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2024.09.30|

DESIGNER

街並みの移り変わり

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.160 先日のセミナーで一番の反応があったのは最後の挨拶に発表した12月の本社ショールーム移転の事で、今回の展示品セールのメールニュースでも沢山のお客様からも反響がありました。広尾の地に移転し四半世紀が経とうとしていますが、今回移転を思いたった理由の一つが街の変化です。閑静な一軒家で自然光と静かな佇まいの中で、ゆっくり製品を見ていたく事を目的に広尾の住宅街を選びました。この数年この広尾ではコロナ禍の外出制限で街路樹の管理をあまりしなくなったか、人手不足で庭の草木が伸び放題になっている住宅や共同住宅、賃貸マンションなどが目立つようになりました。 当社が移転した25年前のこの辺りはチェコスロバキア大使館(その頃はまだ別の国になっていませんでした)があり、近隣の通りはエネルギー会社の会長宅や大企業の経営者の大きな邸宅が並んでいて外回りは管理はされ、賃貸マンションも個人オーナーの管理がしっかりして、庭や外部に面した樹木や公共の道路脇の植栽剪定や清掃もしていました。その大邸宅がいつの間にか無くなり切り売りされ賃貸の住宅になったり、オーナーが変わった賃貸マンションが増えてきました。当社では移転時から毎朝、始業時間前に全社員で清掃をする際に外回りの掃除も行ってきました。向こう三軒両隣ではないですが、会社の前だけでなく隣の通りの角まで道路清掃を行ってきました。数年前までは近隣の方と清掃時に顔を合わせる事も多く、感謝の言葉をいただく事もありましたが、その機会もめっきり少なくなってきました。 最近、特に困った事があります。会社近くに小学校があり通学路となっているので、清掃時に子供達が多く通るのですが、通称日赤通りと言われる骨董通りへの抜け道という事もあり車の通行が多く、歩道をスピードを出した電動自転車が走り抜けます。その歩道は住宅やマンションの植栽が伸びて通学路を狭くし、ツツジが植えられている道路の公共植栽も伸びて子供たちが危険な状態になるようになってきました。以前はこんな事は無かったのですが、この数年は建物外の公共の歩道まで手入れする家も無く、当社社員で通学路の草刈りをする状態になっています。町内会がしっかりした地域なら通学路の整備や自宅前の雪が降った朝の雪かきなど見られると思いますが、賃貸住宅や新しい住人の自宅など家の外の事などまったく関心が無いようです。不思議な事に道路の雑草が増えるとタバコや飲み物や食べ物ゴミの投棄も増えてきました。 以前のコラムでも書きましたが、世界中どこへ行っても道路を見るとその地域の治安や文化度を感じる事ができます。ロサンゼルスへ通うようになり、より危険なエリアはすぐに分かるようになりました。若い頃から映画が好きでスピルバーグ監督のETに出てきたアメリカの中流住宅地で、塀の無い住宅街を主人公が走り回るシーンが印象的で、特に道路と歩道を隔てる芝生と車庫の脇にある芝生には憧れを感じました。ロサンゼルス郊外のパサディナで撮影されましたが、今でもその雰囲気を残す住宅街が見られます。道路にゴミが無く、道路の公共の植栽や芝生が綺麗に手入れされている街はお金持ちのエリアだけでなく、安全なエリアでもあります。車で走っているとゴミが見え雑草が生えた場所が目につくようになると車を停めずに走り抜けます。 アメリカの街は町によって法律は違いますが、多くは道路側の緑地や建物前の植栽、庭木まで建物の持ち主に管理する義務があり、道路と歩道の間の芝生の管理や自分の宅地であっても、手入れされていない状態だと街から是正命令があり、罰金刑が言い渡されます。放置されている事が続けば役所手配で剪定や清掃がされ、罰金と合わせ料金が請求されます。それ以外に、自分の庭であっても木を勝手に伐採すると通報され罰金刑が来るそうで、日本から移住してそれを知らずに庭木を切って通報された事を聞いた事があります。ホームセンターに行くと芝刈り機のカートが普通に売られていて休みの日にそれに乗って芝刈りをする事が普通で、広い庭ではロボット掃除機のような自動芝刈り機を使っています。取材に回るビバリーヒルズやベルエアあたりでは通いの庭師が清掃を行っています。家を維持するには家だけでなく、所有地内の庭だけでなく、道も清掃する義務も負う為に手間もお金もかかるので、お金持ちのエリアは町も綺麗なんです。 ビバリーヒルズにはアメリカ西海岸らしい道路に面した芝生があり、それに続く前庭も手入れされています。中のインテリアも素晴らしい住宅ですが、道路から住人の経費で環境作りをしている事で、あの街並みが作られている事を認識する必要があります。日本も街の景観を作る一員だという事を、住人だけでなく管理する会社も認識して欲しいと思います。田舎道を走っている時に素敵だと思える街の植栽や道路の草花は住人の手で維持されている事を認識しないといけません。現在の広尾ショールームは自然光の入る気持ちの良い建物です。この地で最後のセールを行いますので、ぜひおいで下さい。移転する場所は一棟建ではありませんが、当社で手入れする中庭のあるショールームの予定です。場所など詳細は、近く正式にお知らせしますので、お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2024.09.30|

