会には新作と新カタログもお目見えする予定です!撮影の模様もレポートいたします。                                (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.07.31|

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植木は街の財産

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.19 先日、自宅近くの学校にある桜の大木が切り倒されていました。枯れてしまった訳ではなく、校舎の立て替えの邪魔になったからが理由でした。毎年、柔らかな桜色が目を楽しませてくれ、春の訪れを知らせてくれていたので、かなりショックな出来事でした。緑の日陰が無くなり、急に寂しくなった空間と、大きくて元気だった事を証明している切り株を見ると悲しい気持ちでいっぱいになりました。 LAへ行くたびに思うのですが、なんと緑の多い事。眩しい太陽に乾燥した空気なのに、一年中、鮮やかな緑が目を休ませてくれます。以前はこれがLAなんだなと普通の事と思っていましたが、現地の方から、水道は650キロ先(東京から岡山くらい)から運ばれてきて水道代は高く、植栽にあげる水道代も大変な事を聞き、この緑が豊な生活の上に成り立っている事を知りました。それが、ビバリーヒルズなど緑が豊な場所ほど、生活が豊な事も。 LAでは自宅庭の芝生が伸び放題だと通報されたり、それが是正されないと、市の担当者が造園業者と来て、強制的に刈り取り、代金は家のオーナーに請求されるとの事。また、自宅敷地にある木であっても勝手に切る事はできません。切る時は市に届けを出す必要があります。勝手に切ってしまうと通報されて、数千ドルの罰金が課せられるそうです。罰金を払うのが嫌なら、同様の木を3本植えなければいけないそうです。知合いの方は水やりが大変だからと切ってしまったそうですが、結局3本の木を植える事になり、よけいに水やりが大変になったという事でした。そういった法律でも緑が守られているんです。 でも、それだけではありません。LAのモダン住宅がある文化度の高いエリアでは、街並の樹木や植栽も住人達の水やりや、清掃によって守られています。樹木や植栽も街の財産だという認識が高いという事です。それだから、住むエリアの価値が守られすから住宅が良く見え、保たれた価値の金額で住宅が取引されるようになっているのです。校舎だけ立派になった学校を見ながら、建物だけ立派でも緑と建物のバランスも大切なんだけどな、、と思ってしまいました。                                 (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.06.27|

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カリフォルニアスタイルとマナー

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.18 先週、ロサンゼルスへ新カタログ撮影に使う住宅を探しにロケーションハンティング(ロケハン)に行ってきました。相変わらずのLAは爽やかで日差しの強さも気になりません。日本の梅雨の湿気からは考えられない爽やかさで、一年を通して本当に過し易い気候です。こんな気候からカリフォルニアスタイルの住宅、ファッションが生まれてきたんでしょうね。 ロケハンでは1950年代の家からこの数年に建てられたモダン住宅まで沢山の住宅を見てきました。今回の条件は、この1〜2年に新築かリノベーションされた住宅で、今一番きているインテリアが見られる事。ハリウッド俳優のマネージャー、超有名ロックバンドのギタリスト、ビジネスマン、ヘアメイクアーティスト、飲食業経営者、有名カメラマン、会社経営者など様々な業界の家を見せていただきました。1950年代といっても、リノベーションされてヴィンテージやモダンなど様々なインテリアシーンが見られました。多くの建物は元設計図面に忠実に、本来の設計者の意図が再現されていています。そこに置かれる家具や小物は本物のヴィンテージ家具か、今のモダン家具と様々で、オーナーのライフスタイルに合わせて選ばれています。それはデコレーターがオーナーのライフスタイルや趣味に合わせて選ばれた物です。 今回もロケハンはLAの敬愛するYASUKOさんにお願いしたのですが、どの家のオーナーも心よく、家を隅々までご案内いただきました。いつもYASUKOさんと歩いて驚くのが、彼女の顔の広さと、どんなオーナーとも話しができるスキルの高さ。建築家の名前、家具から小物の事、アート、様々な業界の事など、、知らない物は無いというくらいの知識の高さが、最初は緊張していたオーナーも最後には心を許しているようです。でも、なんと言っても、最初に玄関で靴を脱ぐ事がオーナーの心をつかんでいます。「靴のままでいいよ」と言われても、ジャパニーズスタイルと言って、私達も靴を脱いで家の中へ。オーナーはそれだけで、家を大切に思ってくれていると感じて、快く案内していただけます。そして私はカメラを出して、写真撮っていですか?と必ず聞いて撮影を始めます。(ロケハンなので写真は承認いただいていますが)これは他の取材の時でも必ず行う事です。今はスマホですぐに撮れるので、勝手に撮る人もいますが、撮っていい?と一言。マナーは大切です。 今回も住宅ロケハンの弾丸旅行でしたが、気候だけでなく、人の優しさやその人達のライフスタイルのインテリアに触れて、これが本当のカリフォルニアスタイルなんだなと思う癒された旅でした。 (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)

2013.05.28|

DESIGNER

職人技の製品と技無しの製品

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.17 6月4日の東京から始まる家具セミナー。今回はソファの作り方の第二弾と無垢テーブルの作り方。どちらも職人技が物の出来を左右します。その取材で九州の協力工場へ数日間お伺いして、職人さんの近くでじっくり見てきました。 今回のセミナーのA-modeのソファも新製品の試作をする際には工場へ通い、隅々まで知っていたつもりでしたが、最初から最後までずっと製品が出来上がるのを通しで見るのは初めてです。手の込んだ仕事を手早く仕上げるのは本当に感心します。想定した時間内で作業をするので、素早く、写真を撮るのに苦労します。それでも要点を押さえながら、サクサク作り上げるのは職人技です。近くで見られながら作業をするのは嫌だろうな、、と思いながらシャッターを切ります。でも、皆さん嫌な顔一つせずに見せてくれます。以前、当社は印刷した会報誌を製作していて、その時にも撮影をしたのですが、その時は、嫌そうだったのですが、今回はなんだか嬉しそうに、作業のコツを教えてくれながら進めてくれます。ふと壁に目をやると7年前に取材した印刷物を大切に置いてくれていました。それをひらいて私はここに映っているんです。と話してくれました。いつもは黒子の職人さん達なのですが、製品を使われるお客様に自分達の姿を見せられる事が晴れやかな気持ちに思っていただいているようでした。 家具のバネを作っている工場へも行きましたが、そこの職人さんもこれを見て欲しいと作業を実演してくれました。バネは座り心地を左右する大切なパーツなのですが、表からは絶対に見えません。それを見せられる機会は本当に無いと言われていました。ソファの中身の木枠も同じです。見えない所を作る職人さん達がきちっとした物を作り、表面を仕上げる職人さんが、最後を仕上げる、技の連携で物は作られている事を再認識しました。私達はそういった職人さん達に支えられて、製品を皆様に届ける事ができています。 九州の家具の産地である話しを聞いたのですが、某会社が輸入している製品を西海岸イメージの家具に変えたとたんにクレームが激減したそうです。品質が上がったのではなく、今迄だとクレームだった仕上げが、西海岸風という事で、お客様の目が緩くなって助かっているという話しでした。それを聞いて複雑な気持ちになりました。適当な作りで許される物が増えているようです。でも、日本にはお客様の厳しい目で鍛えられた職人技があり、それに答えられる職人さんがいます。その職人さんの為にも丁寧に作られた製品をいつまでもお届けしなければと思いました。 (エーディコア・ディバイズ クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)