DESIGN

椅子やソファの印象を決定づけるファブリック

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.149 エーディコア・ディバイズの家具は、さまざまな素材を用いて作られています。いろんな加工を施された「木」や、強度や耐久性、デザインのアクセントにもなる金属類、PMMA+WOOD のアクリルに代表される樹脂材も使われています。そんな中でも重要な要素を占めるのが家具に張り込む生地、「ファブリック」です。どちらかというと、デザインや素材、構造などの要素より後回しにされがちなアイテムですが、椅子やソファに至っては、全体の印象を決定づけるのがファブリックと言っても過言ではありません。エーディコア・ディバイズでは価格帯によって7つのランク、27アイテムの計147種の豊富な規格ファブリックバリエーションをご用意しています。 家具に使われるファブリック(生地)は、椅子張り用として生産されますが、ファッションの流行などにも深い関係があります。昨今のファッションの流行やドレスコードの移り変わりでは、厚くて重厚なものより薄くて軽量、快適性を求める傾向にあるようですが、家具の世界でも同じような流れはあるようです。厚手で重厚、永年使い込むことによって馴染んできたり柔らかくなったりするようなヘビーな生地は少なくなりつつあります。一見ボリュームがありそうに見えて、実は軽やかで肌触りが良い生地が人気です。ただ、最近のファッションは流行が多岐に渡り全体の傾向が見えにくくなっているので、インテリアにファッションの流行を取り込むことも難しくなっているようです。以前のコラムでもお伝えしましたが、今年のミラノサローネでは昨年流行の兆しが見えたブークレ調のファブリックが大ブレークしさまざまなブランドで取り入れられていました。柔らかくて丸みのあるデザインとフワフワした手触りのファブリックの組み合わせです。当社でも昨年の新製品に、ブークレ調のファブリック、フロストピラーズ「FR」を規格ファブリックに採用しています。 当社の規格ファブリックは時代の流れを取り入れつつ、さまざまなインテリアスタイルに展開できるファブリックをセレクトしています。インテリアスタイルと言っても、ホームユースとコントラクトユース、施設や空間によってもファブリックに求められる要素は多岐に渡ります。色やテクスチャー、柄や織りのパターン、伸縮性や張り上がった時の仕上がり感など家具のデザインと同じくらいこだわりの選択が必要です。耐久性や強度と繊細で肌触りの良さの兼ね合い、もちろんコストパフォーマンスも大切です。そして近年では素材開発とスペックの進化も見逃せません。コットンやリネンなどの天然素材は大きな魅力ですが、ポリエステルやアクリル糸を用いた化学繊維の進化は驚くべきものがあります。見た目も触った感じも天然素材と遜色ない製品がたくさんあり、汚れが落とせる効果や製作時の使用する水量を大幅に軽減するなど環境対策にも対応した製品も増えてきました。今のモノ作りには環境対策は「避けて通れない問題」では無く、積極的に取り組むべき課題なので、当社の規格ファブリックをセレクトする上でも大事なポイントになっています。当社の現在の規格ファブリックは、27アイテム中、15アイテムが環境対策に対応した生地になっています。今後もさらに増やしていく予定です。 エーディコア・ディバイズの規格ファブリック、147種は、ホームページにて閲覧いただけるようになっています。合わせて、印刷物のA4冊子「FABRIC MATERIAL」もご用意していますので是非ご活用してください。以前の規格ファブリックのセレクトは、印刷物の総合カタログとの兼ね合いもあり、アイテムの見直しや精査は1~2年ごとでしか実施できませんでした。しかし現在はSDGs対策として、総合カタログの印刷物を廃止したためよりフレキシブルに対応できるようになりました。現在、新製品の開発に合わせて新たなファブリックのセレクトを進めています。ニューモデル発表の際には、新製品と合わせてファブリックのご提案にも注目してください。(開発 武田伸郎)

2024.09.26|

SHOWROOM

年に1度の展示品セール開催

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.452(東京・広尾ショールーム) まだ日中はまだ汗ばむ日もありますが、朝晩の空気は秋を感じるようになり過ごしやすい季節になってまいりました。秋はインテリアやデザインイベントがたくさん行われる時期ですが、エーディコア・ディバイズ各ショールームでは2025モデルの新作発表会に向けて、ショールーム展示品のスペシャルセールを開催します。今回は東京本社ショールームの移転に伴い、展示品売り尽くしの大変お得なセールになります。10月23日(水)~11月22日(金)まで各ショールームとWEB STOREで販売いたします。 各ショールームの展示品は、お客様からのお問合せが多い人気の商品や、昨年秋に発表した新商品を中心に展示しています。また、リビングセット、ダイニングセットでコーディネートしていますので、これからお引越のご予定のお客様にもご好評をいただいております。人気のソファセットMD-3211や、人工大理石(バイオマーブル)を天板トップに使用したダイニングセットなどお勧め商品をご案内しますので、お気軽にご相談ください。既に家具がお揃いの方でも、ラウンジチェアや単品チェア、照明、クッション、アートなど、空間を彩るアイテムなども特別価格でご提供しています。中には、80%offや90%offのお買い得品もございますので、掘り出し物を見つけて下さい。展示品セール期間中、11月には特別な企画もご用意しておりますので、お問い合わせください。また、遠方の方はWEB STOREよりご購入いただけますので、ぜひご利用ください。 毎年心待ちにされて、事前に下見に来場されるお客様もいらっしゃいます。ご来場が難しい場合は、ホームページのSHOWROOMのページからVirtual Tourで現在の展示状況をご覧いただけます。完全予約制にてご案内しておりますので、ホームページのショールーム予約フォーム、もしくはお電話にて事前にご予約ください。当日のご予約も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。(ショールーム担当:西條 恵理) ショールームご来場予約はこちら▷ ショールームVirtual Tourはこちら▷ WEB STOREはこちら(10月23日オープン)▷

2024.09.20|

SHOWROOM

シリーズでコーディネートを楽しむ

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.451(名古屋・栄ショールーム) エーディコア・ディバイズの家具には、シリーズ展開をしている製品があります。ダイニングチェアやラウンジチェアなど異なるアイテムでも、デザインが揃っているとコーディネートに統一感が出るのでお薦めです。今回は、名古屋・栄ショールームに展示のあるシリーズ展開している製品をご紹介したいと思います。 NEO CLASSICOの001シリーズは、ダイニングチェア・コンフォートチェア・カウンターチェア・ラウンジチェアと豊富なラインナップで人気があります。ダイニングチェアの001-MODELは、ベーシックなフォルムのシンプルで上質なチェアです。背の高さをハイタイプ、ロータイプをお選びいただけます。また、カウンターチェアはサイドチェアと同じ座面サイズなので、高さがある座面でも軽く腰掛けるだけでなく、キッチンカウンターなどでのお食事のシーンでも安心してご使用いただけます。ダイニングチェアよりゆったりしたサイズ感のNC-001Mのコンフォートチェアは、大柄な方にもゆったりとお使いいただけます。その名の通り、快適な(コンフォート)くつろぎの時間にぴったりのチェアです。ご紹介した001シリーズは、座り心地が良いので、高級和食店やラグジュアリーなバーカウンターなどでも多く採用いただいています。ベーシックなデザインですが、シンプルなフォルムの中にも凛とした存在感があるので、普段使いにもフォーマルなシーンにも幅広くお使いいただけるチェアシリーズです。 A-modeのMD-901シリーズは、チェアとラウンジチェアのご用意があります。シンプルなデザインなので空間を選ばずご使用いただけます。背は成型合板のシェルに柔らかいウレタンフォームを多層に重ねているので、腰を包み込むようなホールド感に定評があります。また、脚部は楕円形状を脚先に向かってシェイプした優しいデザインで、温かみのある優しい空間をコーディネートできます。MD-905ダイニングテーブルも同じ脚部の形状のデザインなので、ダイニングセットとしてお薦めです。MD-901Lにはオットマンのご用意もありますので合わせてお使いいただくと、よりラグジュアリー感が増します。ダイニングシーンとリビングシーンで同シリーズの家具をコーディネートすると、統一感のある空間になります。 「家具の組み合わせが難しい。」と悩まれている時は、是非シリーズ展開をしている家具を組み合わせてみてください。きっとまとまりのあるコーディネートが実現できると思います。 ご紹介した家具は、各ショールームに展示をしておりますので、実際に見てご検討いただけます。皆様のお悩みやご希望をお伺いしながらご提案させていただきますので、ぜひショールームへご来場ください。皆様のご来場を心よりお待ち致しております。 (ショールーム担当:水野 未佳子) ▷ご来場予約フォームはこちらから

2024.09.11|

SHOWROOM

ディスプレイを秋色に

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.450(大阪・心斎橋ショールーム) まだまだ日中の日差しの暑さは続きそうですが、朝晩はようやく涼しい風が吹くようになり、秋の気配を感じる今日この頃。街中のショーウインドウも一気に秋の装いに変わってきましたね。エーディコア・ディバイズ各ショールームでもディスプレイを秋色にチェンジし、皆様をお迎えしております。 2024年秋のテーマカラーは、オレンジ・ゴールド・ブラウン・イエローで暖かみのあるカラーをアクセントにしています。ダイニングには、ケイトウやヘリコニアなどオレンジ系のお花を活けました。植物は秋らしく深みのグリーンをディスプレイにはドライフラワーなどの落ち着いた色味を取り入れることによって、グッと秋らしさが増します。小物やクッションカバーもテーマカラーで秋の暖かさを加えました。クッションとディスプレイ小物の色を合わせるとより印象が強くなります。ソファやカーテンのカラーを季節ごとに変えるのはなかなか難しいですが、クッションやディスプレイ小物に季節の色を加えるだけでもお部屋の印象は変わります。季節によって簡単に始められますので是非皆様も季節ごとにプチ模様替えをしてみるのはいかがでしょうか? エーディコア・ディバイズの各ショールームではソファに合わせたファブリックを選んでクッションをお作りできます。「少しお部屋の雰囲気を変えたい」などご相談がございましたらショールームスタッフにお声掛け下さい。皆様のご予約・ご来場をお待ちしております。 (ショールーム担当:天川 唯)

2024.08.30|

DESIGNER

西海岸ハイエンド住宅の経費を考える

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.159 先日開催したアメリカ西海岸のハイエンド住宅レポートはかなりの反響がありました。アンケートの中で、内と外の掃除にどのくらいかかるのか?維持する経費は?との質問がありました。掃除だけでも心配するほど大きな住宅でした。日本では1人8時間で掃除できる広さが2,000平方メートル~と言われるので、今回紹介した住宅で大きい家は土地で0.69エーカー/2,792平方メートル/845坪、建物は18,500平方フィート/1,720平方メートル/521坪あります。家の中は1人で朝から夕方まで掃除して終わるくらいでしょうか。それにベッドメイキング、洗濯等があるので、中だけのメイドさんで2人それに料理を頼むならもう1人。外の庭は毎日1人、プールは1週間に一回程度の清掃は必要となり4人は最低必要となります。普通の家ならメイド1人と庭のガーデナーが週2~3回でいい所ですが、、。 経費は?と思われるかと思いますが、ロサンゼルスの住宅でメイドをしている方の多くはラティーナと言われる南米系の方です。200軒以上住宅を回りましたが、それ以外の人種の方を見た事はありません。ロケハンやツアーで見るミドルクラスの上のクラスだと1人のメイドさんが通いで3時間来ていて、洗濯と掃除をお願いして料理は自分でするオーナーがほとんどでした。そのメイドさんはほぼ、イリーガルの不法移民の方で、相場は3時間で高くで100ドル程度だそうです。アメリカ社会はメイドや庭師、レストランの下働きの方など不法移民で成り立っているので、トランプさんの言う不法移民の締め出しをすれば、社会が成り立たなくなります。セミナーで紹介した家だと1人200ドルで4人で1日800ドル以上のお金がかかる計算です。日曜日以外来てもらうと月に300万円、年間3,600万円以上、プールの水など管理費用を入れると4,000万以上はかかるのではないでしょうか。 住宅に住むと光熱費や維持費、固定資産税などがかかってきます。今回のオープンハウスの住宅を不動産エージェントとして見てきましたが、売主は不動産エージェントに支払う手数料などに7〜8%かかり、それと個人売主であれば、販売時にキャピタルゲイン税が18.3%、合計25%以上経費がかかります。今回紹介した住宅は2,995万ドル/43億4千万円なので、748万ドル/10億8千万の経費がかかる事になります。キャピタルゲイン税は繰り延べして払う事ができるようですが驚く経費です、、。購入者は不動産購入手数料2〜3%だけで、消費税や不動産登録免許税はありませんので、購入者は優遇されています。しかし、ロサンゼルスの不動産の固定資産税は物件価格の1.25%程度で購入金額に対して毎年課税されます。今回紹介した住宅は2,995万ドル/43億4千万円なので、37万4375ドル/5,428万円が毎年住宅の固定資産税として徴収されます。固定資産税は購入金額で決まるので、同じ位の大きさでも購入金額で大きく変わります。ロスでお世話になっているYASUKOさんの家は50年前に2500万円で購入したので固定資産税は低いのですが、隣の同じ広さの新築を10億円で購入したトミー・フィルフィガーの息子さんは固定資産税は年間1,250万円支払っているそうで、YASUKOさんの家と数十倍違うそうです。 さて、今回紹介した43億4千万円の住宅に住むためにはいくら経費がかかるのでしょうか。使用人4人で年間人件費3,600万円〜、あのクラスのプールだと水代と管理で年間1,000万円〜、セントラルのエアコンなどの光熱費は月に3万ドル/435万、年間5,220万円。それに固定資産税の5.428万を加えると維持するだけで月に1,250万円、年間1億5,000万円以上の固定費がかかる事になります。それに生活費など、、。アメリカでは年収の3倍から5倍の範囲が保有できる家の金額と言われていますので、年収15億円は最低必要なのでしょうね。2軒目のベルエア通りの住宅は5年前に1,500万ドルで購入して販売価格1,950万ドルと聞いて、利益が出ると思っていましたが、諸経費と税金でトントンな感じでした。でも新築で購入した家が5年後に1.3倍の価格で販売できるのはアメリカの住宅は財産なんだなと改めて思いました。アメリカでは一生のうちに5回住まいを変えると聞きます。生まれた家、独り立ちの家、結婚した時、家族が増えた時、最後は子供が巣立った時。最後の住まいを小さな家に住み替える事で生活費を得ると。住まいに貯金をする感覚なのでしょうね。 日本では都心を中心にマンションの価値が下がらないとも聞くようになりました。日本も資産価値が下がらないようになって欲しいものです。そういえば、YASUKOさんのウエストハリウッドの自宅が売れたと連絡がありました。YASUKOさんは早く日本に帰りたいので、今の家を大切に使ってくれる人ならと225万ドル/3億2,600万円で売ったそうです。50年前に2500万円で購入し、手入れしてきた家だからですが、相場よりかなり安く売られたとの事。私にとってはロスの実家のような存在だったので、少し寂しい気持ちです。ロサンゼルスの拠点が無くなって行く機会も減るかもしれませんが、機会があれば不動産エージェントとしてロスの高級住宅街を回ってみたいと思います。(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2024.08.29|

DESIGN

次回が最終回?「アメリカ西海岸建築レポート」

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.148 先週開催しましたWebセミナー「アメリカ西海岸建築レポート」ですが、皆様参加いただけましたでしょうか?アメリカはロスアンゼルスでカタログ撮影を行うようになり、撮影場所を探すために物件下見を重ねたことからスタートした西海岸の建築、インテリアレポートですが、今回でなんと27回目になります。今回も2日間の日程で1.000名を超えるお申し込みをいただき、好評の内に終了することができました。 「アメリカ西海岸建築レポート」は、当社のクリエイティブディレクター瀬戸昇が、カタログ撮影や建築見学ツアーのためロケハンや取材で実際に見てきた物件を、自身で撮影し取材した内容を皆さまにご紹介するセミナーです。下見する物件も、現地のエージェントから提案された物件ではなく、エージェントサイトの膨大な件数の中から瀬戸がセレクトし、ロケハンのリクエストをします。ロサンゼルスに行き始めた頃は、西海岸の真っ青な空と豊かな緑に囲まれた建築に、ただただ感激して見ていたのですが、場数を積むことでどんどん目も肥えてきました。数ある物件の中には、サイトの画像は綺麗ですが実際見てみるとそれほどでもなかったり、逆に期待してなかった物件が実際見てみると素晴らしい物件だったりすることも多々ありました。多くの物件を見ることで素晴らしい経験を積むことが出来ましたし、ロスアンゼルスの建築やインテリアの素晴らしさを体感することができました。そんなロケハンを重ねていくうちに「素晴らしい物件だけど、予算や間取りなど諸々の理由で今回の撮影には使用できない」という物件がいくつもありました。そんな物件を画像だけストックしているのは勿体無い、「素晴らしい物件をたくさんの方に紹介できれば」と思って始まったのが「アメリカ西海岸建築レポート」です。 カタログ撮影のための下見ロケハンでしたが、建築レポートを行うようになって瀬戸のロケハンの見方も徐々に変化してきました。後々チェックするため確認用に収めていた撮影も「レポートセミナーに使えるように・・・」体裁を整えて ”映える”画像で収めるようになりました。ロケハンをする物件も、撮影するか否かだけではなく、撮影では使用しないかもしれないけど、レポートで紹介したい物件も視察するようになりました。西海岸地区には、ビバリーヒルズをはじめ高級住宅街のエリアがいくつもあり、超モダンな住宅からクラシカルなアメリカン住宅まで眩いばかりの素晴らしいハイエンド住宅があまたの数だけ存在します。ダウンタウン地区には、F.Oゲーリー氏設計の先鋭的な「ディズニーコンサートホール」から旧い劇場を改装したアップル社の「アップルタワーシアター」のような歴史を感じさせる建築まで、魅力的な建築が目白押し、常にブラッシュアップされているので見たい建築が後を断ちません。日本ではほとんど知られていない物件が本当にたくさんあります。そんな素晴らしい物件の数々を、Webセミナーで皆様に紹介してきました。配信でお見せする画像は、現地に足を運んで実際に撮影した何千枚という画像を、一点一点画像補正しセミナー用の画像に調整します。セミナー開催後のアンケートでは「画像が綺麗で素晴らしい」とたくさんの方から感想をいただいています。(私などは、「自分の目で見てきたよりも画像で見た方が良いかも・・・」なんて思ってしまうくらい綺麗です)毎回、LIVE配信で開催しているWebセミナーですが、前日にショールームの打ち合わせ室を配信ルームにセッティング、リハーサルを行って本番に臨んでいます。機材の設置や配信中のカメラやマイクの切り替えなど、専門スタッフなどにはお願いせずに全て当社スタッフで行なっています。セミナー講師の瀬戸、PR担当の営業部長の下山含め精鋭スタッフがチームワークを活かしながら今後のWebセミナーも配信してまいります。 たくさんの素晴らしい建築物件をご紹介してきました「アメリカ西海岸建築レポート」、次回開催のインフォメーションもお伝えしておりますが、今のところ次回開催が最終回になる予定です。ロサンゼルスで長い間コーディネーターとしてお世話になっているYasukoさんが、住まいを日本に移すことになるためです。次回「アメリカ西海岸建築レポート」でご紹介する物件も、これまで以上に選りすぐりの建築、インテリアの物件ばかりをご紹介する予定です。後日、改めてご案内をしてまいりますので、皆様奮ってご参加ください。(開発 武田伸郎)

2024.08.27|

SHOWROOM

インテリアコーディネートの基本2

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.449(東京・広尾ショールーム) 前回のコラムで、理想のインテリアを実現するためのインテリアコーディネートのポイント「①インテリアのテイストを絞り込む」「②配色を意識する」についてご紹介させていただきました。今回は、家具のサイズと動線についてご紹介したいと思います。 ポイント3-家具のサイズを決定する 使い易い空間づくりには、部屋の広さと家具のサイズのバランスが重要です。そして、快適に過ごすためにはストレスがない動線を確保することも大切なポイントです。部屋、家具の両面から気をつけるポイントをご紹介します。 部屋の広さに合った家具のサイズを選ぶ ショールームで家具を見た時と、実際にご自宅に搬入したときのサイズ感の違いに驚くことがあります。ショールームは天井が高く解放的な空間が多いため、家具のサイズ感を把握しづらくなっている場合があります。検討している家具のサイズを、図面にレイアウトをして確かめるのが良いのですが、図面がない場合は実際に設置する部屋を採寸し、どのくらいのサイズ感になるか確認する事をお勧めします。当社のショールームでは図面をお持ちいただければ、図面を見ながらアドバイスさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。 必要な生活動線を考慮する 家具を配置する場合、生活動線を考えずに進めるととても使いづらい部屋になります。例えば、ダイニングでは椅子を引くためのスペースや通路の確保など、住む方の人数や使用頻度なども考慮しスペースを確保しなければいけません。一人が通れる生活動線の幅は最低約600mmといわれています。ただし、リビングルームなど人が集まるスペースとベッドルームなどの個室では生活動線の基準も異なります。部屋別、家具別に考慮していく必要がありますので、今のレイアウトを参考に生活動線を検討するのもお勧めです。 搬入経路を確認する 家具のサイズを決める際には「搬入経路」の確認も重要です。特にソファなどの大型家具はドアや階段の寸法によって部屋の中に運び込めない場合があります。一般的な搬入経路は玄関や開口の広い掃き出し窓などですが、マンションの場合はエレベーターに乗るサイズが絶対条件です。戸建の場合は、クレーンなどを使って釣り上げる方法もありますが費用がかかります。他にも扉の開閉方向や、窓の位置、コンセントの場所について事前に確認しておくと、家具のサイズを決めるときや配置をする際に役立ちます。 間や余白を大切にする 部屋の広さと家具のサイズを考慮するだけではまだ、洗練された部屋にはなりません。空間を広く感じさせるために、間や余白を作ってみましょう。特に生活動線上に物を配置しない方が生活もしやすく、すっきりとした印象を与えます。余白部分があることで、洗練されたゆとりのあるインテリア空間が生まれます。 エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、インテリアコーディーネートのご相談を承っております。理想のお写真や図面をお持ちいただけましたらご希望に合わせてご提案させていただきます。お気軽にショールームスタッフにお声がけください。皆様のご来場をお待ちしております。 (ショールーム担当:西條 恵理) ショールームご来場予約はこちら▷

2024.08.09|

SHOWROOM

コーディネートの幅を広げるリビングテーブル

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.448(名古屋・栄ショールーム) 連日、全国各地で猛暑日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。出来るだけ日中の外出を控えたり、ご自宅では空調を効率的に利用するなど、夏バテ気味の身体を癒す時間もとても大切です。今回は、ご自宅で快適に過ごすためにリビングテーブルのコーディネート方法などをご紹介したいと思います。 ソファとセットでお使いいただくことが多いリビングテーブルですが、リビングテーブルにも様々なタイプのご用意があります。木質で仕上げたタイプや、アクリル樹脂を使ったタイプ、異素材を組み合わせたタイプなど、仕様もデザインも様々です。 PMMA+Woodのアクリル樹脂天板のタイプは、天板がクリアなので圧迫感もなく、敷き込んだラグやカーペットのデザインを邪魔することなく楽しめます。また、高さや天板の形状によっては、ソファレイアウトに合わせて活用できます。MD-807の高さのある横長タイプのリビングテーブルは、ソファの背面に配置をしてディスプレイ棚としてだけでなく、お飲み物やリモコンなど、身の周りの物を置くのに使い勝手良くお使いいただけます。また、背面にテーブルを持ってくることで、ソファ前の空間を広く有効的に活用いただけます。また、ロータイプのリビングテーブルをソファサイドにレイアウトをすれば、ソファとの一体感のあるコーディネートをお楽しみいただけます。手元を照らすテーブルランプを置いたり、お花や小物をディスプレイするなど、インテリアコーディネートの幅も一層広がります。 他にも、小振りな円形テーブルは、サイドテーブルとして必要な場所に移動させてお使いいただくこともできます。限られたスペースを有効に使えるので、リビングだけに限らずプライベートルームでもラウンジチェアやお気に入りのチェアと組み合わせて、軽くお食事をしたり、ちょっとしたデスクワークなどにもお使いいただけます。 アイデア次第で幾通りにも活用できるリビングテーブルをくつろぎのスペースに取り入れ、普段の生活をより快適にお過ごし下さい。各ショールームでもアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご要望をお聞かせ下さい。お客様にとってベストなご提案をさせていただきます。皆様のご来店、ご予約をお待ちいたしております。 (ショールーム担当:水野 未佳子) ▷ご来場予約フォームはこちらから

2024.08.01|

SHOWROOM

照明でリラックスした空間作りはいかがでしょうか

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.447(大阪・心斎橋ショールーム) エーディコア・ディバイズでは様々なインテリアシーンにお使いいただける照明機器をラインナップしています。今回は、照明器具としてだけでなくインテリアのアクセントにもなるライティング製品をご紹介させていただきます。 NEO CLASSICO HeritageのRA-071シリーズは、ヴィンテージブロンズ仕上げのフレームがアンティークな印象をかもし出し、お部屋の雰囲気もランクアップされます。シンプルで飽きのこないデザインが人気のRA-071Hは、コンパクトなサイズのシェードとブラックの支柱で、どんな空間にも馴染み、お部屋もすっきりと見えます。スタンドタイプはリビングのコーナーやソファの後方などに設置するのがおすすめです。雰囲気を高めたいときなど、空間のアクセントとしても広く利用でき、天井へ光を反射させ部屋を間接的に明るくします。フロアスタンドは下から見上げた時に光源が目に入らないように、シェード下部には乳白色のアクリル板を取付けています。テーブルランプのRA-071Lは、サイドテーブルやナイトテーブルに置けば、手元を明るく照らします。手元灯として実用性がある一方、リビングではソファの脇やキャビネットの上に置いていただくことでインテリアのアクセントにもなります。テーブルランプは、低い位置にある光源が歩く人の目に直接入らないように、シェード上部に乳白色のアクリル板が取付けられています。 また、本体が有田の陶磁器(深川製磁)で作られているRA−061は、透き通るような白い陶磁器とファブリックシェードが作る優しい光のテーブルランプです。こちらをコーディネートすれば、お部屋が上質な雰囲気になります。 エーディコア・ディバイズのライティングシリーズは、全て調光スイッチで光量を変えることができるので、光の演出が可能です。ゆったり間接照明だけで過ごされるのも素敵です。 やさしい光の照明で落ち着いた温かみのある空間を作ってみませんか。各ショールームにない製品もございますので、お気軽に各ショールームにお問い合わせください。皆様のご予約・ご来場をお待ちしております。 (ショールーム担当:天川 唯) ◾︎ RA-071H・RA-071L 製品ページ ◾︎ RA-071H-NC 製品ページ ◾︎ RA-061 製品ページ ショールームご来場予約はこちら▷

2024.07.31|

DESIGNER

ロサンゼルスで不動産エージェントになる

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.158 パリオリンピックが日本勢のメダルラッシュで盛り上がっていて寝不足の毎日です。5月に取材で訪れたロサンゼルスで次回のオリンピックが開催されますが、1932年のマラソンで作られたコースがオリンピックブルーバードとして名を残しています。この道はハリウッドからサンタモニカへ行く時や日本人街のソーテルに行く時に良く使う道で、ロス市内では珍しく真っ直ぐでなく、緩やかな坂やカーブなどある道です。ロサンゼルスの真夏にオリンピックと思われるかもしれませんが、最高気温は30度を超える日でも朝は20度を下回る日も多い爽やかな天候の場所です。酷暑の日本にいるとロサンゼルスの爽やかな天気が恋しくなります。 今回のロサンゼルスに行った目的はYASUKOさんの友人ブレアさんの不動産会社が仲介するハイエンド住宅のオープンハウスを見るためです。その他、話題のホテルやスーパーなど取材してきました。いつもは住宅オーナーにコンタクトして訪問するのですが、今回の取材方法はいつもと違います。ロサンゼルスではオープンハウスの開催日は、火曜が不動産エージェント向けの開催日で、日曜が一般向けへの開催日になっていて、オープンの時間は11時から2時の3時間の短い時間です。オープンハウスの情報はネットにUPされている訳でなく、複数の不動産会社から出た情報をそのエージェントが持っているだけなので、どこにも出ていません。一般向けのオープンハウスはその不動産会社のネットで開示されていますが、他の情報は他の不動産会社のネットから見るか、家の表に出ている看板から見るしかありません。なので一般向けは日曜の事もあり近所の方の来場が多いようです。ネット社会のアメリカでもオープンハウスの情報は少ないようです。 火曜の不動産エージェント向け日は、一社だとなかなか販売しにくい高額物件を同業者にも開示し、その不動産会社の顧客を日曜に誘致する事が目的で、日曜の一般向けでもセキュリティが守られる選ばれた方でないと困ります。以前見に行った30億円から55億円の住宅で一般向けの日曜日に来られている方は、きちんとした方が多く、ラフな服装の方はいませんでした。住宅のオープンルームへ行く際には着飾って行くのが行くのがTPOなんでしょうか、、。私自身はYASUKOさんの友人の住宅を見せていただく時にも失礼のないように、プレスの効いたシャツとパンツは着て行きます。今回はエージェント用のオープンハウスという事もあり、少し緊張しての訪問でした。みなりもそうですが、今回はいつも同行してただけるYASUKOさんが自宅販売のために忙しく、ブレアさんから渡された物件一覧の紙を持って1人でレンタカーで回る事になったからです。 今回はハイエンド住宅が並ぶベルエアとビバリーヒルズの4軒を回りましたが、1軒が新築、3軒は住み替えのためのオープンルームで、素晴らしいデコレーションと、オーナーの生活をそのまま見る事が出来ました。オープンハウスと効いて1人で大丈夫かと不安でしたが、ブレアさんの会社名を言って中に入ると、係の人がついて来る事は無く自由に見る事が出来ました。プライベートな部屋や要所には人がいますが、写真撮るのに邪魔にならないように気をつけてくれます。どの家も素晴らしい家でしたが、新築のデコレーションされた家はどこかよそよそしい印象で、住まいとして使われている家の方は人の気配と安らぎを感じます。オーナーが揃えた調度品やアートが人の気配を感じさせ、より価値があるように感じました。これが価値を上げる住まいなのかと感心しました。ミラノで見る展示会よりロスで見る住宅のインテリアに魅力を感じる事の理由がこれなんです。 ロサンゼルスで不動産エージェントになると表題に書きましたが、エージェントなったつもりでいつも以上に住宅の取材をする事が出来ました。3時間という短い時間で回るので忙しかったのですが、どの家でも前の家で一緒だった他の不動産会社の人と会うと、さっきも一緒だったねと挨拶を交わしてくれます。一軒の家では夜にシャンパンパーティをするからぜひ来てねと言われました。夜景も見てもらいたいからの理由でしたが、家を売るためにパーティーをするのもハイエンド住宅の売り方なんだと驚きました。8月21日22日のセミナーでは今回取材の住宅からホテルのようなモダン系の2軒と話題のホテル2箇所をご案内いたします。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

2024.07.30|

DESIGN

オリンピックに沸くパリのインテリア視察

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.147 いよいよフランスのパリで開催されるオリンピックが開幕しました。新型コロナ感染の影響により東京オリンピックから3年のインターバルで開催することになります。パリでオリンピックが開催されるのは1924年以来、実に100年振り。そんな記念碑的な2024年の春、インテリア視察の一環でオリンピック開催の準備が進むパリを訪問してきました。これまでのオリンピックは開催に合わせてスタジアムや競技場を新設してきましたが、今回のオリンピックでは可能な限り既存の施設を活かす運営計画になっています。オリンピック開幕が数ヶ月後に迫ったパリ市内、至る所で工事が進む中、インテリアの視察を行ってまいりました。 パリのインテリア視察では、ルーブルやオルセー美術館、世界で最も美しいステンドグラス建築と言われるサント・シャペル教会などを見て回りつつ、人数限定の完全予約制でなかなか見ることの出来ないルイヴィトン美術館とコルビジェの「ラ・ロッシュ・ジャンヌレ邸」を視察してきました。ヴィトン美術館はF・O ゲイリー設計の2014年にオープンした美術館。ゲーリー氏の建築といえば、LAでカタログ撮影を行ったディズニーコンサートホールにとても馴染があるのですが、ヴィトン美術館はステンレスのメタリックな外観のディズニーコンサートホールと比べて、自然に溶け込むような大らかな印象の建築に感じました。ガラス、コンクリート、スチール、そして木材と、異素材の組み合わせが柔らかい雰囲気を醸し出しているのかもしれません。市内から移動した他のスタッフとは別に、僕はブローニュの森を通って美術館へ向かったのですが、森から生えてきたように見えるこの建物は、巨大な帆船のようにも見えました。館内には建設する際の施工技術をモデルや動画によって詳しく説明していたのですが、この建築を覆っている1.5mX3m のガラスユニットを、3.600枚・全て異なる形状に曲面加工して全体を覆っているのです。その精緻さと労力に感嘆しました。 もう一件視察したのが、コルビジェ設計の「ラ・ロッシュ・ジャンヌレ邸」。ブローニュの森の東にある閑静な住宅街の中に佇む世界遺産の建築物です。1925年設計のこの建物はコルビジェ氏が提唱した近代建築の5原則を最初に試みた建築と言われています。開館時間1番乗りで予約をし、社員スタッフ4名で袋小路になったひっそりとした人気のないエントランスから、オープンと同時に入館しました。中に入ると4階まで吹き抜けになった広々としたエントランスホールの空間は、各階からの視点と空間が連続的に構成され、壁で仕切られた「部屋」としての空間構成と異なり、スロープや回廊で繋がった館内の空間はとても立体的な感じがしました。エリアごとに区切られた優しくも鮮やかな内装の色と相まって、穏やかな光を感じながら、あちらこちらを行ったり来たり、ぐるぐる歩きながら豊かな時間をちょっとだけ満喫しました。 25日のパリオリンピック開会式、あいにくの雨模様でしたがパリの名所を存分に生かした演出は素晴らしかったですね。このオリンピックでは開会式のみならずさまざまな競技の会場として、世界有数の観光名所が使用されます。コンコルド広場ではスケートボードや 3 X 3 バスケットボール、エッフェル塔下の市民公園では柔道やビーチバレー、そしてヴェルサイユ宮殿では馬術や近代5種の競技が開催されます。僕が注目しているテニスは広大なブローニュの森にある赤土のローランギャロスで開催されます。本来は年に1度のグランドスラムにしか使用しないコートです。数々の名勝負を繰り広げてきた伝統のコートで、今年のオリンピックではどんなゲームを見られるのか本当に楽しみです。(開発 武田伸郎)